2011年4月28日木曜日

バリスタモン

うちの子供は二人とも娘なので、男の子文化とは今ひとつ縁遠い。

ちょっと気になった「オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー」もこっそり一人で行ったし、6月公開の「ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199 ヒーロー大決戦」も子供をダシにはできなさそう……。

そんな自分だけど、たまたまおもちゃ売り場の前を通りかかったらこいつが目に入った。

デジモンクロスウォーズ デジモンソフビシリーズ02 バリスタモン
B003NB7IIU


懐かしのソフトビニール人形で、カラーリングがタイムボカンっぽい。先述のようにどんなキャラかもさっぱり分からないけど、なんか気になって買ってしまった。

いいなぁ、これ。

2011年4月27日水曜日

「ふくろ小路一番地」はおすすめ

本を読む方ではあるけど小説を手に取ることは少ない。

なにせミステリはとくに「~殺人事件」の類がまるで興味なし。何冊か読んだけどまるでピンとこない。
SFは、自分はSFアニメなんかで育ったからイケるのかと思いきや、前に書いたように名作「夏への扉」すらいまひとつ、最近読んだ新訳「たったひとつの冴えたやりかた」も、やっぱり面白さが分からなかった。

そんな中、自分が意外に面白いと思ったのが児童文学。いわゆる岩波少年文庫とかである。
数年前にケストナーの「飛ぶ教室」「ふたりのロッテ」「エーミールと探偵たち」「点子ちゃんとアントン」を読んで、やや昔の海外の生活描写がグッときたり、なんといっても一冊読むのにあまり時間がかからないのも良かった。
最近、新訳が増えたのも読もうと思うきっかけになっている。

もともと子供時代に全く本を読まない子供だったので、このあたりの名作群が自分の中でスッポリ抜けているため新鮮なのもあると思う。子供の頃から読書家だった人にとっては「なにをいまさら」なんだろう。

最近読んだものでは、

ゆかいなホーマーくん (岩波少年文庫 (017))
ロバート・マックロスキー Robert McCloskey
4001140179


著者自身による挿絵にひかれて読んでみた。アメリカの田舎町が舞台なのが好きだった。

ふくろ小路一番地 (岩波少年文庫)
イーヴ・ガーネット
4001141590


岩波少年文庫60周年の冊子で江國香織がプッシュしていたので興味を持った。
イギリスの田舎町の、貧乏で子沢山の一家の話なんだけども、たくさんいる子供たちの個性がそれぞれ章立てされきちんと描かれていてよい。とくに次女ケートの帽子の話が好き。
最終章のロンドンに行く話は、おばさんやら親戚やらごちゃごちゃ出てきて途中ちょっとよく分からなかった。海外小説って登場人物がごちゃごちゃになったりして「よく分からなくなる」ことがある。
そこを差し引いても「ふくろ小路一番地」は面白かった。

床下の小人たち―小人の冒険シリーズ〈1〉 (岩波少年文庫)
メアリー ノートン ダイアナ・スタンレー
4001140624

アリエッティの原作だけど、これは正直いまいちだった。訳が古いと思う。

あとこれから読もうと思っているのは、

青矢号―おもちゃの夜行列車 (岩波少年文庫)
ジャンニ・ロダーリ 平澤 朋子
4001141663

おもちゃが動き出す系の話はツボ。

トムは真夜中の庭で (岩波少年文庫 (041))
フィリパ・ピアス スーザン・アインツィヒ
4001140411

以前からいろんなところで「名作」「必読」として見かけるんだけどもジャケが恐いのと内容がちょっと暗そうなのとボリュームがあるのとで敬遠してた。先日古本屋で見かけたので購入。

そういえば、~2011/6/26まで世田谷文学館で「リンドグレーン展」をやってます。
リンドグレーンは読んだことがないけど、世田谷文学館が近所なので行ってみた。主に挿絵の展示なんだけども、映画を少し見たことがある「やかまし村」を読んでみたくなった。

2011年4月21日木曜日

藤井青銅のラジオ本

ラジオというともっぱらFM派で、夜は眠くなるたちなので深夜放送ともあまり縁がなかった。

だもんで、「夜更かししてオールナイトニッポンを聞いた」というような経験もなく、今回いろいろ調べるまで民放AMのキー局には「TBSラジオ」「文化放送」「ニッポン放送」があって、後者2局ともフジサンケイグループ、ということすら知らなかった。

という具合なんだけども、ラジオやテレビなどで時々目にする「放送作家」というのが何をする仕事なのか?というのは前々から疑問ではあった。

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「藤井青銅」というと中学生の時にアニオタの人たちが「最近読んで面白かった本」に、彼が書いた今でいうライトノベル「死人にシナチク」を挙げていたので、その名前を覚えていた。
それゆえずっとアニメ畑のライターだと思いこんでいた。

その後、いっこく堂のブレーンにその名前を見かけたりして、あれ?と思ってたんだけど彼の自伝的エッセイ、回顧録を読んで、元々はラジオドラマ系の放送作家であることがわかった。
ラジオな日々
藤井 青銅
4093877122

「第一回星新一ショートショートコンテスト」に入選者なんだけど、決して濃いSFの人だったり、作家志望の人ではなかったよう。とくにラジオ好きでもなかった、というからけっこう不思議な人ではある。

彼が新人作家として活躍したりしなかったりする80年代のAM民放ラジオの裏話がいろいろ書いてあって、こういったエンタテインメント業界の裏話が好きな自分にとっては美味な本だった。

とくに印象に残ったのは

・先日のNHK-FM「今日は一日大滝詠一三昧」で亀渕昭信氏が話していた小林信彦の原案、大滝詠一演出の「マイケル・ジャクソン出世太閤記」は藤井青銅が脚本。
・ブレイク前の松田聖子のエピソード
・星新一のエピソード

あたり。
新人作家、という不安な目線から書かれているのも読みどころ。

もう一冊、というか実はこちらから先に読んだんだけど、
ラジオにもほどがある (小学館文庫)
藤井 青銅
4094086072

こっちは「ラジオな日々」以後の伊集院光とのやりとり(芳賀ゆいのエピソード)、いっこく堂のブレーンとしてのエピソード、オードリーの話など、90年代以降のお笑い寄りの内容。ラジオが中心だけれども「ラジオな日々」よりも薄味。
どちらかというといっこく堂の舞台が好きだったので、そちらのエピソードのほうが面白かった。

2011年4月20日水曜日

鬼子母神の手創り市に行った。

前から興味があった、鬼子母神の「手創り市」に先日ようやく行くことができた。

鬼子母神の境内、つまり屋外で開かれるマーケットなんだけど、出店者の参加要項に



ご自身で作ったもの以外での出展はできません。
Ex. 海外の少数民族が作ったアクセサリー → 出展不可です。

※手作りの作家さんが自ら出展・販売される事が原則となります。
 手作りの作家さんの作品を扱うお店としてのご参加、または代理での販売は出来ませんので、
 ご理解のほど何卒よろしくお願い致します。


2. 古物全般、不要な贈答品等は出展できません。
発見された場合には出展取り消しとなりますのでご了承ください。


とあるように、「自作縛り」が強い。

そのため、いわゆるフリーマーケットと一見似ているけど雰囲気がまるで違うのが面白かった。

まず、フリーマーケットなどにある「多少ボッてでも・・」というような商売っ気がかなり薄い。
とくにアンティークなんかだと、つけた価格に対する判断は買う人に委ねられるので値段が信用ならないが、手創り市の場合はハンドメイドゆえ決して安くないものの、儲けてやる!という雰囲気はない。

もうひとつ、素人のフリマでありがちな、「これいらんから二束三文でいいから買ってって」という出品物のクオリティの低さ、というのも皆無。
作った人が目の前にいて、その人の自信とサービスの葛藤で値段がつけられ、手作りだからこその「質」がある。必ずしも高品質、ではないんだけど、売っているものに対する丁寧さとでもいおうか。

そして、「ここでしか買えない、買いにくい」という魅力もある。

フリマを否定するわけでも手創り市を賛美するわけでもないけど、この独特の雰囲気が新鮮だった。

結果、湯呑み1000円、グラス1500円、サツマイモとほうじ茶のジャム800円を購入。
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グラスは、写真では分かりにくいけど微妙なカーブがあって、見た目もよいし、持ちやすい。
サイズが小さいのにその店で一番高くて、でもこれがいいなぁと思って「これください」と言ったら、こんど量産しようと思ってる品の試作品で自信作だからうれしい、と言われた。
こういうやりとりも面白い。

次回は通常の第三日曜日ではなくてゴールデンウィーク最終日の5/8(日)に開催予定。また行くかも。

2011年4月3日日曜日

寄付に慣れてない

自分でもケチというか財布の紐が固いほうだと思うので、普段から積極的に寄付とかをするタイプではない。

でも今回の震災を見ていると、社会人になって長いんだし、さすがになんらかの支援をするべきなんだろうなぁ、と思う。

なんだけども、たとえば数万円を募金箱にポン!と入れるのは躊躇してしまう。

なんでだろう、と考えてみたんだけども、まぁありがちだけどもそのお金がどう使われるのかがよく分からない。
中抜きされてないだろうな?というのもあるし、ちゃんと使われた場合でも他の多くの寄付金に吸収されて自分の「数万円」がどう使われたかは誰にも分からない。税金と一緒だ。
これが「~に使いました」というフィードバックが返ってくるのならいいんだけどなぁ。

自分にとって余分だけど必要とされているものを提供する、というのは大いにありだ。
少し前に献血をしたけど、あんなことで助かる人がいるなら機会があれば続けたいと思う。
でも、日頃から無駄なものを整理しがちな自分にはあまり余分なものはないし、震災の支援に関していえば送って嫌がられるものだと逆効果で、「~募集」と言われて余分にあれば出す、というスタンスになる。

寄付をする自分にもなんらかのメリットがあればいいのかもしれない。

むろん、「寄付というのは見返りを求めるべきでない」というのもあるんだけど、そういう建前はおいといて、まずは困っている人にお金etc.が届く、ということをゴールにして考えてみる。

そこで、はたとチャリティー」ってそういうものなのか、と思った。
これまで「チャリティー」ってその独特な雰囲気もあって(というかそのほとんどは大嫌いなあの「24時間テレビ」のイメージだと思う)なんか胡散臭いなぁと思ってたけども、たとえばチャリティー・オークションで「困っている人の役に立つ」というのであれば普段出さない金額を出してもかまわない、と思う。

とはいえ、たとえばチャリティーを目的としたCDってなんかしょうもないんだよなぁ。欲しくないというか。だったら、たとえばiTunesやAmazonでの対象商品の買物がどれも10%UPになって、その分がチャリティになる、とかいうなら好きな曲をバンバン買うんだけど、そういうのって難しいのかなぁ。ネットショップだと実店舗より現実的だと思うけども。

というわけで、今のところチャリティー・オークションをいろいろと覗いてる最中。

個人的にはよく遊びに行ってる益子が被害を受けたので

あの浜田庄司作品も破損…益子焼被害総額7億超

何らかの寄付ができるといいと思ってるんだけども・・。

「チョイ足し」に憧れる。

雑誌を読んでいても、食べ物関連の記事ってあまり読まない。
おいしいものは食べたいけど、積極的に情報を得て、とまで思わないからだと思う。

だけども、ちょっとした料理、とくにコンビニで買える食材に+αして楽しむ、いわゆる「チョイ足し」には反応してしまう。

親の方針と田舎育ちだったことで、ファストフードとかコンビニとかには縁遠い食生活を送ってきたため、あまりその手のインスタントな味(というか匂い)を「おいしい」と感じることはない。
けども、そこにちょっとした工夫を加えることで味を格上げするという「チョイ足し」には料理がほとんどできない僕でもできそうな「料理への第一歩」をそこに感じる。

「既製品を加工する」っていう発想が自分にはなかなかないのが原因かもしれない。
たとえば

・持ち物にシールを貼る
・シャツに自分でアイロンプリントする
・おもちゃに色を塗ったり加工をしたりする
・100円ショップで売っているものを材料として工作をする
・ミュージシャン砂原良徳がやっていたけど、自分で既製のCDをリマスターして楽しむ

などは同じようにハートにザックリと刺さる。

所さんの世田谷ベースもこの手の「ちょっとした+α」で楽しむことを紹介していて面白いんだよなぁ。


2011春 番組改編メモ。

春になると新しいテレビ番組が始まるけど、子供が見てるのも含めてメモ。

●新番組

4/1 NHK デザイン あ
デザイン 佐藤卓、音楽 CORNELIUSという教育テレビらしい人選。だけども「ピタゴラスイッチ」とか「2355」みたいなユーモアがなく、ウンチクを語るでもなく、見ててちょっとツラかった。スカしすぎのような。

4/7 NHK BSプレミアム「へうげもの
マンガは最高に面白いけど、なんとなくアニメにしてもだめな気がする。

4/7 MXテレビ「シュタインズ・ゲート
PC版は最初のエンディング(バッドエンド)で力尽きた・・。基本的にアドベンチャーゲームが苦手なんだよぉ・・。何度「これ小説で読ませてくれ!」と思ったことか。
でも話が気になるので見る予定。

●うちの子供たちの新番組

4/2 テレビ東京「とっとこハム太郎でちゅ」
長女がラスト近くでいやになって見るのをやめた「めちゃモテ委員会」の後番組は、なぜか「ハム太郎」再放送で、うちの子供たち大喜び。

4/9 テレビ東京「ジュエルペット サンシャイン 」
なんかキャラが大人っぽくなるんだなぁ。

あとは相変わらず「スィートプリキュア」も観てる。

「リルぷりっ」てのが終わったので(時間帯が違うけど似たような路線の「プリティーリズム・オーロラドリーム」てのが始まるみたいだが面倒なのでだまっておこう)、トータルでは観る番組が減ってるので、よしとしよう。

●これまで見てた番組も、継続して放送。

「にけつッ!」
「空から日本を見てみよう」
「アメトーク」
「カーグラフィックTV」(BS)

●番外。

「おかあさんといっしょ」
モノランモノランがリストラされて、なんだか70'sなキャラになってた。

2011年4月1日金曜日

ずっと「バウワウ」だと思ってた

これまで「なぜ藤子F作品にはほとんど単行本になってない作品があるんだろう?」と思っていたけど、現在小学館が刊行している藤子・F・不二雄大全集によってそういう作品がまとめて読めるようになった。


藤子F信者といえど、藤子先生の作品に傑作とそうじゃないものがある、というのは認めている。
やはり全集の中でもマイナーな作品というのは、なるほど、たいてい面白くない。

前に書いた「ドビンソン漂流記」もずっと読んでみたかったけど、いざ読んでみると面白くない・・。

そして今回刊行された「バウバウ大臣」も小学館の学習雑誌というメジャー媒体に連載されながらも、面白くない・・。

どちらも宇宙から闖入者がやってくる、という「ウメ星デンカ」みたいな内容なんだけど、
「ドビンソン漂流記」の場合、最後まで宇宙人ドビンソンが主人公たちを見下していて仲良くなる感じがない。
「バウバウ大臣」も、バウバウが一方的に主人公を自分たちの王子だと言いはって迷惑かけることが多くて、主人公は最後までバウバウを厄介に感じている。

「オバQ」から始まるこういったタイプの作品の場合、やはり主人公と闖入者が絶妙な関係を作れないと成功しない。

だから、「ドビンソン漂流記」のあとの連載である「キテレツ大百科」では、同じ「発明」を取り入れても「発明をするのは主人公(英一)、それをひっかきまわすのが闖入者(コロ助)」にしている。

「バウバウ大臣」は誰が読んでも「チンプイ」の原型になっていて、「チンプイ」では高い能力を持つ「ミウミウ女官」にあたる宇宙人を闖入者(チンプイ)とし、単にめんどくさいだけの「バウバウ」は時々やってくるワンダユウにしてうまく整理している。
チンプイは、主人公エリとうるさいワンダユウの中立的立場なので、チンプイとエリの関係性が絶妙なのだ。

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ところで「バウバウ大臣」で面白いというか珍しいのが、そのヒロイン。
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藤子F作品のヒロインでこの「目」は他にないんじゃないのか?
なんかすごい脇役の「目」だよなぁ・・。読んでて「え、この娘がヒロインなの?」とびっくりした。