2009年7月29日水曜日

リズムがないと聴けないんだよなぁ

8年ぶりの新作といってもサントラだしなぁ……、テイ・トウワ「大日本人」サントラもつまんなかったし、とりあえず視聴してから、と思って聴いてみたけど、

No Boys,No Cry Original Sound Track
砂原良徳
B002B5WUKK


これはちょっと聴かないなぁというような内容だったのでパス。

やっぱり、8年も経つと人は変わりますね……。

2009年7月27日月曜日

売野の夏

夏の海に行くと、自分が小・中学生だった1984年~1986年頃の頃をよく思い出す。
その時の心の中のBGMは作詞家・売野雅勇(うりのまさお)の手による曲が多いのは、その頃彼が売れっ子だっただけでなくてやはり夏の海との相性がいいからなのだろうか。

歌謡曲の作詞家というと、最近では松本隆や阿久悠、秋元康あたりまでは一般に注目されたりコンピレーションが出たりするけど、売野雅勇クラスまではいかないようで、残念。
DJ OZMAが、BRUTUS 2008/9/1号「ニホン語で歌おう!」の「「男が萌える」歌詞を、とことん考えた。」という田中知之(FPM)との対談で
「もうひとつ、長いこと自分が一番好きな作詞家は松本隆先生だと信じて疑わなかったのですが、こと自分がグッとくる女の子モノの歌詞に関しては、売野雅勇先生の作品が多かったんです。」
「一行ごとに歌詞が完成されているし、全部がキャッチフレーズになりうるところもスゴイ。」
と語っているけど、こうして名前を取り上げられること自体が珍しいと思う。

そんなこともあって作詞家・売野雅勇への関心が高まっていき、彼に関する数少ない著書

プールサイドに3Bとステドラーをくれ―売野雅勇の世界
田中 良明
401009821X


をAmazonマーケットプレイスで購入して読了。
気取っているタイトルに負けず内容も今読むとかなり苦笑してしまう。
それでも売野雅勇という人がどういう仕事をしたかはつかみやすい。しかも格別その詞が好き、というわけではないのにやたらと好きな曲が多いのに改めて驚く。

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売野雅勇はDJ OZMAが好むだけあって(先の対談でも荻野目洋子「さよならの果実たち」を取り上げていた)、やや不良性が高い世界観を得意としていた。

・中森明菜「少女A」「1/2の神話」「禁区」「十戒 (1984) 」といったツッパリイメージの曲
・チェッカーズの初期作品のほとんど
・イメチェン後の河合奈保子作品
・ブレイク後の荻野目洋子
・本田美奈子(「殺意のバカンス」、「好きと言いなさい」)

がそういった作品群。

一方、

・吉川晃司「サヨナラは八月のララバイ」「ラ・ヴィアンローズ」
・稲垣潤一「夏のクラクション」「思い出のビーチクラブ」
・杉山清貴「水の中のAnswer」「最後のHoly Night」
・1986 OMEGA TRIBE、カルロス・トシキ&オメガトライブの作品
・菊池桃子の一連の作品

などなど、80年代独特のちょっと大人な世界も得意としていた。イラストでいうと永井博と鈴木英人が似合うような。
個人的には、このあたりの歌詞世界がかなりクる。
歌われている世界が、当時本当にあった風景なのか、単なる彼や時代が生み出したイメージでしかないのかはよく分からないけど、その頃の若者たちが憧れをもっていたり逆に嫌いだったり、ともかくもその存在を感じていたのは確かだと思う。

他にも井上大輔とのコンビによる

・郷ひろみ「2億4千万の瞳~エキゾチック・ジャパン~」
・ラッツ&スター「め組のひと」
・シブがき隊「挑発∞」「サムライ・ニッポン」、「アッパレ!フジヤマ」(後藤次利との「喝!」、林哲司との大人路線「KILL」も売野作品)

といったやや飛び道具的な作品、

・近藤真彦の「一番野郎」「ケジメなさい」「大将」といった和物路線

アニメ作品でも、劇場版「タッチ」主題歌

・ラフ&レディ「背番号のないエース」
・ブレッド&バター「さよならの贈り物」

筒美京平と組んだ

・MIO「エルガイム ~Time for L・GAIM~」
・鮎川麻弥「風のノー・リプライ」(アニメ「重戦機エルガイム」オープニングテーマ)

・森口博子「水の星へ愛をこめて(アニメ「機動戦士Ζガンダム」オープニングテーマ)」
といったサンライズの作品、
とくに1984年のアニメソングコンピレーションCDでは

・「ガラスの仮面」「パープル・ライト」(アニメ「ガラスの仮面」)
・陣内孝則「ハートブレイクCrossin'」「サヨナラを言わないでくれ」(アニメ「ふたり鷹」)
・小島恵理「ON THE WING」(アニメ「レンズマン」)

など大活躍。

やはり
「1984年~1986年の夏の一部分は、売野雅勇が作った」
と断言したい。


2009年7月26日日曜日

祝!藤子・F・不二雄大全集刊行開始

直前にようやく小学館のサイトで全巻予約したけど、ちゃんと第一回配本が発売日に届いた。
今売ってる「フィギュア王」も藤子F特集で、なんか盛り上がってきたなぁ(自分の周りのみ)。

しかし、ぶ厚いなぁ……。ホントに入れる本棚がなくて、引っ越したら今まで集めてきた単行本の扱い含めてちゃんと考えないと。

中身だけど、特に初期「ドラえもん」の未収録作品を読むと、藤子先生がこれらを入れなかったのがなんとなく分かる気もする。ちょっとブレがあるというか。
でも、てんとう虫の「7巻」てそういう少し変な作品が多い気がするのって、もしかすると早く7巻を出さなくてはならなかった事情とかあったのかな?とか勝手に憶測。



2009年7月20日月曜日

まつやまたかしさんと素敵なおうち

Tシャツのアイロンプリント用に、車のイラストをネットで探していたら、「まつやまたかし」という名に出会った。

この人、「Dr.スランプ」単行本の鳥山明のコラムまんがなんかで、アシスタントとして出てくる人物。

今は何をしているんだろう、と思ったら、イラストレーターとして活躍中(公式ページ)。
しかも趣味性が高い。「所さんの世田谷ベース」のイラストを描いてる、というのが象徴的。

鳥山明自身も趣味性が高い人だけど、まつやま氏はそっちまっしぐらな感じで、しかも面白い。
鳥山明もほんとはこういう仕事がしたいのでは?と思ってしまうけど、もしそうならきっとそれは水木しげるがつげ義春に憧れる心理と似てる気がする(たとえが難しすぎ!)

��

さてさて、実は僕自身、現在戸建ての家を建築計画中で(すでに土地は購入済)、毎週工務店で打ち合わせをしてるんだけど、そういうこともあって家関連の書籍も読書範囲に入ってきている。
ちなみに今まで全く見たことがなかった「ビフォーアフター」を再放送含めて熱心に見ているのはこの影響。あまり参考にはならないけど、見ていて面白い。

このまつやまたかしさんは、自分でアメリカ風の家を建てたそうで、それを本にまとめている。
残念ながら絶版だったので、こういう時の「Amazonマーケットプレイス」(これのおかげで古本屋に行かなくなったよ)で注文。

自分で建てたあこがれのアメリカンハウス―シロウトでもできる2×4工法の家
まつやま たかし
4381103475


いやぁ、面白い!

この手のメイキングものが大好きというのもあるけど、建ててる家もセンスがよく、アラレちゃんの頃の鳥山風イラストもステキで、ぐいぐい読める。

とにかくディティールのこだわりがすごく、インテリアや造作など映画を参考にしていたりするけど「え、そんなところあったっけ?」というような細かいところまでよく見ている。トムとジェリーの「穴」をわざわざ作るところなんかは心底感心した。
ホビー感覚で家を捉え、しかも実際にその感覚で建ててしまうんだからホントにすごい。

こだわりがないと、なかなかこうはいなかいんだよなぁ!

2009年7月16日木曜日

おやすみなさい。

「マリ・クレール」の休刊はまぁそうかなぁという感じだったけど、「STUDIO VOICE」も休刊、と聞くと、ホントに雑誌って売れないんだなぁ、と思ってしまう。

「STUDIO VOICE」は実は今自分の本棚に残してある雑誌で一番多いんじゃないかな?
確かにここ数年はほとんど買うことはなかったし、明らかに以前のようなパワーはないなぁとは思っていた。
実際、買っても実はあんまり読むところがなかったり。

「マリ・クレール」は本誌は読んだことないけど、どちらもちょっとスノッブで「お高い」感じを演出していて、それが鼻につくのは事実だったんだけど、そういう「自分たちの上にちょっとお高いものが存在している」という感じは嫌いではなかった。となくなると分かった今にして思う。
それに手が届くのかどうか分からないけどなんかあるなぁ、というようなお兄さん・お姉さん的存在。

でも、今の時代はもうそういった存在すら感じられなくなってるんだろうなぁ。

それがちょっとだけ寂しい気がした。

2009年7月14日火曜日

夏のNHK-FMメモ

2009年8月13日(木)23:00~
小西康陽これからの人生
とりあえず聴いてみようかな。

2009年8月14日(金)24:00~
小山田圭吾の中目黒ラジオ
毎夏・正月恒例。

2009年8月15日(土) 前9:00~後11:00(中断あり)
今日は一日“なつかしのアイドル”三昧
2007年に続く第2弾。

2009年8月16日(日) 前9:00~前1:00(中断あり)
今日は一日“SF・ヒーロー音楽”三昧
アニソン三昧は数回放送したけど、特撮ものが一切かからないからきっとやるんだろうなぁ、と思ったら来ました。特撮以外にも、SF映画系も範囲に入れるんだろう。


絵がうますぎる不幸

「ともだち、ともだち」言ってるマンガが終わったと思ったら
「ボラー、ボラー」言ってるマンガも終わった。

PLUTO 8 (ビッグコミックス)
浦沢 直樹
4091825249


後者、カバーやリメイク好きなもんでつい気になって、ずっと単行本を買って読んでいた。

が。

つくづくこの作者とは相性が悪い、と思った。

「モンスター」は読んだものの好きじゃなく、「20世紀少年」も途中でいやになって、そして「PLUTO」も……。

2009年7月13日月曜日

最近の個人的テレビ事情

ちょい前に書いたとおり、フジテレビNEXTとe2 by スカパー!の契約を解除。
フジテレビNEXTは、Char meets、ゲームセンターCX、プラモつくろうCUSTOMとか見てる番組も結構あったんだけど、月410円(基本料金)+1260円(フジテレビNEXT視聴料金)を払うほどでもない。

でも、お金よりも見る時間がほんとにない!
とくに日曜の夜がラッシュで

16:55~17:55 BS朝日『大改造!!劇的ビフォーアフター(再放送)』
19:58~20:54 テレビ朝日『大改造!!劇的ビフォーアフター SEASONII』
21:00~後21:44 NHK-BShi『熱中時間~忙中趣味あり』
23:00~後23:55 BSフジ『所さんの世田谷ベース』(隔週)
23:54~0:20 NHK-BS2『プラネテス』←先週から再放送開始。全話見たけど、面白いので再度見てしまう。Blu-rayBOX出るのか!迷う!

これまでは、後20:50~後22:30までF1がほぼ隔週ペースであったから、この過密具合は異常。
……もっともどの番組も、リアルタイムではほぼ見れないんだけども。

この他には
��水)夜「にけつッ!!」
��木)夜「アメトーク」
��金)夜「カーグラフィックTV」(興味あるテーマの時だけ)
をレギュラーで見てる。


2009年7月12日日曜日

ハルキ・ムラカミをドーナツに。

村上春樹の新作が話題になっているけど、個人的には彼が書く軽い読み物が結構好きだ。
「カンガルー日和」とか「象工場のハッピーエンド」とか「夜のくもざる」とか。

でも、最近はもうそういう作品は書かないようで、読みたくなった時に困る。
と思っていたら、まさに村上春樹からその文学的コア(?)を抜いたような作風の作家がいた。

吉田篤弘。

空ばかり見ていた (文春文庫)
吉田 篤弘
4167753294


クラフト・エヴィング商會の片割れの人で、連作短編が多い。
読後に何か残ったりするタイプの作家ではないけど、僕にとってはミステリよりもこういうものの方がエンタティンメント小説になりうる。

↓やっぱり同じことを感じてる人はいるなぁ。


で、ですね、それらの作品から「村上春樹」が「村上春樹」たる所以であるところの「核」みたいなものを、周りを崩さないようにそっと取り除けたような作品なんです。わかりますかね?

 結局、この作品に対して「村上春樹のパクリじゃん」と言ってしまうのは簡単なんですが、今の村上春樹はかつての村上春樹ではないこともあって、なんだか貴重な存在であるような気もしてくるのです
オヤヂの読書記: や・ら・わ行:吉田篤弘


2009年7月10日金曜日

冷静になってみると……

「トランスフォーマー:リベンジ」はそれほど不評でもないらしい。

たぶん、僕がハリー・ポッターの一作目だけとても好きだったり(冬休みにみんな故郷に帰ってロンと2人寮に残っているところとか、準備のために杖を買いに行ったりするあたりがとてもよい)、

「21エモン」も前半のホテルボーイ編の方が圧倒的に好きだったり、

……とあくまで日常をベースに事件が起こったりするスタイルの物語が好きなだけ、という気もした。



2009年7月5日日曜日

まさにコレジャナイロボ

このところちょっと忙しかったので、気分転換もかねて久々に映画を観に行った。

作品は「トランスフォーマー: リベンジ」。

前作はノーチェックだったけど予告編見たらこりゃ行かねば!と思い、大満足しただけに期待は高かった。

けど、す一さんがイマイチと書いていたので、やや期待を下げては行ったつもりだったんだけど……。

いやね、上映開始ぎりぎりで、あろうことか一番前の真ん中の席、という最悪な状況もあった。
そのせいで前作から多かった何をやっているかよく分からないカメラワークが、もう気持ち悪いぐらいだったけども。

それをさしおいても。

とにかく「コレジャナイ」!!

つまらない下ネタは最後まで続くし、ロボットはまるで怪獣扱いで、前作のようないい感じの存在感はまるでなく。そもそも、ロボが人間にトランスフォームしていいのか??

正直、何度途中で席を立とうと思ったことか。
見終わってホントに途中で出ればよかったと思った。内容に入っていけなくてひたすらしんどかった。

僕が前作の「トランスフォーマー」予告編を見るまで想像してた映画の内容に近い。「中坊センスでロボットが暴れまくる映画」というような。

最初の15分でこりゃヤバイ!と思った映画ってほぼつまらないけど、これもご多分に漏れず。

あー、お金はいいから時間を返してほしい。