2009年8月2日日曜日

「サマーウォーズ」敗戦……。

以前から試してみたかった映画館のネット予約って、前売り券が使えないから1800円ぐらい取られるんだけども(よく考えたら変だよなぁ……)、映画の日だと1000円で予約できるので、これを機に初体験。

映画の日だから混んでる中をスイッとチケットを取れて、いやー楽ちん。
しかも予約した「サマーウォーズ」は今日は初日だったからオトク感倍増。なかなかいい席だったし。

しかし、肝心の中身が……。

��以下ネタバレ)

全体的には面白かった。けど、不完全燃焼。
最初に書いておくと、この映画、同じ細田守監督の
デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!/デジモンアドベンチャー【劇場版】 [DVD]
B00005HQDV

を見てるか見てないかで評価が変わると思う。
というのも、「サマーウォーズ」のあらすじを聞いてもしやと思っていたんだけど、やっぱりプロットはかなり「ぼくらのウォーゲーム!」。正直、焼き直しといってもいいぐらい。
焼き直しがだめなんじゃなくて、どうしても展開が分かってしまって……。クライマックスの感動も薄い。
ほか、具体的に気になった点メモ。
「つながり」をテーマにしてるみたいなのに、人間関係の描写の薄っぺらさが気になった。
たとえば、終始ヒロインの感情がよく分からなかったり(あのヒロインは好きになれない……)、カズマくんはなんで最初表に出てこなかったのかとか、ばあさんがあそこまで慕われているのも分からないし、主人公が田舎の大家族に感動するのも彼自身の普段の生活描写がないからすごく唐突。ヒロインへの思いも憧れ以上のものでもないようだし。
また、物語の面白さを補強するはずの設定面もよく分からなくて、主人公は数学オリンピックに出られなかったのに暗号解読の天才だったり(だったらもっとすごいやついるだろ、という)、他にも解読できた人がいっぱいいたのに彼だけが顔出しで犯人扱いされたり、そもそもそんなレベルの暗号だとセキュリティ的に問題だろうし、ヒロインがコイコイに強い描写がない(おじさんに負けてた)のにラストで圧勝したり、とか。
なんか脚本に隙が多い気がする。
演出面でいうと、やたらとマンガ描写が多いのが気になった。細田演出、といえばそうなのかもだけど、スタイルこそ目立つものの、彼のテイストはむしろ薄まっていたような……。
あと、エンディングの山下達郎の主題歌もう~ん……。達郎がレギュラーラジオで「歌と映像のマッチングは自分の歌の中では最高かも」と言ってたのでちょい期待したけど、映像は名場面カット集……。
とはいえ、あの仮想世界の映像感覚とかはやっぱり好きだった。
けども、デジモンの敵の方がデザイン的にも面白かったなぁ。
結論としては、前作「時をかける少女」はこの先10年は残る映画だと思うだけど、「サマーウォーズ」は数年経ったら語られることがない映画のように思う。
��
さてこうなったら、前売券買ったけど時間がなくてまだ見てない「破」を観に行かなくちゃ!

0 件のコメント:

コメントを投稿