2010年12月31日金曜日

バンダイクリック

次女は誕生日もクリスマスプレゼントも、プリキュア関係の玩具。

ハートキャッチプリキュア! なりきりキャラリートキッズ キュアサンシャイン
B003TNBDMY

↑誕生日

ハートキャッチプリキュア! 変身香水 シャイニーパフューム
B003TN947A

↑祖父母に買ってもらった

ハートキャッチプリキュア! シャイニータンバリン
B003TN92YK

↑クリスマス

もうバンダイの思う壺。

それはさておき、親である自分が触ってみると・・

なんか、気持ちいい~。

パフュームはカチッ、カチッと開いたり閉じたりする感触がすばらしい。
タンバリンは回したときにカリカリという手に伝わってくる感触がすばらしい。
なりきりグッズは、とくに気持ちよくはない(当たり前)。

そういえば甥っ子の仮面ライダーベルトも同じ触感だったなぁ。

このあたり、そうとうノウハウあるんだろうなぁ。

夏への扉、再読。

高校の頃だったかに福島正実訳で読んで、「普及の名作」云々言われるわりに、あまり面白くなかった記憶があって自分の読み方がよくなかったのかなぁ、と思ってた。

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)
ロバート・A. ハインライン Robert A. Heinlein
415011742X


20年経って新訳ということで再び手にしてみたけど・・。

夏への扉[新訳版]
ロバート・A・ハインライン 小尾芙佐
4152090596


ごめんなさい、やっぱりあんまり面白いと思わなかった。読み方じゃなくて趣味の問題のような。

・とくに猫は好きじゃない
・年下の女性は好みじゃない
・株とかそういうの苦手なんです
・タイムトラベルの理屈が(頭悪いので)よく分からない

などなどこの小説にノレない要素が自分の中に多い。ラストもとくに爽快感はなかったなぁ・・。
時間ものは大好きなんですが。

ただ、小説としてはとても読みやすくてグイグイ読んじゃいました。


2010年12月27日月曜日

プリンタって寿命短いよなぁ……。

2006年の5月に、電話機を交換する際、FAX・プリンタ・スキャナ・コピーの複合機を買ったので、これまでずっとプリンタはこれを使っていた(買った当時のblog記事)。

BROTHER 薄型デジタル複合機MyMIO MFC-840CLN [MFC-840CLN]
B000EHRWDC



メリットは

・電話含めた複合機なので、常時電源を入れており、プリントアウトする際にいちいち電源を入れなくてよかった。
・当時は複合機が珍しかったので、コンパクトにいろんな機能が使えて便利
・当時としてはネット経由で印刷できるのは珍しかったような気がする。

デメリットは

・紙詰まりが多い。
・インクを取り出す際に手につくなどしやすい。このインクがまた洗っても取れないんだ。さすが染料。
・インクが1つでも足りないとエラーが出て、白黒印刷ができないのはまだしも、電話を受けれなくなったりする。

などなど。

不満がありつつも使い続けていたんだけど、先日からどうもインク以外の何らかの部品が消耗したらしくて、カラー印刷がキレイにできなくなった。
何度もヘッドクリーニングをしたけどいっこうによくならず、買い換えたばかりのマゼンダがなぜか残りインクが少なく認識したりで、これはもうダメだ、と判断。
カラーインクを変えたばっかりだったから悔しいが、しかたない。

年賀状印刷があるからとあわてて物色してみると、あー、この数年でプリンタはものすごい進化してますね。

まず、スキャナ・コピー機能は当たり前。

無線LAN対応も当たり前。

それでいて2万円切る価格だから、驚く。

メーカーは激減していて、基本的にEPSONかCanonなんだけど、総合的に

EPSON Colorio インクジェット複合機 EP-803A 有線・無線LAN標準搭載 カンタンLEDナビ搭載 前面二段給紙カセット 6色染料インク ブラックモデル
B0041N4Z6C


に決定。Amazonで17,980円! 安すぎる!!

無線LANのセットアップはやや面倒だったけど、やはり便利。

印刷はキレイなのは当然として、スピードが早い! これまでのMyMIO MFC-840CLNと比べて体感10倍。でもこれまで一日がかりだった年賀状印刷が2時間もかからず刷れたので驚いた。

もっと早く買うべきだったか……。

しかし、MyMIO MFC-840CLNは電話機としてはまだ使っているので当分捨てられない。

いまどき据置の電話機を買うむなしさったらない。

2010年12月26日日曜日

「日めくりタイムトラベル」の残りは昭和63年のみ?

3時間というボリュームから見る前はめんどくさいなぁ、と思いつつ、ツボに入るときはやたらと面白いNHK-BS「日めくりタイムトラベル」。

昭和30年から一年ごとをテーマにして番組を作っているけど、バックナンバーを見ると残りは昭和63年のみ。これは2011年3月26日に放送予定なんだけど、これでこの番組は終わりなんだろうか。



2010年12月22日水曜日

「窓ふきは難しいでござる」の巻。

先日、毎年恒例のクリスマス・パーティーをうちでやることになったので、それにあわせて前倒しで大掃除をやった。

建てて1年しか経ってないのでそもそもそんなに汚れがないのと、キッチンはIHなので汚れやすい五徳はナシ、網戸もない、窓やドアはサッシじゃないので溝がないので掃除が楽、などなどわりと掃除が難しいところがないので、それほど難航しなかった。

あと、必須アイテムの重曹水(弱アルカリ性・油系に強い)・クエン酸水(賛成・水アカ系に強い)を用意していたのも大きかった。

ただ、窓ふきがやっぱり大変。
結露がないから、そんなに汚れはしないんだけども、窓って専用スプレーとスクイージーで汚れを落とすと、どうしてもあとがつく。
うまくやれば着かないらしいんだけども、ヘタクソだからかどうしてもついてしまう。
で、結局からぶきで磨くという、二度手間。

う~ん、なにかやり方が悪いのだろうか……。

後続車に対して感謝の意を伝える方法について。

車を運転していて、列に入れてくれたときなど、主に後ろのドライバーに感謝の意を伝えたくなるときは多い。

なのに、自動車というのは怒りをあらわしがちなクラクションはあるくせに、感謝を伝える機能に乏しい。

よくハザードランプをチカチカやって感謝の意を伝える人もいるけど、本来の使い方と違うから嫌な人もいるみたい。

もっと車にそういう機能をつければいいのになぁ……、と車社会への参加年数が短い自分などは思ってしまう。

おそらく同じことを考えて、八谷和彦氏が「サンクステイル」という車につけるしっぽを開発したけど、全然浸透しなかった。

もし簡単に実現するなら、リアワイパーにアクセサリーをつけて、「ありがとう」とワイパーを動かすことぐらいかなぁ……。

けっこう本気で考えてます。

抽象~具体をマインドマップで行き来する

最近またFreeMindを使ってのマインドマップをやりはじめた。

本来のマインドマップの使い方とは違うのかもなんだけど、これを使う一番の利点は

「抽象~具体までを結んで、それらを交互に行き来できる」

という点にある。

中心に行くほど抽象的にする。枝に行くにしたがい、具体的にする。

自分で考えるときも人に話すときも具体案がないと分かりにくい。

かといって、抽象化されていないと具体案が壁にぶつかった時にもろい。すぐに崩れる。
別のルートやアプローチで解決できることでも、そこばかりを考えてしまう。
ゆえに枝葉末節で悩んで、中心を見失いがちになってしまう。

逆に具体案を書きだして行って、それらを抽象化するときにも使いやすい。
「これってそもそもなんなんだろ?」というふうに。

仕事だけじゃなくて、家族(というか奥様にだけども)と共有するために
「大掃除」
といったことでも一度マインドマップで「なぜやるのか?」「それをするにはどうすればいいのか?」を確認して、行うようにしている。

2010年12月15日水曜日

あえてテプラといわない「こはる」@KINGJIM

クローゼットを整理していて、小物なんかをいろいろと箱に分けたりするんだけど、中に何を入れたか忘れがちになる。

最初はKINGJIMのテプラでも買おうかなぁと思って調べてたみたら、あまりに出来てくるラベルがかわいくなくてやめた。
けっきょく味のある文房具屋とか雑貨屋で見かけていたDYMOを購入。アルファベットしか打てないけど。

ダイモ ラベルキュティコン、スケルトン(グリーン)、9MMテープ用 DM622603
B0011NCM4W


ビニルテープにガチンガチンとアルファベットを刻印していくのがなんだか荒っぽくて、決してプリントでは出ない「モノ」感にあふれてるのが魅力。
とりあえずすぐに取り出して使えるのも便利。

このちょっとポップに荒々しい感じは、一年ぐらい前に衝動買いしてしまった↓にも通じる。
余談だけど、オンラインゲームで運営側がある箇所に弱体化をする際の「NERF」ってこのナーフから来てたのを最近知った。

ナーフ N-ストライク マーベリック
B001QFYQ6M


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ところが。
KINGJIMがこんな製品を出してきた。

KINGJIM マスキングテーププリンター「こはる」 ホワイト MP10
B004CV6YN0


テプラのガーリー版。くわしくは公式サイトを見るべし。さすがPomeraを出したKINGJIM……!

感熱紙だから色は落ちてくるらしくホビーユースだけど、ぶっちゃけ

ほしいー。

文字を打つ、ってなんか子供の頃から刺さるんだよなぁ。

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ちなみに娘のクリスマスプレゼントに↓を推してて乗り気だったんだけど、

レターパッド
B00370J1PA


いつの間にか

ともかおスタンプ
B003NB7IPI


に変わってた……。
まぁいいけど。

男にとって“も”  「かわいい」もの

blogになってからそんなに書いてないけど、実は「かわいいもの」がいまだに好きなのである。

ただ、この「かわいい」はとても難しくて、女の子がいう「かわいい」とは重なってはいるけど、違うのだ。

簡単に言うとたとえばサンリオとかは基本的には好きじゃない。ガーリー系はほとんど興味なくて、フリル・リボン・ピンクみたいなのはむしろ敬遠する。

それをなんと言ったらいいんだろう……と思ってたら

男にとっても 「かわいい」もの

という言い方をしていて、あ、うまいなと思った。「も」というところが。
これは、ほぼ日で「カワイイもの好きな人々。(ただし、おじさんの部)」を連載していた山下哲氏で、かなり分かる分かる!という感じだった。

たとえばアーティストの岩井俊雄さんのテイスト、島田ゆか(バムとケロ)の絵本とか造形作家の諸星昭弘氏のレイアウトとかが、自分の考える「かわいい」に近い。

なんだけど、ふだんなかなかそういったセンスに巡り会うことはない。
ので、それについてどうやったら伝わるのかなぁ、と時々考える。
考えるだけだけど。

じゃがりこが好きかどうかで世代が分かる、かも?

子供が生まれてから、自分が子供の頃からある商品がいまだに人気で感心することが多いけど、中にはぜんぜん縁のない商品が定番になってることがあって驚く。

その一つがカルビーのじゃがりこ。



1995年生まれというから、僕はあまりスナック菓子は食べない派(おやつはチョコレート系至上主義)でもあるので、これが人気あるというのは全然知らなかった。ポテロングのパチモン、とか思ってた。

しかし、うちの子供がこれを買う率が高いのだ。

そんなにおいしいと思わないけどなぁ……。

パーティゲームの傑作。

子供の頃、父親が買ってきて、けっこう家族で遊んだのがこれ。いまだに実家にある。

黒ひげ危機一発NEWパッケージ
B0002U3IRU


1975年に出たから、超ロングセラー。

自分でも子供が生まれて買ったんだけど、すぐに緑色の剣が1本紛失するというお約束が……。1本だけならなくても遊べるんだけど、そのせいでなんとなく疎遠になっていた。

しかし、なんと昨年末の引っ越しの際にタンスの裏にて発見され、また時々遊ぶようになったのだった。
大人になっても「ポコンッ!」って飛び出すときはドキッとするから、スリル演出という点でホントによく出来てる。

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このゲーム、公式ルールが「飛び出させたら勝ち」→「負け」になった、というのは有名なエピソードだけども、wikipediaで調べると、

当初は敵に捕まり樽の中で縛られている仲間の海賊を救出するため、短剣を刺しながら樽の中でロープを切って助け出すという設定であり、「飛び出させた人が勝ち」となるゲームであった。


なんと!
うちでは最初からデファクト・スタンダードな「飛び出させたら負け」で遊んでいたので、なんでヒゲの親父にリンチ加えてるんだろう、と子供の頃からナゾだったんだけど、疑問が解けた。実際は助けていたのか。
……しかしよく考えたら、公式ルールを変えちゃったから、その説明成り立たないな>タカラ・トミー。

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それはそれとして、遊んでいると分かるが、実は剣を刺す穴を選ぶ行為ってほとんど意味がない。だってヒントないし。要は安全スロットが減っていくロシアンルーレットだよなぁ。

で、これに味付けをするためにちょっとした追加ルールを入れてみる。

[追加ルール案その1]
一発目で当てたら勝ち、もしくはやり直し。少なくとも負けにしない。

[追加ルール案その2]
最後の一発で当たっても負けにならない。ただし、確認の意味も込めて一応刺す。

[追加ルール案その3]
剣は4色×6本だけど、各色の1本に目印をつけておく。輪ゴムを巻くとかでもOK。その目印のついた剣で刺した場合、当たっても負けとならない。
つまり一枚「スペードの3」を持てるので、「ここは当たるかも!?」と思ったときにそれを使う、という遊びが生まれる

どうでしょう?

ところで、うちの親父は「ひょっこりひょうたん島」関連商品だと思っていたらしい。
それはトラヒゲ。

今年の一枚はこれ。

別にクリスマスは好きでもないし嫌いでもないんだけども、毎年この時期になると一枚は買ってしまうクリスマス・アルバム。

今年はこれだった。

Merry Christmas with GONTITI~best selection of christmas songs~
ゴンチチ
B0043C3FJO


悪いわけはないけど、ジャケも含めてこれはよい!

ゴンチチのクリスマスアルバムといえば、ミニアルバムではあるけど、20年前に出たこれが名盤。ソニーはなぜこれを絶版にしてるのか理解に苦しむ。
Fingering Christmas
GONTITI
B00005G4E0

「修学旅行夜行列車南国音楽」なんて曲が入ってるんだけど、聴くとなぜかクリスマスにマッチしてるのがゴンチチマジック。
Amazonマーケットプレイスだと安価で手に入るので中古に抵抗がないならオススメです。
「Merry Christmas with GONTITI」との曲のかぶりもあまりないので、「Merry Christmas~」が気に入ったならぜひ。



2010年12月12日日曜日

デジカメは「ぼかし」フェイズに入ったのか

CMを見ていると、おそらくミラーレス一眼デジカメの分野において、SONYもPanasonicも「簡単に背景がぼかせますよ」ということをプッシュしていて面白い。

ずいぶん前からデジカメは画素数に関してはどの製品でも問題ない状態になり、手ぶれ補正も当たり前になってきた。

その上で、僕も含めてデジカメで写真を撮りはじめたような層は「さすがにブレやピンボケは少なくなったけど、プロっぽい写真が撮れないんだよなぁ」と思う。
写真技術が、テクノロジーによって底上げされた、と考えるべきだろう。

その「プロっぽい写真」とは何か、というと、分かりやすいところでいうと背景がぼけていることなのだ。

これをメーカーも分かっていて、カメラの仕組みを知らなくても簡単に背景をボカす機能をつけていた。確かに魅力的だ。

もう一つ驚いたのが、SONYのカメラでかなり激しい手ぶれでもちゃんとした写真が撮れる機能。どうやってるのかと思った、連射をしていて、それを一枚の写真として合成するそうな。それ、写真と呼んでいいのかどうなのか……。



SONY READER、大丈夫なのか??

電子書籍はもちろん気になっていて、先日実際に「自炊」してる会社の先輩の話を聞いて、iPadも持ってるわけだし「あー、いいかも」と思ったりした。
ただ、「自炊」は事実上元になる本はパーになるわけで、本当に「PDF」というフォーマットでいいのかちょっと気になったり。

そんな中、偶然電気屋でSONYの電子ブック「READER」を見かけたので触ってみたんだけども……。

これ、大丈夫なのか??

表示はeInkというけど、一世代前のモノクロ液晶みたいな感じだし、eInkといえば「あれ、これってディスプレイなの!?」と思わせてくれるような文字の解像感がキモだと思うんだけど、それはまるでナシ。正直、iPadでPDF読んでる方がきれいな気さえした。

あとページ送り。いちいちフラッシュみたいになって気持ち悪い。

店頭で見る限り、とてもほしいとは思わなかった。というか、これならiPadで全然いいや、って感じ。


2010年12月4日土曜日

1997年はやはり何かをもってた。

Fantasma
CORNELIUS
B00410QBQW

「CORNELIUS/FANTASMA」というアルバムは、自分のiTunesライブラリには入っているもののCDは持っていなくて、
BOOKOFFなんかで500円以下で売られているのを見て「う~ん、買ってもいいけど、でもなぁ」というぐらいの作品であった、僕にとっては。
初回盤の無駄なCDの厚さ(特典のイヤフォンが入っていた)も敬遠した理由の一つだった。

フリッパーズ・ギターファンだった自分は、コーネリアスに関しては1st、2ndと買ってきていたんだけど、2ndあたりからの、いわゆるデス渋谷系への接近とか、音数が多くてワチャワチャした感じが好みではなく、この3rd「FANTASMA」はレンタルで済ませていたし、実際あまり聴くことはなかった。
1st、2ndも、もう手元にはない。

ゆえに名盤4th「POINT」は友人に薦められて半信半疑に聴いてみて、その「聴いたことがないサウンド・感触」に驚いてあわてて買いに行ったのだった。
あんなに「化ける」と思わなかったし、ましてやYMOと競演するなど想像できなかった。

そんな「FANTASMA」、今回砂原良徳リマスターということで、それでも貯まっていたポイントを使って手に入れたんだけど、一番興味深かったのが、このアルバムが1997年の作品だということだった。

以前、1997年という年がリスナーの僕にとっていかに面白い年だったか、という話を書いたけど、最近改めて聴いて今更ながら名盤だなぁ、と思ってAmazonマーケットプレイスで美品を手に入れた「電気グルーヴ/A(エース)」もこの年の作品で、やっぱりなにかのピークだったんだなという思いを強くした。

以前まとめたものに付け加えて書くと、1997年の前後はこんな感じ。

1996.6.21 Pizzicato Five/(mini album) 宇宙組曲

1997.2.11 Sweet Robots Against The Machine
1997.5.14 電気グルーヴ/A(エース)
1997.5.25 Tei Towa/Sound Museum
1997.6.21 Pizzicato Five/HAPPY END OF THE WORLD
1997.9.10 CORNELIUS/FANTASMA
1997.10.10 Fantastic Plastic Machine/1st

1998.3.31 砂原良徳/TOKYO UNDERGROUND AIRPORT
1998.5.21 砂原良徳/TAKEOFF AND LANDING
1998.9.10 Fantastic Plastic Machine/2nd
1998.11.11 砂原良徳/The Sound of '70s

1997年については、今回のリマスターを受けて特集を組んだミュージックマガジンなんかが検証していたけど、やや洋楽観点だったのが残念。
簡単にいうと、この年はいわゆる渋谷系的な音楽文化の総決算年だったんだと思う。

テイ・トウワ、電気グルーヴ、CORNELIUSらがそれぞれ重要アルバムを出していて、FPMがデビュー、Pizzicato Fiveはやや勢いがなかったけど、それでもアルバムを出している、という今考えるとかなり贅沢なラインナップで、当時は「こういう感じ」がずっと続くと思ってた。

ところが、やっぱり続かなかったんだよなぁ……。
僕もこの年をピークにして徐々にレコードを買わなくなっていくんだけど、CDの生産量は1998年をピークに下がっていったそうな。

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そのことについても書かれた本をタイムリーに読んで、大変面白かった。
未来型サバイバル音楽論―USTREAM、twitterは何を変えたのか (中公新書ラクレ)
津田 大介 牧村 憲一
4121503708

第二章の、日本のレーベル史は、本論と少し違うけど「レーベルとはなんぞ?」という問いへの答えとして、日本の音楽史としても必読。フリッパーズやトラットリアのディレクターだった牧村憲一氏ってどんな人だったのか興味があったけど、彼の仕事史にもなっている。

2010年11月28日日曜日

駅名のトラップ

東京在住(10年以上)の友人が

下北沢」と「北千住

を混同してて、ええっ!?と思ったことを書こうと思ったら、先日

新丸子」と「下丸子

を間違えて下車した自分がいた……。ま、これは実際近いのでギリギリセーフと思いたい。

以前、

中河原」と「分倍河原

を間違えて下車したなぁ……。

頭の部分だけが違う駅名でいうと、引っ越し初めて知ったのが

下高井戸」→「高井戸」もある
下北沢」→「上北沢」もある

とか。

北千住」→「南千住

もあるしね。

全然違うのに混同するのでいうと

高円寺」と「高井戸
二子玉川」と「多摩川

これらは場所的に近いのもあるけど、

多摩センター」と「たまプラーザ

「多摩」「玉川」「たま」系は点在しているのでややこしい。

武蔵~も多すぎるくせに散らばっていて厄介。

武蔵境」「武蔵小金井」(中央線)
武蔵小山」「武蔵小杉」(目黒線など)

ももうちょい考えろ>鉄道会社、と思う。とくに「武蔵小*」系。

国分寺」「国立」「立川

あたりの中央線の名前のかぶり具合も、もはやトラップ。

そういや京王線に越してくるまで

調布」と「府中

は全然区別ついてなかった。


2010年11月2日火曜日

郊外型のショッピングモールこそかつてのデパート。

車を手に入れてからというもの、以前はあまり縁がなかった郊外型のショッピングモールに足を運ぶ機会が多い。

これまでは電車でも行きやすいヴィーナスフォート、デックス東京ビーチ、アクアシティなどのお台場周辺に限られていたけど、トレッサ横浜、ラゾーナ川崎、ららぽーと横浜などうちから鉄道でのアクセスが悪い場所にも行ってみた。

そこで思ったのが、こういった郊外型のショッピングモールって、昔でいうところ、ぶっちゃけていうとサザエさん空間での「デパート」にあたるということ。

たとえば、

・デカい
・休日に家族連れでいく
・いろんな店がある
・わりと一日中いる
・ご飯を食べて帰ることが多い

などがまさにそう。

逆に現代のデパートは、こういう場所ではないと思う。

ただ、ショッピングモールが昔のデパートと違うのは

・外行きの格好をしていたが今はむしろ普段着
・高級な店というより通常よりやや上、ぐらい

といったところか。

あと面白いのが、どのショッピングモールに行っても同じ店が入っていたり、似たような店舗の配分だったりするところ。

まだまだ研究(?)は続く。


Pook-a-Looz(プーカ・ア・ルーズ)がおもしろい。

ディズニーグッズ、というとたとえばミッキーマウスの柄がついたコップ、とかいうとかなりウンザリしてしまうし、できるだけ家から追放するようにしてる。

子供の頃から見飽きてるのもあるし、実際に子供っぽかったり、いかにも「マンガ柄」というのがイヤなのだ。

とはいえディズニー作品は嫌いなどころか、むしろ好きな方だと思う。
だから、そんな中にあって一部の商品はザクッと自分に刺さるものがある。

たとえば当blogでこれまでも、ガチャポントミカなどのディズニーキャラがメカ化されたものはその都度紹介してきたし、




最近ではこれに反応してしまった。

ディズニーキャラクター ドーナツマスコット DONUTS DISNEY 食玩 リーメント(全15種セット)
B002DAC9NG


ディズニーキャラに大胆なアレンジを施した商品群も、グッと来る。

Vinyl Collectible Dolls: Mickey Mouse ( Modern Pets Friends Disney )
B000E67TZE


ガチャガチャ ガシャポン ディズニーキャラクター キャラけし2 全8種
B003WOLQKE


Disney meets The Wonderful! design work




ベルメゾンのディズニートート
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ついつい集めてしまうものも少なくない。

最近でいうとやや「いやがらせ」的な面白さがやり過ぎな感じも受けるんだけども、Cubic Mouthシリーズは、グーフィーが単なるおっさんになってたりするのは面白いと思う。

Cubic Mouth/キュービックマウス《ミッキー・ミニー》帆布トートバッグ【01ミッキー&ドナルド】☆ディズニーキャラクターお弁当箱カバン通販☆
B00409FX8Q


そんな中、最近ショップなどで展開されているのが

Pook-a-Looz(プーカ・ア・ルーズ)

というシリーズ。

ほんとかどうか知らないけどディズニー本社の人が描いた落書きが発展したものらしいが、このloose=テキトーさがツボ。それでいてキャラクターがちゃんと分かるものよい。
Pook-a-Looz バズライトイヤー(1575円)
loose-buz.jpg

このバズは、メカニカルな部分をむりやりぬいぐるみにしてるのも面白い。

ディズニーキャラクターはいわゆる「キャラ立ち」してるものが多いため、かなり大幅なアレンジを施してもそのアイデンティティは保たれる。
だからこういったアレンジフォーマットがあるとついつい「他のキャラはどうなっちゃうんだろう?」という興味がわく。

買う人にとってはあれにしようかこれにしようか迷う選択肢となり、またそれぞれの多様なニーズにも対応できる。
なんにしろ、買ってもらうものはディズニーの手のひらの上なので、ディズニーにとっては大いにけっこうなのだ。

だからこそディズニーの中では珍しくワル属性が入った、ややストリート系にも通ずるテイストを持つという「空きポジション」にすっとスティッチが入れたのだろう。
アニメとしてはマイナーな部類に入るチップ&デールがグッズキャラとしては主力級なのも面白い。

この点は、こういったグッズに限らず、ディズニーが持つ強みなんだろうなぁ。多くの人が自分が共感できる、または愛着がわくキャラクターをその中から見つけられる、という。

IKEAに行くと疲れる理由を検証してみる。

車があれば、IKEAへ行っても商品を持ち帰られるし、そもそも車だと行くのがとても楽なので、先日引っ越してから初めて行ってみた。

今回はセミオーダーだから可能だった、かなり小さめのテレビ台をリーズナブルに手に入れることができた。

自宅は一応北欧風(掘りごたつがあるが……)なのでIKEAの商品は相性がいいし、実際にいくつかは買っているんだけども、どうも作りの悪さが気になって、そんなに好きな店とはいえない。

それにしても、IKEAに行くと自分たちも含めてけっこうイライラしている人が多い気がして、IKEAに行くと疲れる理由を考えてみた。

その1 安いのですべての商品が購入できるため、がんばって品定めしてしまう
ほんとに安い。先に書いたように、その分、質が悪いんだけどもどれも購入できてしまう値段なので、一応見ておくか、というモードになる。つまり店の中の大部分が購入対象となるため、非常に疲れる。

その2 せっかく見つけても家の寸法などがわからず、喧嘩になりがち。
「あれ、これなかなかいいじゃない」となった時に、でも「うちのあの隙間に入るっけ?」と分からず、どうしようもなくなる。もう一度来るのも面倒なので、カンに頼るけど夫婦で意見が違って、それでもどちらも正解は分からないのでイライラする。

このあたり、通販カタログなどは選ぶ際に自宅にいるためサイズもバッチリ分かるので、本物を見れないデメリットはあるけど、品定めにおいては通販カタログと家具は意外にマッチしているといえる。届いてイヤだったら返品しちゃえばいいし。

その3 店内が狭く、その割に買えるものが多いため大きめのカーゴを持った人がうろうろしている
ホントに狭い。IKEAの店は基本的にショールームで、自分で倉庫みたいな場所に商品を取りに行くんだけど、このショールームが狭め。ふつう、家具屋というともっとゆったりしてるんだけども、そうとう詰め込んである。家具屋というよりDIYの店ににている

その4 セルフサービスなので荷物が重くてイライラする
その狭い通路を、カーゴに載せているとはいえ重い荷物を運ばなくちゃならなくて疲れる。
しかもIKEAはやはり小さい子供を連れた人がけっこう多いので、ぶつかるんじゃないかと気をつける必要があってそれもまた大変。

などなど、考えれば考えるほどIKEAという場所は人を疲れさせるようにできていることに気づく。
いや、嫌いじゃないんだけどね。

2010年10月30日土曜日

「天地明察」が面白すぎた

天地明察
冲方 丁
404874013X


実は「マルドゥック・スクランブル」(読んだことないけど興味はあった)のイメージ、「天地明察」というタイトル、表紙からずっとSF警察ものだと思って、完全にスルーしてたんだけど、新聞で「改暦に関する時代小説」であることを知ってビビビ!と反応、即買って、読み出したら止まらない。

ハードカバーの本は大嫌いだし持ち歩くこともしないのに、この本はその重さにもかかわらず、会社の行き帰りの電車の中で開くのが楽しみな小説だった。

題材、伏線の巧みさ、人物描写のうまさ、すべてが素晴らしい!
小説でここまでおもしれーと思ったのは「終戦のローレライ」以来か。

いやぁ、面白かった!

そして、著者・冲方丁(ずっと「沖」だと思ってた)の次回作は本書にも登場する「黄門様」を主人公にした小説だとか! 楽しみだ!

さぁて次は文庫になった「山本兼一/利休にたずねよ」を読むとするか。


2010年9月27日月曜日

編集の本2010.9

何冊か編集者関連の本を読んだので、まとめてメモ。

popeye物語―若者を変えた伝説の雑誌 (新潮文庫)
椎根 和
4101288828


popeye創刊時の編集者だった椎根氏によるpopeyeが伝説だった時代の回想録。ところどころ著者の視点がちょっとイヤな感じがするのが鼻につくけどそこをガマンすればやはり新しいものが生まれるときの熱気がつまっていてグイグイ読ませる。
「ニューロマンサー」を訳した故・黒丸尚氏は、電通で働くかたわらペンネーム「LEO」としてSFを中心としたライターをしていたというエピソードは、彼の天才性を十二分に感じさせる。

最近ブルータスが2010年6月1日号で「ポップカルチャーの教科書」として、自身を時代のカルチャー、サブカルチャーとともに回想していて面白かったので、あわせて読むといいかも。

編集者の時代 雑誌作りはスポーツだ (マガジンハウス文庫)
マガジンハウス
4838770391


タイトルからは分からないけど、popeye木滑編集長の編集後記を集めた本。そんなもん面白いの?と実は僕も思ったんだけど、読み始めたらこれが意外と面白い。
まず当時の状況が生々しく分かるからで、たとえばスターウォーズの噂が聞こえてきて実際に目にしてこりゃすごいと驚く様とか、のちの携帯電話を予見していたり、今から見ると当たり前のものが当時は影も形もなかったことに気づかされて面白い。
また、popeyeという雑誌は絶えず読者に話しかけていくような作りになっていたと思うけども、それがこの編集後記に色濃く出ているからだと思う。キャッチフレーズは「Come join us!」だもの。

なお、今、本屋でpopeyeを開いても全く別の雑誌なのでご注意。個人的には扱っている内容的には「Lightning」が当時のpopeyeぽいのかなぁと思ったり。ただ、当時新しかった部分は現在、「雑誌」と言うジャンルは担っていないんじゃないかな。

ビッグコミック創刊物語―ナマズの意地
滝田 誠一郎
4833418983


講談社のマガジン系に関しては回想録や語られることが多かったけど、サンデー系は少なく、ビッグコミックに関してはなおのことのように感じる。
本書はビッグコミックというより、同誌や伝説の雑誌「ボーイズライフ」、そしてレコパル系の雑誌を創刊した小西湧之介の評伝といってもよい。
面白いのは、ビッグコミックはマンガ誌としてではなく文芸誌~中間小説誌に近いイメージで作られていたこと。そこがそれまでの青年誌とは一線を画しているんだけど、それが最初に実現できたのも小西氏のパワーと小学館という出版社の体質にあることが分かる。講談社ですら青年誌を出すのが相当あとになってしまったぐらい、そのコンセプトは画期的だったのだ。
雑誌ファン、マンガファンは読んでおいてよい本。


アニメックの頃…―編集長(ま)奮闘記
小牧 雅伸
4757142161


解説の氷川竜介の言葉を借りると
「伝説の雑誌」と呼ばれる『アニメック』を立ち上げた編集長・小牧雅伸自身の手で、その勃興期の様相について綴られた回想録
が本書。ミニコミを作っていた学生だった小牧氏がアニメ雑誌を作ることになり、試行錯誤していく姿は編集モノ好き、立ち上げモノ好きの自分にはたいそう面白く読めた。途中からはまだテレビ放映時でマイナーだった「機動戦士ガンダム」にまつわるエピソードも多く語られて貴重。
それにしてもweb連載というのもあるのかもしれないけど、この著者は文章がちょっと……。アニメック自体も誤植が多かったそうだけど、ところどころ文章が読みにくい上に、意味が通じてない部分もチラホラ。解説の氷川竜介のしっかりした文章を読んだらほっとしたぐらいだ。そんな小牧氏だからこそノリで雑誌を作ってそれが熱意が読者に伝わったのかもしれないが……。
途中から副編集長として現・角川書店社長の井上伸一郎氏についても語られていて面白い。やはり社長になるような人は若い頃からしっかりしてるんだなぁ……。けど根は変態っぽいが。

2010年9月17日金曜日

iPadをはじめたよ。

iPadを買ってしまった。
基本的に家でしか使わないのでWi-Fiの16Gモデル。一番安いやつですね。

TUNEWEAR iPad用PUレザーケース TUNEFOLIO for iPad オレンジ TUN-PD-000008
B003L9HTOM
↑同時購入したケース。意外と必要だった。

実は発表時・発売時、まったくiPadに興味なかったのは、「でかいiPhone」と思ってたからなんだけど、比較対象をiPhoneのようなモバイル端末ではなくノートPCと比べたら、今まさに欲しい商品であることに気づいた!

これまで自分がノートPCでやりたかったことは

1.テキスト入力
2.ゲームをプレイ(仕事のため)
3.お茶の間でブラウジング、メールチェックなどによる情報収集。

1に関してはPomeraを買ったので、解消。

2はノートだと割高なのと、現在使用しているデスクトップPCが4年経過するのでそちらを買い換えるのも手かも。

こうして整理してみると3ができればよいということで、それならビューワーでいいじゃん→あれ、iPadってもしかしてまさにそれ!?という次第。
PCはメンテナンスとかウィルスソフトがどうのこうのとかひたすら億劫なのも買う気が失せる。

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購入してみて、やっぱりこれで正解だったと思った。

一番気に入ったのが、その起動時間の短さ。基本的にほっといてもスリープするので、ボタンを押してあげると即起動。もし電源をオフにしてもさして復帰まで時間はかからない。

今のところ実際に活用しているのは、

・ブラウジング(ニュースとか)
・Twitter
・返信の必要のないお知らせ系メールの閲覧
・天気予報ソフト
・TV番組ソフト(ダラダラ見ないから逆に番組ソフトが重宝する)
・地図検索

などなど。

ソフト「iBook」でPDFの小説を読んでみたけど、PCよりも読む気はする。短編ならいける。けど、バックライトなので本の代替物としてはまだまだ。でも時間の問題だなぁ。

とはいえ、欠点もある。

操作系はともかく、入力系はとにかく面倒。慣れの問題もあるかも、だけど、いやいやこれはタッチパネルの勘弁さゆえのデメリットじゃないかなぁ。

キーボード慣れしているので、ソフトウェアキーボードが泣きたくなるほど使いづらい。とくにカーソルキーがないのが不便すぎる。コピペすら面倒。
ブラウジングの際、細かいクリックが面倒。マウスなどの場合、文字の上にカーソルをあわせ、その後クリックするから間違いがないけど、iPadの場合、画面に対して一発でクリックしないといけない。
ブラウザのブックマーク整理すらわずらわしい。PCみたいにガッツリカスタマイズする、という発想は持たない方がいいのかも。

それにしてもこうなってくるとあえてPCでやることは限られてくる。
blogの編集と書き込み、メールのリプライ(プライベートだけなのであまりない)、iTunesによる音源管理、画像管理、画像処理、月イチで作るカレンダーなどなど。
編集や管理作業はやはりPCがよい。こういった作業はキーボードとマウスがついて比較的画面が広いデスクトップPCが有利なんだろうか。


2010年9月7日火曜日

人はメモについて語り出すと、長い。

一口に「メモ」といっても、人や状況によって意味が違ってくるから厄介だ。

TODO、ほしいものリスト、行きたいところリスト、アイディア、仕事のメモ、原稿の下書き……。
どれもメモといえよう。

自分の場合、「TODO」、「アイディア」、「仕事のメモ」は罫線が入ったシンプルなメモ帳に、すべて書いている。仕事もプライベートも同じメモ帳。いわゆる備忘録ですな。
そのままだと混沌とし過ぎているので、仕事は会社のOutlook、プライベートはパソコンのファイル、最近ではポメラなど適切なデジタルデータにそれぞれ移して、メモ帳から消すようにしている。

「ほしいものリスト」は、購入を迷っているものであることが多いから、できれば商品の詳細にアクセスできるようにしておきたい。
いろいろ試したすえ、今は、Amazonの「ほしいものリスト」にガンガン追加していく、という方法にしている。もちろんAmazonで買えないものもあるけど、やってみると意外に多くない。
またAmazonでそうしておくことで、そこに自分のコピーロボットみたいのができあがり、システムが紹介してくれる商品の自分へのマッチ率がかなり高くなっていくのもメリット。個人情報云々を気にする人はいやかもしれないけど、これは単純に便利。

「行きたいところリスト」は、住所・電話番号をのせたリストを作っているけど、最近車を買ったので、車で行くようなところはガシガシカーナビのお気に入りに入れるようにした。

ポメラでは、blogの下書きとカレンダー機能を利用した日記用のメモをしている。
これ、あくまで下書きに使うというスタンスがミソで、たとえば商品紹介のタグなどはポメラでは書きにくいので、下書きがすんだらPCに移してリンクを入れたり写真を入れたりといった編集作業をしてアップロード。ビューワーも変わるので、推敲もしやすいように思う。

というわけで、クラウド云々とかそういうサービスはぜんぜん使ってない。
仕事に関していうと、守秘義務の関係とずっと会社内で仕事を行うので自分にはほとんど使えないTIPSだったりすることが多いという事情もある。

ちなみにその中のひとつ、Evernoteはちょっと使ってみたけど、「同期」が今の自分にはあわなかった。
webページもリンクだけ集めておきたいし、コピーを一箇所に集めておくというより、オリジナル・最新の情報にすぐにアクセスできるリンク集、みたいになってる方が理想的だなぁ。
そもそも使い方間違ってたのかもしれないけど。

というふうに、Lifehackとかって仕事や性格によってもまちまちだから「これが答え」ってのがなくて、いろいろ試してみるしかないんだなぁ。

キャラクターの魅力って?

SF3Dオリジナルが復刻されたかと思ったら、
SF3Dオリジナル[復刻版]
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なんと雑誌連載分がまとめて一冊に!
SF3Dクロニクルズ
4798601012

かつて古本屋でHOBBY JAPANでSF3Dの記事が入っている号をチビチビ買ったりしてたんだけど、こうしてまとめて読めるなんて画期的だ……。

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元々は僕だってガンダムとか好きだったんだけど(今でもTHE ORIGINとかお話としては好きだけど)、メカとしては今はもうほとんど興味がない。

なんでだろう、と考えてみたんだけど、それは「キャラクター性の配分」にあるんだと思う。

誰かが言ってたけど、ガンプラって実はフィギュアに近い。最近のガンダムはとくにそう思う。

フィギュア、ってなにかというと「キャラクター」なのである。

「キャラクター」とはなにかというと、たとえば「character」を辞書で調べると「人物評価の基準となる人特有の道徳的特性」と書いてあるが、つまりある人がある人であることを際立たせる個性のことだと思う。

ゆえに名前や愛称がつけられたりする。

この「名前で呼ばれる度合い」ってかなり「キャラクター性の配分」とリンクしてると思う。
ガンダムは、RX-78というより、ガンダム。

ガンダムがキャラクター性:オブジェクト性(?)=7:3ぐらいとすると、SF3D~マシーネンは5:5ぐらい?

僕が興味をもっている車に関しては、大体3:7~2:8ぐらいじゃないか。
車だって愛称があるものほど、キャラクター性が強いといえると思う。

でも重要なのは、なんだかんだ言ってその配分量はともかく「キャラクター性」があるものに人は興味を持つ、ということだ。

車に関してもそう。
僕の場合、主にフォルムなどから「キャラクター性」を感じて面白がっているのだ。

車の場合、ドライバーとして車から感じるキャラクター性もあると思うけど(速さはもちろんグリップのよさとかもろもろ)、それは他人と共有しにくいゆえちょっと違う。でも車好きの多くはこっちを求めているため、僕のようなキャラクター的に車が好きな人間はちょっと居心地が悪かったりする。

その辺、メカ好きと言っても結局「ガンダム出身」だなぁ、と自分で思うことが多い。

小鳥はとっても歌が好き。

iPhoneは持ってないので、PCブラウザのプラグインでtwitterをはじめて半年。

……読む人も読まれる人も全然増えません(泣)。
根がひきこもりの人見知り(基本的に他人にあんまり興味ない)だから、想像通りといえばそうなんだけども。

それでもチョコチョコ書いているのはニッカー(日記をつける人;造語)のなせる技。

でも、twitterって(プチ)有名人ホイホイだと思うなぁ。
「あ、○○さんですよね?」ってフォローされた日にゃ、そりゃ誰でも勘違いするし、あながち勘違いでもなかったりする。
だって、広瀬香美がチヤホヤされるんだよ?
ダイジョウブ?って思ったもん、いろんな意味で。

本人はどこそこ行った、食べた、とか書いてりゃいいだけだし。そうでもないか。

親分肌の人、噂話が好きな人はハマりそうなメディアではあるなぁ、と思った。

ま、全然使いこなせてないので負け鳥のさえずりですけども。

個人的には、細かいミュージシャンの出演情報、といったニッチな情報を自分から拾いにいかなくても得られるのはいいなぁと思ってる。

2010年8月29日日曜日

カーとモビルとビークルと

最近、意外と自分がヤンチャな車も好きなことに気づいた。

ヤンチャといってもいろいろあるけど、まず子供の頃好きだったウィリス系のジープにいまだに引かれる。無骨な感じがよい。

アメリカンなホットロッド系も意外に好きだったりする。
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ホットロッド、って車高をやたらあげる・でっぱりを排除してツルッとさせる、といった日本の暴走族文化とは違う妙な趣味のベクトルやサーフィン文化ととなりあわせ?の精神性など、いろいろ興味はあるけど、まだまだぜんぜん分からない。
そこを文章化した人やできる人も少ないのかもしれない。

ホットロッドでは、意外とドイツ車であるワーゲンを使うことが多いらしい。丈夫で改造しやすいから、らしいけど、これもまた面白い。
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フォルクスワーゲン・ビートルのエンジンを積んだオフロードカーというのもあって、さっそくミニカーを買ってしまった。
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メイヤーズ・マンクス・デューン・バギー

車や自動車を英語でいうと
・カー
・オートモビル
・ビークル
といくつかの言い方があるけど、僕はこの中でも「ビークル」と呼べるようなものが好きなのかも、と思ったりした。

そういやうちの「カングー」もビークルと呼びたくなるような車なのかもしれない。



1ヶ月経ったカングー。

カングーも我が家に連れてこられて一ヶ月以上経ち、まるで飼い犬のように玄関に鎮座している。

今ちょうど仕事が繁忙期であることもあって自分はあまり乗る機会がないけど、妻が夏休みの子供たちを連れて乗り回している。

それにしても、燃費は悪い……。
最近の日本車はとくに燃費がいいからなおさら目立つ。
ま、そこは承知の上で選んだのだからしょうがない。

購入したすぐあとに近くのオートバックスに行って、必須だと思ってたカーナビとETCを購入。

ETCは割引の仕組みがいまだによくわからないけど、楽だし、文句ない。

カーナビはこちら。
PIONEER carrozzeria Air navi 5.8型ポータブルメモリー通信ナビゲーション AVIC-T07
B003MTWXB0


取り外して家に持ち運べるので、行く前に屋内で調べたり出来て便利。

ただ、欠点もいくつか。
まずトンネルに弱い。一度位置把握ができなくなったのに気づかず、高速を降りそこなってたいへんな目にあった。
またナビゲーションの内容が100%信じられなくて、Uターンするのにわざわざこういうルートをとる?てなことを言ってくる。このあたりはある程度アドリブを入れていかないとダメなんだろうな。

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ふと気づくと最近の車にはいわゆるバンパーらしいバンパーがないんだけど、カングーには黒々とした立派なバンパーがついている。
先日、家の玄関の柱に車をぶつけたら、バンパーがベコッとへこんでしまった。
でもプラスチックっぽい素材だし後ろから押せば直るだろうとほっておいてしばらく走っていたら、いつの間にかもとに戻っていた。
ナイス!

ちなみに車内が広々としてるのはいいけど、クーラーの効きは悪いような。

痛しかゆし。

時計のインターフェイスって最悪じゃない?

街を歩いているとふとショウウィンドウに気になる腕時計があったので、久しぶりに買ってしまった。

カシオ Gショック 腕時計 クレイジーカラーズ AW582SC-3A【並行輸入品】
G-Shock Men's Watches G-Shock Youth Culture AW-582SC-3ADR - WW



しかも、G-SHOCK!
自分がG-SHOCKを買うなんて……。

というのもG-SHOCKってずっとデジタルしかないと思ってたからで、先日偶然針がついたアナログもあることを知り、いくつか見た中で色がとても印象的だったこれを購入。
なかなか気に入ってる。

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ところで、この時計はアナログ表示だけど、秒針がない。
デジタル表示で曜日と秒を教えてくれるけど、秒の表示は針の位置によって見えないこともある。はなから秒を教える気があまりない。

思ったんだけど、日常生活において「今は何秒か」という情報はほぼ必要ない。

ではなんで多くの時計についているかというと、時計が動いているのを確認するためなんじゃないか。

デジタル時計ではそもそも「:」がチカチカしてるだけだったりするし、と思って携帯電話を確認してみるとそれすらない。携帯電話は液晶画面が写れば、時計は少なくとも動いていると僕らが信じているからだ。

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さて、時計といえば、ちょうど子供が時刻を意識し始める年頃なんだけど、時計がまだ読めず、これを教えるのが意外と難しい。

そもそも60進数。
だけど「時」だけは表示上は12で0に戻り、本来は24でひとまわり。
また秒以下はなぜか10進数というのも不可解だ。

針が(秒針含めて3つ)あって、それぞれの単位が違う。短針・長針は微妙に動きが連携されるが、秒針と短針はしない。

よくよく考えると、アナログ時計のインターフェイスって最悪で、よくもまぁこんな複雑なものが普及したわい、と思う。

でもいつの間にかたいていの人が時計を読めるようになるし、僕のようにアナログ時計の方が時刻を把握できる人間だって多くいる。

そういう意味で、かつて「これでいい」というある人(誰だ?)の英断と、多くの人の「時間を知りたい」という欲求がうまくあわさったんだなぁと思う。

オマケ。
今回買った時計、メーターがいくつかあって松本零士っぽいなぁと思ったんだけど、ほんとに松本零士のメーターをモチーフとした時計が出ている。
しかし、コレジャナイな出来。なんか違うぞ、これは!!

2010年8月15日日曜日

閉店がとまらない。

たまたま「本の雑誌」を手に取ったら、飯田橋のミステリ系に強い本屋「深夜プラスワン」閉店の記事があった。
僕は学生時代最寄り駅が飯田橋だったので、この店にも何度か行ったことはある。けどミステリに興味がなかったのでそれほど印象にはない。
であるけども、なんでつぶれるんだろう?と思って読んでみると不況であることと、もうひとつ、翻訳ミステリ離れだそうな。

なんでも「このミス」の1位がマニアックで一般の人にとって面白くなかったのが3年間続いて、翻訳ミステリ離れが起こった、とか。

これ、面白いなぁ。

ファン投票とかってどんどん精鋭化するから、そこでの大賞が必ずしも多くの人へのレコメンドにふさわしくなかったりするというわけか。
その点、本屋大賞は「売りたい」「読書を広げたい」という目的があるから、そういうことはないのかもね。

これからの本屋が生き残るには、コンビニ化、倉庫化、マルチ化(ヴィレッジヴァンガードみたいなのね)、専門化、ぐらいかと思ってたけど、専門化というのもリスク高いなぁ。
あとはこころざしというか意地の問題か。

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本屋といえばもうほとんど巡ることもなくなった古本屋だけど、前から興味があった吉祥寺の「BASARA BOOKS」へ、わりとアクセスがいいこともあって行ってみた。
サイトを見てアングラ寄りかと思ったら、サブカル全般といった感じで、古本よりもミニコミが置いてあるのが面白くて数冊購入。
久々にまた行きたくなる古本屋だった。

劇場版はマントの色もオシャレ。

NHK-BS2の「999」特番最終日は、みずからテレビ版しばりをかけてるにもかかわらず劇場版「銀河鉄道999」を放送。
これだけは例外扱い、ってのはやはりテレビ放映時の公開であることと、これを抜きにしてアニメ版999は語れないからだろうなぁ。

劇場版はその興業的性質から対象年齢があがっているんだけど、主人公の年齢設定・容姿をあげることでそれに対応、というのが大胆。
また時間的制約もあって、原作をうまくズラしている(トレーダー分岐点=ヘビーメルダーだったり、クレアの死に方は一緒だけど場所が違うとか)けど、今回見直して一番の違いは劇場版の鉄郎が999に乗る理由は「母親のかたきである機械伯爵への復讐」であって「機械人間になること」ではない点。これ、見逃しがちだけど重要な点。

音楽もゴダイゴを起用したりと、「銀河鉄道999」というより「THE GALAXY EXPRESS 999」という感じに仕上がっている。

それにしてもここにでてくるハーロックが一番みんなが思うキャプテン・ハーロックだよね。
なんでハーロックが主人公の作品はいまいちか、ってのは、ハーロックは憧れられてこそ光るからなんだろう。「まんが道」における手塚治虫みたいなもん。
その点、とくに劇場版では憧れられまくりなのでピカピカ状態。セリフ数も少ないのにセリフ一つ一つが珠玉過ぎ。

「銀河鉄道999」って鉄郎の母親のエピソードはいやというほど出てくるんだけど、父親は小さい頃に死んでるのでまるで出てこない(「さよなら~」は僕の中ではナシなので除外)。
しかし松本零士本人が同じだったかというと全然違っていて、彼は父親のことを尊敬しまくってる。
これが、たとえば鉄郎→ハーロックへのあこがれやアンタレスで描かれてるんだろう。

また劇場版はエメラルダスの乙女っぷりも見所。追っかけのタイミング悪すぎ。

ちなみに、この劇場版第一作が放映されていた前後の年、って日本のアニメーションのピークのひとつだね。
「ヤマト」がヒットをうけて「劇場版999」(東映動画が虫プロ出のりんたろうを迎えたのも面白い)、負けじと元東映動画組の宮崎駿が「カリオストロの城」を作り、虫プロ系の富野由悠季がタツノコ出の大河原邦男をつかまえて「ガンダム」を作る……。
スタッフが入り乱れて、それまでの日本のアニメーションの総ざらいがこの数年で行われているんだなぁ。

そりゃ、ブームにもなるわ。

2010年8月12日木曜日

どうした?ディズニーモータース

ミニカーの中でもトミカとディズニーもコラボ「ディズニーモータース」はかなり好きなシリーズ。

ディズニー&トミカ、というと子供向けと思いがちで、実際「ディズニートミカ」というシリーズは既存のモデルにリペイトしたりキャラのシールを貼ったりしただけの、大人の目からみると萎えるシロモノだったりする。

これに比べてディズニーランド周辺でしか買えない「ディズニーリゾートビークル」という別注モデルは、ディズニーランド内の乗り物に加え、まったくオリジナルデザインの商品をなんと新規金型で作っていたりと、かなり気合いが入ったシリーズ。限定品ゆえいつどんなものが出ているのか把握しにくいのも、逆に燃えたりするのだ。
とくに「ロック・アラウンド・ザ・マウス」というイベントででてきた車をミニチュア化したシリーズはイベント用の実車があるだけにクオリティが高く、中でも「ドナルドのサーフワゴン」は出色の出来。

その流れがあってかどうかは知らないが、「ディズニーのキャラクターたちが作った」という設定でできたのが「ディズニーモータース」。
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↑一番のお気に入り、おそらくメッサーシュミットをモチーフにした、デール(チップ&デール)のタップンタップ

いわれないとディズニーキャラクターをモチーフにしていることも分からないぐらいの雑妙なアレンジがよい。
最近ではヤンチャな「ピートのカスタムガレージ」というサブシリーズなんかもあって、なかなか凝っている。セブンアンドワイ限定品もトミカ全般でも珍しいマットなカラーリングだったり、僕なんかは「あ、自分にターゲットがあたっている!」と思ってしまった。
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ところが。

その「ディズニーモータース」最新作のトイ・ストーリーのがイマイチ。
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写真で見たときから「あれ?」という感じだったんだけど、実物もやはりなんだかエッジが効いてないというか、子供向けな感じがするんだよなぁ。
ディズニーストア限定品のチェシャ猫タップンタップもコレジャナイな出来でパスだった。

このシリーズは子供向けのシリーズと見せかけて、実は子供に向けて作ってないでしょ!という共犯意識がよかったのに、担当者変わっちゃったのかなぁ・・。

そんなことを考えていたら、なぜかまさかの文原聡Cubic Mouthとのコラボ。
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内装の色が素敵で思わず買ってしまったが……。

まさに、迷走!?

999にはどうしても乗ってしまう

NHK-BS2で放送の「全駅停車!銀河鉄道999ぜんぶみせます」。
999と聞くとどうしても気になってしまうのは三つ子の魂なんとやら、というやつか……。
それにしてもBS2、余命一年を切ったせいか、やりたい放題な気がする。いいけど。
銀河鉄道999 [Blu-ray]
松本零士
B0027ZCKAE

↑こちらは最終日放映の劇場版第一作。名作。

今回はメインがテレビ版の傑作選をメインに据えているのも自分にとってポイントが高い。

僕にとっての「銀河鉄道999」は、出来の良し悪しはともかくとしてこのテレビ版が主軸になる。子供の頃、なぜか風呂上がりの記憶とともに、このアニメはある。

今回の特集番組では裏話なども挿入されるんだけど、テレビ版の西沢プロデューサーがアニメ化するにあたって力を入れたところが2点あったという。
ひとつはストリングスやスキャットを多用した流麗な音楽の導入。
確かに手っとり早く「あの世界」にひたるには、青木望の担当したサントラを聴くのが一番だと、常々僕も思っていたのでこれはとてもよく分かる。
GALAXY EXPRESS 999 ETERNAL EDITION File NO.5&6 テレビアニメーション 銀河鉄道999
TVサントラ ささきいさお 杉並児童合唱団
B00005LCJH

そしてもうひとつは、高木均(ex.トトロの声!)による詩のようなナレーション。
新しい星に行く→見知らぬ人と出会い、事件が起こる→別れる→鉄郎の感想→メーテルの意味深な態度→それを総括するナレーション→エンディング「青い地球」→悲愴感ただようBGMにのせて車掌声での次回予告「~に停まります」、という黄金フォーマットは、いやがおうにも詩情あふれるものとなる。子供の頃、999を見ると不思議な気分になったけど、やっぱり意図したものだったんだなぁ。

そしてメーテルは、母でもなく姉でもなく恋人でもないポジションにいて、絶妙。これだけ色気のないヒロインも珍しいが、色気があると演出的に失敗だからこれは正しい。
ちなみに劇場版第一作の後半で立場的な事情から急に「乙女」になるのは、とても違和感がある。

「999」はやたらと印象に残っているエピソードとそうでないものとがあるけど、今回のセレクトには印象に残っているエピソード(たとえば「蛍の街」「枯葉の墓標」「大四畳半惑星の幻想」)や、友人が「こんな話があったよね」と言っていたエピソード(たとえば「C62の反乱」「これからの星」)も選ばれていて、楽しい。

今回見直して新鮮だったのは、貧困がテーマになっていることが多いことだ。
現在フィクションで貧困を描く、というのは少ないし、ギャグや単なる苦労話のオカズになることが多いけど、999では身近なものとして描かれていて、これは僕らの世代にはちょっと作るのは無理だなぁ、と思う。

細かいところでは、OP映像がマイナーチェンジするのも見所。「人は誰でも幸せ探す」のあたり、トレーダー分岐点に向けて出現車両が増えて(666とか888とか)、後半は宇宙に浮かぶ駅から各車両が出入りするというバージョンになっている。僕が一番覚えているのはこれだ。
アイキャッチも数種類あって懐かしい。

2010年8月8日日曜日

「大甲子園」読破。

今年も甲子園が始まったけど、僕は梅雨時期、一足お先に一人で盛り上がった。

それは水島新司の「大甲子園」。
大甲子園 (1) (少年チャンピオン・コミックス)
水島 新司
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ちょうど一年ぐらい前に偶然このマンガに出会った話は以前書いた
ずっと読みたかったんだけど、引っ越したことでなんとかマンガをおくスペースも増えて、ようやくヤフオクにて大人買い。

「大甲子園」は「ドカベン」の続編であり、かつ、水島新司の高校野球マンガオールスター戦でもあるのだ。燃えないわけがない。

しかもベースとなっているドカベンのキャラもうまく使っていて、最初は県大会決勝から始まり、因縁の白新高校・不知火との対決から幕を開ける。

そういった直球の展開もいいんだけど、たとえば昨年の優勝校・通天閣高校が甲子園出場できなかったり、土佐丸高校を破った謎の進学校が、犬飼兄弟の末弟で頭脳派ピッチャーの知三郎を擁した元・明訓の徳川監督率いるチームだったりと、どう考えてもドラマが生まれるでしょ、という人物配置をしてくる。

作画的にも、コマの使い方で投球のリズムと打者がそれを捉えるテンポを気持ちよく見せてくれ、野球とは球を追うスポーツと言えるけど、球の流れがマンガにおける目線の誘導とうまく融合していて読んでいて「野球を見ている」臨場感がある。
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しかし、このマンガの一番の魅力は会話にあると思う。
とにかく、みんなよくしゃべる。
対戦相手同士はもちろん、なぜかテレビ中継のアナウンサーと選手が対話していたり、テレビ中継を見ている他の高校の選手たちがごちゃごちゃ解説を入れたり、言葉が生まれるようなシチュエーションを抜かりなく用意している。
ここまでゲーム外のネームが多いスポーツマンガって珍しい。このあたりを継承しているスポーツマンガって、「キン肉マン」なんじゃないかな。

そしてそんなしゃべくりマンガの中で一番しゃべらないのが山田太郎で、ゆえにうるさいぐらいにしゃべりまくる岩鬼が、ある意味で主役なのは間違いない。
とくにこの「大甲子園」では山田太郎が意外と不振だったりして、岩鬼のここぞというところでの一発が印象深かったりする。

ちなみに、準決勝「球道くん」の青田高校戦は引き分け再試合なんだけど、どちらも地味な試合展開だったりする。
その反動か決勝戦がちょっとトンデモ野球マンガみたいになってて、やや「なんだこりゃ」な感はあり。

おまけ。
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こりゃないだろ!

2010年8月5日木曜日

ホットな「鉄板」が一枚あればよい。

「トイ・ストーリー」シリーズは、アンディというキャラがあまり好きじゃなく、そんなに熱心なファンではなかった。
なのに、なぜか「3」はシリーズ完結、3D初体験(ちょい違うか)ということも手伝って興味があり、思わず初日初回で観てしまった。
THE ART OF トイ・ストーリー3
チャールズ ソロモン スタジオジブリ
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これが予想通りというか、すばらしい内容で、とにかくラストがいい。見に行く前にいろいろと予想してみたけど、これは思いつかなかった。けど観た後には「これしかないよなぁ」と思わせるような、鉄板なラスト。

偶然、雑誌で監督のインタビューを読んだら「今回はラストが決まった後はいつもの通りやればよかったから比較的楽だった」てなことを言ってて、なるほどなぁと思った。

そうなんだ、ブレないアイディアがひとつ、たったひとつあればいいんだ。
それさえあればあとはついてくるはず。

これがなかなか分からないんだよなぁ。

と自分のダメな仕事っぷりを猛省しつつ、もう一つ、上半期に熱中した深夜アニメ「四畳半神話大系」のラストも秀逸で、これ(アイディア)があればあとは面白くなるなる、と確信できるような類の作品だった。
四畳半神話大系 第1巻(初回限定生産版)[Blu-ray]
B003LW9SFM

どれぐらい違うのだろう、と原作の小説を読んでみたら、ラストのアイディアは原作のもので、アニメ版はよりそれが際だつような構成を全体通してとられている。
四畳半神話大系 (角川文庫)
森見 登美彦
404387801X

やっぱり大切だなぁ……。