2008年12月28日日曜日

君はTVっ子

えと、なんとなく年末・年始の注目番組おすそわけガム。いらないと思うけども。
ハードウェアを駆使してガッツリ予約して、帰省します。

��TV地上波>

●12/28(日)TBS「情熱大陸 extra」
羽生vs渡辺竜王対決のドキュメント。

●12/30(火)テレビ朝日「アメトーーーーーク! 歳末イケてる家電芸人今一番売れてますSP」
DVD-BOX化も決定したアメトークの特番。「家電芸人」と「中学の時イケてないグループに属していた芸人」の2本立てなのでムチャクチャ楽しみ。

●12/31(水)NHK教育「上方演芸ホール・特別選」
「ちりとてちん」で扱われた落語を聞く、という内容だけど、桂米朝の「はてなの茶碗」をやるので要チェック。

年が明けると、正月の漫才と箱根駅伝を見るのが毎年恒例。

��TV BS/CS>

●12/29(月)BS-hi「100年インタビュー坂本龍一」
YMOの新譜とかも買ってないぐらい、あの三人にはもうほとんど興味ないんだけど、このシリーズの宮崎駿の回が面白かったので一応。

●12/31(水)フジテレビCSHD「2008 F1グランプリ総集編」
地上波だとCM込み2時間半だったのが、CSだとCMなし?4時間半のフルバージョン!?

��ラジオ>

●2008/12/31(水)NHK-FM 09:15-00:30「今日は一日アニソン三昧ファイナル」
紅白の裏も含めて、大晦日に一日中アニソンを流しまくるという、NHK-FMの暴挙!

●2009/01/01(木)NHK-FM 22:00-23:00「小山田圭吾の中目黒ラジオ」
年始とお盆はこれですね。

●2009/01/01(木) NHK-FM23:00-01:00「坂本龍一ニューイヤー・スペシャル」
「中目黒ラジオ」の流れで。

●2009/01/03(土) J-WAVE20:00-21:00「NACHT MUSIK」(パーソナリティ:テイ・トウワ)
テイ・トウワはおそらくプロモーションでJFN系列にて短期のラジオ番組をやるそうだけど自分が聴けるTFMはなし。それはJ-WAVEでこの番組をやるからか?1月中毎週土曜放送とのこと。

久々の砂原ワーク。

12/24にiTunes Storeでリリース。
DE DE MOUSE/555 Is In Your Heart [YSST MIX 2008] REMIXED BY Y.SUNAHARA
555sunahara.jpg
プログレっぽいジャケもよい。

CDメディアではなくiTunes Storeで販売、というのがもう珍しくないかもだけど、音も含めてなんか未来な感じがした。このリリース情報も音楽情報サイト「ナタリー」でメール登録して知ったのもなおのこと。
個人的にはこういうリリース形態でも全く問題ない、と実感。

2008年12月23日火曜日

「三浦みつる/ココナッツAVE.」

実家から持ってきたマンガにはこういうのもあった。

ココナッツAVE.(アベニュー)―Super house‐keeper,Gokuro’s powerfull life (1) (双葉文庫―名作シリーズ)
三浦 みつる
4575722340


1986年の作品。
マンガにくわしい人なら絵を見てピンと来ると思うんだけど、「THE かぼちゃワイン」を描いた三浦みつるの作品。
週刊少年マガジンにて一年足らずの連載だったけど、この頃は「ゲゲゲの鬼太郎」の新作がやっていたりしていたと思う。

内容は、マンガ的超人的身体能力を持ったハウスキーパーの主人公が、女性だけの6人姉妹の家で働くという、今だと絶対にハーレムものになりそうな設定だけど、ヒロインにあたる四女以外は主人公に全く恋愛感情を抱いていない。
内容も恋愛ものではなくて、コメディ。笑えないギャグが多いけど。

で、この作品のどこが好きだったかというと、日本なんだけど、西海岸風の町並みだったりファッションだったり、となんかやたらと洒落ている部分。それらが手塚治虫のアシスタントもしていた三浦みつるのこなれた絵で描かれているので、それを見ているのが単純に楽しい。

��

西海岸風、といえば最近偶然目にしたタツノコプロの「とんでも戦士ムテキング(1980)」のオープニング映像がやたらと洒落てて、あれこんなんだっけ?と思った。
wikipediaでは

アメリカンコミックの要素が多々見受けられ、特に舞台がアメリカ西海岸・サンフランシスコのもじりと思しき都市「ヨンフランシスコ」である前半はそれが顕著だった。第33話以降は、東京の下町が舞台となりいくらかトーンダウンしたものの、そのカラーは健在だった。


と書かれていて、意識的だったことが分かる。
アラレちゃんの頃の鳥山明のテイストと時代的にシンクロしてる感じ。

2008年12月22日月曜日

「Lamp/ランプ幻想」

NHKの「世界の快適音楽セレクション(DJ:GONTITI)」にてかかっていた曲を聴いて即これほしい!と思ったのがこちら。

ランプ幻想
Lamp
B001HK0DOA


全く知らないグループでしたが、聴いたときは冨田恵一プロデュースかと思うような(←実際は違います)複雑なコード進行と、全体から受ける感じははっぴいえんどとかサニーディサービスみたいな感じで、あぁ自分はスティーリー・ダンとかこういうコードワークに弱いのか……と改めて思った。
コードのことなんてまるで知らないのに。

アルバムタイトル、曲タイトルやジャケから耽美的な感じなのか?と思いがちですが、聴いてみるとそうでもないです。

冨田恵一やキリンジの曲のような感触が好きな人はぜひオススメ。iTunesStoreで試聴できます。


2008年12月21日日曜日

ウェルカム・バック

12/14の昼に修理に引き取られていったブルーレイレコーダーですが、12/18の昼に戻ってきました。仕事が早い!
修理内容として
・HDD DS KIT(S) 状態不良 交換
・ドライブユニット(BRD-100) 再現せず 交換
というわけでHDDまわりが交換された模様。むろん、出張費などあわせて保証期間なのですべて無料でした。
その後、「高速起動モード」で使ってますが、今のところ快調です。

ソニーはサポートが悪い、などと言われることが多いけど、今回のサポートは手際よかった。代替機も貸してくれたし。
ひとつ不満は取りに来てくれた業者の人がヤニ臭すぎたこと。それはいいんだけど、僕のレコーダーがそんなヤニだらけの車で連れていかれるのは精密機械的に勘弁!とちょっと思いました。


GREY・軽井沢シンドローム

そういえば、夏休みに実家からいくつか昔読んでいたマンガ本を持ってきて再読したんだけど、その中のひとつに「たがみよしひさ/GREY」があった。

GREY (上) (〔ぶんか社コミック文庫〕)
たがみ よしひさ
4821184699


1986年作品。
この人の描くメカのシャープな線とか好きだったんだけど、ラストが子供の自分にとってはややインパクトがあった。今読むとむしろありがちだなぁ、と思うんだけど。

で、この作品、改めて読むとその背後に大いなる意志があるというラストの展開といい、ニヒルな主人公といい、全体の雰囲気など結構ボトムズの影響を受けているような気が。
たがみよしひさが「ボトムズ」を見て、「お~し、オレもこういうのを」と思って描いたのでは??

ちなみにたがみよしひさはボトムズの翌年に作られた「超攻速ガルビオン」のキャラクターデザインを手がけているけど、ボトムズ・ガルビオンともに制作スタジオ・アニメアールが活躍したという共通点がある。

ついでに図書館で借りられたので、たがみよしひさの伝説的な作品「軽井沢シンドローム」を借りたけど、これはキツかった。一巻の途中で投げ出した。

「GREY」もそうだったけど凝ったセリフまわしが現代的視点で読むとキツいというかめんどくさいだけだし、そもそも主人公が理由もなく周りの女性と肉体関係を持ちまくる、というのも感情移入しにくかった。

初期スピリッツを「めぞん一刻」とともに人気があったというけど、これが受けたのは、時代なのかなぁ。


2008年12月19日金曜日

キャイーンではない。

「ボトムズ」はようやくウド編を見終わった。
装甲騎兵 ボトムズ VOL.3 [DVD]
高橋良輔 塩山紀生 大河原邦男
B000I0RBXQ

面白いなぁ、と思ったのが劇中のロボット=ATのギミックが、アニメーション的にコスト安で考えられているところ。

たとえばロボットの「目」にあたる部分は、ターレットスコープなる、昔のテレビカメラみたいにガチャンガチャンと回転するという、ツッコミどころ満載の設定(ここが弱点だから狙ってくれ、っていってるようなもんじゃん!)なんだけど、これって正面から見ていれば一枚の絵をくるりくるりとひっくり返すだけでよい。

ローダーダッシュという、足の裏にあるローラー(これまたツッコミどころ満載)で移動する機能は、走るアニメーションをつけないでもロボットをスライドさせて音をつければ、極端な話1枚のセルを描くだけで移動しているように見せることができる。

アームパンチ(これまたマニュピュレータで汎用性を持たせた機械にとっては自殺行為な機能)は腕を少し伸ばして薬莢を飛ばしておけばOK。パイルバンカーも似たようなもんだ。

しかし、これらがとてもカッコイイ。
監督の高橋良輔は前作ダグラムの反省からこういった「テレビアニメ映えする」ギミックを入れたらしいけど、それらはかなり成功している。しかも前述のように低めのコストで大きな効果をあげているところにシビれる。

でも一番の演出効果は、ロボットのサイズを小さくしたため、人間ドラマの中に無理なくロボットを入れることができたことだろう。というか、ボトムズの成功要因の大部分はそのコンセプトにあると思った。

ボトムズとは直接関係ないけど、この辺のメカ演出に関しては

押井守・映像機械論[メカフィリア]
押井 守
4499227542


が必読。少々値段が張るけど、その分の価値はあります。
そういえば、押井守はボトムズのファンだったなぁ。

2008年12月18日木曜日

僕は明らかに欲求型人間

同居人のダイエットの副読本として、前にパラパラと立ち読みしたらなかなか面白かったこちらの本を購入。

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)
岡田斗司夫
4106102277


冒頭で、なぜやせると得なのか、ということを社会学的に捉えてえんえん洗脳しかかるのはいつもの岡田斗司夫節で、正直う~んと思うところもあるんだけど、逆に「太っている人の世界観」が分かって興味深い。

中盤は自分の体験含めての実践方法が書いてあって、僕自身は太っているわけではないけど、時々体重が増えたりするので、その原因が分かって面白く読めた。

また、ダイエットには大きく次の二種類あって、
��.普通の人がほっそりを目指す(スリムになる)
��.肥満の人が普通の人を目指す(デブをやめる)
これらは目的もやり方も全く違うと指摘してあって、なるほど。
世の中のダイエット方法が効かない、という不満の声の中には、たとえば肥満の人がほっそりを目指すダイエットをしていることにも原因があるかも、と思った。

しかし、一番面白かったのが、第八章:P197での

「でも、レコーディング・ダイエットを続けて、「欲求型人間」と「欲望型人間」という差に気がついた。」

から始まる数ページ。
どちらがいい悪いではなくて、
「欲求型は「体の欲求」にいつも支配されて生きているし、欲望型は「心の欲望」に支配されて生きている。どっちも奴隷であることに変わりはない」

なるほど!
たとえば、僕は体調が悪いとき以外、どんな楽しいときでも食事を抜くことができない。それは、「体の欲求」に逆らえないからだ。実際に、さまざまな思考能力・集中力・やる気といったものが後退していく。
徹夜できないのもきっと同じで、肉体が欲求していることには精神力では勝てないのだ。

その代わり、心の欲望はわりとコントロールできて、それこそおいしそうなものでもお腹がいっぱいだったら食べない。というか食べたくない。無茶な買い物もしない。

この分はさらりと書いてあるけど、大変面白い指摘で、岡田斗司夫はこれで一冊本を書けると思う。ダイエット本が落ち着いたらぜひ。

��

そういや、彼が出演しているNHK-BSの「マンガ夜話」は面白いけど、「アニメ夜話」は絶賛だけのファン大会みたいで面白くないなぁと思ってたら、その原因を本人が分析していてやや納得。

アニメ夜話とマンガ夜話(岡田斗司夫のゼネラル・プロダクツ)

ひとつは番組が録画であり編集が入ること、もうひとつはアニメが題材ゆえにあらかじめ流す素材が用意されていたり、複雑な権利問題・発言の制限も多いとのこと。

でも一番の理由は、いしかわじゅんがいるかどうかだと思う(笑)。ああいう空気を読まない人の存在は評論では絶対に必要だし、面白くする条件だと思う。個人的にもいしかわじゅんの話が一番面白い。

2008年12月17日水曜日

初期は売野ワールド全開

以前、吉川晃司がデビュー当時から振り返りながら曲をかけるラジオ番組を聴いたんだけど、この人は面白いなぁ。特にファンではないんだけども、初期ベスト盤「beat goes on」は愛聴盤だったりする。

小学生の頃に「モニカ」で登場したときには、芸能界的には異端児扱いで賛否両論だったけど、スターだけが持っていることを許される「いけ好かない雰囲気」をプンプン漂わせていたことは確か。

本人曰く、とにかく田舎から出てきてわりとすぐにデビューしたために話しかけられてもどうしていいか分からず、人を寄せつけないようにしていたと自嘲気味に話していたけど、本人の歌のキャラクターとマッチして独特の匂いを発する結果となったと思う。

そして、今では相方だった布袋ともども黒歴史扱いしている「COMPLEX」。

COMPLEX
COMPLEX
B00005GIFB


本人たちが認めたがらないからか「失敗作」的なレッテルを貼られているけど、布袋の個性的でソリッドなプレイと扇情的な吉川のボーカルがマッチして今聴くとこのアルバム、かなり面白い。

あと吉川晃司が自分の曲をポンタなどとともにアレンジしてセルフカバーしたこちらのアルバムも面白い。

20th Anniversary SELF COVER BEST ALBUM 「Thank You」 (通常盤)
吉川晃司
B0002DCQN4


「モニカ」がパンキッシュなアレンジだったり。
このCDに収録されているライブ音源では、より多くの曲がリアレンジされていて楽しめる。

吉川晃司は現在、舞台やNHK大河ドラマ「天地人」の信長役など演技の分野で活躍しているみたいけど、いつか本業の方も再評価されるときが来る、と思う。

2008年12月16日火曜日

その名はグルーヴィー

タワレコをいつものように巡回していて(だいぶ頻度は落ちたけどね)目についたこのCD。

Right on Brother
Boogaloo Joe Jones
B001FBSMHQ


試聴できたので聴いてみると、これがえらいカッコイイ!
ソウルジャズ系のギタリストらしくドラムはバーナード・パーディが叩いてたりするんだけど、のっけからトバすトバす。

で、こういうアルバムは二曲目でスローテンポの曲になりがちでがっかりするんだけど、これはおかまいなしにグイグイ行く。
Boogaloo Joe Jonesについてはここなんかでプロフィールが分かるけど、なるほど泥臭いのね。その辺が今の自分にピンと来たのかもしれない。そのかわりやや飽きやすいかもしれないけども(笑)。

当然買いました。

2008年12月15日月曜日

入院

……ソフトウェアアップデートがあたった次の日にフリーズして、結局僕のブルーレイレコーダーは故障or不良品ということで修理に引き取られていきました。引き取りの人によると基盤+HDD交換になりそうとのこと。これで直れば文句はないけども。

ネットでいろいろと調べていると、あらかじめ頼めば代替機を貸してくれる、という情報を得ていたので言ってみたところ、ブルーレイではないもののPSPの「おでかけ転送」ができる機種を貸してくれた。
ただし、以前のモデルなのでダビング10じゃないため、PSPに番組を転送すると本体のデータが消えてしまう。これ、今のダビング10時代から見るとかなり乱暴だなぁ。


2008年12月14日日曜日

「テクノ歌謡」ディスクガイド

前に、最近はもうディスクガイドのような書籍は買わなくなってきた、と書いたけど、久々に書店で手に取ったら面白くて購入。

「テクノ歌謡」ディスクガイド
ユービック「テクノ歌謡」研究チーム
4594058256


この手の本は、テクノポップも含めて

テクノ歌謡マニアクス
コイデ ヒロカズ
4938339544


テクノ・ポップ (THE DIG PRESENTS DISC GUIDE SERIES)
美馬 亜貴子
4401618513


があって、前者が2000年、後者は2004年に発売されている。
前者、当時何枚か出ていたコンピレーションCDシリーズ「テクノ歌謡」と関連した本。モノクロなのと、いまひとつまとまりがなかったのが少し残念。

後者はどちらかというとニューウェーヴから「テクノポップ」を捉えた本なので、いわゆる「テクノ歌謡」はあまり扱われていない。90年代から現在の盤が数ページ、というのもこの本の位置づけを象徴している。
ニューウェーヴ~テクノポップを知るには適した入門本だと思う。

今回出たのはいわずもがな、武道館公演を終え年末には紅白出場も果たすPerfumeのブレイクを受けての本だと思うけども、90年代以降のテクノ歌謡・テクノポップとはなんなのかを割と直球に模索している姿勢がよい。

余談だけど、PerfumeはCapsuleがあまりピンと来なかったのとネットでの盛り上がり方を見てやや引いてたんだけど、アルバム「GAME」はやっぱり素晴らしいねぇ……。あれには負けた。
ただ、今まで「テクノ歌謡」的なものをコツコツと聴いてきた者としては、そうじゃない人たちが「これぞオレたちの音楽だ!」みたいに取り上げてるのがおもしろくなかった、というのは正直ある。いまだにある。

そんなことはともかく、本書はメジャーな楽曲でも時代的にシンセフレーズが印象的だったりする曲を取り上げていてそのあたりもありがちな「あえてB級が好き」的な開きなおりが感じられなくて好感が持てた。

そして、ここは特筆したいんだけど、きちんと「グーグーガンモ」とか「ガラット」とか取り上げてるアニメソングのチョイスが光る。

��

アニソンといえば、

アニメ特撮青春歌年鑑

というサイトが読ませる。
自分が分かるのは1980年代だけども、どのテキストも愛があふれていて、しかもうなづける解説内容が素晴らしい。

「SANDLAND」はよかったなぁ

最近、模型に興味があるのでそういう雑誌なども目に入ってくるけど、AFV、いわゆるミリタリー系模型雑誌「Armour Modelling」今月号の表紙がなんと鳥山明の手によるモノ!

Armour Modelling (アーマーモデリング) 2009年 01月号 [雑誌]
B001LMYXKY


この手の彼の仕事、ひさびさに見た。
やっぱり目をひくよなぁ。

2008年12月9日火曜日

ブルーレイレコーダー問題、解決しそう&ボトムズはじめました

ブルーレイレコーダー問題だけど、このタイミングで「製品に関する重要なお知らせ」キター!

【機能改善内容】
��1] 本体表示窓の時計表示が止まり、次に電源を入れたとき「PLEASE WAIT」表示のまま起動しないことが起きる症状の改善
��2] DLNA接続したテレビ側などで、稀に番組の情報が誤表示される症状の改善
��3] その他の機能改善

まさに[1]。
自分の詳細なレポートがきっかけで改善!?、と錯覚してしまうかのようなグッドタイミング。いや、どう考えても偶然だけども。

やっぱりソフトウェアの不具合だったのかぁ!
これで安心できそう。

��

ところで、DVD→mp4データにエンコード→PSPで見る、という流れができたので以前から見たくて、しかも最近になって最寄りのTSUTAYAにあることを発見した「装甲騎兵ボトムズ」TVシリーズDVDを大人借り。
装甲騎兵 ボトムズ VOL.1 [DVD]
高橋良輔 塩山紀生 大河原邦男
B000I0RBX6


これ、某番組にて製作スタッフが「いきあたりばったりで作ってた」と証言してたのが衝撃なんだけど、確かに設定とかきちんとしてそうでけっこういい加減らしい。でも最初に丁寧に作った「雰囲気」がすべてをいい方向に向かわせた、幸せな作品なのかもなぁ。
そもそも「コクピットでマスクを着けると誰だか分からない」「量産型だからどれに誰が乗っているか分からないときすらある」って演出的に破綻してるし!
主人公キリコはなかなかロボットに乗らないし、ヒロイックな機体が存在しないし、ホントにセオリーを無視しまくってて痛快。
だいたい、「ボトムズ」っていうタイトルがメカの名前でも人の名前でもなく、劇中でもほとんど出てこない単語なのが異色すぎる。他にこんなタイトルあるかな?
よく企画書通ったよなぁ。前番組「ダグラム」のプラモデルがバカうれしたせいなのかな?

10年前にレンタルビデオで「ダイジェスト」、OVA「ビッグバトル」とテレビシリーズ1巻は見たけど、テレビ版は全然覚えてなかった。もしかすると見たと思っているのは記憶違いかも。

2008年12月7日日曜日

iPodで長時間の音声ファイルを聴き続ける際のTips

前回書いたブルーレイレコーダーの不具合に関しては、FAXで「メールにて連絡がほしい」と書いたらSONYからちゃんとメールで返事が来たので、何らかの進展はありそう。
その後も電源入れてる状態でフリーズするなどいろいろ怪しいのでちょっとした故障のような気もしてる。

��

本題です。

NHK-FMでは主に祝日などに「今日は一日○○三昧」というタイトルで一日中ワンテーマで番組を構成することがある。

たとえば一昨年・昨年の大晦日は「みんなのうた三昧」で、CD化されてないオリジナル音源がこれでもかと放送されていたし、 映画音楽、 なつかしのアイドル、ボサ・ノバ、Charの解説が面白かったギタリスト、ミュージカル、童謡・唱歌、最近ではジュリーなんてのもあった。(くわしくは過去の放送リストを。)

今年の大晦日もみんなのうた三昧か?と思ったら、2006年5月3日「アニソン三昧」、2007年4月30日「アニソン三昧SS」に続いて第三弾にしてラスト「アニソン三昧ファイナル」で、もしかして東京ビッグサイトでは耳にイヤフォンつっこんだ人が散見されるのかもしれない(行かないから真相は分からないけども)。

��

さてさて、実はこのblogでもちょくちょく出てくるラジオ録音機「TalkMasterⅡ」を購入したのは、このシリーズを録音したいという理由が大きかった。
ちなみにレギュラー番組ではNHKの「世界の快適音楽セレクション(DJ:GONTITI)」とJFN系列「山下達郎のサンデーソングブック」を録音。

長時間の番組なのでiPod Shuffleにファイルを転送して聴くわけだけども、時々途中まで聴いていたのに次に再生すると最初に戻っていたり、おかしな再生位置になったりしていて難儀することがあった。
Shuffleは現在どれぐらいのところを聴いているかが分からないし、早送りなども苦手なのでなおさら困る。

この原因はなんだろう?と思っていろいろ調べたら、判明。

iPod Shuffeは設定で「iTunesと同期する」ようになっていて、これは変えることができない。
「同期」というのは、たとえばpodcastで未聴のファイルがあるとそれにマークがついているんだけど、どちらかで聴くとお互いにそのマークが外れたりして便利な機能ではある。

もうひとつ、iTunesには曲ごとに「プロパティ>オプション>再生位置を記憶」というオプションを設定できて、再生を止めた場所を覚えていてくれる。podcastファイルはデフォルトでこの設定になっているし、落語などの長いデータの時にこれを設定しておくと重宝する。

もちろん、さきほど書いたラジオ番組も「再生位置を記憶」に設定をしているんだけど、この設定をした場合の同期の仕様がくせもの。

いろいろ調べた結果、同期を行うとiTunesにあるデータの再生位置をiPod Shuffleに上書きするみたい。だから、iPod Shuffleで途中まで聴いてiTunesと同期しちゃうと、頭に戻ったりiTunesで聴いていた位置になってしまっていたのだ。
不思議なことにpodcastファイルはこうならない。

これを回避するには、iPodの設定を「チェックマークのある曲だけを同期」にして、同期してほしくない曲のチェックボックス(曲名の左にあるやつ)のチェックを外してやればOK。

iPod Shuffleってシンプルだけど意外と仕様が隠されているなぁ!


(08/12/7)
すみません、ウソ書きました。上記の方法では実現できません。
チェックマークを外してしまうとそもそもiPod Shuffleに曲をコピーできないのでダメ。
うまくいったと思ったんだけど、勘違いのようでした。残念。

手っ取り早いのは長い時間のファイルを聴き終わるまで同期しないようにすればいいんだけども。充電だけはしたいので、iPod Shuffleの「設定>オプション>このiPodの接続時にiTunesを開く」のオプションをオフにしておくぐらいか。
あとは自分の場合だったらPSPで聴くとか。


��08/12/20)
再度訂正。
公式サイトの「iPod shuffle: オーディオブックおよび Podcast(ポッドキャスト)を再生する 」などを読んでいてまたいろいろ確認したけど、おそらくこういう仕様です。

・Podcastやオーディオブックといったジャンルに関係なく、「プロパティ>オプション>再生位置を記憶」というオプションが設定されている時、以下のような挙動になる。
・一曲ごとについて、iPod Shuffle、iTunesどちらかで一番最近再生した位置を、両方のファイルで同期する。
・なお、上記のiPod ShuffleというのはPCに接続してiTunes経由で曲を再生した場合も含む。

少し分かりにくいですが、ようはiPod shuffleで聴いていた場合はiTunesにある元ファイルの再生位置が書き換わり、その後たとえばiTunesで続きを聴いた場合はiPod Shuffleにあるファイルの再生位置が書き換わります。
しごくまっとうな仕様。

では、なんで僕が間違えたかというと、iPod Shuffleで再生したあとにチェックのためにiTunesの元ファイルの再生位置をわざと変えたりしていたからなんですね。
一度ファイルを聴き始めたらiPod Shuffle、iTunesどちらもファイルの再生位置をいじらないようにしていれば、常に前に聴いたところから再生できるというわけです。

あとTIPSですが、「設定>一般>表示」の「オーディオブック」にチェックを入れて、各ファイルを右クリックして「プロパティ>オプション>メディアの種類」で「オーディオブック」に設定してやると、左のライブラリの「オーディオブック」内にその手のファイルが集まるので管理しやすくなります。

2008年12月5日金曜日

家電blogにならないように注意しつつ。

10月末に購入したこちらのレコーダー。

SONY 地上・BS・110度CSデジタルハイビジョンチューナー搭載ブルーレイディスクレコーダー HDD320GB BDZ-A70
B0017WKGTU

以前書いたとおり愛用しているんだけども、電源オフの状態で2回ほどフリーズするというアクシデントが……。当然その状態では予約していた番組は録画されず。
ウムム、今まで2つHDDレコーダーを使ってきたけどこんなことはなかった。ので、サポートに問い合わせ中。

��

↑のレコーダーの番組を転送するために、ある程度の容量がほしくなったPSPのメモリースティック。

1GBしか持ってなかったので8GBぐらいのを買おう、と思いいろいろ物色してみる。前から気になっていたmicroSD+メモリースティックアダプタのセットが8GBで4500円ぐらいで売っていたので購入。
これはオトクだとホクホクしていたら、肝心のレコーダーから番組が転送できない!!

よくよく考えたらメモリースティックには「MAGIC GATE」という著作権保護の仕組みが入っていて、それじゃないと地上デジタル放送のデータなどはダビングできないのか!ゲームとか自分でコンバートした動画・音楽データなどはまったく問題ないのに。これはうかつだった。
くやしかったけど、結局同じぐらいの値段で
SanDisk UltraII メモリースティックPRO Duo 8GB 転送速度15MB/Sec SDMSPDH-008G-J61
B0015AX1BO

を購入。

��

ラジオ録音用のTalkMasterⅡは、なぜかUSB接続してないのに「USB接続状態」になったままフリーズしていたり、充電が足りなくて録音できなかったり、付属の専用アンテナがちぎれちゃってイヤフォンを加工して自作したり、と自分のミス含むトラブルがちょこちょこ。
それでも、電源コードを常につけっぱなしにして録音するようにしたら、安定。
ただその状態だと、コードをつなげてない時よりホワイトノイズが若干入るのが残念。説明書では感度が悪いときにそれが顕著らしいけど、環境的に感度はこれ以上上げるのは不可能なので、ガマン。

��

そういえば、白・黒持っているBOSE Wave Music Systemに新色登場。

BOSE Wave Music System パーソナルオーディオシステム(チタニウムシルバー)
B001EX4AEE


これ、前にCDにうっすらと傷がつくことがあると書いたけど、その条件が分かった。

時々、CDを入れても強制排出されたり、イジェクト時にガチャガチャとつまってなかなか出てこないときなどがあるけど(古いCDやインディーズっぽいCDに多い気がする)、この際に傷がつくようだ。
出口に擦れる、とかではなくて、おそらくCDを排出する際にCDの盤面になんらかが触れて、それがうまくいかなくて傷をつけてるような感じ。
傷といってもむごいものではなく、ホントに光にあてて分かる程度。その傷の形が常に同じなので、すぐに分かる。でも気づかない人は気づかない程度のもの。

これ、読んでたら改善してほしいなぁ>BOSE。「CDをうまく排出できない」時がポイントです。
これ以外の部分は部屋で使うには本当に理想的な製品なので、ぜひ。

2008年12月1日月曜日

「津野海太郎/おかしな時代」

バラエティブック好きにとっては読むしかない!という本が出て、早く紹介したかった。

おかしな時代
津野 海太郎
4860110862


「本の雑誌」での連載(「サブカルチャー創世記」2004/7-2008/7)を知った時から単行本になったらすぐに読もう、とチェックはしてたんだけど、実際に書店で平野甲賀氏による、いかにも平野氏らしいギンガムチェックの装丁に出くわしたときは、本当に生唾を飲み込んでしまった。

知ってる人には書くまでもないけど、著者の津野海太郎は、小野二郎・高平哲郎とともに晶文社を語る上で欠かせない名編集者。その彼の半生伝だから面白くないわけがない。

しかし、前半を中心に半分以上は彼がコミットしていた演劇(「黒テント」とか)の話だったりして、正直言うと最初はそのあたりは飛ばして晶文社関係の部分だけ読もうと思っていたんだけど、頭から読み始めたら文章の軽妙さもあって、興味のなかった部分もぐいぐい読まされた。
それが津野海太郎という人物の面白さなのだろう。

ところがキモである6章「雑誌みたいな本がいい バラエティ・ブック」の直前まで読んだところで、この本が携帯するには大きすぎることもあって、しばらく読むのをとめてしまい、先日ようやく一気に読了して紹介にこぎつけたのだった。
好物は最後に食べるタイプなもんで。

それにしても、その6章と7章にして最終章「夢と現実 ワンダーランド」は本当に面白い。

ヴァラエティブックに関しては、

「それなら雑誌みたいな編集の本にしてしまおう。―とすぐにかんがえたわけではない。最初におもいうかべたのは植草さんの例の(自分が書いた原稿の切り抜きがぎっしりと詰まった:引用者補足)古い革のトランクだった」
「いっそ、あの革トランクをそのまま本にしてしまったらどうだろうか。ただの比喩ではない。平野と相談して、コラージュや手がき原稿のコピーをふくむ色とりどりの紙片やパンフレットを、トランクがわりの紙函に賑やかにつめこんでさ、などとけっこう本気でかんがえたのである。玉手箱。もしくはヴァラエティ・ボックス―。」
「(前略)と書いて、あらためて気がついた。植草さんだけでなく双葉(十三郎:引用者補足)さんも小林(信彦:引用者補足)さんも、小野耕世さんや筒井康隆さんも、当時はそれぞれに、たとえていえば、本にまとまるかどうかもわからない切り抜きを大量につめこんだ革トランクをもっていて、そのなかみを私のような編集者が自由につかわせてもらうことができた。そういうぜいたくな条件がなければ、充実したバラエティ・ブックなどつくりようがない」
「そして七〇年代後半になると、晶文社の刊行リストからこの種の本がしだいに減ってゆく。私があきたという理由もあったのだろうが、それ以上に、世間にサブカルチャー本やエンターテインメント本が急増し、それにつれて著者のトランクのなかの蓄積がとぼしくなってしまったのだ。」

と書かれており、これはまたなるほどなぁと思うのだった。

たとえば小西さんの最初の著作「これは恋ではない。」なども小西さんがいわば革のトランクを秘蔵していた状態だったからあそこまで面白かったんだろう。今年出た二冊目の「ぼくは散歩と雑学が好きだった。」は気合いの入ったバラエティブックだったけど、正直「これは恋ではない。」には勝てなかったもんなぁ。

ちなみにその「ぼくは散歩と雑学が好きだった。」について、かつての小西さんの盟友・橋本徹氏が小西氏への愛憎半ばする感情とともに書いた文章がとても面白かった。

それにしてもその晶文社が最近出したバラエティブックであるこちら、

雑談王―岡崎武志バラエティ・ブック
岡崎 武志
4794967268


内容はいつもの岡崎武志以上でも以下でもなかったけど、編集センスはやっぱりひどかったなぁ。

��

雑誌「ワンダーランド」に関しては、

「じゃあ私たちは「ローリングストーン」誌の「日本語版」をそんなに本気でつくろうとしていたのかとなると、正直いって、そこのところはいささかあやしい」
「たしかに私と平野は「ローリングストーン」の新聞形式の雑誌というつくりにひかれていた。でもそれは、極端にいえば、その点さえ実現できればあとはどうでもいいや、という感じに近かった。」

という部分は要チェック。

その他、小林信彦や片岡義男について書かれた文章も面白い。オススメ本。

なお、「ワンダーランド」や「ローリングストーン」日本語版に関しては、これらの本とともに読むとより分かると思う。

ぼくたちの七〇年代
高平 哲郎
4794966024


よりぬきスネークマンショー 「これ、なんですか?」
スネークマンショー
410465101X


後者は、確か「ワンダーランド」が生まれるきっかけとなった日本語版「ローリングストーンズ」について書かれていたと思う。違う本だったらごめんなさい、読んだんだけど手元にないもので確認できません。

でもそう考えると日本語版「ローリングストーン」が「ワンダーランド」という私生児を産んで、そこから「宝島」、「VOW」などが育ち、一方で「スネークマンショー」を産んだ、ということになり、サブカルチャー史的に面白い。