2006年2月28日火曜日

2006年2月末のレコード記録

「荒川静香」って実はちょっと面白い名前じゃない?「荒川」なのに静か。
でも「しずちゃん」とは決して呼んではいけない(一部の人は「しーちゃん」と呼ぶらしい)。

先週後半風邪でダウンしてたんだけど、早寝をしたおかげで女子フィギュアフリープログラム中継はなんと6:20に目が覚めてテレビをつけたらコーエンのガッカリ顔というグッドタイミング。イナバ“100人乗っても壊れない”上も堪能。

……って話題古いっすね。

さて、体調も復活してきたので最近買ったレコードなどを紹介。


中野テルヲ/Dump Request99-05
B000C3XNXQ

元P-MODELの中野テルヲが昨年末にひそかに2ndソロとなる新譜を出していたんだけど、amazonで取り扱い始めたので購入。
しかし!なんとトラブルでCDが届かず。クレームを出したらすぐに新しいのを送ってくれた。すごいな、amazon。でも単価の安い商品で客とトラブるぐらいならもう一個送った方がコストが安い、っていう計算は正しい。
内容は、相変わらずだなぁ(苦笑)という感じで、トリビュートにも収録されていたクラフトワークの「コンピュータラブ」の再ミックス版とそのダブバージョン、日本語カバーの「イマジン」とかが面白い。
これを機に1stも再発されたんだけど、
中野テルヲ/ユーザー・アンノウン
B00005F31I

こちらの方が曲の流れはいいなぁ。たぶん2ndは既存曲を集めた内容だからアルバムとしてのまとまりがいまひとつなんだろう。
P-MODELは90年代に復活してからあとしばらくファンだったんだけど、今聴いてもちょっと他にはない(というより誰もやらないだろそんなの、ってな)サウンドだった。今はまるで興味ないけど。
この手のテクノポップでいうと、なぜかTELEXが突然新譜を発表。amazon.co.jpには見あたらなかったのでタワレコのサイトをリンク。
TELEX/How Do You Dance?
買って聴いてみたけど、うーん、なんだこりゃ……。なぜ今こんなものをリリースしたのかさっぱり分からない。まぁ買っておかないとすぐになくなるようなCDだろうから、いいか。
でもそう考えるとブランクありながらあれだけの作品をリリースするクラフトワークはやっぱりすごいなぁ。
「サバービア・スイート」に載っていてそのジャケが気に入って、けっこう前に珍しくアナログレコードで手に入れたこれがついに初CD化。そのアナログ盤はまだ持ってるけど、もうプレイヤーがないので購入。
マーティン・デニー/ラテン・ヴィレッジ(紙ジャケット仕様)

すてきなジャケはタワレコのサイトのこちらで。
確か高田馬場のアナログしか扱ってないような店で買ったんだよなぁ。こういう昔のレコードをけっこうな値段で買ったのはこれだけのような。それぐらい長い間CDにならなかった盤なのです。ふつうに聴いても涼しげなエキゾチカでいいアルバムだと思う。
あとはまったく毛色の違うこんなのも。
メタルヒーロー主題歌・挿入歌大全集 I
テレビ主題歌 串田アキラ コロムビア・オーケストラ
B0000UN3WC

以前から、自分が見ていた宇宙刑事三部作+巨獣特捜ジャスピオンが一つになったCDがあったら買おうとは思っていたけど、2年ぐらい前にこんなのが出てたとは知らず、偶然見かけて購入。主題歌・挿入歌なので代表的なBGMなどは収録されてないのがちょっと残念。
バンザイ10th Anniversary edition~ (初回限定盤DVD付)
ウルフルズ
B000BYWQ8O

実は買ったはいいけど、通常盤が欲しかったのに急いでいたので初回盤を買ってしまい、ジャケはオリジナルと違うわ、いらない曲がいっぱい入ってるわ、DVDは商品とは呼べないような内容だわ、でこりゃいらね、と売却。半額で売れた。そもそも「バンザイ」は好きだけど、リマスター盤買うほどか?と言われるとちょっと疑問だった。反省。
��
最後にレコ関係の本。
レコードコレクターズ増刊号「コミック・バンド全員集合!」というムック本を購入。
モダンチョキチョキズとか載ってて懐かしかったんだけど、友人のサイトでモダチョキを熱く語ってて苦笑(06/02/10の項ね←非blogは個別記事へのリンクができなくて不便だ……)。モダチョキのブレーンに安田謙一がいた、ってのは知らなかった。
それはそうとして、個人的には歌詞にギャグが入っているような音楽って飽きるのであまり好きじゃなくて、どっちかというとサウンドがユーモラスなこんなのが好きだったりする。
ゲバゲバ90分!ミュージックファイル
TVサントラ
B00005H0KS

↑こないだレンタルしました。
歌詞でいうとスチャダラパーの「WILD FANCY ALLIANCE」「スチャダラ外伝」あたりはわりとコミックバンド的な聴き方もしてたかも。こないだ出た電気グルーヴとのコラボ盤も僕にとってはコミックソングだったなぁ(誉め言葉)。
もう一冊。
CDジャーナルムック レコジャケ ジャンキー !
4861710111

単なるレコードジャケットの本じゃなくて、いわゆるパロディジャケットをこれでもか!と集めた(そういうのが好きな人にはたまらなく)オトクな本。200ページ超オールカラーで1500円はかなりサービス価格だと思う。
先の安田謙一も執筆してるけど、やっぱりネタのレベルが違う。笑った。
まだ「安田 謙一 市川 誠/すべてのレコジャケはバナナにあこがれる。」を読んでない人はぜひ!
そして、これらの本より先に出ていたのがこちらだそうで、
ジャケット天国
4900340669

あ、昔、書店で見たことある。これ、パロジャケの本だったのか。2500円もする!いつか本屋で見かけたら悩もう。

2006年2月23日木曜日

「どうぶつの森」を比べてみる

2月になっても「おいでよ どうぶつの森」をタラタラとプレイし続けている。

実はやる気をなくして1週間ほどやらなかった時期もあった。直接の原因はゆきだるまを作ったのに2回連続ダメ出しされたことなんだけど、その後コツが分かって、作ればアイテムをもらえるようにはなった(ゆきだるまテーブルが欲しいけどでない)。

それ以外にも間接的な原因として、細かい部分での不満が目立ってきた。
具体的にいうと、前にも書いたけど道具の出し入れに関する部分。
このゲームにおいてスコップ・じょうろ・釣り竿・パチンコなどは頻繁に出し入れする、つまり「動詞」の役割を果たすもの。これを自分のキャラにつけたり取ったりするのがめちゃくちゃ面倒くさい。
またただでさえ少ない持ち物数を圧迫するのもストレス。道具を使った遊びをする・しないはユーザーの自由だから特別視したくない、って理屈も分かるんだけど、実際にはそれは理屈でしかないと思う。

また持ち物の上限数は今までと変わっていないと思うんだけど、なにせ今作は果物の金銭的価値が高いのでもぎまくる。のですぐにいっぱいになる。仕様上難しいのかもしれないけど、持ち物はスタック(重ね持ち)できた方が絶対によかった。

あと、ほとんどのプレイヤーがうざく感じていたと思うんだけど、村内イベントがあると立ち上げた時に毎回読み込みが入って「〜まつりですよー」とかイベントアナウンスがある仕様。あれは少なくとも1日1回でいい。とくに2月の「雪まつり」は内容もこのゲームの中では最低ランクのつまらなさだったので、勘弁してほしかった。
ちょうど同時期に村長さんのプレゼント配信もやっていたけど、メッセージボトルを流して→すれちがい通信→再びゲーム開始→「〜まつりですよー」→頭に戻る、って想像を絶するウザさ。あと、村長が外に出てるからカブリバが来ないし(涙)。不満爆発。

たぬきちの店に入ったり出たりする際にも、いちいち挨拶しなくていいっての!!

というようなこともあって、久しぶりにGAMECUBE版どうぶつの森+を立ち上げて、両者を比べてみたんだけど……。

あぁ、こんなに違うんだ!
もちろんGAMECUBEの方がハードウェア的に優れているのは分かっているけど、次のように拘束的なストレスが少ない。
・建物に入る際の読み込み時間がほぼない。
・道具の装着時にガサゴソアクションをしない(ただし建物に出入りする時や村人と話す時はする)。
・メニューが瞬時に出る
・たぬきちの店にはいると最初からカメラが下がっていて、すぐに上がる(それだけ拘束時間が短い)。
・画面がきれい
僕は仕事上の経験から、自分が何かをコントロールする(あえてゲームとはいわない)際には、コントロールできない時間がとてもストレスに、そして長く感じるということがイヤというほど分かった。ゆえに、コントロールが不可能になる部分は本当に慎重に考えて、それが本当に必要なのか・少しでも短くできないか、と悩む。
GAMECUBE版では偶然なのかその辺のストレスがほぼなくて全体的にスムーズに楽しめる。ところがDS版は全体的にもっさりしている。僕はどうぶつの森のスタッフはそこは第一に考えていると思いこんで(そしてそこに惜しみない賛辞を送って)いたけどそうでもなかったのか、とちょっと残念に思った。
GAMECUBE版をやってた人は改めてプレイしてみるとけっこう驚くと思う。
ただ、ではGAMECUBE版とDS版どちらをやりたいかというとDS版だったりするので、アンビバノンノ。
DS版のいいところは、
・帽子・アクセサリーといったファッションが楽しい。
・数多くのアイテムを補間できる倉庫用家具があるのがいい。
・もちろん通信して主がいる他人の村に行ける(前作までは、プレイヤーは同時に存在できなかった)
・村人はGAMECUBE版の半分だけどこれぐらいがちょうどいい
・携帯できるのでちょっとした時間にできる
・どこでもセーブできる
といったところで、まだ当分やり続ける予定。なんだかんだ言ってやっぱり大好きだ、このゲーム。

2006年2月19日日曜日

「のび太の恐竜」を比べてみる

先日、小学館のぴっかぴかコミックスというシリーズでカラー版「ドラえもんのび太の恐竜」が出た。
4091480284
単行本、文庫本など現在も手に入るこの作品を、映画の宣伝とはいえ出すのはなぜ?と思ったら、このバージョンは月刊コロコロコミック昭和55年1月号〜3月号に連載された初出版とほぼ同じものだという。
くわしくはこちらのblogで。

なんとページ数は、てんとう虫コミックス版が186ページに対してこちらは150ページというから、藤子F不二雄先生は大幅に書き足しをしたんだなぁ。単行本にする際に書き足すという話は聞いたことがあったけど、実際どんなふうに足しているのか確かめたことはなかったのでいい機会と思い購入してみた。

普通に読んだ限り、「あ、このシーン・セリフがないな」とか「ここがやや短すぎる」といった部分は多少あったけど、ほぼ同じではないかと思った。でも36ページも差があるなんて?

そこでそれぞれを同時に読んでみると、てんとう虫コミックス版はいわゆる「ディレクターズカット」になっているのが分かる。コマとコマの間にエピソードやアクションが書き足されていて映画でいうカットが増えているのだ。大幅にエピソードを書き足し、というわけではないから普通に読んだ限りはあまり区別がつかない。


たとえばこんな感じ。

初出に近いぴっかぴかコミックスカラー版

てんとう虫コミックス版
このような書き足しが、とくに短編版「のび太の恐竜」(てんとう虫コミックス10巻収録)の部分にはかなり多くされている。
逆に面白いのが、先のblogでも触れられていたけど、初出版では大富豪ドルマンスタインは母艦で移動している設定になっていてそのカットが3カ所ぐらいあるのだけど、単行本ではカット。

これが母艦。

てんとう虫コミックスでは母艦ではなく直接基地から小型艇が出動している設定に変わっている。

てんとう虫コミックスでは見上げているカットは同じだけど、見上げているものが変更されている。
しかしラストのあっさり感は最初から変わってない(笑)。けど、最後のページはけっこう泣けるなぁ。ピー助とボール遊びをするシーンのコマ数が増えているので、よりバレーボールが持つ意味に説得力が増している。

2006年2月18日土曜日

カジバ・レコード更新「DEEE-LITE/World Clique」

久々更新、カジバ・レコードは「DEEE-LITE/World Clique」。
ずいぶん前に書いていたんだけど、推敲が面倒でほったらかしになってました。ようやくアップ。

http://www.geocities.jp/expop2001/webfile/kjb0022_deeelite1st.shtml

2006年2月17日金曜日

「ミポリン」って死語?

10年前、女性が憧れる女性のベストワンが中山美穂だったそうな(今は伊東美咲だって)。
僕は中山美穂って全然タイプではないんだけど、初期のシングル曲を集めた「MIHO NAKAYAMA COLLECTION」は今でもよく聴く。
今回また聴いてみたら、今まであまり好きではなかった「クローズ・アップ」(作詞:松本隆/作曲:財津和夫/編曲:大村雅朗)が面白かった。何が面白いって、これアイドル側からカメラ小僧を挑発してるような内容にとれるところ。

過激なポーズ してあげる
存在感 キラキラでしょ
人気をひとりじめよ

僕はアイドルがアイドルの立場で歌う曲(一番極端な例が「なんてったってアイドル」)がけっこうツボで、これはその中でもグラビアアイドルの立場で歌っているのがユニークだと思う。
当時の中山美穂は「毎度おさわがせします」や「夏・体験物語」「な・ま・い・き盛り」といったドラマに出ていて(見たことなんだけど)わりとセックスアピールの強いアイドルだったので、この歌詞もバッチリ、さすが松本隆といったところ。


このベスト盤には
「C」(1985年6月21日)(作詞:松本隆/作曲:筒美京平/編曲:萩田光雄)
生意気(1985年6月21日)(作詞:松本隆/作曲:筒美京平/編曲:船山基紀)
BE-BOP-HIGHSCHOOL(1985年12月5日)(作詞:松本隆/作曲:筒美京平/編曲:萩田光雄)
色・ホワイトブレンド(1986年2月5日)(作詞・作曲:竹内まりや/編曲:清水信之)
クローズ・アップ(1986年5月16日)(作詞:松本隆/作曲:財津和夫/編曲:大村雅朗)
JINGI・愛してもらいます(1986年7月15日)(作詞:松本隆/作曲:小室哲哉/編曲:大村雅朗)
ツイてるねノッてるね(1986年8月21日)(作詞:松本隆/作曲:筒美京平/編曲:船山基紀・大村雅朗)
WAKU WAKUさせて(1986年11月21日)(作詞:松本隆/作曲:筒美京平/編曲:船山基紀)
派手!!!(1987年3月18日)(作詞:松本隆/作曲:筒美京平/編曲:船山基紀)
50/50(1987年7月7日)(作詞:田口俊/作曲:小室哲哉/編曲:船山基紀)
CATCH ME(1987年10月7日)(作詞・作曲・編曲:角松敏生)
��中山美穂 - Wikipediaによる)
が入っているんだけど、筒美京平がC-C-B(「Romanticが止まらない」は「毎度おさわがせします」の主題歌だ)とかでヒットを連発していた第三期?ぐらいの黄金時代だから彼が手がけた曲は文句なしにいい。
「BE-BOP-HIGHSCHOOL」から、それまであった影がなくなって明るい曲が続くのも好み。
小室哲哉も負けじと「JINGI・愛してもらいます」(なんて素晴らしいタイトル!)なんて佳曲を書いているし。
歌は不思議とうまいです。
ところが、このアルバムで「CATCH ME」だけは違和感がある。この曲はむしろ「You're My Only SHININ' STAR」「人魚姫」「Witches」などが収録された「COLLECTIONII」に納められるべきだった。
そして、僕はこの「CATCH ME」以降の中山美穂の楽曲には全く興味がない。なんか「面白く」ないのだ。
それにしても中山美穂という人はそのパーソナリティというか素顔が全然分からない、今では珍しい存在な気がする。この人が何が好きでどんな趣味でどんな生活をしているのか、って知らなくない?
あと、それほどドラマも曲もヒットしてるわけではないのに、この人の不思議な「高さ」って何なんだろう?
さきほども書いたプライベートが見えない部分、スキャンダルの少なさ、たまに印象的なヒットがある(曲でいうと「世界中の誰よりきっと」、ドラマでいうと「眠れる森」、映画でいうと「Love Letter」)、などなど。

2006年2月16日木曜日

「大人の味ね……」

先日はバレンタインディだったけど、実は僕はチョコレートが大好きなのである。
子供の頃、チョコをあまり食べさせてもらわなかったせいかもしれない。自分の中では、スナック系のお菓子の数十倍は価値がある。

ところが、不思議なことにチョコレート自体はそんなに好きじゃなくて(たとえば板チョコなどはむしろ嫌いだったりする)、チョコレートがついているお菓子などが好きなのだ。ソフトクリームでいうとバニラでもチョコでもなくミックスが好き。

チョコレートの固い食感があまり好きじゃないのかも。

2006年2月14日火曜日

かわいいくるま2006.02

買ってからけっこう経ってしまったけど、以前から一度買ってみたいと思っていた雑誌(?)「bean's VOL.11」で、特集が「絵本の世界」、「ゲーム」、そして「かわいいくるま」!!

というわけで買ってみた。しかし、巻頭特集のハズの「かわいいくるま」はかなり期待はずれ……。くるまといってもミニカーなんだけど、編集者がほとんど興味を持っていないのが伝わってくる。これは僕がミニカー好きだから物足りない、といったレベルではないと思うけどなぁ。
それはさておき、本全体としてはやっぱり「女の子向け」だなぁという印象。当然といえば当然だけど、僕は「男の子向け」のかわいい雑誌や本がもっと出ないもんかと思う、購買層が薄いから難しいだろうけど。

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さて、相変わらずミニカーはいろいろと買っているので、また紹介。

まずは「国産名車コレクション」という雑誌付ミニカー(ホントは逆)の、創刊号「1/43 スバル360」。

この手の雑誌は創刊号だけは安くてなんと690円!(普段は1790円)
なので、1/43ものは最近はあまり好きなスケールではないんだけど(僕にとっては大きい&精密すぎる)、購入。

NOREVというメーカーのもので、出来もいいんだけど、多くの人が指摘するようになんか国産ミニカーメーカーEBBROが出したものに似てる気がするんだよなぁ。いや、手元にEBBRO製のものがあるわけではないのでいい加減なことは言えないけど。

お次はBAJAJ TAXI JAKARTA 1990。


Bajajと書いてバジャイと読みます。
元々インドから入って来た、べスパのエンジンを使った3輪タクシー。庶民の足の一つ。料金は交渉ですが1kmで2000ルピア(約30円、実はTaxiと比べて決して安くない)。乗り心地は最悪。騒音振動も我慢。スコールの時はビニール窓を下げます。でも濡れます。
http://www.geocities.jp/nakajoy/indonesia.htm

とのこと。

僕はこういった三輪の車とかが好きなんだけど、構造的にはバイクに近いものなのだろうか。
最近読んだこの本では、帯に「昭和の名車・珍車」とあるように、わりと珍しいタイプの車を集めてある。
カタログで見る日本車なつかし物語
高島 鎮雄
489522466X

荷物を運ぶ際の自転車やリヤカーが発展して荷台付バイクに、それが三輪自動車になった、てなことが書かれていて面白かった。本格的な四輪の自動車が普及する過渡期の車、というプロフィールはいわゆるバブルカーと同じなのが興味深い。

しかしこの本はなんだか野暮ったい。「カタログで見る」という割にカラーは巻頭だけであとは見開き2ページで1台を会話形式で紹介するというスタイルで、図版の数が物足りなくなんかハードカバーの立派な装丁に対して中途半端なイメージ。時々書いてあるド素人なイラストもマイナス。
よくあるご隠居と熊さんが会話する落語スタイルで書かれているのはいいけど、「前」を「メエ」って書いてしまう文章センスがどうもなぁ……。オススメしません。

さて、ホープスターSY、マツダK360、ダイハツミゼットと三輪自動車もかなり多く紹介されていたけど、ミニチュアに関していうとミゼットはたくさんあるわりに、マツダK360はほとんど見ない。……と書いてる途中で調べてみたら2006年4月に僕が一番好きなシリーズ「トミカリミテッドビンテージ」でマツダK360とマツダ キャロルが出るそうな!やったー。マツダのR360クーペも出してほしい……。ライトが一つ目なDKA型ミゼットもぜひ!
勝手な願望はともかく、トミカリミテッドビンテージではトヨペットクラウン1500、いずすヒルマンミンクス、スバル360カスタム(バン)、スバルサンバーと気になる車種が出るので楽しみ。

上の本はパスして、隣にあった同社刊のこちらの本を買ったんだけど、これはアタリだった。
日本の軽自動車—カタログで楽しむ360ccの時代。
小関 和夫
4895224597

スバル360、マツダR360クーペ、キャロル、三菱500、ミニカ、バモスホンダ、コニーグッピーとか僕が大好きなちんまりした車のカタログがカラーと白黒で交互に紹介され、そこに著者のちょっとしたコメントがつけられている。
この手の本を見ているとやっぱり1960年代あたりの車でミニチュア化されるのって一部なようで、たとえばコニーグッピーとかめちゃくちゃかわいいのにミニチュアはたぶんほとんどない。だからコニーのファンサイトにあったペーパークラフトを作ってガマン。


オートバイでは、こんな食玩が出た。

MOPED COLLECTION 富士重工業ラビット スーパーフローS601C

ブラインドだったけど、なんとなく箱の重さを比べて、珍しくほしいものを一発でひいた。
今見るとレトロフューチャーなスタイルがいいなぁ。色は他に白もあるのだけど、

富士重工ラビットといえば、小沢征爾が渡欧した際にスポンサードしてもらい乗り回していたのがラビットジュニア125cc。若き日の彼に似合いすぎ。


2006年2月13日月曜日

バケラッタ

親バカ承知で書きますけど、最近うちの子供がカタコトで何か文章らしきことを話すんです。
ところがその内容がほとんど分からない。自分が言っていることは伝わっているものと思っているみたいで、一所懸命なのです。

この様子がとてもかわいいんだけど、これ、どこかで見たよなぁと思ったら、これだった。
bakeratta.jpg
藤子F不二雄先生が生み出したキャラでもかわいらしさではトップだと思うO次郎。実は「新オバケのQ太郎」にしか登場しないキャラクターなんだけど、それまでのファミリー・P子を押しのけて準主役級の扱い(Qちゃんと一緒に大原家に居候しているんだから当たり前だけど)。

藤子F不二雄先生としてもこの「基本的にバケラッタしか話せない」というのがポイントだったらしく、「しかられや」をはじめてとして傑作エピソードも多い。
ただし、「Q太郎は意志疎通ができる」というのが大事で、たとえば誰とも意志疎通ができなかった21エモンのモンガーは途中から話せるようにせざるをえなかったのが面白い。


2006年2月6日月曜日

ズバリ当てまショウ

昨年末にどこかのwebで知って、ぜひ手に入れたい!と思っていた「20Q」をようやく購入。\2100。

20Q (ブルー)
B000B875WM


どういうものかというと、手のひらサイズのエレクトロニクス玩具。
あるものを思い浮かべて、この器械が20問(そこで間違えるともう5問)質問をしてくるからそれに対して「はい」「いいえ」「ときどき」「わからない」の4つの答えから1つ選ぶとその思い浮かべたものをあててくれるというシンプルなもの。
内部的には、モノの名前とその属性・性質に関するデータベースを持っていて、質問の答えによって絞っていくという仕組みだと思う。

これが想像通りに面白い!かなり当たるのだ。
試しに以下のような設問をしてみた。

コーヒー→20問後ではオレンジジュース、25問後に当たり。

CD→20問後ではビン、25問後でカン(ハズレ)。
これは自分がCD自体なのかケースなのか曖昧に答えていたからかも、とディスクの方でやってみると
CD(ディスク)→20問後に当たり。

ガンダム→20問後で当たり。

Q20本体→20問後ではドライバー、25問後でストップウオッチ(ハズレだけど近い)。

何かの一部とかではどうなのか、と思って

(人の)チクビ→20問後でボニュウ、25問後でムネ(ほぼ正解)。

奥様は「コタツ」「イヌ」「オムツ」あたりでやってみて、どれも正解。

コツとしては答える際に数学的に答える、ということがあるかも。文学的に(たとえば「それは買えるか?」という質問に対して、人間ですら買おうと思えば買える、みたいに)答えると当たりにくくなる。

あと、かなり明確に、絵で思い浮かべられるものじゃないとダメみたい。形を変えるモノはそのどの時点のものかを決めておかないとダメ。曖昧は禁物。

たとえば「風呂」ならば洗い場も含めた「風呂場」なのか、水の入っていない「風呂桶」なのか、お湯が入っている「風呂」なのかをちゃんと自分の中で決めなくてはならない。
ちなみにお湯が入っている「風呂」は20問後で「ヨクソウ」(当たり)。

また、たぶん「純情」だとか「青春」とかは人によって答えが違うものもあてられないと思う。試しに「青春」をしてみたら20問後では「ヒリョウ」、25問後で「シアワセ」だった。なかなかやるな……!。

……てな具体でけっこう楽しめちゃいます。

面白さとしては、かつてのgoogleとか今のWikipediaに似た「こんな項目までヒットするのか!」という感動にも近いかもしれない。壮大なデータベースの存在を感じるとなぜかうれしい、という。何かの体系が作られていることへの畏敬の念?
また、世の中の多くのことが20回分類していくことで特定できる、ということも何か哲学的な思いを抱かせる(笑)。

パーティグッズとしてもいいかも。たとえば、僕があなたになにかを思い浮かべてもらって、「20Q」の質問を言っていく。20問後に僕もあなたの答えを当てる、という趣向。たぶんこいつの質問を見る限りかなわないと思うんだけど、そこは目の前で答えてもらっている分アドバンテージがあるんじゃないかな。うーん、と迷ったり、どういう意図で答えているかといった「ノイズ」が逆に人にとってはヒントになるんじゃないか。

2006年2月5日日曜日

「けんかをやめて」

先日図書館で借りてきた邦楽ナツメロコンピレーションに入っていた「河合奈保子/けんかをやめて」を久々に聴いたけど、ええなぁ。

この曲は竹内まりやの提供曲で、彼女自身もセルフカバー集「REQUEST」で取り上げているからそっちを聴いたことがある人は多いのではないか。
しかし、ここで声を大にして言いたい、いやフォントサイズを大きくして言いたい(面倒だからしないけど)!

「けんかをやめて」に限っては河合奈保子に軍配が上がる、と。

同アルバムでの中森明菜への提供曲「OH NO, OH YES!」「駅」、中山美穂への「色・ホワイトブレンド」、薬師丸ひろ子への「元気を出して」に関しては別にいい。でもこの「けんかをやめて」だけは、絶対に河合奈保子の方がいい、と確信した。

なぜならば、河合奈保子のバージョンは聴いていて「確かにケンカしたくなる声だよなぁ」と思わせられるからだ。だから、あのちょっと考えるとムチャクチャな歌詞も許せるのである。

河合奈保子というと胸の大きなアイドル、ってなイメージの人もいるだろうけど、どっこい、歌唱力はバツグンなのである。好みがあるから一概にいえないけど、少しだけ鼻にかかった声質もすばらしい。

僕が愛聴しているのは、絶版なのが残念だけど「COLLECTION II」という中期ベスト盤で、「疑問符」(来生えつこ・来生たかお)「微風のメロディー」(尾崎亜美)「コントロール」「太陽の下のストレンジャー」(矢神純子)「唇のプライバシー」「北風のソリチュード」「LAST DANCE IN MOSCOW」「ジェラス・トレイン」「オリエンタル・アイズ」(筒美京平)「デビュー-Fly Me To Love-」(林哲司)「MANHATTAN JOKE」(大野雄二)といった豪華な作家陣の曲を、やや年齢層が高い・お姉さん的なキャラクターでエッジのきいた歌声で聴かせてくれる。
本当によく聴くCDなのである。蒲田えとせとらでプレミア価格で買っただけあるよ、うんうん。

「ジェラス・トレイン」は小学生低学年の頃、ピアノが得意な三浦さんという女の子があの印象的なリフを弾きながら歌っていたのを思い出す。
「エスカレーション」とかもお昼の掃除の時間にかかっていて、「うわ、なんてかっこいい曲なんだろ」と思ったのを覚えている。

そうそう、河合奈保子って僕の中では松田聖子のライバルだったんだよなぁ。でも相手が悪かった。

……って1人で盛り上がってたら、キショーメ、こんなの買っちまったよ。

ベスト・セレクションI
河合奈保子
B00005ELV8


もっと再評価されていいと思います。


2006年2月2日木曜日

最近読んだ本

最近読んだ本。

奇妙な情熱にかられて—ミニチュア・境界線・贋物・蒐集
春日 武彦
4087203204

いつも読んでいるwebで紹介されていて、そのタイトルにピンと来て即購入。だって「ミニチュア・境界線・贋物・蒐集」、どれも好きだし。実際、面白かった。
冴えていた時期の赤瀬川原平にも通じる、現実が微妙にブレることを面白がる視点。

「パクリ・盗作」スキャンダル読本 別冊宝島 1257
4796650725

こちらも購読しているwebで紹介されていて、本屋で探したのになかったけど、コンビニにあった(笑)。
わりとパクリ擁護的な、なぜかやたらと2ちゃんねるを敵視している内容だったけど、自分の立場に近いのでまぁまぁ楽しめた。「まぁまぁ」というのはほとんどが聞いたことがある事件ばっかりだったから。値段分の面白さはあったかな。

敗れざる者たち
沢木 耕太郎
4167209020

これは「一瞬の夏」を読んだならマスト、でした。いい本です。
輪島功一がめちゃくちゃかっこよく見えてきた。

すれっからし
杉田 かおる
4094031812

杉田
杉田 かおる
4093875464


僕は最近の杉田かおるしか知らなくて、「パパと呼ばないで」「金八先生」「池中玄太」とどれもほとんど見たことない。しかしこんな壊れた人はなかなかいないんじゃないかなぁ、というのが2冊読んでの感想。壊れているのに微妙なバランスで正気でいるようなところがなんだか不思議な感じ。
後者の「杉田」は創価学会と思われる宗教にハマった頃の話ばかりで正直つまらなかった。
また2冊とも本人が語ってライターがまとめたんだと思うけど、それが下手すぎて読んでてつらかった。

松田優作のかっこよすぎるエピソードと小林聡美が「金八先生」に出てたことを知ったのが、収穫といえば収穫。