2009年10月15日木曜日

まさに青春がここにあるなぁ。

今のようなモノを作る仕事についたのは、多分にトキワ荘とか「まんが道」の影響があるのは間違いなく、今でも関連書籍を読んで「初心忘るべからず」と肝に銘ずることがままある。

そんな関連書籍の中でも存在は知っているものの絶版で手に入らなかった藤子不二雄A先生の「トキワ荘青春日記」(1981年)が、1996年に「愛しりそめし頃に」の連載にあわせてリニューアル版が出ていたことを最近知った。
トキワ荘青春日記―いつも隣に仲間がいた…
4334971156

このリニューアル版もまた絶版になってしまっており、うむむと思っていたら、なんと隣町の図書館にあったので借りて読んでみた。

いやぁ、面白い!

タイトル通り、ちょうどトキワ荘にいた頃の日記なんだけど、例の里帰りして原稿を落としまくったエピソードが日記になっているのがリアル過ぎ。
あれは後進に〆切りの恐怖を教え込ませたという意味で大変貴重な教訓だと思う(笑)。

でもそんなA先生が「今日こそはヤルゾ!」→「寝たり遊んだりしてしまう」ということをずっと繰り返しているのがなんか安心する。あのA先生でもそうだったんだ……というような。ここでガチに仕事をされてたりすると、読んでる方が落ち込んじゃうもんなぁ。

あと、「まんが道」では描かれてないけど、実はトキワ荘時代に両藤子先生の母親が上京して一緒に住んでいた描写とか、トキワ荘の向かいの「兎荘」というアパートを仕事場として借りてるエピソードとか、「まんが道」のフィクション部分も分かって、そういう資料的な意味でも楽しめる。

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