2007年12月23日日曜日

「花森安治の仕事」

僕が子供の頃、うちの母親は雑誌「暮らしの手帖」を楽しみにしていたけども、テーブルにあったりしたそれをたまにパラパラと読んでみても、なんだかあかぬけないレイアウトだなぁ……と子供心に思った。

それでも世田谷文学館で2006/2/4~4/9にやっていた「花森安治と『暮らしの手帖』展」に足を運んだのは、あの地味さにもかかわらず、いまだに続いているのはなんでだろう?という興味があったのかもしれない。
その展覧会では、どちらかというと「花森安治」のビジュアルセンスの方が印象的ではあったけど、ずっとどんな人か知りたくて、この本の存在を知ったはいいが絶版。
古本屋で定期観測していたけど手に入らなかったので、結局Amazonマーケットプレイスで購入。

花森安治の仕事
酒井 寛
4022606991


面白い!
花森安治の天才性とそれと裏返しの「怖さ」は宮崎駿なんかに通ずるなぁ。
戦時中に大政翼賛会で活躍してしまったことが、戦後、彼を「暮らしの手帖」へと導いたというのも面白い。
かの有名な商品比較の気合いの入れ方・志の高さも唸る。

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