さっそく購入して携帯電話に挿し、これぞ!という楽曲を入れはじめた。好きな曲しか入ってない、ってのはなかなかいいかもなぁ。
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最近、小説を読んでいたりドラマを見ていたり邦画を見ていたりする時に、「マンガっぽい」と感じるのはなんなんだろうと考える。
間の取り方とか、人の動き方やセリフ、そしてなんといってもストーリーの運び方などからそう思うんだろうか。
ところが面白いことに、現在の大半のマンガやアニメなどではそういういわゆる「マンガっぽい」表現は用いられなくなっているような気がする。マンガってものがより複雑な表現をするようになり、深夜に偶然みかけるアニメなんかで感じるような新しい「マンガっぽい」文法が出てきていたりもする。
そういう点でいうとこの小説はかなり「マンガっぽい」。
階段途中のビッグ・ノイズ
越谷 オサム

ある出来事で廃部寸前の軽音楽部の主人公が、仲間を集め、風変わりな顧問を探し、教師に反抗し、女の子といい感じになりながら学園のステージでのロック演奏を目指す……、ってこれホントに2006年の小説?というプロット。
内容は定番だけにそこそこ楽しめた。だけど、人物が作者の頭の中を飛び出してないというか、すごく「予定調和」なものを感じたのも事実。ご都合主義の半歩手前というか。
とくにこの手の「青春バンド小説」に関しては「青春デンデケデケデケ」という金字塔があるだけに、せめてそれを越えようという気概がないと……、と思う。
余談ではあるけど、この本で「GREEN DAY/BASKET CASE」という曲を演奏していた、それってもしかして昔ラジオで聴いてけっこういいなぁと思ったあれか?と思ったらドンピシャ。
Dookie
Green Day

このアルバム、いいなぁ。
実は最近、この手の音楽青春小説って多いみたい。「スウィングガールズ」などのヒットがあったから企画が通りやすいのか?もっともその「スウィングガールズ」がかなりマンガっぽくて閉口する部分が多かったんだけども。
「ブラバン」なんてのもあったはず。ブラスバンド部は文化部の皮をかぶった体育会系とはよく言われるが。書店で表紙を見かけた「伊藤たかみ/ぎぶそん」ってのもそうらしい。伊藤たかみが芥川賞作家、って知らなかった(直木賞だったら驚かないんだけども)。角田光代と結婚したんですね。
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そういう点で、映画だけど、ガールズバンドが学園祭でのロック演奏を目指す、という同プロットのこの作品は「マンガっぽさ」を一切排除していていて、そこがとてもよかった。
リンダリンダリンダ(DVD)
山下敦弘 向井康介 宮下和雅子

ノベライズも買ったけど、まだ読んでない。楽しみ。
リンダリンダリンダ(ノベライズ)
向井 康介

ついでに、女の子青春関連でこちらもレンタルDVDにて鑑賞。
シムソンズ 通常版
大野敏哉 佐藤祐市 加藤ローサ

単純に面白かった。
見る前はマンガっぽいのか?と思ってたけど、意外とそうでもなく。「実話を基に……」ってのがややずるいといえばずるいが、元・田舎の高校生としてはけっこう共感できた。あと、地味だけど音楽がよかった。
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