2005年6月5日日曜日

「ミリオン・ダラー・ベイビー」

あまりに評判がよかったので、全然興味なかったけど劇場に足を運んだ。興味ない、といってもボクシングはキライじゃなく、アリスの「チャンピオン」経由、沢木耕太郎の「一瞬の夏」行きのコースもたどったし、テレビでやっているとけっこう見る。

イーストウッドの監督した映画って実は観るのはじめてかもしれないけど、ザラついた画質に暗めの照明、淡々と進むストーリーなどシブくて好印象。本人はもちろん、モーガン・フリーマンの演技もいい。なんか北野武の映画を思い出す。
そして、後半。なるべく前情報はカットしてたけど、後半はストーリーが急展開するのは聞いていたので、あぁそうなるのかー、とため息。しかし!その後からラストがえ〜、って感じだった。取り上げているテーマは分かるんだけど。あとから考えてみるに、どうもそこの結論に至るまでの演出は素晴らしいんだけど心の動きを描くべき脚本はどうかなぁ、という感じ。違和感が残ったまま劇場を後にした。

「泣ける感動作」と思って観に行くとガツンと鼻っ柱をやられますぜ。とてもビターな映画。

ちなみに、これを観に行ってなかったら10年後に「ボクシング・ヘレナ」と区別つかなくなりそう。あと微妙になぜか「恋はハッケヨイ!」も。


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