2009年8月15日土曜日

破が繰り返し観られる理由。

ようやく「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」を見たけど……
すげーな!!!!想像以上に面白かった!
もっと早く見るんだった。

この面白さ、う~ん、言うなれば「バイキング料理」って感じかなぁ。

とにかくシェフの好きなものが集められていて、でもバランスがよくてあんな料理もこんな料理もと次から次へ皿に盛ってしまうような。
で、ふと気がつくと隣の部屋にもまだ料理がたくさんあるじゃん!!ていう。

食べまくってお腹いっぱいなんだけど、まだ全部食べた気がしない。
ゆえにリピーターを産むんじゃないかな。確かに「これもう一回観たい!」って観てる途中で思ったもんなぁ。

実は前作「序」を劇場で見たときは、なんだー焼き直しかぁとガッカリして「破」は見る気もなかったんだけど、今思うと「序」は食前酒に過ぎなかったんだなぁ。
「破」はテレビ版とも全然違う展開で、あれこの素材でこんな料理を?……てな驚きも大きい。
すると「Q」はスペシャルディナーってところなのか。
ただ、個人的には「エヴァンゲリオン」という作品は構造的にも中間部あたりが面白さのピークなのかも、と思っていたりする。というか、散々ガッカリさせられただけについ予防線を張りたくなるだけなんだけど。

ビジュアル的にも面白くて、70年代的な感じがあったり学校生活のディティールも細かかったり、でも今ではあまり真面目に描かないSF的な都市描写はしつこくやるし、この好きなモノだけ集めた感じは「お子様ランチ」的でさえある。でも幼児性は感じてもけっして幼稚ではないという不思議。

過去作品の引用も、引用のための引用ではなくて「これしかないから使わざるを得ない」という必死さすら感じられて気持ちよい。

てなわけで大絶賛。

しかし、このところ続編ものとか期待の新作がことごとく裏目に出るなぁ。

新納さんサイコー!→「セブンスドラゴン」……。
「トランスフォーマー」は傑作だった!→「リベンジ」……。
細田守サイコー!→「サマ-ウォーズ」……。

その反面、ふ~んと思ってた「ドラゴンクエスト9」「エヴァンゲリオン:破」がガッツリ面白い。

やっぱりブランドはあっても作品自体を吟味する必要はあるなとつくづく感じた夏。確かに「セブンスドラゴン」「リベンジ」「サマ-ウォーズ」、どれも前作のブランドがなかったら興味なかったもんなぁ。

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