2007年2月28日水曜日

This is a color pen.

「ハムサラダくん完全版」の下巻が出たけど、上巻がオレンジ、下巻がグリーン。
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……これハム色とサラダ色なのね!
上巻表紙のサラダ(メガネの方=A先生)が手塚先生を刺してるのはいいのか?

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色といえば、水性顔料マーカー「uni PROCKEY 細字丸芯+極細」の水色が最近のお気に入り。

会社でメモやアイディアをまとめるときに白い紙にツラツラ……と書いていくときなんかに使う。
すらすらした書き心地で、色の薄さもいい感じ、強調したいところは太字、それ以外は細字といった使い分けができて、マジックペンのようなジャンルだけど筆記具として使えるのが意外だった。

あと裏写りしないのも特徴で、日記はこのペンの黒で書くようになった。ゲルインクボールペンと違って乾きも早くダマみたいなものもないので、見開きで書き込む日記帳には適している。


2007年2月25日日曜日

使用アプリメモ~その他編

セキュリティ系。

付属のウィルスバスターの試用期間が終了してしまい、話題のソースネクストの「ウイルスセキュリティZERO」を購入&インストール。けっこう働いているのはダイアログで分かるけど、どうなのやら。やたらと待ち時間の長い大学病院での検査をやめて、街の若い院長がいるような医院で検査をしてもらうようなイメージ?
MacOS9の頃はウィルスなんてほぼ無縁だったので、お金を払うのがシャクに感じる。
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思考ソフト系。

仕事場でやたらと流行しているのが、FreeMind。オープンソースのフリーソフトっぽく、簡潔な機能で操作も直感的なマインドマップ作成ソフト。これを使っていると仕事をしている気になる(笑)。いや、ホントに思考の整理に役立ってるんだけども。

マニュアルを読まなくても基本的な使い方が分かるのと、オープンソース系というのが重要。

マインドマップじゃなくてフローチャートや関係図を作るためのこういうシンプルなアプリはないかなぁと思っていくつか試してみたけど、どうもしっくりこなくて探し中。。

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住所管理&年賀状関係はマック時代に定番の「宛名職人」を使っていて、そのデータを引き継ぎたかったので同ソフトのWindows版を購入。
先に書いたように、年賀状作成の際に必須であるドロー系ソフトがみつからなかったので、今年は宛名職人の機能を使って作成。それなりに使えるものではあった。

2007年2月24日土曜日

使用アプリメモ~画像系編

画像系。

画像管理は、もうgoogle製の「Picasa2」が素晴らしすぎる。動作の1つ1つが見ていて気持ちいい。

ただ編集機能は弱いので、いろいろと探してみたら、今のところ「JTrim」で落ち着きそう。シンプルでいい。

しかし、OS9時代に使っていた「Photonick」は素晴らしかったなぁ……。
同じYasushi Tanaka氏が作った画像管理ソフト「PhotoPathfinder」も軽快だったし。

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前にも書いたけど、管理系やペイント系に比べて、ドロー系ではいまいちしっくり来るものが見つからない。現在でも探し中。多少お金払ってもいいんだけども。
これまたMac0S9の「Adraw」はよかったなぁ。


2007年2月23日金曜日

使用アプリメモ~エディタ編

エディタ。
僕がMacOS9から離れられなかった一番の理由は、高機能なフリーウェア・エディタ「mi」を使い続けたかったからだったんだけど、実はwebのメインをblogにしてから、あまり高機能なエディタを必要としなくなった。
気になるのは
・行の折り返し
・無限アンドゥ
・タグ系の色分け
あたりか。
だもので、しばらくはフリーのTeraPadというのを使用していた。

仕事場では、さまざまな事情からWZから秀丸への移行がはじまっており、「mi」で使っていた「マクロ」的な機能が充実しているとのことだったんだけど、具体的にどうやるかいまだに分かっておらず、勉強しないとなぁと思っていた。最近のバージョンでは、タブ化できるのと気になっていたアウトラインプロセッサ機能が充実している、とのことなので、ここはいっちょ自宅用にも、とオンライン購入した。

そうしてプライベートでも積極的に使ってみると、このエディタが長年に渡り支持されているのがよく分かった。印刷機能が弱いなぁと思っていたのも、マクロを入れることで充実する。検索・置換も強い。正規表現がやや独自なものが多くてとっつきにくいと思ったけど。

ちなみにこのblogの記事は、1ファイルにアウトラインプロセッサ機能を使ってメモを書いて、それをそれぞれふくらませる、という書き方をしています。


2007年2月22日木曜日

使用アプリメモ~メーラー編

メーラー。

仕事場ではずっとフリーのEdMaxというメーラーを使っている。アプリ立ち上げ時にメールを自動取得する設定をどうやるのか分からないのと、編集時の自動改行仕様がしっくりこないものの、それ以外は不満なし。

自宅ではThunderbirdを使用。
これがなかなかいいので会社でも使ってみようかと試してみたら、メール着信した際のポップアップ機能が弱いことに気づく。たぶん、迷惑メールが多いからわざと着信を目立たなくしてると予想。
仕事場ではプライベートと違って、メールでそれなりに緊急性を要することもやりとりするし、迷惑メールというものが来ないのでメール着信はしっかりと表示したい。
結局、仕事場ではEdMax、自宅ではThunderbirdで落ち着く。


2007年2月21日水曜日

使用アプリメモ~ブラウザ編

PCを買って半年、少しずつWindowsXP用のアプリケーションを探し、試し、よかったらそのまま使っているんだけど、それらについて。

まずはブラウザ。
MacOS9ではたぶん存在しなかったタブブラウザにしたかったので、最初はIEコンポーネントブラウザの「Sleipnir2.4」を使用してたんだけど、いくつかイヤなところが。

・ページをスクロールしようとして、タブのところでマウススクロールするとタブが切り替わってしまう
・Ctrl+Rのショートカットでページの更新ができない
・お気に入りのエクスポートがイマイチ
・ページを開くとじゃんじゃん新しいタブを生んでしまう

どれも設定次第で変えられるのかもしれないけど、イマイチよく分からない。
う~ん……と思ってたら、IE7がいい感じということで使ってみたらそちらの方がしっくり来て、あっさり乗り換え。印刷機能が充実しているのもポイント。けど、ポップアップブロックとかセキュリティが強すぎてまさに五月蠅い。
ちなみにIE7はXP以降対応みたいなので、仕事場のWindows2000では引き続き「Sleipnir」を使用。

あと自宅だとツールバーからgoogle検索して検索単語が残っててもかまわないんだけど、会社だと他人にデスクトップをのぞかれる機会がどうしても多いので恥ずかしい。この辺、ちょっとだけ事情が違う

2007年2月20日火曜日

故障続き

なんか最近家電とかの故障が多いなぁ……。
今度はデジタルビデオカメラ「Victor GR-DX307」で、勝手に望遠側へズームしてしまうという故障。カカクコムでも同様の症状の書き込みが。保証期間は過ぎてるけど、無料修理を期待。

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カメラといえば、愛用しているデジカメ「SONY Cyber-Shot T9」(これも昨夏、オカンが落として液晶割れた→だけどSONY奇跡の無料修理)のスライドショー機能のBGMを自分の好きな曲に変更できることを思い出して、先日ソフトをインストールしてやってみた。買った当時はマック使いだったからそもそもできなかったのだ。
……が、ソフトが起動しない。
おかしいなぁと思ったら不具合でアップデータが配布されていた。ぎゃふん。こういうことあるんだよねぇ。

BGMは、"ノスタルジック"エフェクト用に「GONTITI/放課後の音楽室」(写真が白黒で再生されて、何気ない子供の写真でも泣ける演出に;笑)、"スタイリッシュ"エフェクト用に「Sweet Robots Against The Machine/Hyp」、"アクティブ"エフェクト用に「Sweet Robots Against The Machine/Lotus Snack and Thinking Machine」にしてみた。
この機能、かなり楽しいです。

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その後の各プロダクトの活躍だけど、携帯電話は前にも書いたように1GBのminiSDカードを装着して音楽を入れたら、けっこう聴くようになった。ワンセグはあいかわらずお風呂専用。子供がなかなか入りたがらないときにも有効。

あと「ヘルシオ」で休日に簡単な料理を作るようになった。
今のところ、肉豆腐、ピザ(!)、キムチ豆腐といったところ。どれも素人が作ったにしてはなかなかの味。
僕はこれを使って、自分が料理において「煮たり焼いたりする時にずっとそれを観察し続けなければならない」のがとてもイヤだったことに気づいた。「ヘルシオ」は下ごしらえしてつっこんでセットすればあとは勝手にやってくれるからとても楽。あと、その原理上「焦がす」ということがありえないらしくて、その辺もグッド。
ただ、排気音がすごい。かなりうるさいです。

2007年2月19日月曜日

デザイナーの本

このところやけにグラフィックデザイナーが本を出した気がする。
けっこうその手の本を読むのが好きだったりするから、よく行く本屋のその手の特集棚の数冊がまんま自分の本棚にあったりして、思わず赤面。

明和電機の広告デザイン
中村 至男 土佐 信道
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中村至男は、この明和電機のアートワークや、佐藤雅彦との仕事(PSソフト「IQ」のアートワーク他)などで大好きなデザイナーだったけど、ようやくまともに彼のデザインを集めた本が出た、という感じ。

以前にも明和電機のムック本というのはあったけど、この本は特にアートワークにスポットをあてて、しかも中村至男本人の解説がついているため、彼のデザイン論がたっぷりと拝聴できて大満足の内容だった。

勝手に広告
中村至男+佐藤雅彦
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同時期にこういう本も出たけど、こちらは買わなかった。何度も書いてるけど、どうも佐藤雅彦仕事は最近はピンとこなくなってるなぁ。そこそこ面白いとは思うんだけど、この値段を出してまで、とは思わない。

ピタゴラ装置DVDブック1
ピタゴラ装置
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こちらは購入。NHK教育「ピタゴラスイッチ」のピタゴラ装置の傑作選。短いので何度か観たくなる。メイキングや解説書もあり。

そういえば、玩具で「コロジカル」なる商品があって、
コロジカル
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これはピタゴラ装置みたいなものをブロック感覚で組み立てることができるそうな。

クジラは潮を吹いていた。
佐藤 卓
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佐藤卓は前にある雑誌で彼の記事を読んで、「ロッテ キシリトール」「おいしい牛乳」などとてもシャープなデザインをするデザイナーだという認識をしていたけど、この本の文章も同じく簡潔で明確。

写真とともに自らのデザイン論を展開していくんだけど、失敗した部分に関してどうしてダメだったのかも書かれていてなるほど、と思う。パッケージデザインが多くて、どれも「おっ」と目をひくものではあるんだけど、今は流通が力を持っているからそれが必ずしも有効になっていない、とも言う(P178)。

それにしてもどのデザインにもどこかフェティッシュな感じというか、触感までデザインしている部分があって、よい。写真で見てても、肌に訴えかけてくるものがあると思う。

デザインのたくらみ
坂井 直樹
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O-Product、Be-1、PAOなど80年代においてレトロフューチャーを取り入れて注目を浴びたコンセプトデザイナー坂井直樹のデザイン関係の本。見開き1ページで1つのトピックを扱っていて、デザイナーからプロダクト、パッケージ、はたまた駅弁まで扱う範囲は幅広い。
この手の本にありがちな自慢話になってないのも○。

ナガオカ ケンメイの考え
ナガオカ ケンメイ
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ナガオカケンメイは「D&DEPARTMENT」の人で、僕はそのショップに行ってとても感動したんだけど、彼のblogをまとめた本書を読むとややしんどさを感じた。
延々と彼の経営理念やポリシーが書かれているんだけど、もちろんこれぐらいの気概がないとあれだけのポリシーを感じられる店を経営することは無理なのかもしれない。
だけどなんだか「ちょっとおっかない人だなぁ」と思ったし、なんかデザイナーの本を読んでいるというより、自己啓発書を読んでるような気にもなった(うん、ナガオカ氏は他人を啓発することは明らかに好きだと思う)。

こういう本人の考えを開示してくれるのは自分のような凡人にとってはありがたいことではあるけど、やっぱりどこかで「こういうことはあえて言わないで、行動などから見えるようにしてほしい」とも思ってしまうのだった。

WORKSHOP MU!!
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こちらは画集。勢いで買ってしまった。
眞鍋立彦、中山泰、奥村靫正らで結成されたデザイン集団「WORKSHOP MU!!」の作品集。
中でも、一連のナイアガラ関連のデザインワークは今見ても垢抜けてるなぁ。


2007年2月18日日曜日

「だまされる脳」

だまされる脳―バーチャルリアリティと知覚心理学入門
日本バーチャルリアリティ学会VR心理学研究委員会
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前半がバーチャルリアリティの元となる人間の「認識」に関する内容、後半が装置などを使ったバーチャルリアリティは現在どうのように使われているか・また今後どうやって使われていくか、などが書かれている。

前半がかなり面白くて、僕らがどうやって奥行きや立体感を感じているかをやさしく説明してくれる。
それは経験によるところも多くて、たとえば普段光というのは上からあたることが多いから、二次元で描かれたもののカゲもそういうふうに見ることが多い。
その他、いかに自分が「視ている」世界というものが脳内で作られたものであるかを知ることができる。


2007年2月17日土曜日

雑誌から新書へ?

このところ、ホントに雑誌がつまらない。

2年ほど前までは、つまらないと言いながらたまには特集で買ったりすることもあったけど、いまや本屋の雑誌コーナーに立ち寄っても手に取る気にすらならない。

どこかのwebで書かれていた「今の新書がかつての雑誌的な役割になってる」って記事にはなるほど!と思った。確かに今、僕が本屋で一番わくわくするのは新書コーナーだからだ。700~800円程度でわりとキャッチーなワンテーマ、通勤中に読んでも2、3日で読み終えられるボリューム。
大きく違うのは雑誌と違ってビジュアルがほとんどないこと。でもその欲望はwebブラウジングで満たされているんだよなぁ。
逆にwebではしっかりした内容のある程度長いテキストってのは読めないというか読みにくいから、何かをさっくりと知りたいときには新書が重宝するという相互補完になっている。

かつての雑誌黄金期を考察しながら、それらの輝きはなんだったのかを探るのがこの本。
『季刊 本とコンピュータ』での連載なので、紙メディア礼賛にはなっていないのでご安心を。

雑誌のカタチ―編集者とデザイナーがつくった夢
山崎 浩一
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POPEYE、少年マガジン、ぴあ、週刊文春、ワンダーランド、婦人公論、小学館の学年誌
、クイック・ジャパンをテーマに、その雑誌の成り立ちと誌面レイアウトを中心に展開される。
雑誌の編集に携わっていたこともある著者だが、ノスタルジィに陥ることを回避しながら、それらのなにが魅力的だったかを、決して結論づけるわけではなく解いていく。

ただ、1つ1つの雑誌に関する記事がやや物足りないかなぁとも思った。レイアウトサンプルも白黒で載せられても……ということを考えると、新書で読みたかったかも。

「アンアン」1970
赤木 洋一
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マガジンハウスの社員だった著者の、「平凡パンチ1964」に続く第二弾。
とはいっても女性誌ということもあり、著者自身はその紙面作りには直接的な関わりは薄い。どちらかというと、フランス語ができることから、ELLEとの提携にパリへ出向いたり、堀内誠一がスカウトしてきたモデルの女の子「ベロニック・パスキエ(ベロちゃん)」を無理矢理自宅にホームステイさせられることになったり、といったバックアップ的な部分を担う。

意外だったのは、アンアンという雑誌が、創刊からの堀内誠一が中心となって誌面作りをしていた時代には、評判こそ高かったもののあまり売れなかったという事実。
その後、1971年に集英社から競合誌「ノンノ」が創刊され、この手の「大型グラビア雑誌」が注目され、1973年に甘糟章氏が編集長になった頃からようやく平凡出版(現・マガジンハウス)の中心的存在になっていったそうな。

創刊当時の芝崎文編集長は売り上げもあがらずいろいろと苦労も多かったようで、早々に病気でリタイアしてしまう(ちなみにその時期、木滑良久がタイアップ広告の編集長だったそうな)。芝崎文氏の病欠後は編集長不在で、なんと清水達夫自ら総編集長となる。ただし、実務はほとんどなく、実質的には編集長が不在だったそうで、それが逆に雑誌にとってはよい効果をあげたらしい。

雑誌の内容に関しては、P188の「ガイド&ショッピング」、P212の「熊猫周報」、「香港再現」など少しではあるが、どれも裏話とともに誌面の楽しさが伝わってくる。


2007年2月15日木曜日

「私の好きな日本映画」

CSの日本映画専門チャンネルには「私の好きな日本映画」という番組があって(今はタイトルが「メモリーズ」に変わった)、著名人が自分の思い入れのある映画を紹介するんだけど、もし自分が出たら何を紹介するだろうか、などと著名人でもないし今後著名人になることもないだろうけど、ついつい妄想してしまう。ドラえもんの「主役はめこみ機」を使った、と仮定してでもいい。

もちろん、自分が面白いと思うものをあげればいいんだろうけど、多くの人が面白いと認めるようなものを紹介してもしょうがない。マイナー指向とかいうのではなくて、みんながあまり注目してない作品にスポットをあてたり違うライトをあてることでこんな見方があったのか!と思わせられるのが、この番組の面白いところだと思うからだ。
というか、「マイナーだから、好きな人が少ないから、好き」ってのは「メジャーだから、みんなが好きだから、好き」ってのと一緒だと思ってるし。

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で、いろいろ考えたすえに、未DVD化ということもあってこれを紹介することに決めた(←何様?;笑)。

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「波の数だけ抱きしめて(1992)」


僕は、先日公開された劇場映画「バブルへGO!!」の予告なんかをみてても「ホイチョイ?ケッ!」と思うタイプで、いまだに「きまぐれコンセプト」が連載されていると聞くとどちらかというと失笑してしまうクチであるが、この映画だけはテレビで初めて見たときから好きだった。「私をスキーに連れてって」「彼女が水着にきがえたら」に続くホイチョイ映画第三弾だけど、先の2作は見たけど記憶がないか、もしくは見てない。

この映画が先の2作と一番違うのは、主人公たちが文化系であることではないか。
湘南を舞台にしていながら、男女各2名計4人からなる主人公たちはサーフィンなどアウトドアな遊びをしない。
では何をしているかというと、なんと湘南にミニFM局を作っているのだ!その中の1人は無線マニアという設定だったりするし。

ちなみにこんなこともあったそうだ。

舞台は1982年の神奈川県・湘南にあるミニFMが舞台になっている。この映画に刺激されて、ニュースキャスターの木村太郎が神奈川県葉山町にコミュニティFM「Shonan Beach FM」を開局させたのは有名な話である。(「波の数だけ抱きしめて-wikipedia」)


何度も書いているけど、とにかくメディアを立ち上げる話にめちゃくちゃ弱いので、最初見たときになんでこの映画が好きなのか全然分からなかったけど、何度か見るうちに確実にその要素のせいだと気づいた。

中継地点が延びていくシークエンス、そのこと自体がドラマの中心になっていき、はたまた恋愛部分の大きなネタともなっていて、この部分はFMラジオの特性をうまく使って感心させられる。

また、そのミニFM局(「kiwi」)のジングルを作ったり、TOWER RECORDで買った「TOTO IV」のアナログレコード(映画が作られたのは1991年だけど、映画内の主な舞台は1982年)の封を切って匂いを嗅ぐシーンや、BGMとしてFMで放送しているのとダブらせてAORを多用していたり、と音楽が好きな人が見ても、おっと思うシーンも多い。

とはいえ、ホイチョイの前2作からの流れで採用されたと思うユーミンの挿入歌4曲は、重要なパートで使われているからこそ、今観るとかなりぶちこわしだったりして残念。
曲がどうのという前に、AORの音質とユーミンの音質がバラバラで統一感がないんだと思う。

あ、そうそう、役者では松下由樹がすごい。相原勇か!?とつっこみたくなるようなショートカット色黒元気系恋愛掻き回し系。ま、昔はこの人はこんな感じだったからイメチェンに成功したといえるんだけど。

ミポリンはイメチェン前というか、アイドル期とカリスマ期の過渡期ぐらい。正直、ヒロインが自分の好きな女優だったりしたらもっと恋愛部分も面白がれたかもしれない、というぐらい、僕にとってはこの映画の表向きの主題である中山美穂と織田裕二の恋愛話はどうでもよい。
あ、織田裕二はそのまんまです。

ところで先に書いたけどこの映画、なぜか他のホイチョイ作品ともどもDVD化されていない。まぁ、確かにたいした映画ではないかもしれないけど、「バブルへGO!!」がDVD化される際にでもまとめてされないかなぁ。
その時はぜひオーディオコメンタリーで監督のコメントつきで見たい。というのも、この馬場康夫監督が「エレキの若大将」のDVDのオーディオコメンタリーでしゃべってたんだけどそれがとても面白かったから。
ぜひお願いします。

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余談ではあるけど、この映画では1982年、「バブルへGO!!」で1990年と近過去を描くということ自体は面白いと思うんだけど、ぜひ先に書いた1997年のあの雰囲気を、映画とか小説で読んでみたい。もっともホイチョイが映画化するのだけはありえないと思うが、時代の雰囲気的に。


2007年2月14日水曜日

新旧対決

先週の女子テニスツアー 東レ・パンパシフィックオープンにてコーチが選手に助言を与えられるという「オンコート・コーチング」が試験導入されていた。
決勝だけテレビでちらりと見ていたけど、肝心のコートが選手にアドヴァイスを与えるシーンは見られなかったのが残念。

ゴルフのキャディやカーレースの無線、高校野球の伝令などなど、スポーツ中に監督的存在が選手に助言をする、ということとそれによってどのように変化があるのか、ってことに興味を持ってるので、この制度自体には関心があった。

おもしろいのは、シャラポワとヒンギスの新旧女王が試合前と試合後で対照的だったこと。

試合前は、2007/1/31「シャラポワVSヒンギス 早くも火花」Yahoo! JAPAN ニュースによると

シャラポワは「自分で考え、自分の本能でプレーするのがテニス。そんなにいいことではない」と否定的。


ヒンギスは「他の人と試合について話せるのはとってもいいこと」と早々にコーチのラディム・バリグラ氏を登録。


シャラポワが準決勝で負けた相手を破り、5年ぶり5度目の優勝を決めた試合後のコメントは2007/02/05「コートにコーチ、賛否両論 女子テニスツアー」asahi.comによるとこうなる。

(筆者補足:シャラポワは)苦戦続きだった今大会は「SOS」を連発。駆けつけたコーチが「サーブ以外は悪くない。自信を持て」などと励ましていた。


ヒンギスは「制度自体はいいと思う」と言いながらもほとんど使わずに優勝


一度引退したヒンギスがここまで来る、ってのが(テニスは全然知らないけど)素人目で見ると感心してしまうけど、この2人の現時点での差はこのメンタル面にあるのかなぁ。ヒンギス、負けても失うものが少なさそうだし。


2007年2月12日月曜日

メモ魔見む

前回の記事で、自分の10年前の日記を見返してみると、と書いたけど、実は僕の日記歴は長い。高校受験に受かったことがうれしかったのを記録しておこうと始めてから、実に18年近く続いている。

日記といっても、日々の感想や思ったことなんかはほとんど書かずに、とにかくあったことを淡々と書いていく。それを読み返すだけでも、その当時どんな気分だったかなんてことは意外に思い出せたりするものだ。
そう、日記はある程度書き続けてそれをふと読み返すとくせになるのだ。あぁこんなこともあったなぁ、とか自分が覚えてた記憶と違ってこっちの方が昔のことだったのか、などなど。
もっとも、かつてブルーなことがあったらそれがモロに再生される危険もあるんだけど(笑)。

でも、最近気づいたんだけど、日記を書く人ってのは、すごく自分自身のことが好きな人なんじゃないかなぁ、自分も含めて。なんか記録してないともったいない気がしてしまう。自分の記録なんてまず自分以外の人はつけてくれないだろうし。

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さて、こういう日記というのは過去のメモだけど、僕は未来のメモもする。
とにかく忘れっぽいから、ホントにくだらないことでもメモメモ。今は普段は携帯電話のメモ帳に、パソコンの前だとネット上にあるノートパッドにメモメモ。このblogも最初はメモから始まることが多い。

……というふうにメモ魔な僕は、当然前から何度か紹介しているこのゲームにどっぷり。

世界樹の迷宮
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タッチペンによる手書きマッピングが想像以上におもしろい。
今までのゲームではダンジョンなどで分岐があった場合、「あとであっちへ行こう」というのを覚えておかなくちゃいけないのがイライラして嫌いだったんだけど(しかも結局忘れてしまうことが多い)、それが自分でマッピングをして記録できるとなるとストレスがなくなる、というかそれ自体がひとつの遊びになってくる。
いわばダンジョン制覇途中の日記状態、というか航海日誌か。

また、だからこそ今までにはない迷い方をするのも新鮮。
このゲームのマッピングは、自分が歩いたところは自動的にマス目を塗りつぶしてくれる(この機能はオフにもできる)。だけどその輪郭線は自分で描かなくてはならなくて、そこを間違えて本当は道があるのについ塞いで描いてしまったとき!
これがかなり致命的なミスで、自分が描いた地図では行けるところは全部行ったはずなのに下へ進む階段が見つからない!なぜだ!?パニック……てなことが起こる。
この手のミスは多くの人が体験しているようです。

これぞメモ魔のためのゲームだ。

2007年2月11日日曜日

1997年問題

2007年をむかえて何に一番驚いたかというと、1997年がもう10年前であるということだ。
当たり前といえば当たり前なんだけど、当時は気づいていなかったものの後から振り返ると1997年という年は自分にとっては大きな一年だったことに気づく。

といっても、人生の転機とかそういうのではなく、あの年をピークにして「何かが変わるかも」という風を感じたということ。
その風に乗りたい、と僕がwebページの作成を始めたのがそのちょっと後の1998年8月だった。

じゃあ、具体的に何があったのか。

たとえば1997年前後に発売されて僕が手に入れたCDはこんな感じだ。

1996.6.21 Pizzicato Five/(mini album) 宇宙組曲
1997.2.11 Sweet Robots Against The Machine
1997.5.25 Tei Towa/Sound Museum
1997.6.21 Pizzicato Five/HAPPY END OF THE WORLD
1997.10.10 Fantastic Plastic Machine/1st
1998.3.31 砂原良徳/TOKYO UNDERGROUND AIRPORT
1998.5.21 砂原良徳/TAKEOFF AND LANDING
1998.9.10 Fantastic Plastic Machine/2nd
1998.11.11 砂原良徳/The Sound of '70s

たとえばサバービア/アプレミディの橋本徹が、タワーレコードのフリーマガジン「bounce」の編集長を務めたのは96年4月から99年4月までだ。
僕は1999年7月に自分のwebにて「bounce」について「このところ急につまんなくなったと思ったら編集長がサバービアの橋本徹氏から他の人に変わってたんですね。」と書いている。実はその時期の「bounce」を、他のどんな雑誌よりも心待ちにして読んで、しかも初期の自分のwebはかなり影響を受けていた。
かなり後になって彼が編集長だったことを知って、あぁなるほどと「繋がった」ことをすごく覚えている。

その橋本徹は、最近のインタビューでこんなことを言っている。

「逆にこの5年ぐらいは、自分のやりたいことは、時代や街が求めていることではないということに対して自覚的だし、それに比べると90年代は自分にとって追い風が吹いていたというか、自分の世界観を共有してもらえるような雰囲気や空気感が、街全体というか時代とシンクロしていた気がしますけどね」

��STUDIO VOICE vol.372 2006/12「『90年代カルチャー』完全マニュアル」 P66)


わかる、その「追い風」「雰囲気」「空気感」!僕もシンクロしてました!!

90年代の後半、とくに1997年をピークとして何があったかというと、いわゆる「渋谷系」と呼ばれるカルチャーが、決してそのままの意匠ではなく温度や匂いといったまさに風となって街を駆け抜けていたんだと、僕は今でも思っている。

ただ、その後は2000年を境として急激にヒップホップ寄りの文化や、わりとやんちゃな感じがよしとされる雰囲気に変わってきて、「渋谷系」というとテレビなんかでは「チーマーの系譜」みたいなとられ方をすることすらあって、う~ん、と思っていた。

でももう10年も経つんだもんなぁ。しょうがないといえばしょうがない。

そして、まさに今日、2/11で


SWEET ROBOTS AGAINST THE MACHINE(Produced by Towa Tei)


僕が今でも一番好きなこのCDが発売されてから10年経つわけだ。

「bounce」1997年1,2月合併号の、FPM田中知之による、このアルバムに関するテイ・トウワのインタビューと特集がムチャクチャよかったんだよなぁ。丸10年シビれたままです。

余談だけど、「SWEET ROBOTS~」のCDを購入したのは、なぜかあまり行くことがない池袋WAVEだった。あの頃のWAVEはまだまだいい品揃えでした(遠い目)。
当時の日記を読み返してみると、購入したのは2/7でその日は妹が受験で上京してきてその迎えに池袋へ行ったようだった。ちなみに1/31はPSソフト「ファイナルファンタジーVII」が発売されて、それをプレイしていることも書いてあった(遠すぎる目)。

やっぱり10年は長い。

2007年2月10日土曜日

あんたこそゴッドファーザー

先日、ライアン・オニールの発砲事件の記事の中でフランシス・フォード・コッポラの息子の話題が出てて、あれ、コッポラ・ファミリーってどうなってるんだろうと改めて調べてみたので、おすそわけメモ。
ちなみにコッポラって今はワインで億万長者だそうで、80年代のスピルバーグ、ルーカス、コッポラという三大ヒゲハリウッド映画人(勝手に決めた)はそれぞれ違う才能を持っていたんだなぁと思った。

以下、家系図。







 オーガスト・コッポラニコラス・ケイジ*1
カーマイン・コッポラフランシス・フォード・コッポラジャンカルロ*2
  ローマン*3
  ソフィア*4
 タリア・シャイア*5ジェイソン・シュワルツ*6


*1 ニコラス・ケイジ
ルー大柴に似ていることは本人には内緒だ。ちなみにうちの母がファン。
*2 ジャンカルロ
1987年グリフィン・オニール(ライアン・オニールの息子でテイタム・オニールの兄弟)の不注意からボート事故で死亡。ちなみにテイタム・オニールはマッケンローとの結婚歴あり。
*3 ローマン
監督作「CQ」はあまりいい評価を聞かない。
*4 ソフィア
役者としては「ゴッドファーザー3」で酷評、「バージン・スーサイズ」「ロスト・イン・トランスレーション」「マリー・アントワネット」など監督で高評価。スパイクジョーンズと結婚歴あり。
*5 タリア・シャイア
ロッキーのエイドリアン。つまり松金よね子。
*6 ジェイソン・シュワルツ
「天才マックスの世界」が有名か。


2007年2月9日金曜日

「ぼくにとっては、いちばんざんこくなうそだ。」

ドラえもんで一番好きな単行本は、

ドラえもん (17)
藤子・F・不二雄
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かもしれない。
「バイバイン」ではじまり、「週刊のび太」「あべこべ惑星」「未知とのそうぐう機」「狂音波発振機」……。ギャグマンガとしても脂がこってりのってるし、ホビー感も満載。のび太とドラえもんの関係もこのあたりが一番よい。絵も輪郭が後期よりも太くてかわいい。
う~ん、やっぱいいなぁ。

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さて、数年前チェーンメールで広がったドラえもん最終回を漫画化した同人誌に小学館がクレームをつけたという件だけど、そのマンガの内容自体はネットで読んだことがあって、藤子・F・不二雄調の絵柄やアレンジに「愛」を感じるものであり、著作権のゆくえ自体は当人同士が裁判所でやればいいと思うんだけど(つか和解したのか?)、ひとつだけどうしてもある違和感が残る。

それは、先にリンクした記事にもある

小学館は「(藤子)先生の頭の中には最終話という構想はあったかもしれませんけど、今や先生はこの世に存在していない以上、最終話というのは現実に不可能じゃないかなと」と話した。


という箇所。

ちょっとまて!
「ドラえもん」には「さようなら、ドラえもん」というれっきとした、そして素晴らしい最終話があるではないか……!?

しかも藤子先生は、次の単行本の巻頭に「帰ってきたドラえもん」を収録することで、最終話があるけど永遠に続く、という無敵のループ構造を置き土産にしていったんじゃないの?

そもそもスタッフへのメモに、自分が描かなくなってからドラえもんはもっと面白くなったといわれるように、なんて書いてた先生が「最終話という構想はあったかもしれませんけど」って、そんなもんないない。
これ、ホントに小学館のコメントだろうか??ちょっと信じられない。

ちなみに藤子Fファンが気になるのはむしろ「チンプイ」の最終回だと思うが、どうか。


2007年2月8日木曜日

ペンギンvsロボ

最近、コミック単行本で「初回限定」とかいってオマケを抱き合わせで売る商法がある。それ自体は買わないからどうでもいいんだけど、だからって通常版を同時に発売しないのはどうなのか。ホントに意味が分からなくて腹が立つ。
具体的には角川書店の「ケロロ軍曹」なんだけども。講談社「のだめカンタービレ」でも同じことがあった気がする。グッズに興味のない愛読者もいるんだけどなぁ。

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さて、今一番わくわくすることは3/18に東京都内の私鉄でPasmoのサービスが始まることなんだけど、それに関していろいろと悩んでいることもある(ゆえに楽しいんだけど)。

悩みその1.カードは今までのSuicaにするかPasmoにするか?
相互互換なので、基本的にユーザーにとっては同じなんだよなぁ。
両方を一緒に持つ意味はないし。

悩みその2.どちらかに決めたとして、3/18に定期券を相互乗り入れ可能にするにはどういう手続きがいるのか?
いや、調べればいいんだけどもなんか面倒で。払い戻しとかも発生するのかどうか?

悩みその3.オートチャージ機能をつけたいけど、どこのカードでやるか?
オートチャージ機能に加えて定期券機能をつけられるカードじゃないとダメで、たとえばお世話になってるルミネカードでは定期券機能がつけられない(なんでや!?)。ビューSuicaカードだとOK。
Pasmo系だと今ある東急カードでそれができるんだよなぁ。

ところで、先日試しにと財布の中にSuicaを入れて改札を通ってみたらダメだった。どうも財布の中にある他のカードに反応してしまうからのよう。結局定期入れはいつかモバイルSuica対応携帯電話に変える日まで、持ち歩かなければならないのか……。

2007年2月7日水曜日

ピンポイントでいいじゃん

なんとなく、クレジットカードの明細書とかやや重要そうな書類などを「念のために」と取っておくととんでもない量になってしまうわけで、正月休みを利用して全部捨ててしまおうと思っていた。

この手の個人情報が載った書類をそのままゴミとして捨てることに、さほど抵抗があるわけではないんだけど、今のマンションは掃除のおばさん経由でゴミ収集車へ行くので、そこでゴミの中に名前が見えてしまうのがやや気持ちが悪い。

だけども、自宅にあるハンディタイプのシュレッダーだとこの枚数を処理するのは無理があるのでどうしようか、と調べてみるとこんな商品があったので購入。

name-off (ネームオフ) プライバシー保護パンチ 白 NO-1WH
B000LPYAUU


要は7連パンチで、宛名など見られたくないところだけにバチンと穴を開けるというもの。
シュレッダーのようにゴミの体積が増えないし、手軽に引き出しから出して使えるのでなかなか便利。



2007年2月6日火曜日

田舎者御用達

昨年夏に、空港の本屋で偶然見て購入したこの本。

アニメノベライズの世界
坂井 由人 坂井 直人
4862480497


なかなか面白かったけど、それ以降、この本を売られているところをみたことがなかった;笑

僕は子供の頃、田舎に住んでいたため、たいていのテレビアニメっていうのはリアルタイムで放送されることはなく、さらに今と違ってケーブルテレビもレンタルビデオもなかったため、放送されない番組はどんな内容かほとんど分からなかった。
そんな時、ノベライズされた小説なんかを読むと大まかなストーリーは分かったため、大変重宝したものだ。もっとも、本だけは限りなく買ってもらえる環境というのも大きかったけど。
だから、実は見たことないけど読んだことがあるアニメというのもけっこうな数があったりする。
この本では決してそういう事情ではないけど、あだ花的存在のノベライズ本に焦点をあてて、原作であるアニメとの比較などがされている。何冊かは読んだことがあるものもあった。

この手のすぐに絶版になりまず再版はされないノベライズ本は、普通の古本屋でもイロモノ的な扱いであるため最近まで入手に苦労したかもしれないけど、今ならBOOKOFFなどにいけばゴロゴロしてるので大丈夫。

本書で紹介されていて興味をもったこちらもそうやって手に入れた(けど調べたら別に絶版ではなかった……。となりのトホホ)。

小説 となりのトトロ
宮崎 駿 久保 つぎこ
4196695817


ノベライズ版では、映画ではほぼ後半を使って描かれるメイ失踪事件を最後の20ページと短く展開しており、それ以前の五月・メイが田舎に来て生活に慣れていくまでを丁寧に描いている。また、映画ではなかった夏休みに都会のおばさんちへあずけられるというエピソードも。


2007年2月4日日曜日

リンダリンダでつなげてみる

スギモトトモユキ Blogで紹介されてたので知った、3/21発売予定の砂原良徳ベストアルバム「WORKS '95-'05」。
う~ん、最近作「LOVEBEAT」から6年経とうというのに、新譜が新曲なしのベスト&リミックス・プロデュースワーク集……。これってSMEとの契約があと1枚(2枚組だから2枚?)残っていて、今年度末で契約期限が切れてしまうのに新作が出せなかったからか??とか思ってしまった。
ただ、ベストの選曲自体はけっこう納得いく。
お仕事集は個人的にコツコツ集めてたので、未聴のものは「日暮愛葉 / Living Source」のみだけど、先日iTSで見つけたので購入した「Reggae Disco Rockers / Oasis(y-sunahara's studio re-mix)」は損した気分……。
ところで、この後はインディーズとか配信でやっていくのかなぁ?

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イカ天を軸とする「バンドブーム」は世代的にもろ直撃だったんだけど、そのイカ天の番組自体が地方ゆえ試聴できなかったり、そもそもビート系のバンドが好きではなかったのとで、音楽的にはそれほど関心がなかった。

リンダリンダラバーソール
大槻 ケンヂ
4101429278


本書は、筋肉少女帯(よく考えたらほとんどその音楽を聴いたことがない)の大槻ケンヂが当時の自分と周りの状況を回想するという内容なんだけど、ホントに資本側が何も知らない青年たちを搾取していく構図が面白すぎる。
しかも、「売れない」と分かると手のひらを返したように見捨てていく酷さ。ちょうどバブルに至る経済の動きも関係してたのでは。
同じようなドラマは映画しか観てないけどみうらじゅんの「アイデン&ティティ」、氏神一番の「消えた!?イカ天バンド」あたりでも知ることができる。

それにしても、この本ではそれほど気にならなかったけど、どうもこの世代の人たちの文章におけるユーモアの出し方は、今ひとつな気がしてならない。
たとえば自分で書いたことにツッコミを入れる芸風など、「今の時代はそこは自分で書かなくても読者がみんなツッコみながら読むからいらないのになぁ」と思うことが多い。

たとえば世代は違うんだけど、みうらじゅんのエッセイも同じ感想。

PEACE
みうら じゅん
4043434057


このblogでは、あれだけ生トークが面白いみうらじゅんがエッセイになるととたんにダメになるのはなぜなのかについて何度か書いてきたけど、この本でもやっぱり。

2007年2月3日土曜日

「マンガっぽい」

楽天のお店でmicroSDカード1GBが1,980円!!送料はちょっと高いですが。
さっそく購入して携帯電話に挿し、これぞ!という楽曲を入れはじめた。好きな曲しか入ってない、ってのはなかなかいいかもなぁ。

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最近、小説を読んでいたりドラマを見ていたり邦画を見ていたりする時に、「マンガっぽい」と感じるのはなんなんだろうと考える。
間の取り方とか、人の動き方やセリフ、そしてなんといってもストーリーの運び方などからそう思うんだろうか。

ところが面白いことに、現在の大半のマンガやアニメなどではそういういわゆる「マンガっぽい」表現は用いられなくなっているような気がする。マンガってものがより複雑な表現をするようになり、深夜に偶然みかけるアニメなんかで感じるような新しい「マンガっぽい」文法が出てきていたりもする。

そういう点でいうとこの小説はかなり「マンガっぽい」。

階段途中のビッグ・ノイズ
越谷 オサム
4344012461


ある出来事で廃部寸前の軽音楽部の主人公が、仲間を集め、風変わりな顧問を探し、教師に反抗し、女の子といい感じになりながら学園のステージでのロック演奏を目指す……、ってこれホントに2006年の小説?というプロット。
内容は定番だけにそこそこ楽しめた。だけど、人物が作者の頭の中を飛び出してないというか、すごく「予定調和」なものを感じたのも事実。ご都合主義の半歩手前というか。
とくにこの手の「青春バンド小説」に関しては「青春デンデケデケデケ」という金字塔があるだけに、せめてそれを越えようという気概がないと……、と思う。

余談ではあるけど、この本で「GREEN DAY/BASKET CASE」という曲を演奏していた、それってもしかして昔ラジオで聴いてけっこういいなぁと思ったあれか?と思ったらドンピシャ。
Dookie
Green Day
B000002MP2


このアルバム、いいなぁ。

実は最近、この手の音楽青春小説って多いみたい。「スウィングガールズ」などのヒットがあったから企画が通りやすいのか?もっともその「スウィングガールズ」がかなりマンガっぽくて閉口する部分が多かったんだけども。

「ブラバン」なんてのもあったはず。ブラスバンド部は文化部の皮をかぶった体育会系とはよく言われるが。書店で表紙を見かけた「伊藤たかみ/ぎぶそん」ってのもそうらしい。伊藤たかみが芥川賞作家、って知らなかった(直木賞だったら驚かないんだけども)。角田光代と結婚したんですね。

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そういう点で、映画だけど、ガールズバンドが学園祭でのロック演奏を目指す、という同プロットのこの作品は「マンガっぽさ」を一切排除していていて、そこがとてもよかった。

リンダリンダリンダ(DVD)
山下敦弘 向井康介 宮下和雅子
B000CDW8AA


ノベライズも買ったけど、まだ読んでない。楽しみ。

リンダリンダリンダ(ノベライズ)
向井 康介
4812422337


ついでに、女の子青春関連でこちらもレンタルDVDにて鑑賞。

シムソンズ 通常版
大野敏哉 佐藤祐市 加藤ローサ
B000FCUXWI


単純に面白かった。
見る前はマンガっぽいのか?と思ってたけど、意外とそうでもなく。「実話を基に……」ってのがややずるいといえばずるいが、元・田舎の高校生としてはけっこう共感できた。あと、地味だけど音楽がよかった。


2007年2月2日金曜日

昔はやんちゃしてました。

うちの二歳半の娘は、ご多分に漏れずディズニーやサンリオが好きなんだけど、その関係でテレビアニメ「おねがいマイメロディ」ってのを一緒に見てたら、なんかすごいね、あれ。

まず、マイメロディが動いてるのが驚き。サンリオキャラであそこまでアクティブに動いた例ってあるのかな?
あとは、ちょっと内容がサンリオ的なポリシーから外れているのでは?と思うところ。あの「甘過ぎなお菓子を食べたときに感じるようなメルヘンさ」がない。案の定、うちの娘はあんまり面白がってなかったけども。

僕はずっと、サンリオのキャラクターってのは「マーク」だと思ってた。意味的にはミッキーマウスよりも、ルイ・ヴィトンのモノグラムに近い、と。
だから、長年に渡ってアクセサリたりえるわけで、女子高生がスティッチをぶらさげてるのと、ハローキティをぶらさげているのでは、ホントに微妙だけど違うんだと思ってた。
このサンリオの掟破りな行動には何か思惑があるんだろうか?

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それはさておき、子供って意外なキャラがお気に入りになることが多い。
スティッチ、プーさんのティガー、バズ・ライトイヤー、カーズのメーターなどなど。

大人の僕が見ると、どっちかというとイライラするやつらだったりする。
これらのキャラに共通しているのは、人の言うこと聞かないで自由気まま、でも決してワルじゃないというところ。
その自由奔放さに子供は共感できるんだろうなぁ。

先の「おねがいマイメロディ」のクロミというキャラもおそらくそう。アンパンマンのドキンちゃんやバイキンマンが人気があるのもそれだろう。


2007年2月1日木曜日

ひっぱる。

「発掘!あるある大事典Ⅱ」で捏造……。

発掘!あるあるで捏造……。

発掘……。

……!?



発掘捏造
毎日新聞旧石器遺跡取材班
4101468230


ゴッドハンドか!