2007年11月27日火曜日

休日のヘア問題

休日は面倒くさいので、整髪料なぞはつけたくない。シャンプーの泡立ちも悪くなるし。

だもんでここ数年は、ボサボサの髪をごまかすためと、「お父さん演出」をかねて(笑)、外出時は帽子をかぶることが多くなった。

しかしこれが難しくて、僕はメガネをかけているのもあって、似合う帽子がめちゃくちゃ少ない。キャップ系やニット帽なんかは怪しい人になってしまうので、絶対にかぶれない。
それでも何年か前に、あんまりいい感じではないけどなんとか怪しくはない(と思いたい)ハンチング帽を買って、それをかぶっていた。

しかし!
ついにこの夏、お台場の露店にてピッタリくるハンチング帽に出会い、購入。
これは自分で言うのもなんだけど、かなり似合っていて「あ、自分に似合う帽子も世の中にあるんだ」と思った。

ところが、こいつは夏向きの色と素材(クリーム色で麻製)のせいか、冬にかぶるとなんか変なので、冬向きのを探していたんだけど、これがやっぱりなかなかない。

先日、横浜に行くと立ち寄ることが多い赤レンガ倉庫に足を運んだ際にも物色してみた。
春に、ここのsot by quadroという店で、ユニゾンデプト ウド(ヘチマ型ショルダー)なる人生初の牛革バッグを購入して愛用している。


赤レンガ倉庫はあまり広くないながらも、わりと自分好みの店が多くて好きなのだ。
ブラついているとちょうど帽子屋「CA4LA (カシラ)」があったので片っ端からかぶってみるものの、どれもやっぱり「なんかちょっと変」で、自分の似合う帽子の狭さを改めて知ったけど、その中でひとつだけしっくりくるものを発見!

オリジナルブランドの豚革ハンチングだった。
LサイズだったのでMサイズも出してもらい比べてみたけど、Lサイズがしっくりくる。迷わず購入。サイズの違いですら、あれだけ印象に差が出るとはなぁ、トホホ。

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ところで「ハンチング帽」って現代の発音表記的には「ハンティング帽」で、日本で「鳥打帽」と呼ぶのは同じ意味なんすね。初めて気づいた。

2007年11月26日月曜日

平日のヘア問題

会社に行く日は見た目と気分の問題から髪を立たせてるんだけど、ここ数年そのために整髪料として

資生堂「UNO SUPER HARD WAX」

というのを愛用していた。

このワックスのいいところは

・無香料
・適度な粘度
・髪に粉がふかない
・あまり手がべとつかない

などなどで、特に無香料のワックスは意外とないのだ。

ところが、先日「UNO」シリーズのラインナップが変わって、これが手に入らなくなった。もしかすると手に入りにくくなっただけかもしれないけど、近くで買えないことには変わりないから別のものを探さなければならない……。

こういう、自分にとっての定番商品や定番ブランドが消滅したときってかなり面倒。たとえば普段なにげなく使っていたものが壊れてしまって代替品を探す時など、選ぶポイントをきちんと整理しないと失敗することも少なくない。

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ドラッグストアで上記の条件を満たすものを、と吟味した結果

マンダム「LUCIDO ロングキープワックス ナチュラルハード」

を発見、購入。

後継品として、なかなかよいです。

2007年11月25日日曜日

「好きだからクルマだけ展」@横浜人形の家

「横浜人形の家」自体にはぜんぜん興味はないんだけど、現在「好きだからクルマだけ展」という北原照久コレクションからの企画展が行われているので、初日の11/23に足を運んでみた。

実はこのひとつ前にやっていた同じく北原コレクションの企画展「アメリカングラフティ展」にも行ったんだけど、こちらも楽しめた。映画「アメリカン・グラフィティ」とは関係なく、バービー人形をはじめ、アメリカのミッドセンチュリーの玩具や映画ポスター、ラジオ機器などを展示、というか開陳するという内容で、ディスプレイも魅力的で決して広くないスペースながらもじっくり見させてくれた。

今回の「好きだからクルマだけ展」も「いったい人形と何の関係が?」と思うような内容だけど、なんのことはない、人形の家館長が石坂浩二でプロデューサーが北原照久、ということらしい。
それにしても北原照久は何でも持ってるなぁ!何でも持ってるから、いろんなテーマで企画展示ができるんだろうけど。

今回は、ペダルカー数台、あとはブリキとダイキャストミニカーが前者やや多め、という配分。ブリキ玩具にはあまり興味がないけど、さすがに大好きなクルマだとそうもいってられなく、ガラスにへばりついて鑑賞。
いやぁ、素晴らしいなぁ。

kitahara071123.jpg

ダイキャストミニカーはブリキと違って、わりと目にする機会が多いので、ふつうに楽しめた感じ。トミカもあった。
ただ、あれあれ?と思ったのが、トミカ・バモスホンダのオリジナル。
DSC00372.JPG
写真の丸い囲み部分のアンチロールバー(?)がきちんと再現されているのにご注目。
復刻版やそれのバリエーションをいくつか持ってるんだけど、それらではこのアンチロールバーが再現されていない。
しかし、最近「トミカリミテッド」で出たバージョンではこれがちゃんと再現されている……。
たとえば専門家のサイト(ex.私設トミカ博物館 55-1バモスホンダ)なんかで比べてみてもらえば分かる。
考えることしばし……。
これってもしかすると、復刻時にこの部品があることで対象年齢が上がってしまうから、カットせざるをえなかったんではないだろうか?
リミテッドは対象年齢が14歳以上なのでOKだった、とか。
全く根拠がない推測だけど、けっこうあたってるんじゃないだろうか。
それにしても、復刻版やそのバリエーションでもこのバーは再現してほしかったなぁ。これの有無がかなり印象を変えてしまう。

2007年11月19日月曜日

こうしてみると週刊連載の作品が少ないかも。

単行本でしかマンガを読まないんだけど、今までずっと
「自分が買っているマンガの発売日をリマインダー的に知る方法はないもんか」
と思っていた。

発売日が分からないと買い逃しが発生して困る、という以外にも、ストーリーが凝ったマンガだと最新刊を読む前に既刊数冊を読んで復習をしておかないと話についていけなくなる、という単行本派ならではの事情もあるのだ。

改めて先日探していると、こんなサイトがあった!

リコミック

マンガや作者をお気に入り登録しておくと、リマインダーメールを送信してくれる。
コミュニケーション機能とかソーシャルネットワーク的な部分はかなりどうでもいいけど、この機能だけでも素晴らしすぎる!!

ちなみに登録しているのは

��作品>
ベルセルク/へうげもの/ムーたち/PLUTO/ケロロ軍曹/機動戦士ガンダム THE ORIGIN/CLOTH ROAD/あたしンち/きょうの猫村さん/ドラえもん

��作者>
藤子・F・不二雄/藤子不二雄A/水木しげる/おおひなたごう/唐沢なをき

最近のマンガ、ホントに分からない……。


かろうじて新しいのがアキバ系っぽいのがなんなんだけど、こちら。
CLOTH ROAD 1 (ヤングジャンプコミックス)
倉田 英之 okama
4088766695

某パソコン雑誌でカラー原稿の制作過程を紹介していて興味を持ったんだけど、読んでみると独特なガジェットを中心に絵が面白い。服職人の男の子が作ったスマートな戦闘服を、生き別れだった双子の妹が着て格闘大会を転戦しながら自分たちの出生の秘密を探るという新鮮さはないプロットだけど、今まで見たことがない世界観が展開されているのが特徴。
絵を描いているokamaという怪しいペンネームの人は、アニメ業界においてはイラストレーターでもないキャラデザイナーでもない、独特な仕事をしているようで、なるほど。
傑作アニメに okama の名あり!
公式サイト

2007年11月18日日曜日

多すぎてカバーできない(3)

最後に手持ちのお気に入りカバーアルバムを紹介して終わりにします。

COVER GIRL
つじあやの
B0001ZX2MW


2枚組とボリュームがあるけど、清涼感のある歌声をウクレレにのせてどんな曲もさらりと聴かせる。
なんといっても選曲が面白くて、「年下の男の子」「なんとなくなんとなく」「別れても好きな人」「お世話になりました」あたりはものすごくマッチしている。
ザ・ブルーハーツ「ラブレター」、スピッツ「チェリー」も取り上げているけど、よくカバーされるバンドだなぁ。ここにはないけどTHE BOOMも取り上げられることが多い。

Summer breeze
原田知世
B00005L9K1


GONTITIをバックにしたカバー集。これ、あんまり話題にあがらないけどけっこういいですよ。
パティ・オースティンの「Say You Love Me」、ビージーズ(サタデーナイトフィーバー)の「How Deep Is Your Love(愛はきらめきの中に)」がオススメ。

デュオU&U
W
B00020INC0


女性デュオだから、女性デュオの曲だけのカバー集というのはストレートだけど好きです。ザ・ピーナッツ、ピンク・レディー、うしろゆびさされ組、ベッツィ&クリス、あみん、Wink、ビューティーペア、Babeあたりは分かるけど、海原千里・万里、リリーズ、キララとウララ、Key West Clubってこれで初めて聴いた。隠し味。うしろゆびさされ組から「渚の『……』」を選ぶセンスはさすがつんく♂、分かってます。

ただハロプロ系全般にいけるけど、アレンジが安いのと音質がやたらと悪いのはマイナス。とくに音質は何とかなると思うのでカイゼンを期待したい(けど、もうハロプロのCDを買う機会なんかないだろうから別にいいや)。

でも、なんでこのアルバムを見ると涙が出ちゃうんだろう……(笑)。

TOK10
TOKIO
B0002J574S


TOKIOが結成10年を記念してジャニーズの先輩たちの代表曲をカバー。
曲ごとにプロデューサーが異なっていて、小西康陽、曽我部恵一、テイ・トウワ、高見沢俊彦、Adrian Belew、TOTO、SKETCH SHOW、角松敏生というめちゃくちゃかつ豪華なメンツ。エイドリアン・ブリューって誰が起用したんだ?TOTOをバックに「君だけに……」なんて、ジョークのセンスがいいなぁ。
ただ、ジャケが面白くない。取り上げた曲のドーナツ盤のジャケをTOKIOが再現、ぐらいやってほしかった。

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なお、「カバー集ってこんなに出てるのか!」と気づかされたタワレコのサイトでの特集はこちら↓。

J-POPカバー特集@TOWER.JP

名曲を再発見!? ~J-POPカバー集~ @TOWER.JP

2007年11月16日金曜日

多すぎてカバーできない(2)

��前回からの続き)
カバーアルバムをシリーズ化しているアーティストもけっこういて、前回取り上げた中西保志、佐藤竹善の他、渡辺美里、中森明菜、岩崎宏美、小柳ゆき、椎名林檎、土岐麻子(ジャズ系だからちょっと違うんだけども)、徳永英明、槇原敬之といったところ。

セルフカバー集を出しているアーティストもけっこういて、ユーミンの「Yuming Compositions:FACES」なんかを聴いたなぁ。最近では小椋佳が出してました。
けど、セルフカバー集ってたいてい経年劣化してるんだよなぁ(苦笑)。

そうだ、昔大ファンだった種ともこがセルフカバー集を出してたのを知ってあわててレンタル(←買えよ!)。
ウタイツガレルウタ
種ともこ
B000I6BLE0

選曲はまさに自分が聴いていた時期のものでジャスト!
「Pumps Race Song」が2バージョンも入ってるのは、やっぱり本人も気に入ってるんだろうなぁ。「ゲンキ力爆弾」はタイトルとは裏腹にテンション下がるアレンジで萎えたが。ベスト盤で知った、いい意味で鳥肌ものの「あの頃アタシもカナコも」もやっぱりといった感じで収録。
個人的に大好きな「ないしょ LOVE CALL#2」も取り上げてほしかった。
あと、こんなのもレンタル。
MARI IIJIMA sings LYNN MINMAY
飯島真理
B00006JOT3

飯島真理は当時ファンが自分とミンメイを重ねてつらかったそうだけど、20年以上経ってミンメイと向き合うことができた、ってのはちょっと感動的かも。
アニメ系カバーはいろいろあると思う。
中川翔子(しょこたん)もアニソンカバーシリーズを出してたり。
Gacktの新しいアルバム「0079-0088」(2007年12月19日発売)では「砂の十字架」「哀 戦士」「めぐりあい」と、持ち曲の劇場版Zガンダムの曲が入ってるとか。
アニメはトリビュート企画ものも多いけど、栗コーダーカルテットなんかが参加したこんなのも持ってるなぁ。
ウクレレ・ジブリ
B.DANOFF 宮崎駿 覚和歌子
B0006FGZ3A

栗コーダーカルテットのカバーはどれも面白いんだけど、スターウォーズの「帝国のマーチ (ダース・ベイダーのテーマ) 」なんかはけっこう聴いたことあるんじゃないかな。
「北の国から」のテーマもカバーしてたけど、QYPTHONEの中塚武が「GIRLS & BOYS」の中で「北の国から」をサンバでカバーしていて、これも笑える。
「ウクレレジブリ」に参加していたバンバンバザールの
夏はあきらめた
バンバンバザール
B0002VFHSC

に収録されている「F-1(Truth)」をiTSで買ったけど、かなり笑えた。
こういう小ネタカバーはiTSで買えるようになってから検索&購入が楽になったよなぁ。曲単位で買えるもんなぁ。
さてさて、CMものではこんなのも。
コスメティック・ルネッサンス~ノエビアCM HITS!~
桃姫BAND アン・ルイス 世良公則
B000084TEJ

ヒデキの「愛が止まらない(Turn It Into Love)」、田村直美の「ダンシング・オールナイト」、鈴木トオルの「スローモーション」なんかがとくによい。オリジナルが男だと女性歌手、女だと男性歌手に歌わせてる曲が面白いんだと思う。
歌手と曲の組み合わせが面白いところでは
GIRLS’ROCK
デーモン小暮
B000ICLY6O

閣下による女性アーティスト曲のカバー集だけど、中森明菜「TATTOO」、プリプリ「SEVEN YEARS AFTER」を選んでるのが個人的にうれしい。小比類巻かほるの「City Hunter~愛よ消えないで~」を取り上げるのも珍しいと思う。
ただ、何を歌っても聴かせるようなシンガーではないので、選曲勝ちと言うところか。
今日までそして明日から
和田アキ子
B000HKDEPQ

これも選曲が面白い。実は好きな曲であるレッドウォリアーズの「バラとワイン」、ヤマタツの「LET'S DANCE BABY」、泉谷しげる「春夏秋冬」なんかがオススメ。ユーミンの「あの日にかえりたい」、よくカバーされるはっぴいえんどの「風をあつめて」もいいです。
しかし、このオカッパのでかい人がテレビでなんか言うと、なんであんなに影響力あるんだろう……。マスコミは彼女に弱み握られてるとしか思えない。
次回、手持ちのお気に入りカバーアルバムを紹介して〆ます。

2007年11月14日水曜日

多すぎてカバーできない(1)

奥様が山崎まさよしのカバーアルバムを買ってきた。

COVER ALL-HO!
山崎まさよし
B000V6S6WM


へー、もう一枚の洋楽の方も面白そうだなぁとか思ってwebを見てたら、なんか最近やたらとカバーアルバム出てるのね。最近、といっても10~11月にかけてがすごい。

10/31 山崎まさよし/COVER ALL HO!、COVER ALL YO!
11/07 中西保志/STANDARDS2
11/14 佐藤竹善/ウタヂカラ~CORNERSTONES 4~
11/21 Yuji Ohno & Lupintic Five/LUPIN THE THIRD「JAZZ」~What's Going On~←ちょっと違う
11/21 夏川りみ/歌さがし ~リクエストカバーアルバム~
11/21 河口恭吾/君を好きだったあの頃
11/24 平山みき/恋の気分で
11/28 bird/BIRDSONG EP

ラッシュにもほどがある!

実は、佐藤竹善のが「初恋(村下孝蔵)」「ロビンソン」「そして僕は途方に暮れる」「俺たちの旅」「「いちご白書」をもう一度」「少年時代」とかなりツボな選曲で、またこのシリーズの「1」がAORカバー集でわりと好きだったので買おうと思ってたんだけど、レコード屋の試聴機で聴いたら、ウッ、この変なアレンジは何?声もあんまり好きじゃないなぁ……と購入取りやめ。

不完全燃焼で試聴機に入っていたこちらを聴いたら

STANDARDS2
中西保志
B000VIECL4


「接吻(オリジナルラブ)」めちゃくちゃいい~!
選曲は「1」の方がよかったので、勢いで両方買っちゃいました。

Standards/スタンダーズ
中西保志
B000LPRLCO


ちなみに中西保志ってよく知らない。中西圭三と混同してたけど別人で、「最後の雨」って曲が1992年にヒットしたそうで、「Standards」にもボーナストラックで入ってたけどかすかに知ってるかなぁという程度。
でもこのアルバムは、ややベタな曲たちを洒落たジャジーなアレンジ・素直な美声で聴けるのがよろしい。


このCDも含めた、最近カバーアルバムを出すアーティストの共通点として、
・歌唱力があるシンガー
・J-POP歌手としてはヒット曲に恵まれず、チャート的視点からはわりと一発屋っぽい(山崎まさよし除く)
・80年代~90年代の邦楽ヒット曲をカバーしている(bird除く)
てな感じ。中森明菜や徳永英明がカバーシリーズで復活したのも大きかったのかな。
少し前までは、カバーアルバムというよりトリビュートアルバムが流行っていたけど、今は実力派シンガーが邦楽の有名な曲を歌うというパターンが多い。
で、やたらと選曲がかぶってる。
言葉にできない(小田和正)
 岩崎宏美、中西保志、槇原敬之、Sotte Bosse、平原綾香
秋桜(さだまさし、山口百恵)
 岩崎宏美、徳永英明、福山雅治、夏川りみ、平原綾香
First Love(宇多田ヒカル)
 河口恭吾、Sotte Bosse、D・H・Y
少年時代(井上陽水)
 岩崎宏美、佐藤竹善、夏川りみ
桜坂(福山雅治)
 佐藤竹善、平原綾香、D・H・Y
真夏の果実(サザンオールスターズ)
 中西保志、佐藤竹善、Sotte Bosse
Love Love Love(Dreams Come True)
 徳永英明、中西保志、河口恭吾
未来予想図Ⅱ(Dreams Come True)
 徳永英明、Sotte Bosse
やさしいキスをして(Dreams Come True)
 徳永英明、杏里
卒業写真(荒井由実)
 徳永英明、岩崎宏美
春よ、来い(松任谷由実)
 槇原敬之、中西保志
DOWN TOWN(山下達郎)
 土岐麻子、Soma
なごり雪(イルカ)
 徳永英明、夏川りみ、平原綾香
見上げてごらん夜の星を(坂本九)
 岩崎宏美、槇原敬之、夏川りみ
ハナミズキ(一青窈)
 徳永英明、中西保志、Sotte Bosse
優しい雨(小泉今日子)
 杏里、河口恭吾
SAY YES(CHAGE and ASKA)
 河口恭吾、中西保志
TRUE LOVE(藤井フミヤ)
 河口恭吾、D・H・Y、平原綾香
さらば恋人(堺正章)
 岩崎宏美、山崎まさよし
雪の華(中島美嘉)
 岩崎宏美、徳永英明
ワインレッドの心(安全地帯)
 佐藤竹善、中西保志
そして僕は途方に暮れる(大沢誉志幸)
 佐藤竹善、福山雅治
M(プリンセス・プリンセス)
 徳永英明、山崎まさよし
恋におちて(小林明子)
 徳永英明、岩崎宏美
EVERYTHING(MISIA)
 中西保志、Sotte Bosse
夜空ノムコウ(SMAP)
 中西保志、Sotte Bosse
らいおんハート(SMAP)
 佐藤竹善、Asa festoon(Essence of life "love")
Missing(久保田利伸)
 中西保志、平原綾香
SWEET MEMORIES(松田聖子)
 中西保志、山崎まさよし
ケンとメリー~愛と風のように~(BUZZ)
 福山雅治、山崎まさよし
ファイト!(中島みゆき)
 槇原敬之、福山雅治
プカプカ(西岡恭蔵)
 福山雅治、つじあやの
君に,胸キュン。(YMO)
 槇原敬之、土岐麻子
遠く遠く(槇原敬之)
 Sotte Bosse、Soma
青春の影(カーペンターズ)
 福山雅治、岩崎宏美
Your Song(エルトン・ジョン)
 槇原敬之、山崎まさよし
ラブリー(小沢健二)
 D・H・Y、Soma
よくカバーされるアーティストは、サザン、ユーミン、オフコース(小田和正)、山下達郎、竹内まりや、松田聖子、ドリカム、スピッツ、宇多田ヒカルてなところか。
面白いのはたとえば売れた曲だとしても中森明菜とかはあまり取り上げられない。フォークでも貧乏くさいのやドロくさいのはダメみたい。拓郎より陽水とか。バンド系も基本NG。
なんか傾向あるんだよなぁ。
ちなみに、Sotte Bosse、SomaとかアルファベットのやつはJ-POPをボサノバとかカフェアレンジ(笑)したCDで、
Essence of lifeの第一弾→Sotte Bosseの1stアルバム
Essence of lifeの第二弾→コンピレーション
Essence of lifeの第三弾→第二弾にも参加していた「Soma」の3rd?アルバム
となっていて、その中でも第三弾のこちらが声、アレンジ、選曲がとてもよくて
Essence of life“smile”
Soma
B000S6KA24

買ってしまいました(笑)。
カバーアルバムは、声、アレンジが好きで曲のうち8割が好きだったら買ってハズしはないなぁ。
そもそも聞き比べ大好きなんで、カバーアルバムの話はまだつづきます。

2007年11月13日火曜日

野グソをピンクに塗るセンス

前回書いたように、「Dr.スランプ」グッズが「りぼん」のふろくについていた時期があった、という事実はとても興味深い。

そうそう、当時「Dr.スランプ」というのは、キャラグッズであり、また同時にファンシーグッズでもあったのだ。ファンシーグッズというのは今でいうサンリオとかスヌーピーとかを思い浮かべていただけるといいと思う
「ドラゴンボール」ではあまりなかったかもしれないけど、「Dr.スランプ」は文房具とかワッペン、シールといったグッズが大量に発売されていた。むしろおもちゃは少なかったぐらいの印象だ。そしてそれはもしかすると「Dr.スランプ」の漫画を読んでいない人でも手にしていたのではないかと思う。その点、スヌーピーと似ている気もする。

「Dr.スランプ」という作品は

その当時のファッション
 ほらタロウやアカネが不良っぽいのは当時のファッションなんですよ。少年漫画で記号的にではなくその質感・素材感なども含めて服やカバンなどを描いたというのは当時としては画期的だったという。
 あと後半でアラレちゃん&ガッちゃんが何の理由もなくやたらとコスプレしているのにも注目。

作者が好きなSF、特撮のキャラクター
 ゴジラ、ガメラ、スターウォーズ

作者が好きな車をはじめとした、メカ類
 もう書かなくていいですよね

ミリタリー的意匠
 後半に多い。劇中よりも表紙絵などによく見られる。

といったポップで時にキッチュなアイコンが、牧歌的な田舎の風景をベースに描かれるという、今考えるとけっこう奇妙な作品であった。

これらだけを考えるととてもファンシーグッズにはなりえないと思うんだけど、そこはやっぱり鳥山明の持つバツグンのバランス感覚がそれを成立させていたんだと思う。

そのバランス感覚というのは、たとえば引用やパロディをどこまでなら一般の人にも受け入れられるかだとか、車の選び方にしても知らない人にも絵として成立する形の面白いものを選んでいたりだとか、ギャグにしてもここまでなら大丈夫といった「ウケる/受け入れられるボーダーライン」のかなりギリギリまで責めてる、ということだ。
その「責め」の姿勢は、もしかしたら意図的ではなく無意識的なものなのかもしれないけど、それこそが鳥山明の天才性なんだと思う。

「Dr.スランプ」がついつい読まされる作品なのは、その作者のバランス感覚から生まれる独特の世界観にあるのではないか、というのがとりあえず今回の結論。

あと、最後に、アニメ「Dr.スランプ アラレちゃん」の最初のオープニングテーマは水森亜土が歌っていた、という点を指摘することで、今回の輪を閉じられるのかもしれない。

2007年11月12日月曜日

いまなぜ陸奥A子なのか

��前回のあらすじ)
「Dr.スランプ」を読んでいたら、なぜか前からいつか読もうと思っていた陸奥A子が本気で気になりはじめ、名作選の文庫本を買ってしまった。

そもそも少女マンガとはほとんど縁のない僕が陸奥A子なんて名前を知っているのかというと、この作家の名はブックガイドとかリコメンドブックといった企画において、マンガ以外の本に混じってよく出てくるからなのだ。

直接的には、ファンであるイラストレータ杉浦さやかがこちらの本にて強烈にリコメンドしていたのがきっかけ。

えほんとさんぽ―さがしに行こう!絵本・雑貨・カフェ
杉浦 さやか
4592732332


どのお話も大好きだけど、やっぱり中学、高校時代にタイムリーに読んでいたものが思い入れも一番強い。


夢見がちで思いこみの激しい乙女たち。誰しもこんな部分を持っていましたネ(今も?)。
お洋服、小物、小意気、すべてが憧れでした。


漫画から“作りたいものリスト”を描き出したりしたっけ(描いただけ……)。


などと3ページにわたって自筆イラストとテキストで陸奥A子へのリスペクトを表明している。

��



さて、そもそも陸奥A子とは何者なのか?
現在でも現役作家であるけど、70年代後半~80年代においては雑誌「りぼん」の「乙女ちっく派」少女漫画家の中心作家であったという。「乙女ちっく派」とは、陸奥A子の他に田渕由美子、太刀掛秀子といった作家がいるそうな。
なるほど、と思って先述の名作選を読んでみる。
「こんぺい荘のフランソワ」「黒茶色(セピア)ろまんす」「ため息の行方」「人参夫人とパセリ氏」「ステキなことばかり」「黄咲町ラプソディ」。
……う~ん、なんか主人公たちが好きになる男の子がみんなメガネくんなのが印象的。杉浦さやかが書いているように、ファッション、インテリアといったものは丁寧に描かれていて気持ちよい。
が、正直トータル的には面白いともつまんないとも思わなかった。少なくとももう1冊読んでみようとは思わなかったのは確かである。
本音を言うとこの作品群を読む限り、それほど当時の少女たちに影響を与えたとは思えないのだけれども……と思い、ここで副読本を読むことにする。
『りぼん』のふろくと乙女ちっくの時代―たそがれ時にみつけたもの
大塚 英志
4480030174

僕が高校3年生の頃(1991年)に単行本が出たこの本だけど、当時「システムと儀式」を読んで大塚英志はチェックしていたのにテーマがテーマだけに軽やかにスルーしていて、その後も読む機会がないままだった。
ちなみにこの単行本時のタイトル「たそがれ時にみつけたもの」(太田出版)は、陸奥A子の「たそがれ時にみつけたの」をもじったものであることを今回初めて知った。
本書では、「乙女ちっく派」が24年組を中心とした文学的な少女漫画の流れに対する保守反動と捉えられたりもするがはたして本当にそうなのか?という漫画論的な視点でも1章をさいて検討されていて、それはそれで面白いのだけど、実はメインはそこではない。
ある一時期、「りぼん」という雑誌が、そのふろくを軸に異常な売り上げを誇っていた時代があり、それは一体何だったのかを検証するのが本書の趣旨なのである。
簡単にまとめてみると
70年代初期は「りぼん」のふろくはスターもの(芸能人グッズ)が中心。

スターからアイドルの時代へ。そのぶん、ふろくとしての輝きもやや色褪せはじめる。

サンリオが水森亜土を起用してファンシーグッズを展開

1974頃「りぼん」も水森亜土のイラストをあしらったふろくをつけはじめる

「サーティワン」上陸。
1970ケンタッキー
1971マクドナルド、ミスタードーナツ
74年をピークとして、その前後3,4年の間に日本という国に「かわいい」ものが増えていく
つまり、「かわいい」もののニーズが高まっていく。

「りぼん」はふろくのための作家(イラストレーター)をスカウト、育成するようになる。

「りぼん」のふろくは紙でありながらも革のようにみえる印刷が施されていたりとディティールにこだわりはじめる。

使っていても壊れない耐久性や「~号付録」といったふろくに印刷しなければならない情報を隠したりそれを印刷したビニールに入れることで回避したりと行った「実用性」が強く求められるようになる。

文具→生活雑貨→家具(マガジンラックとか)と読者の願望をふろくでは支えきれなくなる。

こういうふろくをもとめる層は、意外にも中~高校生だった。低年齢の読者のニーズとは微妙に違っていて、その温度差があったという。
また、当時マンガマニアの大学生が「りぼん」を読むことが多かった、という。その理由は本書ではあまり触れられていない。

商品として、かわいいグッズが手にはいるようになる。
77年頃のアニメブームの影響で、キャラクターグッズが求められるようになり、乙女ちっく派漫画家の「特定の主人公」をあしらったふろくがつくようになる(つまり、雑貨ではなくキャラグッズ化したということ)。

それでも自家製の決定的なキャラクターが不在だった「りぼん」、81年10月号には同じ集英社のDr.スランプグッズがふろくに登場し、その後4ヶ月にわたって続く(!)
そんな中、ようやく82年6月号で「ときめきトゥナイト」が生まれる。以後、その主人公「蘭世」のキャラクターアイテムがふろくの主流に。
この頃、読者の低年齢化が始まり、ふたたびタレント関係のふろくが目立ちはじめる。
「りぼん」のふろく黄金時代の終焉。

乙女ちっくの後継者は、さくらももこと指摘。
というのが僕が理解した大まかな流れ。
マクドナルドがハイカラなものだった、とかって当時を知らない人には分からないだろうなぁ。名前は知っていても店舗を見たことなかったもんなぁ。
「りぼんのふろく」に話を戻すと、注目すべきはこれらのグッズが「キャラクターグッズ」ではなかったことである。つまり、その後ろに物語が存在しなかった。
たとえば、グッズ専門のイラストレーターすらいたのである。「りぼん」はそういったふろく専門の漫画家を独自に育てようとしたところが、他の雑誌と違っていて、たとえば「なかよし」のふろくはキャンディキャンディのグッズだったりするけれど、同じようでいて厳密には意味が違う。
そんな中、陸奥A子ら「乙女ちっく派」の作家たちは、元々はこのふろくのための作家だったようで、またその中でも陸奥A子のイラストをあしらったグッズの人気は高かったようだ。彼女が描くイラストは、ちょうど当時憧れであったらしいアイビー的なファッションがフィーチャーされていたことも大きいという。
だから当時の陸奥A子らを追体験するには漫画本だけでなく、彼女たちが手がけたふろくをその時代背景においてみないと見えてこないのではないか、と思う。
最近こんな本も出ていて、
少女雑誌ふろくコレクション (らんぷの本)
中村 圭子 外舘 惠子
4309727611

さらに東大近くの弥生美術館では「『少年倶楽部』から『りぼん』まで ふろくのミリョク☆展」が開催されている。
でも面白いことに先の杉浦さやかは、陸奥A子のふろくについては全く言及しておらず、取り上げている作品も80年代の漫画家として円熟期に入ったと思われる作品ばかりだった。年齢的にも「ふろく世代」ではないからだろうけど、陸奥A子のふろく作家的資質に敏感に反応しているのはさすがその方面の目利きである。
と、りぼんと陸奥A子に関してはこれぐらいにして、ではなぜ「Dr.スランプ」とこれらがつながるのか、というポイントに関してはつづきます。

2007年11月8日木曜日

ガッちゃん賛歌

というわけで、「Dr.スランプ」を通読してるんだけど、とにかく言えるのが

ガッちゃん、かわいすぎ!

前にも書いたようにかわいい盛りの次女(1歳3ヶ月)とダブらせてるせいもあるけど(←バカ親)、それを割り引いてもかわいい。wikipediaによるとガッちゃんのモデルは鳥山明の姪(おそらく連載時に赤ん坊だった)だそうな。確かに赤ん坊のかわいさがすごくうまく描かれている。
��匹いるのがかわいい。
アラレちゃんといっしょにコスプレするのがかわいい。
ターボくんが登場してから、いっしょに空を飛んでいるのもかわいい。

ちなみにガッちゃん豆知識。
・定期的に繭を作って倍々に増加する。10年後に行くエピソードでは8匹になってた。
・タイヤなどのゴムは食べられない。アラレちゃんの表面は食べられない材質だそうな。
・その正体は、神様が地球に送り込んだ破壊の天使で、本来は原始時代から大増殖してるはずがアラレちゃんが持ち帰ったのであんまり増えてない、という後づけ設定。

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↑その神様のエピソードでのガッちゃんの珍しいシーン。ちょっと感動するコマだったりする。

それにしても、ガッちゃんを立体化するとかわいくなくなるのはナゼか?
偶然、「ガッちゃんコレクションフィギュア」てのが出るみたいけど、なんか違う。鳥山明は立体になっても矛盾しないような絵を描ける作家なのに不思議。

しかし、今の鳥山明が描くガッちゃんがかわいくないという事実も。

つまり鳥山明ですら「あのガッちゃん」を描くことができないのだ。このアラレちゃん、むしろ連載初期ぐらいの頭身だよなぁ。

なお、完全版の表紙はここで見られるけど、12巻表紙のターボくんもかわいくない。

というか、これらの書き下ろしの表紙は「完全版」にふさわしくない気もするなぁ。あくまで当時の絵を現在のデザインでレイアウトするべきだったのでは。
それぐらい「Dr.スランプ」後半の鳥山明の絵はかわいいのだ。

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さてさて、今「Dr.スランプ」を読んで発見したのは
鳥山明ってストーリー作るの、うまくないよね?
ってこと。僕は「ドラゴンボール」だってストーリーが優れていたとは全然思わない(その前に読み返そうとも思わないが)。大好きな「SANDLAND」もストーリーはかなりベタだし。本人もそのことを自覚しているから、あんまり「漫画」を描きたくないんじゃないかなぁ。
とくに「Dr.スランプ」はギャグマンガということもあって今後再評価されるのは難しいと思う。そもそもそこに描かれているギャグが面白いわけではないし。
でも、なぜか鳥山明のマンガは「読ませる」のだ。
それがとても不思議なんだけど、その謎の解答を見つけようとしばらく考えていたら、前から少し気になっていた陸奥A子とりぼんの乙女ちっく作家たちが本格的に気になり始めてきて、こちらを購入。
こんぺい荘のフランソワ―陸奥A子りぼん名作選 (集英社文庫―コミック版)
陸奥 A子
4086181924

……なぜだ?
と、この話つづきます。