2007年2月9日金曜日

「ぼくにとっては、いちばんざんこくなうそだ。」

ドラえもんで一番好きな単行本は、

ドラえもん (17)
藤子・F・不二雄
4091401074


かもしれない。
「バイバイン」ではじまり、「週刊のび太」「あべこべ惑星」「未知とのそうぐう機」「狂音波発振機」……。ギャグマンガとしても脂がこってりのってるし、ホビー感も満載。のび太とドラえもんの関係もこのあたりが一番よい。絵も輪郭が後期よりも太くてかわいい。
う~ん、やっぱいいなぁ。

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さて、数年前チェーンメールで広がったドラえもん最終回を漫画化した同人誌に小学館がクレームをつけたという件だけど、そのマンガの内容自体はネットで読んだことがあって、藤子・F・不二雄調の絵柄やアレンジに「愛」を感じるものであり、著作権のゆくえ自体は当人同士が裁判所でやればいいと思うんだけど(つか和解したのか?)、ひとつだけどうしてもある違和感が残る。

それは、先にリンクした記事にもある

小学館は「(藤子)先生の頭の中には最終話という構想はあったかもしれませんけど、今や先生はこの世に存在していない以上、最終話というのは現実に不可能じゃないかなと」と話した。


という箇所。

ちょっとまて!
「ドラえもん」には「さようなら、ドラえもん」というれっきとした、そして素晴らしい最終話があるではないか……!?

しかも藤子先生は、次の単行本の巻頭に「帰ってきたドラえもん」を収録することで、最終話があるけど永遠に続く、という無敵のループ構造を置き土産にしていったんじゃないの?

そもそもスタッフへのメモに、自分が描かなくなってからドラえもんはもっと面白くなったといわれるように、なんて書いてた先生が「最終話という構想はあったかもしれませんけど」って、そんなもんないない。
これ、ホントに小学館のコメントだろうか??ちょっと信じられない。

ちなみに藤子Fファンが気になるのはむしろ「チンプイ」の最終回だと思うが、どうか。


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