2009年12月6日日曜日

ディズニーキャラクター キャラけし

子供がガチャポンをやりたい、というのでつきあってみたら、非常にツボに入るシリーズが。



その中のプーさんがやたらとかわいかったので、どうしても手に入れたかったんだけど、そう思うと出ないのがガチャポン。1回100円というのもあってついつい大人チャレンジしてしまった。

結局、日をおいて

��第一回)スティッチ
��第二回)スティッチ(2)、ミニー、グーフィー
��第三回)グーフィー(2)、ドナルド、ダンボ
��第四回)スティッチ(3)、ミッキー、プーさん

と、ようやくプーさんが。プルートが出なかったけど、これで満足。

RIMG0298.JPG

これが面白いのは、立体パズルのようにポロポロと分解できるところ。

RIMG0299.JPG

子供たちはパラバラにはできるけど、うまく組み立てられずバラバラのまま放置されてることが多い。

ミニーマウスの鼻とかスティッチの目とかはパーツが小さいので、いつなくなるかハラハラする。

ディズニーモータースは素晴らしい

最近、わりと元気がなかったのは、今までなにかしら楽しかった本やレコードやミニカーやらの買い物がいまひとつだからなのもある。

もともと買い物に頼らなくても楽しく生きられるように、と意識してたこともあるんだけど、あればあったでうれしい。

本やレコードはさすがにもうものすごいテンションがあがる、というものに出会うのは難しいけど、久々にミニカーで購買欲をそそりまくる品が登場。

ディズニートミカ ディズニーモータース DM-17 タップンタップ チップ&デール セット
B002SNAKS4


↑を調べてたら、

ディズニートミカ ディズニーモータース DM-18 タップンタップ ミッキーマウス&ミニーマウス セット
B002SNAKRU


こんなのも出ちゃうらしい。

分かる人は分かるけど、元になった車はメッサーシュミット。僕も大好きな車だ。

トミカになったことがなかったけど、こういうカタチでなろうとは。

ディズニーのトミカって既存車のリペイントが多くて、完全にスルーしてたんだけど、ディズニーランドでしか買えないものや、この「ディズニーモータース」はやたらとセンスがよくて素晴らしい。

一度、キャラクターのデザインを記号化して、それを車にするという手法。あまり子供向けじゃない気もするけど、どれも素敵である。

トミカはひとつ金型を作ると、その色替えやリペイント、付属物をつけるなどしていろいろとバリエーションを出すんだけど、こちらもそうで、

ドリームスター ミッキー、ミニー、ジャック(ナイトメア)
スピードウェイスター ドナルド、白黒ミッキー、バズ
コロット プーさん、スティッチ、トイ・ストーリーの宇宙人
エクスクルーザー ウッディ、ミッキー(限定)
ジャンボリークルーザー ティガー、サリー(モンスターズインク)
チムチム(スクーター) ミッキー、ミニー、ピグレット、マイク・ワゾウスキ

の型が存在していたんだけど、今回新たに3輪自動車の「タップ」が加わるというわけ。

僕は今までチムチムは買っていたんだけど、この「タップ」もターゲットに入るなぁ。

ちなみに今回調べていて知ったディズニーストア限定のドナルドのチムチム。

RIMG0297.JPG

さっそく手に入れてきた。


ケニー・ランキンのクリスマスアルバム

12月に入ると、レコード屋にクリスマスアルバムが並ぶけど、ついつい毎年一枚ぐらい買ってしまう。

今年は試聴機で聴いたら非常に気持ちよかったこちらを購入。

ピースフル・クリスマス(紙ジャケット仕様)
ケニー・ランキン
B002OOPHIK


紙ジャケにもひかれたけど、やわらかい声とやさしいギターの音色がよい。

AORファンだけど、ちょっとフォーキーな印象があって敬遠していた名盤のこちらもせっかくなんで買ってみた。

シルヴァー・モーニング(紙ジャケット仕様)
ケニー・ランキン
B0011UGWX2


ちょっと前にフォーキーなネオアコグループのこちらを買ったんだけど、

ファンタスティック・サムシング
ファンタスティック・サムシング
B002H29Y2O


最近、こういったややフォークよりの作品も聴けるようになってきた。


2009年12月1日火曜日

「トキワ荘のヒーローたち ~マンガにかけた青春~」@豊島区立郷土資料館

12/6まで豊島区立郷土資料館で開催されている「トキワ荘のヒーローたち ~マンガにかけた青春~」、トキワ荘ファンは行くべし!

これまで同じ場所にて
1986年「トキワ荘のヒーローたち」
1998年「トキワ荘のヒーローたち・2」
という展示があって、前者は実際に住んでいたマンガ家たちが集まったらしんだけど、僕が足を運んだ後者の展示は全然面白くなくて、1986年開催時の図録を買えたのが唯一の収穫ってなレベルだった。

だから今回の展示も期待してなかったんだけど、いやいや、気合いが入ってる!

描く漫画家を丁寧に解説、それぞれの貴重な原稿なども展示。
あまりスポットがあたらない「よこたとくお」氏や、通い組の「園山俊二」氏あたりもちゃんとフォロー。
特にいいのが、トキワ荘の住居年表(図録にも収録)。これを見ると、A先生がトキワ荘を訪れた時って、テラさんも2ヶ月前に引っ越してきたばっかりだったとか、一番長くいたのは藤子両先生とか、鈴木伸一は一年もいなかった、とかいろんなことが分かる。

図録は1500円とちょっと値がはるけど、展示場のテキストや展示物の写真も再録されていて、値段分の価値あり。


また「まんが道」読みたくなってくるなぁ!

ロマンティックがとまってしまった……

だけど、本当の勝者は「パチンコ 超時空要塞マクロス」。
平均視聴率43.1% 最高51.3%。
劇場版のバルキリーはVF-1Jじゃないだろ、とテレビにツっこんでたやつ多数(と予想)。




2009年11月29日日曜日

てんとう虫コミックスの編集も再評価されるタイミングかも。

藤子・F・不二雄全集の今月の配本に「バケルくん(全1巻)」があって読んでたんだけど、なるほど、藤子先生が単行本の時に再編集したというのがよく分かる。

「バケルくん」も「ドラえもん」などと同じく学年誌(「小学*年生」)で連載されていたんだけど、たとえばエピソードによって人形のスレーブ設定が違う。

��.1人にしかなれない
��.5人になれるが、別々に動けない
��.2人になって、別々に動けるが、お互いの影響を受ける
��.完全に2人別々に動ける

単行本にする際には、たとえばこれをカワルくんが練習してうまくなっていっている、という時間軸で整理したり。

あと、ジャイアン役のゴン太がバケルくんのお姉さん「ユメ代」にホレている、というエピソードがやたらと多い。この辺も単行本化で整理してたっけ?

そもそも学年誌って対象年齢が明らかに違っていて、それを毎月書き分けるというかなり特殊な連載形態だと思う。あれだけ有名な「ドラえもん」がそういう特殊な連載だった、という点はもっと一般にも意識されていい(ってそれでどうなるというわけでもないけど;笑)。

その点、「エスパー魔美」「キテレツ大百科」は今の多くのマンガと同じような連載形態だったから、逆にてんとう虫コミックスの未収録エピソードなども少ない。

��

ところで、「ドラえもん全集1」を読んでいて驚いたのがこちら。

有名な「おばあちゃんのおもいで」だけど、
RIMG0295.jpg
なにこのコマ!? 急に絵柄も変わってる。

僕は子供の頃からてんとう虫コミックス版をボロボロになるまで読んでるのですごい違和感があった。しかも、てんとう虫コミックス刊行後にも書き足しがあったのはなぜ?

こちらは「のろのろじたばた」から。
RIMG0297.jpg
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どちらの左コマもてんとう虫コミックスにはない。

偶然、大全集が出たことで、「ドラえもん自選集」を弟にゆずろうと思ってパラパラ見てたら、こちらは↑のコマがある!! もしかしたら、この自選集の時に書き直したのだろうか? それともコロコロ再録時とか?

おまけ。

RIMG0300.jpg
スネ夫の「気持ちわるい。」の表情が笑える。初期のドラえもんはわりと暴れん坊で新鮮。「歌ってやる」ってドラえもんに言われたら、その時点で「ようすがへんよ」。
もっともこちらのドラえもんは壊れてるというオチなんですが。「ゴガ~」。

2009年11月27日金曜日

背中と胃の痛み

ネットで検索してると少ないながら同じような症状の人がいるようなので、ちょっと書いておくと……。

僕はあまり姿勢がよくないんだけど、デスクワークを夢中になってやっていたりすると、背中のある部分が異常にこってしまうことがある。

そういうとき、こっている場所を触るとコリコリしていてけっこう痛いんだけど、これがなぜか胃痛につながってしまう。

というか、独特の胃の痛みがあって初めて背中がこってることに気づくことが多い。

感覚的には胃の消化が全然働いてくれない感じで、食事をしたりすると胃が重くなる。

以前は胃が悪いんだと思って、それこそ胃カメラなんかも飲んだし、ガスター10なんかものんだりしたけど、これではほとんど効果がない。

治すには、背中のこりを治すのが効果的。

夏だろうと背中のその部分にカイロをあてておいて、血行をよくしてやる。2日ぐらいやると、けっこうよくなって、胃の痛みもなくなっている。

確かに背中と胃は内部的にはそんなに遠くないとは思うけど、これはとても不思議。

待ってればいつかは。

ある雑誌の新譜欄で見かけて「どうせまたたいしたもんじゃないんだろ」とスルーしていたのに今日偶然レコード屋で見かけて驚愕の内容だったCDがこちら。
サンライズ ロボットアニメ大鑑
B002QD2RN2

曲目はリンク先で確認してもらいたいけど、ザンボット3、ダイターン3、トライダーG7、ダイオージャ、ダグラム、ザブングル、ダンバイン、ボトムズ、エルガイム、レイズナー、ドラグナー、そしてなぜか獣神ライガー、勇者エクスカイザー、熱血最強ゴーザウラー(9曲も……)。

最後の3作品はともかく、ガンダム以外のサンライズ作品の、ややCDで手に入れにくかった音源がてんこもり。

サンライズ楽曲集というのは実に10年前から熱望していたもので、当時のwebサイトでこんなふうに書いていた


サンライズ主題歌集
子供の頃、親父が僕の見ていたテレビの主題歌をテープにとってくれて、それ、すごいヘヴィローテーションだったんです。そのテープはなくしちゃったんだけど、大学生ぐらいの時から復刻しようと、アニソン関係のCD・レコードを買いはじめました。まぁ、その成果の一部が「プカドン交響楽団」なんですけど(笑)。


今はいろんなテーマでCDにまとまってるTV(アニメ)主題歌ですが、あの名門サンライズで一枚欲しいですね。

特に「トライダーG7」「ダイオージャ」あたりって未CD化なんじゃないのかな。隠れたスーパーロボットというか。未だに埼京線乗ると「ダイオージャ」思い出す人とかいますからね。
これらはキングレコードだったと思うんですが、キングはエヴァの二番煎じ狙ってないでこういうファンサービスをして欲しいものです。


最後に僕がMDで編集したサンライズ・コンピ、
名付けて「サンライズ・サンセット」の曲目を紹介。


カムヒア!ダイターン3(無敵鋼人ダイターン3)
トライダーG7(無敵ロボトライダーG7)
社長はツライヨ
最強ロボダイオージャ(最強ロボダイオージャ)
ヨカッタネ宇宙
復活のイデオン(伝説巨神イデオン)
疾風ザブングル(戦闘メカザブングル)
乾いた大地
ダンバイン とぶ(聖戦士ダンバイン)
みえるだろうバイストン・ウェル
エルガイム-Time for L-GAIM-(重戦機エルガイム)
スターライトシャワー
風のノー・リプライ
夢色チェイサー(機甲戦記ドラグナー)
イリュージョン探して
さらばやさしき日々よ(太陽の牙ダグラム)
炎のさだめ(装甲騎兵ボトムズ)
いつもあなたが
輝く瞳<BRIGHT EYES>(巨神ゴーグ)
BELIEVE IN ME,BELIEVE IN YOU 君を信じてる
HELLO,VIFAM(銀河漂流バイファム)
NEVER GIVE UP


あなたも欲しいと思いません?


(1998/9/5)


↑2005年8月13日発売予定『サンライズ主題歌アーカイブス1・2』が無期延期……。
曲目予定はこんなんだった。


(2005/8/13)


そう!最後に書いてあるように今から4年前にこういうCDが企画されていたのにお蔵入り。

Vol.1
1.無敵超人ザンボット3 2.機動戦士ガンダム 3.無敵ロボ トライダーG7 4.伝説巨神イデオン 5.最強ロボ ダイオージャ 6.機動戦士ガンダム1 7.機動戦士ガンダム2・戦士編 8.太陽の牙ダグラム 9.戦闘メカ ザブングル 10.機動戦士ガンダム3めぐりあい宇宙編 11.伝説巨神イデオン接触篇 12.伝説巨神イデオン接触篇
Vol.2
1.聖戦士ダンバイン 2.装甲騎兵ボトムズ 3.ザブングルグラフィティ 4.Zガンダム 5.重戦機エルガイム 6.ZZガンダム 7.蒼き流星SPTレイズナー 8.機甲戦記ドラグナー 9.鎧伝サムライトルーパー 10.獣神ライガー 11.機動戦士ガンダム0080 12.勇者エクスカイザー

と、もし実際に出ていたらロングセラーになっていただろうに。

アナログ盤ではこういうのは出ていて、手に入れていた。
「スターチャイルド・ベスト・コレクションVOL.1」
井上大輔/めぐりあい ビギニング 串田アキラ/疾風サブングル 乾いた大地 麻田マモル/さらばやさしき日々よ 風の行方 たいらいさお/復活のイデオン 戸田恵子/コスモスに君と/夢の狩人 たいらいさお/渚にひとり(魔境伝説アクロバンチ) 樋浦一帆/宇宙の王者!ゴッドマーズ 愛の金字塔 たいらいさお/銀河旋風ブライガー さすらいキッド たいらいさお/最強ロボ ダイオージャ ヨカッタネ宇宙

そういうこともあって、今回のこのCDはとてもうれしい。

姉妹編としてこういうのも同時発売したけど

ロボットアニメ大鑑 上巻
B002QD2RNC

ロボットアニメ大鑑 下巻
アニメ主題歌
B002QD2RNM


こちらはいいや。

2009年11月16日月曜日

日曜の夜だけ……

ここ何ヶ月か、日曜日の夜だけ21時から22時には寝てしまう。
普段の就寝時間は夜中の1時から2時頃なのに。

だから平日は5、6時間睡眠なのに日曜から月曜にかけてだけは10時間と倍近くも睡眠時間を取っていることになる。

原因はいろいろあるんだけども……

まず、金曜の夜と土曜の夜はわりと夜更かししてしまい、それなのに翌朝はもったいなくて早起きしてしまい、睡眠時間が4、5時間ということもざら。

そして日曜は夕方からアルコールが入ることが多く、さらに
「あぁ、明日から会社だなぁ……。」
と思うと遊ぶ気がなくなって、それじゃいっそ眠ってしまうか、ということになる。

その上、月曜の朝は「う~ん、仕事かぁ……」とテンションがめちゃくちゃ低くて早起きなど絶対にしない、というかできない。
そしてここ最近、月曜日は夕方ぐらいまで自分でもどうかと思うぐらいテンションが低い。これ、どうにかならんかな。

というわけなんだけども、まぁ風邪の防止という意味でも睡眠は大事なのでよしとしている。

2009年11月11日水曜日

「フットルース」比較

前にチケットを買った話を書いたミュージカル「フットルース」だけど、先週末(11/7)に見てきた。

いやぁ、面白かった!なにせサントラはもう100回以上は聴いてるわけで、それにコーラスと踊りがついて生で堪能できるわけだから、そりゃ涙腺もゆるむってもの。

キャストでは、牧師夫妻役の川崎麻世、川島なお美がザ・芸能人という感じで、とくにロビーに飾られた川島なお美への花の多さには驚いた。なお美、歌はギリギリだったけど、出演者の中で群を抜いて美形だったのはさすが。

あとは、期待の麻倉未稀。なにがって、あの「ヒーロー」のカバーで有名な姉さんですよ!太ったオバサンだったけど。とはいえ、麻倉未稀は主人公レンの母親役だから話の筋書きとして「ヒーロー」は歌えないよなぁ、と思ったらやってくれました、カーテンコールで熱唱!出演者の中でも抜きんでて歌がうまかった。

さて、舞台を見て、そういや映画ってどんなんだっけと気になってDVDをレンタル。

まず、出演者に主人公レンの親友役ウィラードにクリス(トファー)・ペン、そのガールフレンドにサラ・ジェシカ・パーカーが出てたのが驚き。主役のケヴィン・ベーコンも青春スターで終わらずに頑張ってますね。

「フットルース」は原作・脚本がディーン・ピッチフォードという人で、すべての楽曲の作詞にも参加。曲寄せ集めかと思いきや、意外と統一感あるんだなぁ。また、舞台は彼が改めて脚本と歌詞を書き直している様子。

筋書きは映画と舞台とで大体同じだけど、ウィラードやチャックのキャラがかなり違っていたり、ヒロインの友人が増えていたり、と演出面での違いがある。

曲に関しては、映画はけっこう無駄づかいしてるなぁ。舞台はその辺の反省もふまえてなのか、テーマにあった場面で曲を使っている。まぁ、ミュージカルだから当たり前だけど。
でも、Dancing In The Sheetsはともかく、Neverが舞台では未使用だったのが意外だった。映画では一番印象的なシーンで使われてる曲なのに。ちなみに映画のNeverは演奏が「Moving Pictures」となっていて今までずっと映画用の曲、という意味だと思ってたらそういうバンド名(無名だけど)なんですね。

以下、サントラ収録曲の映画と舞台での使われ方比較メモ。
なお、ミュージカル映画として2010年にリメイク予定だとか。

Footloose
��映画)オープニング、隣街の酒場のダンスミュージック、ラスト
��ミュージカル)オープニング、ラスト

The Girl Gets Around
��映画)不良少年が車の中でかけている曲
��ミュージカル)不良少年のテーマ曲として。

Holding Out For A Hero
��映画)主人公とチャックがトラクターでチキンレースをするシーン
��ミュージカル)ヒロインが友人にカフェで自分の主張をするシーン

Somebody's Eyes
��映画)ヒロインとチャックがじゃれあっているシーンでラジカセで聴いている曲
��ミュージカル)主人公が絶えず街の人から見られている、とテーマで中盤に何度か

Let's Hear It For The Boy
��映画)レンがウィラードに踊りを教えるシーン
��ミュージカル)隣街の酒場でラスティがウィラードのことを歌うシーン

I'm Free (Heaven Helps The Man)
��映画)プロムを開くことになったレンたちが会場に向かい、準備をするシーン
��ミュージカル)前半のラスト、主人公がダンスパーティを開くことを思いつくシーン

Almost Paradise
��映画)レンが開いたプロムのオープニング曲。
��ミュージカル)主人公とヒロインが鉄道高架下で語り合うシーン

Never
��映画)前半、主人公がやけになって誰もいない工場で踊る有名なシーン
��ミュージカル)未使用

Dancing In The Sheets
��映画)序盤、若者たちが集まるカフェでダンスミュージックとして
��ミュージカル)未使用

2009年11月4日水曜日

タツノコの子孫たち

10/24放送のNHK BShi ハイビジョン特集「アニメ青春時代 夢に挑んだ男たち」はすごいいい番組だった!ブルーレイに保存しちゃう。

内容はタツノコプロ、しかも創始者である吉田竜夫を中心にしたドキュメンタリー。

実は最近友人に「初期のタツノコに関して誰かにまとめてほしい!」みたいに語っていたばかりだったりしたので、非常にタイムリーでもあった。

というのも、「ヤッターマン」がリメイクされ、「マッハGOGOGO」が映画になり、大河原邦男が個展を開いて、天野喜孝も押井守も相変わらず活躍していて、今タツノコを振り返らずしていつ振り返るんだ、というタイミングではあった。

吉田竜夫が志半ばで亡くなってしまい、笹川ひろし路線のタツノコ=ギャグのイメージが強いままほぼ解散状態になってしまっていたため、彼の業績などが語られることが少なかったのでは、と思う。
少なくとも僕は、吉田竜夫がかなりすごい人だったんだろうということはその業績から分かってるんだけども、どんな人物かは知らなかった。

それがこの番組を見るとどのような経緯でタツノコプロができたのかバッチリ分かるし、ホントに革新的なアニメスタジオだったことが分かる。

創世記の、全くアニメを知らなかった吉田三兄弟が「宇宙エース」を作り、吉田竜夫自身の境遇を反映したという「みなしごハッチ」、そして当時の特撮ブームに対応したという「科学忍者隊ガッチャマン」、という番組の構成もよかった。

大河原邦男はすぐに頭角を現すほどのセンスがあったというエピソードがなるほど。
師匠にあたる中村光毅にもスポットがあたっていてよい。

天野喜孝がタツノコ時代のことを語るのもけっこう珍しいような。吉田竜夫の秘蔵っ子だったんだなぁ。

押井守もいつものボソボソしたしゃべりで登場。

しかし、すごいメンツだなぁ。


2009年11月3日火曜日

RICOH CX2 レビュー

春に電車の網棚に鞄を置き忘れて、PSPなどと一緒に愛用していたデジカメ SONY サイバーショット T9を紛失してしまった。

2005年12月に購入して2009年6月紛失なので3年半使ったわけだけども、以前、旅行先で買ったばっかりのデジカメをなくしたことがあるだけに相当ショックで、しばらくは予備として残してあった単焦点のSONY DSC-F77を使っていた。

半年経ちようやくそのショックから立ち直り、また子どもの運動会やら七五三やらも近くなって、そろそろちゃんとしたカメラがほしいなぁ、と思ったところに、以前から注目していたRICOHのコンパクトに新製品が。

RICOH デジタルカメラ CX2 ブラック CX2BK
B002M51C5S


たまたまAmazonに在庫がなかったので他の通販サイトで34,630円(送料込み)にて購入。

091025_090149.jpg

��

RICOHのコンパクトはR8の頃に注目していて、その後R10→CX1と出てこのCX2。

僕がデジカメに求める最低条件は

・レンズキャップがない
・望遠あり
・手ぶれ補正

4年前にはまだ目玉機能だった手ぶれ補正なんて、いまやついてない機種がないぐらい当たり前の機能になってしまったからどれを選んでも問題はない。

RICHOではGR DIGITALシリーズとかCaplio~GXシリーズも魅力的なんだけど、値段以外にも、GRは単焦点、GXはレンズキャップあり(←オプションでなしにできるけどかっこわるい)などと上記の条件を満たしてないため却下。

RICHOのコンパクトシリーズは、上記の条件を満たしつつ、キラースペックがあって、それは

・1:1のアスペクト比で写真が撮れる

ことだった。1:1のアングルでモノをとらえる楽しさは、あとで1:1に切り取るとは別の楽しさがある。

その他の特徴として

・電子水準器がついて画像の水平状態の確認が可能

これも地味によい。

・撮影設定を2つまで保存できる

これ、意外と大事で、たとえば僕が主に使うのは子どものスナップとミニチュアのブツ撮りなんだけど、前者と後者で設定が違う。そういうと時に「ミニチュア撮影の時はこれ!」と保存できるのは大きい。

さらに

・EASYモード

もうマクロさえ設定できない、ズームしてシャッター押すだけモードがあるので、スナップはこちらでOK。

・ADJ.機能

自分がよく使う設定をキー操作に割り当てることができる。これも便利そう。

・シーンモード:ミニチュアライズ

CX2で初めて入った機能だけども、なんちゃって本城直季になれる。

091018_082630.jpg

でも意外とこっちよりも

・シーンモード:ハイコントラスト白黒

が面白くて、昭和っぽい写真が撮れたり。

091018_152348.jpg

もっともこの辺は写真を内部で加工してるだけなんだけども、ソフトでわざわざやるかというと面倒でやらなかったりするのでオマケとしては面白い。

その他、光学ズームが10.7倍だったり、1cmまでのマクロ、連射機能、ダイナミックレンジダブルショットなどなど絵作りに関する機能がてんこもり。

でも逆にあまりカメラのことが分かってない人だと「??」となる部分も多いと思う。今の流行であるらしい顔認識は弱いみたいなんで、キレイに人物スナップを撮りたいという人には向かないかも。

僕のようにホントは一眼レフがほしいけど、重くて持ち歩かないからなぁというタイプにはピッタリなのでは。

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いいところばかり書いたけど、使ってみて気になるところも。

・キーやボタン操作に対して、本体が持ちにくい。

コンパクトゆえ仕方ないかもしれないけど、サイズ的に右手だけでは撮りにくいので、左手をそえるけど、その場所に困る。

ちなみに

・再生だけできるモードがない(必ずレンズが出てくる)

と思ってたら、再生ボタン長押しすればできることを偶然知った。説明書読め>自分。

ウイスキーに転向

人に言うと意外に思われるけど、実は少量ながらもほぼ毎日のようにアルコールを口にしている。

ずっとビール党だったんだけど、最近サントリーがプッシュしているハイボール缶を飲んでみたら、「あれ、ウイスキーおいしいじゃん」ということで、角瓶を購入、あっさり転向してしまった。

もちろん、今でもビールは好きなんだけど、あくまで店で飲める樽の生ビールが好きなのであって、もともと缶ビールはそれほどでもない(余談だけど好きな缶ビールはサントリーのモルツだった)。

それなのに、1本あけると350ml飲まなければならず、寝る前に飲むとトイレに行きたくなってしょうがない。
炭酸でお腹がふくれるのもよろしくない。

そもそも異常にアルコールに弱いので、1本でもグデングデン。もっとアルコールは少なくてよいのだが。

その点、ウイスキーだと自分の好きな分量に、つまりかなり薄くして飲むこともでき、缶ビールでは無理だった「ほろ酔い」になることができる。

缶を開ける、というシバリもないので、摂取する水分の量も調整できて膀胱にやさしい。

缶ビールを冷蔵庫にストックしておかなくても、瓶さえあれば水やソーダなんかで割ればなんとかなるのもよい。

と、いいことづくめ。

しかし、サントリーの思惑通りだなぁ。

2009年10月27日火曜日

Brooklyn Parlor訪問記

こないだ、ほぼ卒業以来(=13年ぶり?)で学生時代の友人たちと会ったけど、自分の仕事は自宅と会社の往復でまた拘束時間が長くて、友人たちと比べるとかなりヒキコモってるんだなぁ……と改めて気づかされた。

しかも子供ができてから、自分の時間を確保するため買い物は平日の会社の行き帰りやネットですませるようになって休日に1人でぶらり出かけることなどほとんどなくなった。
というより、行ってみたいところがあまりない、というか。

そんな中、久しぶりに興味をもった場所が。

新宿の、文句を言いながらもかなり利用しているシネコン・バルト9がある丸井アネックス地下に、ジャズクラブ「ブルーノート」を経営するブルーノートジャパンが始めたカフェ・バー・本屋・ライヴが一体となった

Brooklyn Parlor(ブルックリン・パーラー )

という店ができたそうな。

カフェやバーなのに本があるというのが面白そうだったので、偵察がてらランチ時間に入ってみた。

本のセレクトはBACHの幅允孝という方が手がけているそうで、意外性はないけど分かってるセレクトで、久々にこの手の本棚を見てワクワクした。
本は売り物であるけど、その場で読むこともできてよい。通好みのマンガもいくつかおいてある。

CDのセレクトも面白いけど、僕の中では試聴できない時点で意味がないので、スルー。

そういうば僕は本屋という認識だったヴィレッジヴァンガードだけど、ここ何年か本のセレクトが弱くて面白い本に出会えなくなって足を運ばなくなったなぁと思ってたらこんな記事が。
http://d.hatena.ne.jp/chakichaki/20091012
「ヴィレッジヴァンガードの書籍の売上構成比が、13.5%にまで低下してしまった」
「まず、こうなってしまった原因ですが、最近当社に入社してくる人材の変化があります。かつて、ヴィレッジヴァンガードには「本が好きな人」が入社してきていました。今、当社に入社してくる人は「雑貨が好きな人」になっているのです。2年前から対策中ですが、こういう人に本を重視しろといってもなかなか難しいのが現状です。継続して取り組んでいきます」
なるほどねぇ、そりゃ棚がつまらないわ。これ、セレクト系ブックストアとしては致命的だけど、どうせ本は売れないし、今後はますます雑貨屋になっていくんだろうなぁ。

閑話休題。

空間的は思ったよりも広くってゆったりしている。

分煙というけどタバコの煙が漂ってきて気持ち悪かった。本を扱うんだし、禁煙でいいのになぁ。夜はバーだからそれもつらいか。でもタバコの匂いのついた本は買わんよ(あ、でもあれは閲覧用と思えば店にとっては別にいいのか?)。

食事は1000円クラスのハンバーガーがメインで、たまにこういうのを食べるんだけど、マクドナルドのハンバーガーと全然違うね。ただこういう脂っこい肉が苦手なのでうまいけどそんなに好きじゃない。

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同じビルの7Fに「模型ファクトリー」なる模型店もオープンしたとのことでそちらにも足を運ぶ。
ヨドバシと違ってガンプラばかりではなくスケールモデルなども扱っていて、なかなかよい。場所柄か模型店なのにややコジャレてるけど、商品が商品なのでやや無理がある気がする(笑)。でも場所に迎合せず、キット、ツール、塗料などもきちんと揃えられていてよい。

関連書籍も多いなぁと思ったら、ブックセレクトはさきほどのBACHの幅允孝氏とのことでなるほど。たぶん客の大半は興味を示さなさそうだけども。

ユニークなのが、最近タミヤなんかもやってるけど、レンタル塗装ブースなどがあること。値段もけっこうリーズナブル。

う~ん、久しぶりにこういうおしゃれ空間とか新しい店に足を運んで、なんか新鮮だった!(←いかに普段引きこもってるか分かる)

2009年10月25日日曜日

読んだつもりになってた藤子本

あー、藤子F不二雄全集、パーマンだけが読めないままたまっていく……。後半のパー子編以外はホントにつまらんなぁ、このマンガ。

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さてさて、こないだ「トキワ荘青春日記」を読んだらまたもや藤子~トキワ荘関連が読みたくなってきて、ふと本棚を見るとこの本が。

二人で少年漫画ばかり描いてきた―戦後児童漫画私史 (1980年) (文春文庫)
B000J85M4C


刊行当時親父が買った本で、マンガの1カットなどが結構載っていたため子どもの頃パラパラと見ていた。
しかしよくよく考えてみると、この本きちんと読んだことがない気がする。

と思って最初から読み始めると、やっぱり読んだ記憶がない。ラッキー(!?)。

藤子不二雄の関連書籍はたいていA先生が書いているんだけど、この本もそう。各章の序文だけF先生が登場する。またあとがきによると、副題に「戦後児童漫画私史」とあるように、「僕たちはこの歳になっても、まだ少年漫画を描いている」というタイトルでTBSの「調査情報」に一年五ヶ月連載したもので、藤子不二雄の半生伝を通してA先生が少年漫画の移り変わりやそもそもなんぞや?を語る内容になっている。

この本が一番面白いのは、オリジナルの単行本が出たのが昭和52年で、文庫になったのが昭和54年。
その間に何があったかというと、「ドラえもん」の大ブレイク(というか、文庫の表紙にデカデカとドラえもんが描かれているように、この文庫化自体「ドラえもん」のブレイクありきだったんじゃないかと思う)。

この本はその「ドラえもん」大ブレイク直前までの藤子不二雄に関して書かれているのだ。

だからこの時点での彼らのヒット作はほぼ「オバケのQ太郎」のみという認識で、ベテランでヒット作がある一児童マンガ家であるというスタンスで執筆されている。

最後の方では青年マンガ誌ブームにのって少年漫画をおろそかにしてた、これからは少年漫画に回帰したいという志が書かれているが、有言実行、その数年後に「ドラえもん」で大ブレイクを果たして国民的作家にまで登りつめる。
文庫化のあとがきではその驚きと喜びが書かれている。

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その他、読みどころピックアップ。

「まんが道」と違って、二人は別々の中学に通っていた。が、校舎が隣りだったので放課後はいつも一緒だったとか。

二人とも漫画投稿をしていたが、やはり藤本(F先生)の入選率の方が断然よくて我孫子(A先生)はかなりジェラシーを感じていた。が、合作形式をとって一心同体になったらまったく気にならなくなったそうな。
この辺はA先生らしい。

二人が宝塚の手塚先生宅に行った際に「来るべき世界」のアウトテイクを見せられて圧倒されるエピソードは「まんが道」にもあったけど、マンガと違い自分たちの原稿を見せた後で、また泊まっていけばという手塚先生をふりきって駅まで行ったけど終電は終わっていて駅で一夜を明かしたらしい。

彼らが漫画家になった頃は月刊漫画誌がブームで(それまでは絵物語などの方が人気があった)、付録に長編漫画をつけるようになったりと漫画家が全体的に不足していた時期だったので、すぐに仕事があった。

二人ともディズニーシンパだったが、「不思議の国のアリス」で離れてしまったとか。それぐらい「アリス」はそれまでのディズニーとテイストが違っていたというのが生々しく分かって面白いエピソード。

「オバケのQ太郎」の直前、とくに同じギャグ路線だった赤塚不二夫が「おそ松くん」であれよあれよと人気漫画家になり、自分たちもヒット作がほしいなぁ、と思っていたところであった。

ところが「オバケのQ太郎」自体はスタジオゼロの資金を集めるために「雑誌部」として描いた作品であったため、当初はそれほど思い入れがなかったという。テレビ化もそれまで「シスコン王子」やスタジオゼロの仕事で難しさを知っていたため乗り気ではなく、大ブームになるとは予想してなかったそうな。
なお、それ以後しばらくテレビありきで作品作りが行われ、昭和42年「パーマン」昭和43年「怪物くん」昭和44年「ウメ星デンカ」まで続く。「ウメ星デンカ」の後が「巨人の星」というから面白い。

この昭和40年代の藤子ブーム、というのは昭和48年生まれの僕にとっては全くよく分からず、時々年配の人で藤子不二雄の代表作=オバケのQ太郎、という人がいるのはこの影響なんだろうなぁ。
もし「ドラえもん」がなかったら藤子不二雄は昔ヒットがあったベテラン児童漫画家という位置だったんだろう。

でも「ドラえもん」を生み出すポテンシャルはずっと持っていたし、「コロコロコミック」が創刊されて彼らの過去作品が掲載されたときも全然古くさく感じなかったのはやはり二人の児童漫画家としてのポリシーと実力だったんだろう。

2009年10月18日日曜日

僕の頭の中のまな板

なにかを考える際に、人によって考えが出る状況というのは違うと思う。

友人に聞くと外をブラブラしながら考える、というけど、自分はどうしても他のことができないような状況である仕事場に自分を追い込んで、ウンウン唸って考えることが多い。

それでアイディアが出てくれればしめたものだけど、必ずしもそううまくいかない。
そういう時は保留にして日常生活の中で考えることが多いけど、先にウンウン唸っておくことで考える材料が頭の中にあるまな板にのっている状態で、答えが出やすくなる。

これなしで、なんとなく「あれ、考えなくちゃなー」と思っているだけではほとんどアイディアが出ることはない。

自分の場合、アイディア出しには下ごしらえが必要なんだなぁ……。

2009年10月17日土曜日

さきかあとか

仕事が忙しくなってくると、休日に仕事に出て遅れを取り戻すことになるんだけども、その時に面白いのが、人によって土曜日に出てくるのか日曜日に出てくるのかが違うこと。

もちろん、土曜日はプライベートな用事があって、とか個人的な事情もあるんだろうけど、先にイヤなことをやってあとで遊ぶタイプか、先に好きなことをやってイヤなことをやるか、がそれぞれ違うからなんじゃないだろうか。

僕は圧倒的に先にイヤなことを済ませてから遊びたいタイプなので、土曜日のしかも平日よりも早めに来て目標の仕事を終えたらさっさと帰る。

これは頭の切り替えがうまくないという性格からも来ている。
あとでイヤなことが待ってる、と思うと目先の楽しいことがかなり薄まってしまうのだ。
これが切り替えのうまい人だと「それはそれ、これはこれ」と楽しいことに集中できるんじゃなかろうか。

2009年10月15日木曜日

まさに青春がここにあるなぁ。

今のようなモノを作る仕事についたのは、多分にトキワ荘とか「まんが道」の影響があるのは間違いなく、今でも関連書籍を読んで「初心忘るべからず」と肝に銘ずることがままある。

そんな関連書籍の中でも存在は知っているものの絶版で手に入らなかった藤子不二雄A先生の「トキワ荘青春日記」(1981年)が、1996年に「愛しりそめし頃に」の連載にあわせてリニューアル版が出ていたことを最近知った。
トキワ荘青春日記―いつも隣に仲間がいた…
4334971156

このリニューアル版もまた絶版になってしまっており、うむむと思っていたら、なんと隣町の図書館にあったので借りて読んでみた。

いやぁ、面白い!

タイトル通り、ちょうどトキワ荘にいた頃の日記なんだけど、例の里帰りして原稿を落としまくったエピソードが日記になっているのがリアル過ぎ。
あれは後進に〆切りの恐怖を教え込ませたという意味で大変貴重な教訓だと思う(笑)。

でもそんなA先生が「今日こそはヤルゾ!」→「寝たり遊んだりしてしまう」ということをずっと繰り返しているのがなんか安心する。あのA先生でもそうだったんだ……というような。ここでガチに仕事をされてたりすると、読んでる方が落ち込んじゃうもんなぁ。

あと、「まんが道」では描かれてないけど、実はトキワ荘時代に両藤子先生の母親が上京して一緒に住んでいた描写とか、トキワ荘の向かいの「兎荘」というアパートを仕事場として借りてるエピソードとか、「まんが道」のフィクション部分も分かって、そういう資料的な意味でも楽しめる。

2009年10月13日火曜日

ペンにはこだわるよ。

ここ半年以上、筆記具として油性の三菱「JETSTREAM」」を使ってきた

書き味はなめらかで文句はないけど、油性だから服についたりすると取れにくかったり、やっぱり油性インク独特の発色が好きじゃなかったり、と不満も出はじめた。

僕の主筆記具の歴史は、

シャープペンシル

ゲルインクボールペン

PROCKEY細字丸芯+極細(水性サインペン)

Jetstream(油性ボールペン)

であったんだけど、よく使うアイディア出し用には水性サインペンの書き心地が好きで、PROCKEY細字はいいんだけども、2つのインクのどちらかが先になくなること・使っていくうちにロゴの部分が剥がれてきて手についてしまうのが欠点。おそらく通常の筆記具として想定されてないような気がする。

サインペンをいろいろ探して、Pentel superプチという商品を買ってみたけど、なかなかよい。いわゆる定番のPentelサインペンだとちょっと太すぎる。
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手帳用にはノック式+クリップ付き、速乾性という条件があるんだけど、Pentelから最近出たENERGEL EURO(ゲルインク)のノックタイプのものがこの条件を満たしていた。ボール径は0.7mmがちょうどよい。

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2009年10月11日日曜日

カントク、といえばこの人だった

今、二十歳ぐらいの子にとって、「スピルバーグ」という言葉はどのように感じるのだろう?

僕の子供の頃「スピルバーグ」といえば、独特な高揚感を与えてくれる言葉だった。
たとえば今でいうと「宮崎駿」という言葉に近い、といえば分かってもらえるだろうか。

子供だったので「ジョーズ」ではなく、「E.T.」でガツンとやられたんだけど、その後から80年代においては、彼自身の監督作品はもちろん、製作総指揮の冠がついたプロデュース映画もブランドだった。

E.T. The Extra-Terrestrial 20周年アニバーサリー特別版 [DVD]
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製作総指揮の作品には「グレムリン」「グーニーズ」「インナー・スペース」といったSF・冒険もの、子供心にやや格が落ちた「ヤング・シャーロック ピラミッドの謎」「世にも不思議なアメージング・ストーリー」「ニューヨーク東8番街の奇跡」「マネー・ピット」、そしてなんといっても「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズなんかがある。。
映画にそれほどくわしくない人は今でもこれらのいくつかはスピルバーグ自身が監督したと思っているんじゃないかな。

自分にとってブランドだったスピルバーグだけど、ある時期からパッタリと興味がなくなった。

劇場で観たのは「ジュラシックパーク」が最後だけど、最後ヘリコプターで逃げるシーンで「ここでプテラノドンが襲ってくるに違いない!」と思ってたのにそのままエンドロールになって、「あれ、なんかあんまり面白くなかったかも……」と思ったのを覚えている。
思えばここが僕の中で1つの区切りだったんだなぁ。

��

このところNHK-BS2で彼の特集をやっていて、10/7には「映像の魔術師 スピルバーグ自作を語る」というインタビューを放映していたけど、これがかなり面白かった。

話題にあがった作品は「刑事コロンボ/構想の死角」「激突!」「続・激突! カージャック」「ジョーズ」「未知との遭遇」「1941」「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」「E.T.」「カラー・パープル」 「太陽の帝国」「ジュラシック・パーク」「シンドラーのリスト」「アミスタッド」「プライベート・ライアン」「A.I.」「マイノリティ・リポート」「ターミナル」「宇宙戦争」「ミュンヘン」。

彼には若い頃から映画をコントロールするイメージが明確にあって、早いうちにそのコントロールが完全にできる権利を手中に収めようとしていたが、「ジョーズ」によりそれに成功する。
でも「1941」で大失敗して、非常にいろいろなことを学んだという。
「ジュラシックパーク」に関しては、恐竜がただ出てくるだけではダメで、車とか室内とか普段僕らが見てるものと一緒に恐竜が出てくるから面白いのだ、と語っていて、なるほどなぁと思った。

インタビューを通して思ったのは、この人は根っからの演出家なんだなぁ、ということ。映像を使って何かを伝える、ということに関してまったく困難を感じさせない。
たとえば、石ノ森章太郎のマンガを読んで「この人は絵を描くことに関しては全く苦労がないんだろうなぁ」という感想を抱いてしまうのに似ている。
2人とも仕事が早くて、でもあまり物語の筋を作るのが得意じゃない、というところも似てる気がする。

またオモシロエピソードとしては、「スターウォーズ」を撮った直後のルーカスが「未知との遭遇」を撮影しているスピルバーグのもとへ遊びに来て、自分の「スターウォーズ」は子供向けになってがっかりだ、君の「未知との遭遇」僕が撮りたかったような作品だ、素晴らしい。もしよかったらお互いのこれらの作品の印税2.5%を交換しないか?と持ちかけたという。
その話にのったスピルバーグはいまだに儲けが入ってくるそうな。
すごいなぁ。

一番印象的だったのは、話しているスピルバーグが非常に楽しそうであること。いろいろ吹っ切れた人が持てる優しさを感じた。

2009年10月8日木曜日

ぴあ帝国の崩壊

最近はチケットを取る際に、「e+」というネットサービスを利用することが多いけど、「フットルース」はそこでは売り切れだったので、チケットぴあをのぞいてみた。

びっくりしたのは、いつから雑誌の「ぴあ」ってこんなに情報が載ってない雑誌になってたんだ!? これから売るチケットと今週やる公演とかしか載ってない。

しかも10時前に窓口に行ったら端末が10時からで、それまでに何人もの人が予約してると言われてなんだそりゃ、と近くのローソンの端末Loppiで探したら、あっさり取れた。

ぴあ、ダメじゃん。
人件費もかかっててあれで大丈夫か?先あるのか??

足どり軽く

以前から、既存の「歌」をベース・原作にした映画は、歌ほどヒットしないなぁと思っていた。
たとえば「なごり雪」「涙そうそう」「未来予想図Ⅱ」とかとか。
映像や脚本が、歌を聴いた人のイメージの広がりに勝ててないんだろうなぁ。

あと、主題歌やサントラが有名な映画はえてしてつまらない、とか。とくに70~80年代。

主題歌だと、「ミスター・アーサー」(主題歌「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」)が代表格。
サントラだと「サタデーナイトフィーバー」「フラッシュダンス」などなど(異論あるかもだけど)。これらはサントラがオムニバスアルバム的に作られてるからしかたない。

僕の中で映画は大して好きじゃないけど通しでよく聞くサントラがあって、恥ずかしながら「フラッシュダンス」「トップガン」、そして「フットルース」。
世代を感じますなぁ。

余談だけど、「フラッシュダンス」「トップガン」「ビバリーヒルズコップ」はドン・シンプソン&ジェリー・ブラッカイマーのプロデューサーコンビによる作品だけど、「トップガン」は露骨に「フットルース」をもらってきてるよなぁ。だって主題歌をケニー・ロギンスに歌わせて、「フットルース」でデュエット「パラダイス」を歌っていたマイク・レノのバンドLOVERBOYにバラードを歌わせる、とか。僕は「フットルース」と「トップガン」ってスタッフがかぶってるのかと思ってたぐらい。

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「フットルース」も映画自体はかなり前に一度見て「うわ、つまんねー」と思ったっきりで、再度見直すこともなかった。

このところ20~30年前の映画がブロードウェイミュージカルになってヒット、という流れがあって、「フットルース」もそのひとつらしい。

日本語版とはいえ、舞台なら楽しめそう。ちょうど11月に東京公演があるので、チケットを購入した。

今から楽しみ!

��

ところで「ヘアスプレー」、「サタデー・ナイト・フィーバー」、「グリース」、「フル・モンティ」なんかも映画→ミュージカルという流れだけど、「ヘアスプレー」みたいにそれが再び映画になることもあるのも面白い。

もちろん舞台→映画にしたものも多くて、「ドリームガールズ」なんかもそうなんですね。

あと、ABBAの「マンマ・ミーア!」とかクイーンの「WE WILL ROCK YOU」、プレスリーの「ALL SHOOK UP」なんかのポピュラー系の特定アーティストの曲で構成したミュージカルも興味あり。マイケル・ジャクソンの曲で作ったミュージカルなんて確実にヒットしそうだしなぁ。

2009年10月5日月曜日

「第5回軽便鉄道模型祭」なるものに行く。

自分がどんな趣味か、というのは意外と自分でも分からなくて、好みのグラビアアイドルを並べたら「あ、グラマーな人が好きなんだ、自分は」と気づいたり。

このたび、偶然「軽便鉄道模型祭」(公式ブログ)などという催し物があると知って、うお、なんか興味あると思って詳細を見たら、会場は「目黒さつき会館」。
……なんか聞いたことあるなと思ったら、自宅と同じ丁目にある建物だった!

知ったのが開催1週間前だったのが幸い、これは行くしかないと出かける。

��

「軽便鉄道」という言葉を知ったのは作家の森博嗣氏の鉄道関連ブログや書籍だと思う。どうもこの人の好きな鉄道車輌が自分も好きで、気にはなっていた。

その他、

・子供の頃住んでいた富山県富山市には市内電車が走っていて自分の心象風景になっている
・箱根登山鉄道、江ノ電、銚子電鉄が無意識に好き
・森林鉄道とか鉱山鉄道、トロッコがなぜか好き
・凸電が大好き
・ディズニーランドの鉄道が好き
・夏に行った軽井沢で偶然「草軽鉄道」を知って、書籍まで買い込んだ

とかとか、鉄道の中でもSLと小さい鉄道が無性にツボ。

wikipediaによると

軽便鉄道(けいべんてつどう)とは、その国・地域の標準的な鉄道の規格よりも低い水準の規格で建設された鉄道を指す用語である。


とのことだけど、これってイセッタとかメッサーシュミットとか僕が好きなバブルカーと非常に似ているなぁ。
けなげだけどイッチョマエな感じがいいのかも。

そんな自分だったので、そんな鉄道の模型の祭り、が楽しくないわけがない。
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案の定、かわいい車輌と素敵なレイアウトがてんこ盛りで、娘2人も連れてた(こういうときに限って奥様が単独外出中)にもかかわらず何度かループして見学してしまった。
いやぁ、こんな素敵な世界があったとはなぁ!2007年の第3回から家の近くのこの会場でやってたわけだけど全然知らなかった。年末に引っ越しちゃうから、来年は近所ではなくなるけど足を運びたいなぁ。

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会場にはファンである模型作家の諸星昭弘氏も作品を展示されていて、いやぁ、やっぱり氏の作品は、(僕にとって)1つ抜きんでて素晴らしい。ホントにずっと眺めてしまった。

鉄道模型インテリア―「リビングルーム」にフィットする、ちょっとお洒落な鉄道模型提案 (NEKO MOOK 1357)
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かんたん!30日でつくる Nゲージ鉄道模型ミニレイアウト
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あと、The Critter's Clubというところが、「杉山模型」という個人メーカー?(本人もいらしたけど)の特集をやっててそれがどれも素晴らしかった。センスがツボすぎ。

それにしても、鉄道模型の世界は個人が作ったようなキットやハンドメイド完成品が多いのもあって、値段がプラスチックモデルと全然違いますねぇ。自分は今はプラモデルをコツコツ作ってるけど、いつかは軽便鉄道の模型を楽しんでみたいなぁ……。


2009年9月20日日曜日

超混乱単語マクロ(ス)

コンピュータの仕事をしていると

「マクロ」

という言葉をよく聞くけど、コンピュータをかじりだした頃から今になってもこの言葉は違和感がある。

マクロ、という言葉はミクロの反対で「巨大」という意味でしょ?「マクロス」とかそれだし。

でもコンピュータでマクロというと、



プログラム中の文字列を、あらかじめ定義された規則に従って置換すること。
(中略)
転じて、アプリケーションソフトウェア上の作業を自動化する機能やプログラム言語(マクロ言語)のこともマクロと呼ぶ。
��wikipedia「マクロ (コンピュータ用語)」より)



って意味わからねー。なんでこれを「マクロ」というのか?
そもそも置換と自動化機能って全然違うじゃん。仕事してて「マクロ」って言われたときに「でかい」「置換」「自動化」どれなの??って頭が混乱する。

で、これに拍車をかけるのが写真用語の「マクロ撮影」。
いわゆる「接写」のことだけど、接写ってむしろ「ミクロ撮影」って言ってくれた方が分かりやすいのに!なんで小さいモノを写すことが多い接写をマクロ?

「マクロ」はやめてくれ!


2009年9月18日金曜日

ちか100かいだてのいえ

うちでも大ヒットの絵本、尊敬する岩井俊雄さんの「100かいだてのいえ」。
この第二弾が10月発売だそうで、最近あまり絵本も買ってないから楽しみ。

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その名も「ちか100かいだてのいえ」!
やられた!!


2009年9月17日木曜日

細田監督の言葉

あまり見ることはないNHKトップランナーだけど、細田守監督が出てたので見た。全般的に面白いインタビューだったけど、一番印象に残った言葉をメモ。




��質問コーナーで若者から初演出のエピソードを聞かれて)

絵コンテ、設計図を書いててヤバい時ってさ、書いててホントにゾッとするんだよ。
これはちょっとどうしようもないものになるんじゃないかなっていうのがさ、
半ばぐらいとかさ、ってなったりするとホントに怖いよね。
怖いんだけども、でもそこでね、やっぱりどうしようもなくないようにするには
ホントに一所懸命考えるしかない。

演出っていうのはホントに最終的に責任を取る仕事だからさ、
自分のせい以外ないんですよね、人のせいにできないのが演出だから。

だからそういうことをちゃんと引き受けて、
そのために、人のせいにできないっていう責任を負ってるからこそ
みんなにこうやって、って言える権利が与えられると思うわけ。

そのためにはヤバいなと思ってもとにかく一所懸命、ホント考えるしかないっていうね。
これは、うん、その責任につきまとう、やっぱり義務だと思う。
考える義務があるんだと思う、演出家には。



2009年9月15日火曜日

「マンガくん」て……。

藤子・F・不二雄全集第二回配本「エスパー魔美」、そんなに好きじゃないけど面白かった。

魔美って、「ドラえもん」世代の自分からするとかなりお姉さんな感じだったけど、それが今でもその視点で読んでしまうのが面白い。

ところで「エスパー魔美」の初出として記録されている雑誌「マンガくん」って何?
エスパー魔美ってビッグコミックでやってたんじゃないの?と思ってwikipediaで調べたら

「マンガくん」→「少年ビッグコミック」→「ヤングサンデー」

なんだ!? 知らなかった。

wikipediaによると「マンガくん」は1976年創刊で学年誌と『週刊少年サンデー』の間の層向けだったらしい。
1979年に「少年ビッグコミック」に改名。

この「少年ビッグコミック」が普通の「ビッグコミック」と別雑誌だということを初めて知った!!かなり驚いた。今まで、「エスパー魔美とゴルゴ13って同じ雑誌だったのか。変なの」と思ってたけど、違う雑誌だったのね。他の連載は「みゆき」「初恋スキャンダル」「エリア88」「球道くん」(!)で、なるほどあの書店でちょっと高い棚にあったテカテカした背表紙のやつがそれだったのね。

でもそれがヤンサンになって今はなくなった、と。
きっと当初から読者層がフワフワしてたんじゃないのかなぁ。

それにしても「マンガくん」ってタイトルは……。それこそ藤子・F・不二雄の劇中に出てくる、あえて投げやりなマンガ雑誌のようなネーミング。


2009年9月14日月曜日

ビートルズよりもYMO、な世代。

少し前に書いたHMOが刺激となって、ライブ盤やカバーアルバムなどを聴き直していたところに、NHKBS2で「ワールドハピネス2009」が放送されたので見る。
夏フェスのひとつで、YMO本家だけでなく、砂原良徳、高野寛など関連アーティストも出演。番組はYMO以外はダイジェストで、YMOの出演部分をガッツリ放映。
当日のセットリストは

 1 Hello, Goodbye
 2 Rescue
 3 Thousand Knives
 4 The City of Light
 5 Tibetan Dance
 6 Supreme Secret
 7 Still Walking to the Beat
 8 Riot in Lagos
 9 Rydeen 79/07
 en. Fire Cracker

ということだけど、あれ、この「7」って最近買ったユキヒロのソロアルバムの曲じゃないか? あの曲、カッコイイと思ってたんだよ!と調べてみると、2006年にリリースしたソロアルバム「BLUE MOON BLUE」でセルフ・カバーしたバージョンだそうな。

��

さてさて、今までスルーしていたYMOのカバーアルバムも聴いてみるか、と数枚レンタルしてみた。

��.anonymass/anonymoss
��.TRIBUTE TO YMO
��.TECHNOPOLIS 2000-00
��.といぼっくす/Acoustic YMO

��は、わりとYMO本家に近い人がやってるみたいけど、選曲もアレンジもあんまり好きじゃなかった。

��は、う~ん、ちょっと散漫過ぎる。

��は、たぶん昔聴いたことあると思うけど、電気グルーヴなんかが参加したYMOのリミックス集。もう10年前ということもあって、この手のを今聴いてもなぁ……。

��は、YMOの1stを生楽器で再演奏という内容で、正直聴くまでなめてたけど、これがかなり面白かった!
アレンジがそのままで楽器が違う、というのがミソで、YMOは「オーケストラ」というだけあって(?)、アレンジが素晴らしかったんだなぁ、というのがとてもよく分かる。「あの音をこう再現してるのか!」という面白さがある。

2009年9月7日月曜日

麺類は全般好きだとか。

僕は藤子F不二雄ファンだけでなくトキワ荘関係も大好きで、関連書籍はたいてい買って読む。

そのトキワ荘組の中でもあんまりよく分からない人にラーメンの小池さんこと鈴木伸一氏がいた。
子供の頃からトキワ荘にやられていたので名前は知っていて、藤子アニメを見ているとスタッフクレジットに名前があるのを見て何をやってるんだろう?とは思っていた。

そんな鈴木氏が半生伝のような本を出していたので早速読んでみた。

アニメが世界をつなぐ (岩波ジュニア新書)
4005005918


東映動画発足と同じぐらいの時期からフクちゃんで有名な横山隆一に師事してアニメーションの仕事に携わっていたようだから、やはりアニメ界ではそうとう古い人になる。
「まんが道」にあまり出てこないのは、わりと早くにトキワ荘を出たせいか。

でもその後「スタジオ・ゼロ」でトキワ荘のメンバーと合流するんだけど、この「スタジオ・ゼロ」についてはあまり関連書籍を読んだことがなかったので、この本での「スタジオ・ゼロ」に関する記述は新鮮だった。

「みんなのうた」とか子供と一緒に見ていたNHKの「プチプチアニメ」などでも名前を見たけど、こういう仕事に関しても書かれていて面白かった。

2009年9月3日木曜日

Superflyの「スキップ・ビート」

時々、iTunesStoreでカバー曲なんかを探し回ることがあるんだけど、秀逸なカバーを発見!

以前からおでこにヒモつけたカヒミカリィみたいな姉ちゃんがいるなぁと思っていたSuperfly。彼女がKUWATA BANDの「スキップ・ビート」をカバー。シングルのカップリングのライブバージョンだけどかっこよすぎ。即購入。
http://www.youtube.com/watch?v=Sdm3aX8kAsQ
↑埋め込みできないのでリンク。

スタジオライブバージョンもかっちょいい!
http://www.youtube.com/watch?v=WiHLUDgW4ZI
↑埋め込みできないのでリンク。

2009年8月31日月曜日

見る方が好き、ということもある。

ミニカーを買うようになって自分がある狭い範囲の車に特別にひかれることを自覚したけど、では実際に乗る方がどうかというと、たまにレンタカーで家族をつれて出かけるぐらいで特別、現行車や運転が好きだったりするわけではない。

ではあるけど、自分が大好きな、たとえばイセッタなんかのオーナーになるのはなんとなく自分の夢だと思っていた。
そもそもそういった車は展示では何度も見たことがあっても、動いている姿も、ましてや乗ってみたこともなく、かなり漠然とした夢ではあった。

それが3月に開催されたお台場MEGAWEB10周年謝恩企画「ヒストリックカー同乗試乗会」で、動いている姿を見るのはもちろん、助手席に乗らせてもらうこともできた。
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「ヒストリックカー同乗試乗会」というイベントで、ラインアップはTOYOTA2000GT、コスモスポーツ、ヨタハチ、スカイラインGT-R、フェアレディZ 432、デロリアン、フェラーリディーノ、ジャガーEタイプ、ベンツ280SL、イセッタ。
TOYOTA2000GT、デロリアンが人気だったけど、目当てのイセッタは人気がなくて余裕で予約でき、ついでにヨタハチも乗せてもらえた。

で、その感想なんだけども、自分が運転してない、というのも差し引いても、

「自分が好きな車に乗ることにはさほど興味がない」

という結論に達してしまった(笑)。エンジン音がどうこうとかタイヤから感じるフィーリングがどうのこうの、とかゴメン、あんまり興味なかったです。
それでもやっぱり走ってる姿を眺めているのはとても好きで、はじめてイセッタの走る姿を見られて感動した。
というか、自分が乗っていたら走ってる姿を眺められないではないか!!

鉄道でいうと「乗り鉄」ではなく「撮り鉄」的なタイプなんだろう。

でも乗ってみないと分からなかったので、MEGAWEBには大感謝!

2009年8月30日日曜日

コンセプトは「中の人などいない」

はっきり言って初音ミクムーブメントって、面白いとは思うけど、あんまり興味はなかった。

昨今のネット特有のネタ文化、たとえば「痛車」みたいな盛り上がり方がちょっと苦手なのだ。やってること自体には否定的ではないんだけども、ネタ振りありき、ってのがちょっとイヤ。

とか思ってたけど、こいつにはやられた……。

Hatsune Miku Orchestra
HMOとかの中の人。(PAw Lab.)
B002C006SW


もちろん元ネタはこれなんだけども、

イエロー・マジック・オーケストラ(US版)
YMO
B00007KKZ2


初音ミクにYMO、ってあまりに直球過ぎて考えたこともなかった。
そして聴いてみると、これが面白いんだなぁ!

そもそもYMO、特に初期は「匿名性」というか「どれだけ音楽を肉体性から離れさせることができるか」という実験でもあったと思うんだけど、そのコンセプトと「VOCALOID」はとても親和性が高い。

それにもかかわらず、「初音ミク」の歌わせ方がボコーダー的ではなく、たとえばオリジナルYMOのライブでのボーカルアレンジを引用したりと、意外と「歌わせている」のが興味深い。
バーチャルだからこそついつい肉体性を求めちゃうのか分からないけど、このアンビバレンツも魅力的。声から身体が立ち上がってくるような立体感を感じる。

また「歌ありき」というしばりがあるから、選曲が今までのカバーアルバムとはちょっと違うのもよい。
「EXPECTING RIVERS」「KEY」「過激な淑女」「LOTUS LOVE」とかあんまり取り上げないでしょ。
そもそも女声ボーカルでYMOを聴く、という体験自体が新鮮。「YOU'VE GOT TO HELP YOURSELF」「ONGAKU」なんかはそのせいもあってかなり好き。

まぁ、元がガッツリとボーカルものだったらここまですんなり聴けないのかもなぁ。
この「カタコトしか話せない帰国子女的なたどたどしさ」って愛玩性につながるんだろうか。「声」がこれだけすんなり1つのキャラクターとして受け入れられたのは、もちろんイラストレーションの秀逸さもあるだろうけど、そういった面もあると思った。


マスタリングが本家・小池光夫氏、ってのも面白いね。

本家といえば、最近YMOがライブで昔の曲をやってるけど、あれも言ってみればカバーっぽいよなぁ。やっぱり新曲よりも面白いよね。
ただやっぱりこうしたピコッてるYMOを今までとは別の形で聴きたい(ex.ライブ、秘蔵音源、リミックス)、という欲求はけっこう根強い。
もし本家がこういうことやろうとしたら、たとえば木村カエラなんかを連れてきちゃって、「ちょっと違う……」とかなるんだろうなぁ。

初音ミクでクラフトワークもやったら面白そうだね。と思ったらやっぱりあった(笑)。


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それにしても久しぶりに買ったYMO関連商品だった。
数年前はかなり買っていたけど、最近はチェックすらいい加減な状態。
そうしている間に本家も再結成に近い状態になったけど、「ふ~ん」という感じ。
もっとも以前に比べればアイテム自体もそんなに出てないけど、以前はすごかった。
同一アーティストによる一枚丸ごとのカバーアルバムだと
・イエロー・メタル・オーケストラ/メタル・サービス (1998)
・YMO & 爆笑問題+長井秀和/X∞増長(1998)
・コズミック・ヴィレッジ/NICE AGE (1999)
・Yセツ王(2001頃)
・RESONANCE-T/YMO TRANCE(2002)
・といぼっくす/Acoustic YMO (2005)
・セニョール・ココナッツ/プレイズYMO(2006)
・anonymass/anonymoss(2008)
カバーコンピレーションだと
・NEO TECHNOPOLIS 繁殖(1992)
・WHO'S YMO(1993)
・YMOのカバ(1993)
・TRIBUTE TO YMO(2004)
REMIXはきりがないけど、有名どころで
・HI-TECH/NO CRIME
・TECHNOPOLIS 2000-01、2000-00
この手ので一番好きだったのはカバーやリミックスではなくパロディの
・OMY(1996~1997)
O.M.Y.(オリエンタル・マグネティック・イエロー)
ORIENTAL MAGNETIC YELLOW
B00005FQKV

かなぁ。音とかアレンジはYMOなんだけど、メロディがなんか違う、っていう。一瞬別次元に飛んだような面白さがある。

そしてまだキテレツのことを考えている。

「キテレツ大百科」を読んでいて思ったけど、コロ助ってかなりコキ使われてるわりにあんまりキテレツに大切にされてないんだなぁ。

この感じ、なにかに似てる気がした。

……と思ってちょっとホワンホワンホワワワ~ンと考えてみたら、

「キャイ~ン」の天野くんとウドちゃんの関係に似てるんだ!
ホラ、天野くんもメガネかけてるし!

2009年8月29日土曜日

THIS IS 80's POP

1970年代後半から1980年前半は、雑誌「POPEYE」などの影響でアメリカ西海岸のスタイルが日本でも流行っていたのは、自分が1973年生まれだから今思えば……、という感じ。今20歳ぐらいの人にはピンとこないだろうなぁ。

このあたりのことは今後の研究テーマ(?)でもあるんだけど、その影響は漫画やアニメにもあって、たとえば「Dr.スランプ」なんかはもろにそう。



赤いシュビムワーゲンからはじまるエンディングって改めてすごいな!

タツノコの「ムテキング」。
映像を見てもらえば分かるけど、かなり80年代的ポップ。とくに50秒あたりから注目。



アラレちゃんもムテキングも1980年のアニメなのが、なるほど。

満腹。

このblogでも紹介したNHK-FM

2009年8月15日(土) 前9:00~後11:00
「今日は一日“なつかしのアイドル”三昧」

2009年8月16日(日) 前9:00~前1:00
「今日は一日“SF・ヒーロー音楽”三昧」

アイドルの方はかなり生でも聴いてたけど、いつものように

TALKMASTERⅡで録音

Slice Audio File Splitterでファイルを30分ごとに分割(扱いやすくするため)

iTunesに登録して、プロパティ>オプション>再生位置を記憶にチェックを入れる

iPod Shuffleに転送して聞く

という流れで全部聴いた。

いやぁ、かねてから理想のラジオ番組とは一切自分の嫌いな曲・聴きたくない曲がかからない番組だ、と思ってたけど、前者がまさにそう。70年代~80年代アイドルという時代しばりがすばらしくて、夢中になって聴いた。

曲としては、キョンキョンが歌ってた「素敵なラブリーボーイ」の林寛子元曲バージョンを初めて聴いたのが収穫。林寛子バージョンはなんか色気むんむんでキョンキョンと感じが違った。ちなみに林寛子は「レッドビッキーズ」で自分にとって憧れのお姉さんだった。
あと、Cocoの「はんぶん不思議」ってタイトルだけはやたら知ってるけど初めて聴いた。なんか女の子がいつか分かれるんだろうなぁ……と思ってる歌詞が新鮮。

特撮・SFは予想通り内容が散漫ではあったけど、思ったよりも楽しめた。昨年末のアニソン三昧は、最近10年のアニメを全く知らないものだからあまり楽しめなかったけど、特撮・SFはけっこう昔の曲がかかってて安心。

ちなみに自分がリクエストした「地球防衛軍テラホークス」の「ギャラクティカ・スリリング」はかかったけど、違う人のリクエストとして、だった。残念。今までラジオのリクエストで読まれたことがない……(というほど出したことないけど)。

2009年8月27日木曜日

コロ助のカラーリングが不定。

自分の中で、「キテレツ大百科」はオチが冴えないいまひとつなマンガ、って評価だったんだけど、このたびの大全集第二回配本で読み直したら……。

キテレツ大百科 1 (藤子・F・不二雄大全集)
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あれっ、キテレツってこんなに面白かったっけ??

もちろん、キテレツ特有の工作シーンなど魅力的な部分があるのは分かっている。
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机に定規をあててる描写が芸細。
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そしてその定規を持ってるキテレツに萌え。
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コロ助にゴミからヘッドフォンを見つけさせてそれを利用するというリアリティ。


それにしてもこんなにグイグイ読ませられちゃうのか?と不思議。

キテレツって「こどもの光」という雑誌で連載されていたそうだけど、この雑誌は農協(現JA)発行の学研「学習」「科学」みたいなものなのか。ちょっと学習マンガっぽい部分があるのはそのせい。
コロコロでいう「ホビーマンガ」的な面白さがあるけど、そのホビーが「発明工作」というのがさすがは藤子先生。

同じく「こどもの光」で連載された「ドビンソン漂流記」も居候の宇宙人がいろいろ作るという設定らしいけどますます読みたくなった。

今回の全集は単行本未収録作品が掲載されているのも、面白く読めた原因かも。
僕が持ってるのはコロコロ文庫版だけど、「聞き耳ずきん」「公園の恐竜」「冥府刀」「地震の作り方(文庫時に地震に配慮して掲載見送られたらしい)は読んだことがなかったし、面白かった。

あと、文庫と比較してみたけど絵のサイズが全然違うのもポイント高い。サイズ的には2倍だもんなぁ。いわゆるハイビジョンで読んでる感覚。

ちなみにキテレツのプロトタイプのイラストが載ってるんだけど(348ページ)、コロ助の無垢な表情が笑える。

��

ところで第一回配本の「パーマン1」がいまだに読み終えられない……。つくづく自分は旧パーマンが苦手だなぁ。まったく面白いと思わない。
主人公が近所とコミットしない「パーマン」「TPぼん」「モジャ公」などがことごとく苦手なんだよなぁ。あと「バケルくん」もわりと仲間と閉じちゃうので苦手。

2009年8月22日土曜日

「大」の意味がよく分かる

先日短い夏休みを利用して止まった宿に、大量の漫画があった。
その中に以前から気になっていた「大甲子園」があって、思わず手にとる。

大甲子園 (11) (少年チャンピオン・コミックス)
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記憶をさかのぼること数十年前……。

夏休みになると父方・母方の里に帰っていたけど、そこにいた叔父がマンガ雑誌を買っていて、それをもらうのがとても楽しみだった。
その中にチャンピオンもあって、「あれ、あのアニメのドカベン?」と思ったのにタイトルには黒々とブッとく「大甲子園」とある。
その時はそれ以上気にしなかったけど、のちに「大甲子園」というのは「ドカベン」の続編であることを知った。

そしてもっと衝撃だったのは、大学時代にドカベンファンの友人から聞いた「大甲子園は水島新司オールスターマンガである」という事実!
……といっても、「ドカベン」「あぶさん」ぐらいしか知らないからあんまりよく分からなかったけど、ずっと読んでみたいとは思っていた。

1巻から読み始めると、うわ、テンション高い。明訓3年夏の神奈川県大会からはじまるわけだけど、離脱していた里中が復活。盛り上がる。

wikipediaを見ると

『ドカベン』山田太郎の明訓高校や、『球道くん』の中西球道、『一球さん』の真田一球、『ダントツ』の荒木新太郎、『男どアホウ甲子園』の藤村甲子園の双子の弟らが大甲子園で激突。さらに『野球狂の詩』の岩田鉄五郎や水原勇気たちも球場に駆けつける。


とあるけど、他のマンガを知らなくてもムチャクチャ面白い。

ちなみに「ダントツ」という作品は「大甲子園」をはじめるための噛ませ犬的なマンガだったそうな。すげーな。だから「ダントツ」の中で明訓が勝ち上がっていったりといった伏線が張られていて、「ダントツ」終了の次週から「大甲子園」が始まるというお膳立て。
甲子園ではやっぱり明訓と対決する。

なお「一球さん」は「男どアホウ甲子園」の直接の続編だそうで、wikipediaによると

前作(=「男どアホウ甲子園」:引用者注)終了から一ヶ月で連載がスタートした。時系列的には藤村甲子園の南波高校時代から七年後で、豆タンこと岩風五郎が巨人学園の監督として登場しているほか、藤村甲子園や丹波左文字、甲子園の弟である球二と球三も南波高校の一員として登場している。


とのこと。この球二と球三の南波高校も「大甲子園」に出てくる。

当然、高知からは犬飼の土佐丸高校が来ると思ったら敗退、なんと元明訓監督徳川が率いる、犬飼兄弟末弟・犬飼知三郎の室戸学習塾が出場。明訓とは初戦であたるんだけど、知三郎のキャラが兄と全然違っているなどホントにキャラ立てがうますぎる。

明訓は3回戦で「一球さん」の巨人学園、順々決勝で「ダントツ」の光学園、準決勝で「球道くん」の青田高校と対戦。決勝戦ではなく準決勝で引き分け再試合までさせて盛り上げるのがリアル。

試合の流れもそうだけど、コマ割もうまいなぁ。

「大甲子園」をリアルタイムで読んでた水島ファンのテンションのあがり方ってどうだったんだろうなぁ。すごく知りたい。
自分だったらむちゃくちゃ興奮するなぁ。

そして衝撃なのがwikipediaのこの文章。

水島新司は当初からこの作品を実現させるために、どの高校野球漫画も3年春の全国大会までで終わらせていた。


脱帽するしかない。

あの映像集団のひみつ

よくよく考えてみると、ピクサーの映画はほとんど劇場で観てたり、もしそうでなくてもDVDなどで全部観ている。とくに熱狂的信者というわけではないし、「トイ・ストーリー」もあんまり好きじゃないのに。

きっとピクサーの映画は、自分にとって必ずあるクオリティには達していることが保証されていて、そしてそれは劇場料金を払う価値のあるクオリティなのだ。

そんなピクサーだけど、なんで最初はルーカスフィルム傘下にあって、なんでその後appleのカリスマ・スティーブ・ジョブスのものになって、なんでそこからディズニー傘下になったのか、かなり謎だった。

それがこの本で氷塊。

メイキング・オブ・ピクサー―創造力をつくった人々
櫻井 祐子
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そもそもピクサーというのは、CG技術集団の皮をかぶった映画集団だったことが分かる。表向きはCGの、たとえばハードウェア、ツールなどソフトウェアを作りながら常に自分たちの映像を求めていたのだ。
その表の顔のため、ルーカスフィルムにいたり、不遇時代のジョブスに買われたりしたわけだけど、お荷物だったピクサーの可能性にジョブスが気づいてApple復帰とともに彼を復活へと導く。

また、その映画を作る野望の中心であったジョン・ラセターは元ディズニーだったり、ディズニーがセルをデジタル化する際にピクサーの技術を取り入れたり、とディズニーとの関係は濃厚であった。
ちなみに、セルがデジタル化されるメリットって工程的なモノだけだと思っていたら、セルを重ねた際に透けて色が変わってしまう、ということから解放されるということがあったというのも初めて知った。

しかし、ディズニーもCGアニメには懐疑的で、「トイ・ストーリー」製作が立ち上がってもフタを開けるまでは自分たちを脅かす存在だとは思っていなかったことが分かる。
脚本にも口を出し、送り込んだ人物の1人にジョエル・コーエン(コーエン兄弟)までいたとは知らなかった。

それ以前にも良質の短編があったわけだけど、商業的にはその「トイ・ストーリー」がドカン!と当たったものだから、ピクサーは一気に映画集団になれたわけだ。

ディズニー時代は協力者だったのにドリームワークスへと移ったら敵となったジェフリー・カッツェンバーグとの確執、その後のディズニーのトップ、マイケル・アイズナーとロイ・E・ディズニー、ジョブスの対立などビジネスものとしても読みどころ多し。

その他、細かい部分でもえっ!?と思うようなことが書かれている。

ピクサーのトップ、キャットムルのユタ大学の博士課程時期には環境的要因もあって、アラン・ケイ、シリコン・グラフィックス社やネットスケープ社の創設者であるジム・クラーク、アタリの創設者ノーラン・ブッシュネルなどコンピュータ業界のカリスマたちがウヨウヨしていた。

一方、ラセターがいたカリフォルニア芸術大学にはやはり環境的要因があり、アニメオタクが集まっていた。のちにピクサーで合流するブラッド・バード、「アラジン」「リトルマーメイド」などの監督ジョン・マスカー、そして一年下にはティム・バートン!すごいな。
ちなみにブラッド・バードはその後「キャプテンE.O.」の脚本に携わっていたとか。

面白かったのが、「トイ・ストーリー」のウッディは初期段階では今よりもかなりいけすかないやつだったというエピソード。ピクサーは主人公が葛藤を経て変化していくことを脚本の主眼に置く、というポリシーがあるようで、ゆえにときどきピクサーの主人公がいけすかないのはこのためか!と合点がいった。

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その典型的な作品が「カーズ」だと思う。
初めて劇場で観たときには「なんか主人公イヤ」と思って自分の中では評価低かったんだけど、その世界観はかなり気に入っていてアートブックは愛読。
そしてこのたび、以前から手に入れようと思っていたブルーレイディスクが30%引きになっていたので購入。初めてブルーレイディスクを買った。
カーズ [Blu-ray]
B000TENOTG

やっぱり脚本はイマイチだけど、個人的に宝石箱のような映画かも。ブルーレイだから画質もすごいし。
「メイキング・オブ・ピクサー」でも「カーズ」の興行成績は他作品に比べてふるわなかったとあるが、ラセター自身は大変思い入れのある作品であって、宮崎駿でいうと「紅の豚」にあたるのかなぁ。
もっとも、グッズ売り上げはかなりのものだと思うけど。
それにしてもこのディスクの仕様が最悪で、一度停止ボタンを押すとレジュームがきかず必ず冒頭に戻ってしまう。ブルーレイってそういう仕様なの?と思ったらこのディスクがそういう仕様らしい。

2009年8月15日土曜日

破が繰り返し観られる理由。

ようやく「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」を見たけど……
すげーな!!!!想像以上に面白かった!
もっと早く見るんだった。

この面白さ、う~ん、言うなれば「バイキング料理」って感じかなぁ。

とにかくシェフの好きなものが集められていて、でもバランスがよくてあんな料理もこんな料理もと次から次へ皿に盛ってしまうような。
で、ふと気がつくと隣の部屋にもまだ料理がたくさんあるじゃん!!ていう。

食べまくってお腹いっぱいなんだけど、まだ全部食べた気がしない。
ゆえにリピーターを産むんじゃないかな。確かに「これもう一回観たい!」って観てる途中で思ったもんなぁ。

実は前作「序」を劇場で見たときは、なんだー焼き直しかぁとガッカリして「破」は見る気もなかったんだけど、今思うと「序」は食前酒に過ぎなかったんだなぁ。
「破」はテレビ版とも全然違う展開で、あれこの素材でこんな料理を?……てな驚きも大きい。
すると「Q」はスペシャルディナーってところなのか。
ただ、個人的には「エヴァンゲリオン」という作品は構造的にも中間部あたりが面白さのピークなのかも、と思っていたりする。というか、散々ガッカリさせられただけについ予防線を張りたくなるだけなんだけど。

ビジュアル的にも面白くて、70年代的な感じがあったり学校生活のディティールも細かかったり、でも今ではあまり真面目に描かないSF的な都市描写はしつこくやるし、この好きなモノだけ集めた感じは「お子様ランチ」的でさえある。でも幼児性は感じてもけっして幼稚ではないという不思議。

過去作品の引用も、引用のための引用ではなくて「これしかないから使わざるを得ない」という必死さすら感じられて気持ちよい。

てなわけで大絶賛。

しかし、このところ続編ものとか期待の新作がことごとく裏目に出るなぁ。

新納さんサイコー!→「セブンスドラゴン」……。
「トランスフォーマー」は傑作だった!→「リベンジ」……。
細田守サイコー!→「サマ-ウォーズ」……。

その反面、ふ~んと思ってた「ドラゴンクエスト9」「エヴァンゲリオン:破」がガッツリ面白い。

やっぱりブランドはあっても作品自体を吟味する必要はあるなとつくづく感じた夏。確かに「セブンスドラゴン」「リベンジ」「サマ-ウォーズ」、どれも前作のブランドがなかったら興味なかったもんなぁ。

2009年8月8日土曜日

ドラクエ9は底なし脱線ゲーム

正直、僕はドラゴンクエストに対して特別な思い入れは一切ない。
確かにリアルタイムで「1」が出たときのことは覚えているけど(なにせあの鳥山明の絵、っていうだけで当時はすごかった)もともとゲームをしない子供だったし、ドラクエ3の行列とかもよく知らなかった。

シリーズは仕事がらさすがにいくつかプレイはしてるけど、6(SFC版)→5(SFC版)→1&2(SFC版)→3(SFC版)→4(FC版)ときて7、8は未プレイ。
6だけかなり好きで2がまぁまぁ、それ以外はあんまり好きじゃない。とくに一番人気と思われる3はパーティメンバーが「空気」なのがイヤだったなぁ。

新作である9は自分と相性のよいDSで出るので、まぁボチボチやってみるかとそんなに期待せずにはじめた。
ドラゴンクエストIX 星空の守り人
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ルイーダの酒場ができパーティメンバーが増えるまでの序盤がタルくてなかなか進まなかったんだけど(ふつう、そこは初日に一気に駆け抜けるとこだと思うが;笑)、そこからが無性に楽しくなった!

いいところはいろいろあるんだけども、なんといっても「ちゅうだん」機能でどこででもやめられる点。

ルーラがノーコストな点。

プレイしたくないときは、ノーコストのルーラで酒場にもどって「すれちがい通信」を楽しめる点。
このすれちがいの遊びと酒場というか宿を組み合わせたのはすごいアイディア。脱帽。
それにしても電車に乗って新宿あたりに出るとすれちがい率がすごい。あと、会社が会社だけに職場でのすれちがい率もすさまじい。どんだけの人がドラクエ隠し持ってんだ、という。

シンボルエンカウント制な点。
ゲーム業界的には、もうランダムエンカウント(敵が見えずにうろうろしてたらバトルに入る)という文法はかなり通じなくなっているというのが実感。

ダンジョンがあっさりしてる点。
ドラクエのダンジョンって長さとギミックがしつこくてしんどかった。さすがにあっさりしすぎな気もするけど。

そして個人的に面白くプレイできている最大の理由が、メンバーを家族モチーフで作ってみたこと。
妻&娘2人と旅してるみたくて変に面白い。
さらに、娘をモチーフにしたキャラが「ゴスペルソング」なんて歌い出したから、実際に子供のゴスペル教室に通ってるから1人で爆笑してた。
妻をモチーフにした戦士キャラが最強なのは、ここだけの話だ。

あ、ガングロ妖精はぜんぜん気にならないなぁ。むしろ面白いじゃん。
ドラクエは一貫して主人公が勝手にしゃべらないのがとてもよい。

宝の地図も全然やってないし、いつまで遊べるんだろう、このゲーム!


2009年8月6日木曜日

レプリCar

前から、なんだかワーゲンバスに似てるけどドン臭いのが走ってるよなぁ、と思ってたらあれはスバルサンバーなんかをベースにカスタムパーツをつけたものだったのか。

というのはこのムックを買って読んだからで

Kバン・レプリCar (Motor Magazine Mook)
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でも一番驚いたのは「キューベルワーゲン」のレプリカがあること!



再放送系。

NHKオンデマンドにあるのでいつか見ようかと思っていたこの番組が再放送!
NHK教育 8月6日(木)午後8:00~8:45
YOU 誰でもミュージシャン パートII YMOの音楽講座(1983年6月11日放送回)

火曜放送の、DVD化もされている「若い広場 オフコースの世界(1982年3月21日放送回)」も面白くて、思わず
We are(紙ジャケット仕様)
オフコース
B0007IO0GA

を買ってしまった。
オフコースはベスト盤を聴いてたぐらいだったけど、歳をとっていいことがあるとしたらこうやってあまり先入観なく接することができることなのかも。たとえば「尾崎豊/十七歳の地図」とかが、あぁなるほどこれはいいアルバムだと思えたり。

さてさて、テレビでは以前放送された際にDVDに焼いたらエラーになりコピーワンスのため保存版にできなかったカーグラフィックTVのバブルカー特集がまたも放送。やったー!今度は
BS朝日 23:00-23:30
8/7(金) 「メモワール クラインバーゲンミーティング 前編」
8/14(金) 「メモワール クラインバーゲンミーティング 前編」
BS朝日なんて見られないよ!という東京近辺の方はしばらく待ってればTOKYO MXでも放送します。

あとはゴールデンウィークに見逃した
「BSアニメ主題歌大全集2009」
がBS2で8/10放送。


2009年8月2日日曜日

「サマーウォーズ」敗戦……。

以前から試してみたかった映画館のネット予約って、前売り券が使えないから1800円ぐらい取られるんだけども(よく考えたら変だよなぁ……)、映画の日だと1000円で予約できるので、これを機に初体験。

映画の日だから混んでる中をスイッとチケットを取れて、いやー楽ちん。
しかも予約した「サマーウォーズ」は今日は初日だったからオトク感倍増。なかなかいい席だったし。

しかし、肝心の中身が……。

��以下ネタバレ)

全体的には面白かった。けど、不完全燃焼。
最初に書いておくと、この映画、同じ細田守監督の
デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!/デジモンアドベンチャー【劇場版】 [DVD]
B00005HQDV

を見てるか見てないかで評価が変わると思う。
というのも、「サマーウォーズ」のあらすじを聞いてもしやと思っていたんだけど、やっぱりプロットはかなり「ぼくらのウォーゲーム!」。正直、焼き直しといってもいいぐらい。
焼き直しがだめなんじゃなくて、どうしても展開が分かってしまって……。クライマックスの感動も薄い。
ほか、具体的に気になった点メモ。
「つながり」をテーマにしてるみたいなのに、人間関係の描写の薄っぺらさが気になった。
たとえば、終始ヒロインの感情がよく分からなかったり(あのヒロインは好きになれない……)、カズマくんはなんで最初表に出てこなかったのかとか、ばあさんがあそこまで慕われているのも分からないし、主人公が田舎の大家族に感動するのも彼自身の普段の生活描写がないからすごく唐突。ヒロインへの思いも憧れ以上のものでもないようだし。
また、物語の面白さを補強するはずの設定面もよく分からなくて、主人公は数学オリンピックに出られなかったのに暗号解読の天才だったり(だったらもっとすごいやついるだろ、という)、他にも解読できた人がいっぱいいたのに彼だけが顔出しで犯人扱いされたり、そもそもそんなレベルの暗号だとセキュリティ的に問題だろうし、ヒロインがコイコイに強い描写がない(おじさんに負けてた)のにラストで圧勝したり、とか。
なんか脚本に隙が多い気がする。
演出面でいうと、やたらとマンガ描写が多いのが気になった。細田演出、といえばそうなのかもだけど、スタイルこそ目立つものの、彼のテイストはむしろ薄まっていたような……。
あと、エンディングの山下達郎の主題歌もう~ん……。達郎がレギュラーラジオで「歌と映像のマッチングは自分の歌の中では最高かも」と言ってたのでちょい期待したけど、映像は名場面カット集……。
とはいえ、あの仮想世界の映像感覚とかはやっぱり好きだった。
けども、デジモンの敵の方がデザイン的にも面白かったなぁ。
結論としては、前作「時をかける少女」はこの先10年は残る映画だと思うだけど、「サマーウォーズ」は数年経ったら語られることがない映画のように思う。
��
さてこうなったら、前売券買ったけど時間がなくてまだ見てない「破」を観に行かなくちゃ!

2009年7月29日水曜日

リズムがないと聴けないんだよなぁ

8年ぶりの新作といってもサントラだしなぁ……、テイ・トウワ「大日本人」サントラもつまんなかったし、とりあえず視聴してから、と思って聴いてみたけど、

No Boys,No Cry Original Sound Track
砂原良徳
B002B5WUKK


これはちょっと聴かないなぁというような内容だったのでパス。

やっぱり、8年も経つと人は変わりますね……。

2009年7月27日月曜日

売野の夏

夏の海に行くと、自分が小・中学生だった1984年~1986年頃の頃をよく思い出す。
その時の心の中のBGMは作詞家・売野雅勇(うりのまさお)の手による曲が多いのは、その頃彼が売れっ子だっただけでなくてやはり夏の海との相性がいいからなのだろうか。

歌謡曲の作詞家というと、最近では松本隆や阿久悠、秋元康あたりまでは一般に注目されたりコンピレーションが出たりするけど、売野雅勇クラスまではいかないようで、残念。
DJ OZMAが、BRUTUS 2008/9/1号「ニホン語で歌おう!」の「「男が萌える」歌詞を、とことん考えた。」という田中知之(FPM)との対談で
「もうひとつ、長いこと自分が一番好きな作詞家は松本隆先生だと信じて疑わなかったのですが、こと自分がグッとくる女の子モノの歌詞に関しては、売野雅勇先生の作品が多かったんです。」
「一行ごとに歌詞が完成されているし、全部がキャッチフレーズになりうるところもスゴイ。」
と語っているけど、こうして名前を取り上げられること自体が珍しいと思う。

そんなこともあって作詞家・売野雅勇への関心が高まっていき、彼に関する数少ない著書

プールサイドに3Bとステドラーをくれ―売野雅勇の世界
田中 良明
401009821X


をAmazonマーケットプレイスで購入して読了。
気取っているタイトルに負けず内容も今読むとかなり苦笑してしまう。
それでも売野雅勇という人がどういう仕事をしたかはつかみやすい。しかも格別その詞が好き、というわけではないのにやたらと好きな曲が多いのに改めて驚く。

��

売野雅勇はDJ OZMAが好むだけあって(先の対談でも荻野目洋子「さよならの果実たち」を取り上げていた)、やや不良性が高い世界観を得意としていた。

・中森明菜「少女A」「1/2の神話」「禁区」「十戒 (1984) 」といったツッパリイメージの曲
・チェッカーズの初期作品のほとんど
・イメチェン後の河合奈保子作品
・ブレイク後の荻野目洋子
・本田美奈子(「殺意のバカンス」、「好きと言いなさい」)

がそういった作品群。

一方、

・吉川晃司「サヨナラは八月のララバイ」「ラ・ヴィアンローズ」
・稲垣潤一「夏のクラクション」「思い出のビーチクラブ」
・杉山清貴「水の中のAnswer」「最後のHoly Night」
・1986 OMEGA TRIBE、カルロス・トシキ&オメガトライブの作品
・菊池桃子の一連の作品

などなど、80年代独特のちょっと大人な世界も得意としていた。イラストでいうと永井博と鈴木英人が似合うような。
個人的には、このあたりの歌詞世界がかなりクる。
歌われている世界が、当時本当にあった風景なのか、単なる彼や時代が生み出したイメージでしかないのかはよく分からないけど、その頃の若者たちが憧れをもっていたり逆に嫌いだったり、ともかくもその存在を感じていたのは確かだと思う。

他にも井上大輔とのコンビによる

・郷ひろみ「2億4千万の瞳~エキゾチック・ジャパン~」
・ラッツ&スター「め組のひと」
・シブがき隊「挑発∞」「サムライ・ニッポン」、「アッパレ!フジヤマ」(後藤次利との「喝!」、林哲司との大人路線「KILL」も売野作品)

といったやや飛び道具的な作品、

・近藤真彦の「一番野郎」「ケジメなさい」「大将」といった和物路線

アニメ作品でも、劇場版「タッチ」主題歌

・ラフ&レディ「背番号のないエース」
・ブレッド&バター「さよならの贈り物」

筒美京平と組んだ

・MIO「エルガイム ~Time for L・GAIM~」
・鮎川麻弥「風のノー・リプライ」(アニメ「重戦機エルガイム」オープニングテーマ)

・森口博子「水の星へ愛をこめて(アニメ「機動戦士Ζガンダム」オープニングテーマ)」
といったサンライズの作品、
とくに1984年のアニメソングコンピレーションCDでは

・「ガラスの仮面」「パープル・ライト」(アニメ「ガラスの仮面」)
・陣内孝則「ハートブレイクCrossin'」「サヨナラを言わないでくれ」(アニメ「ふたり鷹」)
・小島恵理「ON THE WING」(アニメ「レンズマン」)

など大活躍。

やはり
「1984年~1986年の夏の一部分は、売野雅勇が作った」
と断言したい。


2009年7月26日日曜日

祝!藤子・F・不二雄大全集刊行開始

直前にようやく小学館のサイトで全巻予約したけど、ちゃんと第一回配本が発売日に届いた。
今売ってる「フィギュア王」も藤子F特集で、なんか盛り上がってきたなぁ(自分の周りのみ)。

しかし、ぶ厚いなぁ……。ホントに入れる本棚がなくて、引っ越したら今まで集めてきた単行本の扱い含めてちゃんと考えないと。

中身だけど、特に初期「ドラえもん」の未収録作品を読むと、藤子先生がこれらを入れなかったのがなんとなく分かる気もする。ちょっとブレがあるというか。
でも、てんとう虫の「7巻」てそういう少し変な作品が多い気がするのって、もしかすると早く7巻を出さなくてはならなかった事情とかあったのかな?とか勝手に憶測。



2009年7月20日月曜日

まつやまたかしさんと素敵なおうち

Tシャツのアイロンプリント用に、車のイラストをネットで探していたら、「まつやまたかし」という名に出会った。

この人、「Dr.スランプ」単行本の鳥山明のコラムまんがなんかで、アシスタントとして出てくる人物。

今は何をしているんだろう、と思ったら、イラストレーターとして活躍中(公式ページ)。
しかも趣味性が高い。「所さんの世田谷ベース」のイラストを描いてる、というのが象徴的。

鳥山明自身も趣味性が高い人だけど、まつやま氏はそっちまっしぐらな感じで、しかも面白い。
鳥山明もほんとはこういう仕事がしたいのでは?と思ってしまうけど、もしそうならきっとそれは水木しげるがつげ義春に憧れる心理と似てる気がする(たとえが難しすぎ!)

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さてさて、実は僕自身、現在戸建ての家を建築計画中で(すでに土地は購入済)、毎週工務店で打ち合わせをしてるんだけど、そういうこともあって家関連の書籍も読書範囲に入ってきている。
ちなみに今まで全く見たことがなかった「ビフォーアフター」を再放送含めて熱心に見ているのはこの影響。あまり参考にはならないけど、見ていて面白い。

このまつやまたかしさんは、自分でアメリカ風の家を建てたそうで、それを本にまとめている。
残念ながら絶版だったので、こういう時の「Amazonマーケットプレイス」(これのおかげで古本屋に行かなくなったよ)で注文。

自分で建てたあこがれのアメリカンハウス―シロウトでもできる2×4工法の家
まつやま たかし
4381103475


いやぁ、面白い!

この手のメイキングものが大好きというのもあるけど、建ててる家もセンスがよく、アラレちゃんの頃の鳥山風イラストもステキで、ぐいぐい読める。

とにかくディティールのこだわりがすごく、インテリアや造作など映画を参考にしていたりするけど「え、そんなところあったっけ?」というような細かいところまでよく見ている。トムとジェリーの「穴」をわざわざ作るところなんかは心底感心した。
ホビー感覚で家を捉え、しかも実際にその感覚で建ててしまうんだからホントにすごい。

こだわりがないと、なかなかこうはいなかいんだよなぁ!