2005年7月30日土曜日

ヘヴィ・メタル・ビ・バップ

ヘヴィ・メタル・ビ・バップ
ブレッカー・ブラザーズ
B0009I8UXM
ダビングしてもらって時々聴いていたけど、リマスター&廉価リリースで購入。
「HEAVY METAL BE BOP」なるイカしたタイトルとバカジャケといってもいいような2人の姿がすでに名盤。
個人的にはジャズ/フュージョンというよりも、ジェフ・ベックの「WIRED」のようなロック寄りな聴き方をしているなぁ。そういやどっちもアルバムタイトルが金属感あり、だ。


「気になる情報」で取り上げていた
「GONTITI/おとなの夏休み オリジナルサウンドトラック」
は久々にジャケがミック板谷でよかったんだけど、ドラマを一回見てみた限り買うほどの内容じゃないかも、とレンタル待ちに。サントラの力の抜け方が好きな時もあるんだけど、下手すると物足りなさが残る場合もあって、これは後者じゃないかと推測。
また
Yuji Ohno,You&Explosion Band-Made in Y.O.-
大野雄二 石井竜也 中川昌三 DOUBLE

という大野雄二のセルフカバー集も気になってはいる。
珍しく「シークレット・デザイアー」「大追跡のテーマ」「夢の船乗り」なんて曲が入っているのはいいんだけど、相変わらず「LOVE IS EVERYTHING」は取り上げないんだなぁ……。あと2枚組5000円は高い。

2005年7月27日水曜日

「井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室」感想

井上ひさしほか文学の蔵「井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室」新潮文庫

「新潮文庫の100冊」キャンペーンに入っていたので知ったんだけど、清水義範の作文教室シリーズが面白かったので井上ひさしのはどうだろう、と買ってみた。公演を元にした内容。


正直言うと、作文指導という意味では清水義範の本の方が数倍面白い。井上ひさしは作文よりも日本語についての話に脱線しがちで、それは作家の立場からすると分かるんだけど読んでる方としてはいささかうんざりする。
また最後に公演を聞いた人たちの作文(井上の添削付き)がだぁーと載ってるけど、これは読む気がしない。構成も清水本と比べると工夫がない気がした。

2005年7月26日火曜日

「ユー・ガット・サーブド」感想

ユー・ガット・サーブド
オマリオン クリス・ストークス マーカス・ヒューストン スティーブ・ハーベイ
B0002VYLE8


これ、日本では劇場未公開だけど、なんでこんな面白い映画が!?「ドラムライン」より面白いじゃん!

ストリートダンスの勝負をするのを生き甲斐とする若者たちが、裏切り、仲間割れなどを経て最後には大会で……、とプロットだけ書くとありがちだし、さして面白そうに思えないかもしれないけど、まずはそのありがちなプロットが丁寧に綴られているのが高評価。
よく映画に関して「ストーリーがありがちだからイマイチ」という意見をいう人が多いけど、いやいやこういう映画はそこの部分がマイナスでなければいいのであって、見所を間違えている。というか、ありがちな話をきちんと見せてくれる映画って意外と少ないと思う。
当然この映画の見所は、役者たちのダンスにある。このダンス合戦が面白くて、単に自分たちの芸を見せ合うだけでなく、相手への挑発も存分に入っているのがまるでアクション映画。そのダンスを全編にわたって見せてくれるけど、編集がキビキビしているのでなおのこと飽きさせない。
主役の4人はHIPHOPグループ「B2K」のメンバーだそうで、いやはや、すごい身体の壁を感じる。
最初にも書いたけど、ブラバンのドラム合戦を描いた「ドラムライン」よりも日本においては人口が多いと思われるダンスの映画がこうしてビデオスルーってのは本当にどうしたことなのか?宣伝を的確に打てばヒットすら狙えたと思う。

2005年7月25日月曜日

SONY MFM-HT95(液晶モニタ)

唐突だけど、ようやく液晶モニタを買った。実は以前からずっと欲しかったのだ。
MFM-HT95 19型LCDマルチファンクションディスプレイ
B0009EK1G0

信者という意識がないのに結局SONY製品を買うあたり、信者よりタチ悪い気がする。
せっかくなので、購入理由とファーストインプレッションを書いておきます。


今まで使用していたのは、Apple Performa6410(最初に自分のお金で手に入れたコンピュータ)とともに買った三菱の17インチCRTモニタ。偶然アナログ2系統なのがありがたく、とくに不具合もないままこのたびその生涯をまっとうされた。ありがとう。
では、なぜ壊れたわけでもないのに買い換えたかというと、いくつか理由がある。
まず1つは、省スペース。
ちょうど1年前に机を買ったはいいけど、CRTモニタが奥の方がはみ出していて机を壁にピタッとつけられなかった。液晶モニタは断然薄いので、机からはみ出すことはない。
��つめは、もっとちゃんとテレビゲームの画面をモニタに写したかったこと。
そもそもあんまりゲームをやらない自分だけど、職業上これではいかんとアップスキャンコンバータを買ってきてCRTモニタでゲームができるようにしてから、以前よりもプレイする頻度が上がった。だけど、このアップスキャンコンバータが曲者でゲームプレイ中に突然ぼわあんと暗転、1秒ほどしてまた復帰、などと不安定この上ない。パッケージゲームならまだしも、ネットゲームだと生死に関わる。もちろん画質もいいとはとてもいえないし。
また、音声は昔使っていたミニコンポを引っぱり出してきていたので、スピーカつきのモニタを買えば、その分のスペースも空く。
ゆえに、買うモニタは外部入力が充実していてスピーカ付きのものが条件となった。
��つめは、愛機G4 CUBEのデジタル出力対応&1280*1024の最大解像度というポテンシャルを引き出したかった(今まではアナログ出力で1024*768)。
というわけでDVI入力あり・19インチが希望となった。
……というふうに購入希望スペックは自ずと決まってきた。
その上、D端子入力はおろかS端子すらない製品がほとんどなので、必然的にモノは決まってくる。
最初に注目したのは「MITSUBISHI VISEO」。
これ、スペック・値段とくに問題ないし、買おうかと思って店頭に赴いた。
ところが……。この液晶が僕が苦手とする表面テカテカ系だったのだ!映像はともかく、通常こうしてテキストを書いたりする時にこんなテカテカの画面はどうしてもイヤだったので、パス。
それ以外見つからなくて半ばあきらめていた時、会社の人から一般の電器店にはないけどDellがそんな感じの液晶モニタを出してると教えてもらい、どうやら例外的にビックカメラには出店しているので見に行った。
その結果、W1700という機種が希望にあっていたんだけど、1280*768というワイド画面なのが気になって家に帰って調べてみると、どうもG4 CUBEはその解像度では出力できないらしくて、泣く泣く却下。あと相手してくれたDellの人が2人ともやや印象悪かったことも書いておこう。
さて、他の液晶モニタはどうだろう……と探してみると、このSONYのと出会ったというわけ。最初に見てから4日でというスピード購入。保証は3年。
��
G4 CUBEはADCというデジタル端子なのでそれをDVIに変換するDr.Bott DVI Extractor2もヨドバシカメラであわせて購入。合計\89,800+\5,770=\95,570(うち10%分の\9,557ポイントバック)。
自宅でセッティングしてみると、これは液晶ゆえなんだろうけどスクロールの残像とかがわりと気持ち悪い。慣れの問題か。全体的には明るめだと思う。
テレビも作っているSONYだけあって、バックライト・コントラスト・明るさなどを簡単に調整できるのはいい。ただし、リモコン前提の作りはややマイナス。
置き方もクセがあって、一般の液晶モニタと違って写真立てのように置く。傾きが簡単に調整できるのはいいけど、高さは調整できない。
先日の地震で液晶モニタが倒れて割れた、という話を聞いたけどこれは大丈夫なのか??
また本体の映像入力の切替ボタンを押す際に、入力信号のない系統をスキップしてくれないのは個人的に残念(ここは好みが分かれそうだけど)。
それにしても1024*768→1280*1024への移行って広い部屋に引っ越したかのような快適さ。テキストディタとブラウザを普通に広げて隣同士にできるのが素晴らしい。
��
さて問題のテレビゲームの表示。
PS2をD1端子ケーブル出力でつなげてみたけど、個人的には全く問題なし。リアル系の映像がややジャギってる感じもあるけど、僕は見た目の綺麗さよりも「字が読みやすい」とか「カーソルが見えやすい」とかゲーム的可読性を重視するので、これでいい。GAMECUBEをS端子ケーブル出力で試してみたけど映像の傾向は似ていて、普通にゲームが楽しめた。
スピーカーもノイズが入るなどの問題はないです。
実はこのモニタに注目した時にヨドバシカメラの店員に「ゲームを液晶モニタでやるのは絶対にオススメしない」と強くいわれて、なんであんたにそんなことを言われなくては?と思ったけど、やっぱりウソじゃん。その人、昇竜拳を出すタイミングにラグが……とか言ってたけど、その前に昇竜拳出せない僕です。
以上、使用第1日目は大満足の一品であります。
あ、そだ、なんか書き忘れたと思ったらこの製品のウリはTVチューナーがついてることなんだけど、ごめんなさい、自分はその機能を全く使う気がないのでレビューできない。店頭で見る限り、あの画質でテレビを見たいとは思わなかったけど。

2005年7月24日日曜日

「ミーンガールズ」感想

ミーン・ガールズ スペシャル・コレクターズ・エディション
リンジー・ローハン マーク・ウォーターズ レイチェル・マクアダムス ティム・メドウス
B0007XVES2


なぜか頭に「ティーンセレブの」がつくリンジー(かつてはリンゼイという表記だった)・ローハン主演映画。劇場公開は3週間の単館レイトショーってのがひっかかって、レンタル待ちだった。


ストーリーは学園もので、アフリカ育ちの主人公が、いわゆるクイーングループと敵対しながらも染まっていくというプロット。スパイク・リーの「スクール・デイズ」を思い出す、というかよく考えたらかなり似ている。しかし、もちろんスパイク・リーのような問題意識は皆無。
率直に言うと、脚本が粗すぎる。リンジーの「フォーチュン・クッキー」がリメイクとはいえよかっただけに、同じ監督作品ということで期待するのは禁物(脚本家は違う)。
問題点を具体的に指摘すると
・アフリカから来たという設定が全然活かされてない
もっと生活の違いをギャグで使うのかと思ったら、ほとんどない。
・ホレた男が、元彼女であるクイーンとヨリを戻すのが唐突
・主人公がいきなりクイーンのグループにいるのを快感に思い出す過程が唐突
とにかく展開が唐突すぎて「え、なんで?」という部分が多すぎる。
・調子に乗ってクイーンにやる主人公の嫌がらせが不快なので、最後に反省しても後味悪い
こういうの、大事ですね。観客が許せる許容範囲を越えるとついていけなくなる、という。
・無理矢理ハッピーエンドにしてる
それ自体はいいんだけど、本当にそれは「ハッピー」エンドなのか?という疑問も。
ちなみに日本でリメイクするなら、スケバンものにするのがいいのかも。

2005年7月22日金曜日

タバコパッケージ

タバコの煙は大嫌いだけど、パッケージに罪はない。
実はタバコのパッケージってけっこう好きで、もらったりして本棚に飾ってたりする。本家サイトのグッズコーナーでも近々紹介するつもり。
渋谷のたばこと塩の博物館では思う存分タバコパッケージが堪能できるので、暇な人にはオススメ(入場料が安いです)。
たばこ専門店 さくらんぼではweb上でいろんなパッケージを見ることができて楽しい。


僕にとってタバコのパッケージってF1カーの柄なんだよね。セナが駆ったマクラーレンなんてまんまマルボロの柄だったし(今はフェラーリにロゴがついてる)、佐藤琢磨が載るBARはHONDAとLUCKY STRIKEの合弁チーム。レイモンド・ローウィのデザインをつけて走ってるわけだ。
そんなF1の世界にもEUタバコ広告規制の波が押し寄せていて、グランプリによってはタバコ広告を外さなくてはならない場合もある。最近、中国やらトルコやらでGPが新たに開催されるのはこのタバコ広告が規制されていないから、というのも大きいという。この動きはEU圏以外でも広まっているから、5年後のF1カーの意匠はかなり変わってそうだ。
最近、日本でもパッケージに「吸ったらいつか死ぬで(意訳)」ってな注意書きを入れなくてはならないらしくて、そのこと自体は賛成するけど、タバコパッケージデザイナーの心中はお察しする。
HI-LITE」のデザインを担当したのが無名時代の和田誠なのは有名だけど、さぞかし残念がるだろうなぁ。というのも彼は書籍にバーコードをつけるのに非常に反対していたらしくて、それ以後装丁の仕事への情熱が薄くなったという。村上春樹とのコラボ「ポートレートインジャズ」のハードカバー版はわざわざバーコード部分がはがせるシールになっていて、もちろん僕ははがした。さすが和田誠は一流デザイナーである。
さてそんな中、まだ近所では見かけないけど、「isit?」というかなりデザイン寄りパッケージのタバコが発売されている。なぜかJTの公式サイトには写真がないので、↓のレビューをどうぞ。
新 世 界 | isit?
うーん、好み。規制文面もデザインに取りいれた最初のパッケージじゃないかな?
しかしこれ、↓に似てない?ま、バウハウス系のありがちな配色ではあるんだろうけど。
モッドイースト
コモエスタ八重樫
4887062354

2005年7月21日木曜日

最近の買い物より

1「808STATE/NEWBUILD
2「スーパーマリオRPG オリジナル・サウンド・バージョン」(図書館)

3「井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室」(新潮文庫)
4「壺井栄/二十四の瞳」(新潮文庫)
5「川内彩友美/決定版まんが日本昔ばなし101」(講談社)
雑誌
6「Racing on 2005/8 F1の真実
7「野生時代19号 特集 青春文学からすべてが始まる」(図書館)
マンガ
8「ドラえもんプラス 2


1の808STATEって僕が音楽を聴き始めた1990年前後で数少ない普通のレコ屋でも買えるテクノ系ユニットだったので「90」「ex:el」「Gorgeous」あたりは聴いたことあるんだけど、あんまり好きじゃなかった。
でもところどころでこのデビューアルバム?「NEWBUILD」だけは違う、と書いてあってずっと聴きたかったのだ。
再発されたのは知ってたんだけどタワレコにはなくて、「PREBUILD」というこの頃の希少音源を集めた?アルバムが試聴できただけ。でもこれがビキビキいっててすごいかっこよかったんで、改めてamazonで「NEWBUILD」を探したらあったのでゲット。
いや、これはかっこいい。いわゆる808STATEのイメージとは全然違って、むしろHARDFLOORとかに近い感じ。逆か。
2は10年ぐらい前にプレイして大好きだったゲームのサントラ。DATに落として聴いてたんだけど、ふとCD買おうかと思ったら絶版。Yahooオークションでは10000円近くの入札になってた。ゲームミュージックってわりとすぐに絶版になるのと、高いソフト単価に慣れたゲーム好きな人が買うから、値段がハネ上がりやすいんだろうなぁ。
3は「新潮文庫の100冊」の小冊子を見てたら面白そうだったので。2冊買うと全員プレゼントがあるというからついでに前から再読しようと思ってた4も購入。アルマイトのおべんとう箱……(涙)。
ところでYonda?CLUBのグッズが9月で変わるそうで、Yonda?ビデオがようやくDVDに。以前、ちゃんと応募マークを集めてビデオを希望したら、まったく返答なし(泣)。郵便事故か何かだったんだろうなぁ。めちゃくちゃ悔しかった。
5は以前から気になってたんだけど、ある本屋においてあったので中身を見て購入。まんが日本昔ばなしのエピソ−ド101話が、1話につき3点ぐらいの画像とともにのってる。有名どころはほとんどおさえてあるけど、けっこう知らなかった話も載ってて、寝る時のお供に。
6はあまりwebでは触れないけど実はF1ファンなので、この手の雑誌をたまに買う。Racing Onは記事がしっかりしてて好感度高い。今回のはF1の政治面にスポットをあてて読ませる。
7はサンボマスターというバンドが表紙で、何人かの作家やライター、出版関係者がお薦めの青春小説を挙げているのが面白くて借りた。
8はおまけがついたスペシャルパックもあったけど、通常盤を購入。大人。
山手線の中でも平気で読むよ。

2005年7月20日水曜日

「OSAMU GOODS STYLE」感想

オサムグッズ・スタイル
原田 治
489444416X

オサムグッズ、っていくらガーリーグッズに理解のある僕でも、ちょっと食傷気味でまったく持ってない(奥様の所有物の中には2,3個まぎれこんでたりはするけど)。だけど、この原田治という人が何者なのかはずっと興味があった。


この本ではそのあとがきで彼のプロフィールが分かる。
「anan」などでおなじみの堀内誠一がイラストレーターとして起用した、ってのもなるほど。職人イラストレーターとしてやっていけるようになると、自分のスタイルを確立しようとの思いから、その頃はまだメジャーではなかった「可愛い」というキーワードでいこうと決める。そもそもアメリカのポップカルチャーに憧れていた人ではあるので、自分にもあっていたのだろう。値段が高くてなぁ、という人も本屋であとがきだけでも読んでみてほしい(って僕は図書館で借りたんすけどね)。
ちなみに彼の祖父が「雄呂血」の二川文太郎監督、ってのがトリビア。
OSAMU GOODS 公式ページにリンクしておきます。

2005年7月17日日曜日

「スウィングガールズ」感想

B0006ZJAZKスウィングガールズ スタンダード・エディション
上野樹里 矢口史靖 貫地谷しほり 本仮屋ユイカ
東宝 2005-03-25

by G-Tools


青春映画、カワイコチャンたち、それも田舎が舞台、とくりゃ大好きなジャンルなんだけど、「ウォーターボーイズ」の矢口史靖監督、ってのがひっかかってレンタル待ちだった。

正直、それは間違いではなかった。
いや、つまんなくはない。「ウォーターボーイズ」みたいに何が哀しくて野郎のハダカを見なくちゃなんないの?ってのはないし、というか主演の上野樹里がかわいくてそれだけで充分持つんだけど、やっぱり演出がなぁ……。前半での、田舎それも夏のシーンは気持ちよかったし、上野樹里の「〜だズゥ」ってのもかわいかったけど(彼女は口をとがらせる表情がよくて、ハマリ役だと思う)、これらはまったくもって個人的な趣味。
僕は「ウォーターボーイズ」のマンガのような演出〜しかも今日のマンガでは絶対やらないような陳腐なギャグとか展開〜に閉口したんだけど、やっぱりこの監督はそういうのが趣味なようで、この作品でも何度も失笑を誘う場面があった。コメディのセンスがないというか古すぎるというか。リズムで笑いをとる、ってことが根本的に欠落してる気がする。
この手のシナリオ、演出だとやっぱり「シコふんじゃった。」の周防正行を思い出すけど、比べるとやっぱり格が違う。周防正行のシナリオはツッコミどころが少ないし、一番重要な「なぜそれをやるのか?」っていう部分をしっかり描いてくれる。
ところが、たとえばこの「スウィングガールズ」でも最初はいやいやだったジャズをなぜ彼女たちがやるのか、って部分がとても薄い。もちろん、ジャズの魅力にひかれたからなんだろうけど、だったらその時の演奏シーンは見ている方もグッとくる内容じゃないとダメだと思う。
エンディングの幕切れの淡泊さもそうだけど、この監督の「薄さ」は何なんだろう?
あと、この映画のウリは実際に「彼女たちが演奏している」って部分だと思うんだけど、それがなぜかイマイチ伝わってこない。演奏シーンをカット割りし過ぎなのかな?
それこそメイキングとかライブDVDの方が感動できそうな。映画をみたあとでサウンドトラックと彼女たちのライブCD「SWING GIRLS LIVE!!」を借りてきたけど、なかなか楽しかった。

更新履歴:セレブリティfromきかんしゃトーマス

今回はきかんしゃトーマスに出てくる顔のない機関車、セレブリティを紹介。

2005年7月16日土曜日

アニソンとミュージシャンの人には言えない過去

トリビアの泉inアニメ板 意外という2chまとめサイトが面白くて読んでいたのだが、


織田哲郎:
「装甲騎兵ボトムズ」のオープニングとエンディング主題歌を
シークレットボーカリスト”TETSU”として歌っている。


うわ、知らんかった。言われてみれば。

ついでに織田哲郎を検索してみるとwikipediaにて

1979年、長戸秀介(長戸大幸の弟)と、ギタリスト北島健二<FENCE OF DEFENSE、PEARL>と共に、プロデュースユニット“WHY”結成。アルバム『WHY』リリース。翌年、バンドとして“織田哲郎&9th IMAGE”結成(メンバー:古村敏比古:Sax、北島健二:Gt、松井恒二(常松)(ex.BOφWY):B、小沼“メンタイコ”俊明(ex.バービーボーイズ):Dr、鈴木 JUN 1:Key.、難波弘之:Key.(ゲスト参加) )。

これもすげーな。北島健二、難波弘之は確かにいわゆるビーイング系人脈なのは聞いたことあったけど、BOφWYもそういわれればそうか。でもバービーのコイソまでとは意外。

2001年にスペインで強盗に首を絞められ、声帯が変形させられている。

って気の毒すぎ……。いい声だったのに。
さて、このようにかつてはアニメの歌を歌うというのは、ダークサイドに落ちるぐらいの意味があった。先述のまとめサイトでもGLAYは

実はデビュー曲は、アニメ「ヤマトタケル」のエンディング曲である。

と書かれてるけど、実は僕は偶然このアニメの再放送を見てて、アニメの内容も歌も意外と好きだった。正確に書くと、劇場版の実写特撮「ヤマトタケル」の主題歌「RAIN」がデビュー曲でプロデュースはX JAPAN(←それにしてもすさまじくドラマチックなプロフィールを持つバンドだよなぁ)のYOSHIKIだった。なんでそんなことを知ってるかというと、大学生の頃この映画を劇場に観に行ったから(笑)。その頃、自分の中ですごい特撮ブームだったのだ。
というわけで、BOφWYっぽいGLAYだけど、意外にX系だったりして、それはLUNA SEAも同じだったはず。ちなみに「ヤマトタケル」は高嶋政宏主演だったけど、同じく彼が主演の「ジパング」の主題歌はXの「ENDLESS RAIN」だった。
……とビジュアル系の話は本筋から外れるので(っていうか、別にくわしくないし)これぐらいにしてアニソンに話を戻すと、「劇場版ガンダム」の主題歌「砂の十字架」を歌った「やしきたかじん」も割とそのことがコンプレックスだったそうな。先頃公開した「劇場版Zガンダム」の主題歌を立候補で歌ったGackt(←つづり調べちゃったよ&ビジュアル系から話がはずれてない)のことを考えると隔世の感あり。
ここからまた話をずらしていくんだけど、そういえば子供の頃
「やしきたかじん」って「やしきた・かじん」だと思ってた
これ系でいうと「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌の
「必ずここへ帰ってくると」は「カナラ・ズココへ帰ってくると」だと思ってた
カナラ・ズココとは何か??いや、僕も知らん。
うちの弟は「宇宙戦艦ヤマト」のエンディング「真っ赤なスカーフ」はデスラーのテーマだと思ってたらしくて
「たーびーだつーおとこのむねにぃはー」を「ガーミーラスーおとこのむねにぃはー」だと思ってた
そうな。そう言われればスカーフはしてないものの、デスラーの襟は赤いなぁ。
��
ふー、なんとか書きたいネタがつながったよ。

2005年7月15日金曜日

シアトルコーヒー

前になぜコーヒーがマズイことで有名なアメリカの中で、シアトルがスターバックス、タリーズ、シアトルベストコーヒーなど世界に進出するチェーン店を排出できたんだろう?と疑問を書いたことがあるけど、タリーズの日本社長松田公太のすべては一杯のコーヒーから(新潮文庫)を読んだ友達が教えてくれたのは

・シアトルはウォール街などと反対の西海岸にあって時差の関係で早起きするため、コーヒーを飲む習慣があった
・意外と寒い土地なのでホットを飲む

だそう。
確かにホットでアメリカンみたいに薄かったらアイス以上に飲めたものじゃないだろう。
ホントかどうかは分からないけど、信憑性はあるなぁ。


「ちびまる子ちゃん」のネーミングはガロ系作家ネタ

有名な話なのかもしれないけど、「ちびまる子ちゃん」のネーミングがガロ系作家ネタ、って気づかなかった!

丸尾くん→丸尾末広
花輪くん→花輪和一
えびすくん→蛭子能収
みぎわさん→みぎわパン

ちなみに「タッチ」は戦国武将ね。上杉、浅倉、新田、松平、etc.


2005年7月14日木曜日

「PLASTICS/ORIGATO25」とか

わけあって平日に会社を休んだんだけど、数年ぶりで「笑っていいとも」をチラリと目にした。「タモリ倶楽部」はかかさず見てるので昼タモリが強烈に違和感あった。
ランチに久しぶりにハンバーグ&ミニステーキ定食なんてのを食べたら、一日中体が脂っこくて大変だった。昔はこういうのをふつうに食べてたんだけどなぁ。

さて、最近のメモ。



PLASTICS/ORIGATO25」を購入。
今さらのベスト盤なんだけど、今回のにはメジャーデビュー前に出たラフトレード盤の「COPY/ROBOT」が収録されていたので手が出た。このバージョンは「田中 雄二/電子音楽in JAPAN」に紹介されていたもので、のちのアルバムに収録されているものよりもスピーク&スペルを使ったりしてテクノ度が高いとのことで前から聴いてみたかったのだ。確かに、このバージョンの方がいいな。
ニューウェーヴっていうと、坂本龍一とも交流があった「グンジョーガクレヨン」がCD化されてた。しかしなぜ「一風堂」のアルバムはCDにならないのかなぁ。あと「インテリア」のCDも再発してほしい。
読書。
先日購入した
鈴木芳樹/スローブログ宣言!(技術評論社)
を一気に読了。これ、面白かった!著者の「私説個人サイトの変遷」になってて、なるほど他の人の場合はこうなのか、という。付箋を貼ったのは
p86 「発表」から「交流」へ
p109 「プロっぽく書く」という病
p128 コラム:「鑑賞」? それとも「問題提起」?
p201 インターネットしか興味がないひとたち
あたり。ややweb日記の価値について言及し過ぎているところもあるけど、概ね同意できる内容。
図書館では
「川上弘美/古道具 中野商店」(新潮社)
「武居俊樹/赤塚不二夫のことを書いたのだ!」(文藝春秋)
を借りる。
先週末TSUTAYAで借りたヘプバーン主演の
「いつも2人で」
を見て、
「タイガー&ドラゴン 三枚起請の巻」
「エイプリルの七面鳥」
「ミーンガールズ」
「スウィングガールズ」
をレンタル。7月になって今まで見たかった作品が一気に準新作扱いになり一週間レンタルできるようになったため、借りたいのがいっぱい。
「いつも2人で」は車とヘプバーンの衣装以外は特に見るところなし。
「タイガー&ドラゴン」はこの実質的な第1話のスペシャルを見ることができて、ようやく話がつながった。なにせ「1→5〜11→4→2→3」ってめちゃくちゃな順番で見ちゃったので。これを機に最初から見直したい。
ツール・ド・フランスがはじまってるけど、やっぱり今年もアームストロングが取ってめでたく引退なのかな。J-SPORTSと契約して見てるけど、もうほとんど興味ないなぁ。

2005年7月13日水曜日

小ネタ0507

小ネタをいくつか。

・女性雑誌「JJ」は「別冊女性自身」なんだってよ!それでJJって……。TOC=東京卸売りセンターと並ぶ衝撃。
・メジャーリーグコミッショナーってパド・セリグ氏っていうんだって。
あれ、面白くない?だって「パとセ・リーグ」氏……
��冷えきる会場)
・オランダの有名な歴史上の人物、「オレンジ公ウィレム」ってなんかふざけた感じがしてイヤだったことを唐突に思い出した。
・あるblogでミュージカルバトンをnakata.netにまわしてて爆笑した(もちろんネタで)。そういうセンスだけあって、人気blogでした。
続いて似てる・勘違いシリーズ。
・銀蠅の妹分・岩井小百合とゆうゆ(岩井由紀子)って名前が似てるなぁと思ってたけど、声優で岩居由希子(旧、岩井由希子)って人がいるそうな。
・相武紗季と相沢紗世は、パッと見、名前だけでは区別つかない。後者知らんけど。
・こないだレンタルしてきたパティ・オースティンって、リンダ・ロンシュタットとごっちゃになってる。
・漫才コンビのタイムマシーン3号・関さん(ふとっちょの方←「ふとっちょ」って久々に書いた。かわいい表現だな)って前から誰かに似てると思ってたんだけど分かった!
青春18キック
タイムマシーン3号
B0007N37QY

のびえもんだ!!
キング・オブ・コメディのボケの人(右)はビリケンに似てるよね。

「ロッキー」感想

ロッキー 〈 特別編 〉
シルベスター・スタローン ジョン・G・アビルドセン バート・ヤング タリア・シャイア
B000185DAS


前からずっと見直したいと思っていたけど、沢木耕太郎のエッセイ(『シンデレラ・ボーイ』「バーボン・ストリート」所収)を読んでとても見たくなり、やっと借りてきた。

僕にとってDVDって、昔テレビでご飯を食べながら適当に、吹替はいいとしてカットありのバージョンで見た映画を、オリジナルの音声・キレイな画質で見直すいいきっかけになっている。
この「ロッキー」もそうで、今回見直して典型的な「見た気になっていたけど、まともに見たことがない映画」だったことに気づいた。
というのも、この映画ってわりと半ズボンイズムあふれるというか、そういう人が好む映画だと思いこんでいて、生意気盛りの頃にはバカにしてた。んで、ちょっと大人になるともっとひどくて完全に存在を忘れていた(笑)。
だけど今こうして見直してみると、こりゃ大人の映画だなぁ。
だって前半1時間、ロッキーというしがない男の不器用さと優しさが延々と綴られるのだ。
そして、エイドリアンへの想い……って子供は耐えられたのか、当時?いや退屈だったという意味じゃなくて、ここの描写が丁寧でよかったんだけど全然半ズボンイズムじゃねーじゃん、という。
でもこれが可能なのって冒頭にボクシングのシーンがあるからだよなぁ。「Mr.インレクディブル」もそうなんだけど、冒頭に映画を見に来た人が期待する映像を入れておくと、1時間ぐらいは観客が期待していない、作り手が描きたい描写が続いても耐えられるんだと思う。「Mr.インレクディブル」DVDに収録されている、ボツになった冒頭シークエンスは今いかにインレクディブルがダメになってるかの生活描写になってて、確かにそれはボツだよなぁと思った。
さて、改めて見てみるまでこの映画は「スタローンが一気に書き上げたシナリオを持ち込んで、主演して一躍スターに」ってな部分を意識していたせいか、すごく優秀な脚本で魅せるのかと思ったら、そうではなくて、意外に絵作りと音楽で魅せる映画だった。フィラデルフィアのやや倦怠ムードの中、ロッキーが輝こうとする絵、ってのは全編を通してとても魅力的だった。あの有名なテーマ音楽はもちろんとして、さりげなくかかっている劇伴もとてもいい。
逆に脚本的にはうーん、という感じ。
確かに今見るには、このスト−リーが一つのスタンダードになってるせいもあり、新鮮にはとても感じられないという不利な点はあると思う。
だけどどうしてもノレないところがあって、それはアポロがなぜロッキーを指名したのか、という部分。ここ、必然性とリアリティがなさ過ぎると思う。さすがに世界チャンピオンがあんな場末のボクサーを指名しないでしょ。たとえば、何か因縁なり理由があって「ロッキーか……。あれなら面白くなるかもしれん」とかって選んでればノレたんだけど。そこがずっと気になった。
あとロッキーのモチベーションは映像的には十分伝わってくるんだけど、脚本的にもっとほしかった。今の自分ではイヤだ、輝きたいんだ、ってな部分が弱い気がする。
またあれぐらいのトレーニングで互角に戦えるのか?という疑問も。たとえばロッキーが実はものすごい潜在的な能力を持っているのに、それを生かし切れてないという描写があればいいんだろうけど、その辺は北野武監督「キッズ・リターン」はうまかったなぁ。
その「輝きたいんだ」って部分だけど、実はこの映画はアメリカンドリームものではないと思う。つまり「成り上がり」系ではないということ。実際、インタビューでもスタローンが話しているように、このあとのロッキー・バルボアという男は決してアメリカのヒーローになったわけではないはず。いうなれば甲子園初出場で一回戦負けした選手たちの物語のような、まさに「一瞬の夏」の映画なのだ。
だからラストの、やたらモノマネされるシーン(笑、最近の若い子は絶対元ネタを知らないだろう)の、
「エイドリアーン!」
って部分は、訳すなら
「エイドリアーン!(見た見た?今、オレ輝いてたよね?)」
「ロォッキー!(えぇ、輝いてたわ)」
「エイドリアーン!(今、オレ輝いてたよね?)」
「ロォッキー!(えぇ、輝いてたわ、ロッキー)」
「エイドリアーン!(うぉおお愛してるぜぇ!!)」
って感じになるのだろう(ホントか?)。

2005年7月12日火曜日

「沢木耕太郎/バーボン・ストリート」感想

「沢木耕太郎/バーボン・ストリート」(新潮文庫)
以前ある飲み会で初めてあった男性に「沢木耕太郎に似てるって言われません?」って言ったら「沢木って人のことは知らないけど、マイケル富岡には似てると言われる」と返されたけど、その人はなかなかの男前だった。
それで思ったんだけど、僕は沢木耕太郎のことをかなり男前だと思っているわけで、でも彼の写真って新潮文庫の著者近影でしか見たことがないし、それは多分に彼の書く文章から来るイメージなんだろう。


そう、沢木耕太郎は男前の文章を書く。
僕はカシアス内藤(「アリス/チャンピオン」のモデル)を描いた「一瞬の夏」を読んで惚れたんだけど、定番の「深夜特急」は僕が紀行ものが好きじゃないせいで手がのびなかった。
ずっと彼の文章を楽しみたいと思っていたけど、最近になってようやく、植草甚一のことを書いた「ぼくも散歩と古本がすき」が収録されているのがきっかけにこのエッセイ集「バーボン・ストリート」を手にしたのだった。
これが予想以上に面白い。話題のつなげ方とかどれも唸らせられるし、決して格好をつけないのに逆にそれが格好いいというのが、もうお家芸と化している。
それにしてもなんだって沢木耕太郎は各界で一目置かれる人々と交流を持てるんだろう?
それはやはりルポライターとしてのカンのよさなんだろうと思う。たとえば彼が翻訳を担当したロバート・キャパなんかの写真家と同じように、嗅覚のように現場に吸い寄せられていくんだろう。そして逆にそういう人のところへ事件は集まっていくんだろうなぁ。
さて、ここからはやや批判的になってしまうんだけど、この本の中で沢木耕太郎は「映画についての評論といったものを読むたびにつくづく思うのは、こんな難儀な仕事を生業にしなくてよかったということである」と書いているんだけど、先日新潮文庫に入ったので書店で手に取ってみた「シネマと書店とスタジアム」の映画評の凡庸さと来たら……。これについては沢木ファンである弟からも聞いていたものの、ここまでとは思わなかった。なぜ?

2005年7月11日月曜日

本バトン

僕の映画、ってかエンタティンメントの先生であるす一さんから本バトンをいただきました。光栄!


このサイトを読んでる人には意外かもしれないけど、僕は子供の頃本当に本が嫌いで、というか絵のない本がダメで、マンガ以外全然読まなかった。環境的に親父が国文学者(といっても風貌は単なる田舎のオヤジなんすけど)で家にわんさか本があったんだけど、この親父が絵本をよく読んでくれたためか本を自力で読む、って習慣が全然できないままだった。夏休みの読書感想文も、作文は別にイヤじゃなかったけど本を読むのが苦痛でしょうがなかった。
大体、小学生向けの本の装丁やイラストのイケてなさが子供心にダメで、だから僕がちゃんと本を読むようになったのはハヤカワ文庫の加藤直之なんかのイラストがイカしてたというのがきっかけだった。
中学生の頃はそれなりに読むようにはなったけど、SFものが多かった。今の子供たちがジュニアノベルズ(っていうの?)を読む感覚。本だけはいくらでも買ってもらえた、というのも大きい。
高校生の頃はちょっとずつ文学系を読むようになったけど、それでもあんまり面白いと思って読んでなかった。
大学生の頃は日本文学専攻だったけど、あまり印象に残る読書はないなぁ……。この頃だって決して本は好きじゃなかった。
こんな僕が、本って面白いなーと積極的に読むようになったのは、大学を卒業してそれまでの小説中心の読書からノンフィクションやエッセイ中心の読書に移行してからなのだ。つまり僕は読書体質的にフィクションではなくてノンフィクション体質なんだなぁ、と強く思う。だから僕がwebで取り上げる本も圧倒的にノンフィクションが多い。
さて、解答編。
●部屋にある本棚の数
この質問、なんで「自宅」ではなくて「部屋」なんだろ?「部屋」の定義がよく分からないけど、自宅にあるのは3つ。しかし、これ以上本棚が増えないように気をつけていて、以前はこれはもう読まないだろうなと思ったら実家に送っていたけど(実家には本棚しかない書庫というか倉庫がある、けど普通の部屋も本だらけ;泣)、それもなぁと思いはじめてからかさばる本はなるべく図書館で借り、買うのは文庫だけにするようになった。ハードカバーの本で気に入っていたものが文庫になると、文庫で買い直してハードカバーの方は処分する。字だけの本ってコンパクトな方が絶対いい。
●最初に買った(読んだ)本
最初に買った・読んだ、なんて全然覚えてないけど、本を読まない子供の頃に自分の意志で図書館で借りて読んだ本が「世界の伝記 ディズニー」(正確な書名じゃないと思う)。この頃から「クリエイターの評伝」が好きだったんだなぁ(笑)。
●最後に買った本
うーん、雑誌やマンガをのぞくと、こないだ図書館のリサイクルで買った子供向けのこれ。
「きむらけん/出発進行!ぼくらのレィルウェイ」汐文社
タイトルはもちろん作者も出版社も知らないんだけど、タイトルが目に入って手に取ってみると、廃線になったSLを子供たちが復活させるというおはなしだそうで、そういうメディアやサービスを作り出す話に弱いので購入。半分ぐらい読んだけど、面白いよ。あ、お薦めの本とかでは全然ないです。
●よく読む、または特別な思い入れのある5冊の本
これは非常に難しいし、そもそもそういう本は本家サイトの本の味の素というコンテンツでまとめてるので、今回は自分の職業であるゲーム企画をする上で役立った、または今もおりにふれ読み返したりする本を紹介します。
まんが日本昔ばなし
テレビマガジンの別冊扱いの全3巻。実家にあるんで手元にないけど、各20話ぐらい載ってたと思う。僕が仕事で稚拙ながらもなんとかお話を組み立てられるのは子供の頃何度もこの本を読んだせいだと思う(本というよりテレビ絵本みたいな感じだけど)。笑える話、哀しい話、いろんなストーリーが載っていて、ほとんどの物語の根本的な部分ってこの本に載ってるパターンだよなぁと思う。童話ではなく、昔話ってのがポイント。
「分かりやすい表現」の技術—意図を正しく伝えるための16のルール
「藤沢晃治/「分かりやすい表現」の技術」(講談社ブルーバックス)

とにかくゲームというのは、面白いことを思いついてもそれをうまく・気持ちよく説明できないと面白くならないわけで、そこで陥りがちな罠と対処方法のヒントを与えてくれる。別にゲームだけじゃなくて、「なんで人は僕の説明をちゃんと聞いてくれないんだろ?」と思ってる人は読むといいです。
また、「新垣紀子・野島久雄/方向オンチの科学」(講談社ブルーバックス)も実はテーマが同じ。
「富野由悠季/映像の原則」(キネマ旬報社・キネ旬ムック)
ゲームが3Dになり映画的なカメラ演出も仕事の1つになってきた時に、どうしても自分が作るものがぎこちない感じがしていて悩んでいた。そんな時にこれを読んで、映像を作る上で何を考えなくてはいけないかを徹底的に教えてもらった。映像といっても僕ら人間は自分の身体の延長線上にない絵や絵のつながりは違和感を覚えるし、逆にそれを前提としつつ、実際の絵を越える「心に写っている絵」に近いように映像を作りあげることが効果的というのを身をもって感じた。
なおゲームのデモシーンにおいて、フルボイスの・いわゆる「ボタン待ち」がないデモシーンは映画的映像表現だと思うんだけど、「ボタン待ち」のあるデモシーンは映画以上に静的な写真(絵)としての映像表現を意識する必要がある、と最近思った。その場合、決して映画的なセオリーだけではいい映像は作れないみたい。
演劇入門
「平田オリザ/演劇入門」(講談社現代新書)

キャラクターに対話をさせる時にどうしたら自然に話させることができるか、と教えてもらった。
続編的な「演技と演出」(講談社現代新書)もお薦め。
CODE—インターネットの合法・違法・プライバシー
「ローレンス・レッシグ著 山形浩生・柏木亮二訳/CODE」(翔泳社)

今はずっとネットワークゲームの開発に携わっているけど、そういう場合はこの本は必読だと思う。ネットだけではなくて、電子的な分野ではルール・法的なものとシステム的に意図してかける制限というのは不可分なもので、それをどうバランスよく実装していくかを考える上でとてもヒントになる。
ブ厚いけど山形浩生氏の訳が面白いからわりとすらすら読めます。
でも一番よく読み返すのは 「深沢千尋/すぐわかるPerl」(技術評論社)
だったりする(笑)。この本、ノンプログラマでperl書くなら必読。読んでて面白い技術書ってなかなかない。
●バトンをまわす人
盟友 niji wo mita
スギモトさん←イヤだったら次に回さなくていいですよ!
以上です。

更新履歴「稲村ジェーン」

月イチ目標で大好きなアルバムを紹介するカジバ・レコード、今回は夏も近いので(?)サザンオールスターズの「稲村ジェーン」を取り上げました。BOOKOFFとかで激安なので気になった方はどうぞ。


先日、
〈COLEZO!〉トランザム ベスト
〈COLEZO!〉トランザム ベスト

を買ったよ。タワレコになかったから、amazonで購入したけど、今さらながらamazon便利すぎる。1クリックで買えるようにしてからヤバイね。
トランザムは少し前にトランザム・アンソロジー(1975-1979)ってのが出てたんだけど、なぜか僕が好きな「地球の仲間」が収録されてなくてレンタルしただけ。
今回は「地球の仲間」(アルバムとバージョンが微妙に違うからシングルバージョンか?)、「ビューティフル・サンデー」「カモン・イン」「はだしで地球を駆けるのさ」「地球の上で(On the Earth)」「Mr.ウェルビー」、あとパシフィックリ−グ連盟とかいう「白いボールのファンタジー」が収録。先の「アンソロジー」とは意外と曲がかぶってないですが、こちらは2000円という価格。
いやいいなぁ、トランザム。ゴダイゴ、Shogunとかこの辺の'70sスタジオセッション系ミュージシャンによるバンドって好きだ。

2005年7月7日木曜日

「封印作品の謎」

封印作品の謎
安藤健二「封印作品の謎」太田出版

マスメディアの「自主規制」の問題を追ったのは森達也の「放送禁止歌」だったけど、この本もそういった内容かと思いきや実は正反対で、作品を生みだした側がその作品を表舞台に出さないと決めた事情を追っていく内容。

具体的にはかの有名な「ウルトラセブン12話」や「怪奇大作戦24話」映画「ノストラダムスの大予言」「ブラックジャック41話・58話」などが取り上げられているのだが、どれも病気や事故の扱いに問題があるのが共通点。
僕はこの本を読むまで、たとえばセブンの12話なんて一言添えて解禁すればいいのに、と思っていたけど、問題はそんな簡単なものではないことが分かる。
それを出すことで制作者がかつての苦渋を再び味わったり、たとえ視聴者の一人でも不快な思いをするなら出したくないという場合、それを無理に出させるのは逆に制作者に対してのハラスメントなのではないかと思えるのだ。
これらの作品は、もちろん抗議を受けてということもあるけど、何らかの障害を乗り越えてでも世に出したい、という作品群では決してないというのもまた共通点である。
その辺が「放送禁止歌」と対称的で、あちらは誰もがこの歌を伝えたい、と思っているケースが多いのに、こちらではどの作品もなかったことにしたい、と思っている。この辺りは「歌」というものがプライベートなものであるゆえ責任の所在がわりと明確なのに対して、映像作品というのは携わる人も多くその辺が曖昧なことが多いからなのかもしれない。
またブラックジャック以外の作品は、あらすじを読むかぎり内容に問題があるというよりはかなり稚拙な部分が感じられる。取材が足りない、というのはどれにも共通している。
もっともたとえば円谷プロは封印作品が抱える問題と真っ正面から取り組む気は、おそらくないだろう。円谷プロがこれらの作品に対して、関連ライター陣に圧力をかけている様子がこの本から分かるんだけど、ここは読みどころ。エンタティンメント企業として仕方のないことだとは思うが、逆にそういう態度が封印したい作品を目立たせていることには気づいてないのだろうか?
放送・販売はしなくとも、公式なコメントを出し、本における国会図書館のような場所で(ないか?)ライブラリとして置いておく、というぐらいが正しい対処なのではないか?
誰に責められようと抗議されようとこれは絶対に出したい、と作り手側が責任とポリシーを最後まで持てるものを作っていないとこういうことが起こってしまうのだろう。

2005年7月6日水曜日

レースを終えて〜ミュージカルバトン考察

うー、やっと自分に来たからごちゃごちゃ書ける(笑)。

今も続いている(であろう)ミュージカルバトンという企画。
自分がちょうどblogデビューして、blogって個人サイトというよりコミュニティツールの側面が強いなぁ、という印象を持っていた時期の出来事だったけど、それが的はずれじゃなかったなぁと強く思った。

さて、けっこうこの企画に反発してる人もいて意外だったんだけど、それについて考察してみたい。

それなに?という方はこちらをどうぞ↓
http://d.hatena.ne.jp/keyword/Musical%20Baton

★チェーンメールと同じものとして反発→バトンを渡すことに反発
表面的には一番多いのがこれのような気がする。
僕はチェーンメールにはめちゃくちゃ反発して説教メールを返すぐらいだけど、ミュージカルバトンについては全くそう思わなかった。むしろ「面白い企画だなー」と思ってたぐらい。自分でも不思議だったけど何でだろう?
まず自分が音楽好きだから、ってのがある。でも音楽好きな人でも反発してる人がいるからこれは理由にならない。
で、ちょっと考えてこういう結論に至った。
ミュージカルバトンは、渡してくれた人の「自分に答えてほしい」という明確な意志を感じる。逆にその意志がうざったいと思う人もいるんだろうけど。また渡した人は別にトクをしないから何らかの利益を求めているわけではないことが分かる。
チェーンメールの場合「誰でもいいから」メールの内容を広めたいんだという意志を感じる。渡した人が(気分的であれ)トクするものなのである。その時、自分が「one of them」でしかないのが腹立たしい。頭数そろえるための兵隊なの?みたいな。
たいてい、たいしてメールをやり取りしてない人から来ることが多いし。
で、実は次のいずれかの感情を持ったんだけど、それを言えないから「チェーンメールみたいでイヤだ」と言ってないかな?
★渡す友達がいないから反発→渡すことに反発
いいじゃない。名目上はまわすのが目的ではなくて、答えるのが目的なんだし。
ちなみに僕はまわさなかったんじゃなくて、まわせなかっただけ(まわそうと思ってもみんな先にもらってた……)。
ちなみにスルーしてもいいけど次に渡す人を勝手に書く、ではなくて、メールで相手に通知する、というルールだったらどうだったのかね?反発はやや少なかったかもしれないけど読む方としては面白くないよね。
★来ない人、または来たけど自分が思ってた人よりずいぶん遅かった人が反発→サイトの絶対的な位置(断じて価値ではない)が分かってしまうことへの反発
自分とこを辺境サイトと認めると楽になれます(笑)。これはしょうがない、webは平等なんかではなく、ちゃんと中心地と周辺があるもん。中心地に近い位置にあることを価値として認めるかどうか。ホントにマイペースでやってる趣味系blogの人もいっぱいいますから。
ただ、自分の位置は気になるけどあえてそれを知りたくない場合、こういう企画は(その本来の企画意図ではないにしても)迷惑きわまりないと思う。
★「質問・または答えがつまらない」と反発
もしそれで答えたくないというならば、自分が面白いと思う内容を精一杯書けばいいのでは。
正直、音楽について書いた文章ってなかなか面白くならないと自分でいっぱい書いておきながら思う。なにせ、言及しているものをサイト内ではほとんど紹介できないし(ジャケとタイトルぐらいでしょ)。
バトンも企画自体は面白いと思ったけど、他の人の答えは正直あんまり楽しめなかった……(ってことは自分のもそう思われてるということだが)。
★純粋に答えられない、答えたくないから反発
人前で歌うのがイヤな人が飲み会の2次会がカラオケになっちゃって「聞いてないよー」って気分。無理矢理マイクが渡ってきたけどかたくなに歌うのを拒否、ってな感じ?あ、でもそれは分かる気がする(笑)ってか自分がわりとそう。その場のノリに乗れなくてそれがまた悪循環てな。
でもバトンは別に歌いたくなければ歌わなくていいんだから、意識しすぎな気もするけどなぁ。
実はこのように反発する理由にもいろいろあるんだと思う。これらを一緒にして語るから話が見えにくくなるのではと思った。
さて、次は逆に僕がこの企画が秀逸だと思った点。
★質問選択の絶妙さ
バトンには本や映画、ゲームソフトのもあるみたいけど、それはここまではやらないと思う。ってのも、誰でも好き嫌いはともかく知ってる曲は最低5曲はあるだろうけど、本や映画、ゲームなんて関心のない人はゼロだろうし。答えられない人がいる、ってのはこの手の企画ではNGなのではないかと思った。
また質問内容が「カラオケでよく歌う曲」とかだとうるさ型の音楽ファンからは反発あるだろうし、逆に「好きなアルバム5枚」だと音楽ファンはうれしいけど、それ以外の人は答えられない場合があるからNG。
ちなみにこれは当初から思ってたけど「よく聞く、または特別な思い入れのある5曲」って実は全然並列の質問じゃない。これ、答える人によって異なるであろう温度差を吸収しててうまいなぁ。結局なんでもいいから5曲あげて書け、って言ってるだけだからね。
★人から振られると「嫌々だけど答えてみるか」という態度を取れる
上のことにも関係するんだけど、実は「特別な思い入れのある5曲」って音楽ファンからすると逆に気恥ずかしい、パンツ脱いで答える質問だったりして、能動的に書くような内容じゃなかったりすると思う。
それがこのシステムだと、「人に質問されたらイヤだけど答えるか(テヘヘ)」ってな気分になれる。
僕は「100の質問」は企画は面白いと思ったけど、自問自答スタイルが気恥ずかしくてできなかった。だって自分で自分に質問してるのに「うーん、白かなぁ」「この質問はパス」、とかってどうもねぇ。
その点、結果的に他人からの質問スタイルになってるバトンはすごいというかズルい。
★質問内容がたいして面白い解答ができないものである
「決して個々の解答内容では盛り上がらない」という部分も実は大事だったのかも。いちいち内容にひっかかってたら広まらないもん。他人のを知るより自分が答える方が面白いし。
カラオケというより山手線ゲームか??
以上です。

2005年7月5日火曜日

最近の訃報より

先日、AV女優の林由美香さんが急死したけど、それよりも


林さんの母で喪主を務めた冨美代さんは、有名ラーメン店「野方ホープ」グループを経営

http://www.zakzak.co.jp/top/2005_07/t2005070201.html

びっくり。

NSPの天野滋氏が逝去。Char1stアルバムの「かげろう」「視線」「NAVY BLUE」「空模様のかげんが悪くなる前に」の作詞を手がけた方ですね。あんまり好きな詞じゃないけど。

あとひっそりと「ゆきゆきて神軍」の奥崎謙三氏も。

2005年7月4日月曜日

ミュージカルバトン

Gintaさんniji wo mitaさん(ミュージカルバトンは別にblog限定ではないと思う……。受け渡しにあまりトラックバックとか使ってないし)からミュージカルバトンを受け取りました。

>☆Total volume of music files on my computer ☆
>(コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)
この質問、ちょい前だったら「CD何枚持ってる?」だったよなぁ。
自宅パソコンにはCD-Rに焼く音楽ファイルをストックするだけなのでたいして入ってない。
会社パソコンには(大きなフォントサイズでは書けないが)iTunesで「17日分」とあった。この「日」で表示するのはイカしてる>アッポー。
>☆Song playing right now ☆(今聞いている曲)
こうして更新している間は音楽はほとんど聴かない、って書いてもつまんないから、最近久々に聴いたのは「ジッタリン・ジン」。いや、好きなんだって。「パンチアウト」最高。「夏祭り」というより「にちようび」が入ってるやつ。
☆The last CD I bought ☆ (最後に買ったCD)
「ケツメイシ/ケツノポリス4」。特にファンじゃないけど。
CDは最低月1枚ぐらいは買う。再発ものが多いけど。
☆Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me ☆
(よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)
これ、確かに難しい。ので、自分で「歌詞が好きな5曲」という縛りを入れよう。
基本的に「歌詞は自分にとって不快でなければいい」というスタンスなので、歌詞の内容が好き!という曲はあんまりない。曲込みで歌詞というかフレーズが好きなものはたくさんあるけど、そうではなくて歌詞だけ取り出しても好きだなぁというのを選んでみた。
ちなみに歌詞が好きな音楽の話題は前に書いたことがあるので(5年も前かぁ……、今読むとかなり恥ずかしい)、そこで取り上げたものはパスします。
「ゴダイゴ/ビューティフルネーム」
「トランザム/地球の上で(On the Earth)」「地球の仲間」とか子供の頃に聴いた「国際○○年」の曲やNHKみんなのうたの曲って好きなものが多いんだけど、ゴダイゴのこの曲は子供に名前をつけた時に、あぁそうだよなぁと思えてますます好きになった。
ちなみに子供に子守歌としてよく歌ってやってたけど全然喜ばなかった……。
「かおりくみこ/ハートフルホットライン」
アニソンから1曲。「ビデオ戦士レザリオン」というロボットアニメのエンディング曲なんだけど、なぜか遠距離恋愛を題材にして女性側から歌っている歌詞(笑)。アニソンでなぜ?
自分に遠距離恋愛の経験があるわけじゃないんだけど、アニメの内容からもインスパイアされてそれこそ「ほしのこえ」的なせつなさを感じる(って「ほしのこえ」ってあんまり好きじゃないんだけど)。
「西田敏行/もしもピアノが弾けたなら」
あぁ、これ阿久悠だったのか。この曲を役者に歌わせる、ってズルいよね。
自分が一切楽器ができないのと口下手なので。
以上は子供の頃に聴いて好きだったものだけど、次の2つはけっこう最近聴いていいなぁと思った曲。
「ピンクレディー/サウスポー」
これも阿久悠。この歌は本当にすごいと思う。歌のステージが一瞬にして大勝負をかけたマウンドになる、なんて今ではありえない。当時のヒーローだった王貞治に女性2人組に勝負を挑ませる、っていう発想が何度聴いても鳥肌。そして、投げたボールのその後を描かないところも素晴らしい。
「小椋佳/夢芝居」
あくまで梅沢富美男ではなく小椋佳バージョンね(歌詞は同じだけど)。
これも「サウスポー」と同じような感動をおぼえる。
この歌詞は、いろんな恋愛模様を多層的に描くという内容になっているのが面白い。順にあげていくと
��.芝居の脚本上の恋愛
��.芝居上の人物(梅沢富美男演ずる女性)とその鑑賞者(小椋佳)
歌と芝居といえど同じ芸事を志す人間同士の共感。
��.梅沢富美男と芝居
役者が持つ芝居への思いもまた恋愛になぞられている。
��.梅沢富美男と、自分が演じている女性
女形ならでは、ですね。ここがこの歌を味わい深いものにしてると思う。
これらすべてのメタファーを持ちつつ、決して一般の恋愛模様を歌うことも忘れていない。いくら稽古をしたところで本番の芝居=恋愛というものは分からない・ゆえにいつだって初舞台を前にした役者のような心のざわめきがある。それを小椋佳は芝居の幕が上がる時の役者の気持ちになぞらえて歌っている。素晴らしい。
☆Five people to whom I'm passing the baton☆
(バトンを渡す5人)
僕がアンカーです。テープ切りましたのでよろしくお願いします>最初の走者。

GARAGE SHOP閉店セール

以前紹介した日本橋COREDOにあるTAKARAのアンテナショップGARAGE SHOPに久しぶりに行ったら、なんと2005/7/10にて閉店とのことで大規模な閉店セールをしていた。



ほとんどのものが半額、とはいえ以前あった品物の多くはないんだけど(笑)、それでも見応えがあった。
とりあえず、書籍がすべて半額だったので何冊か悩んだけど、結局
ビンテージ・ミニカー—懐かしい海外ブランド・ミニカーの世界
を購入。1800円→900円。
最近ノンリアルなミニカーにも興味をひかれつつある。
とかいいつつ、今回購入したミニカーはリアル系のEBBRO製。
136-3646_IMG.JPG
GOGGOMOBIL TL250 BOX VAN "MILK"

ミルクを運搬するバンのようです。3990円→1995円。カラーバリエーションで黄色のドイチェポストもあったけどそちらはなぜか高かったのとカラー的にこちらのコントラストが気に入ったので。
次はplaymobil「通学中の男の子」。
136-3648_IMG.JPG
399円→200円。シャツの柄がかわいい。
手帳につけて使うボールペンがどうもいいものが見つからずに困ってたんだけど、ちょうどよさそうなのがあって購入。
136-3649_IMG.JPG
367円→184円。
最近子供が小銭を触るのでおもちゃのチップなんか好きかも……と思ってたら、ちょうどあったので購入。
136-3650_IMG.JPG
630円→315円。子供の頃、家族でトランプをやった時に使ってたものと同じ。

2005年7月2日土曜日

小さな親切運動

唐突に「小さな親切運動」を思い出して、まだあるのか?と検索したらあった
子供の頃、小さな親切バッヂのデザインにやられて、それ欲しさに作文でいい話をでっちあげて書いたけど、やっぱりもらえなかった……。


2005年7月1日金曜日

人はなぜか

ラム

には必ず「ちゃん」をつける。

知ったかぶりは恐い。

2ちゃんねるのテクノ板クラフトワークスレッドより。
http://music4.2ch.net/test/read.cgi/techno/1119807672/





26 名前:TR-774 投稿日:2005/06/28(火) 19:12:20 ID:???
コンピューターラブって曲いいですね
みなさん的にどう思いますか?
27 名前:TR-774 投稿日:2005/06/28(火) 19:29:10 ID:???
>>26
演歌みたいな曲
漏れ的にはBitamin、これだね
あーべーせーでーヴぃたみん
28 名前:TR-774 投稿日:2005/06/28(火) 19:30:01 ID:???
>>27
Vitaminだった…
��ー
31 名前:TR-774 投稿日:2005/06/28(火) 22:02:52 ID:???
>>27
Cはツェーだからな。
33 名前:TR-774 投稿日:2005/06/29(水) 10:32:49 ID:iAXAXn7i
>>31
仏語じゃないの? アーベーセー。
34 名前:TR-774 投稿日:2005/06/29(水) 11:29:47 ID:AgHZKDNU
仏は
アン・デュ・トォワ

しったかぶりは痛いなぁ……。ドイツのクラフトワークが「アーベーセー」と歌っているのはそのアルバムが「ツール・ド・フランス」だから。また「アーベーセー」はabcであり、「アン・デュ・トォワ 」は123。