2008年3月9日日曜日

完全版てほんとに完全?

以前、鳥山明が描く「Dr.スランプ」扉絵の話題を扱ったけど、あれはBOOKOFFで安く揃えることができた文庫版をスキャニングしたもので、そのあとポストカードにしたりカレンダーにしたりして楽しんでいる。

ただずっと気になっていたのは、ジャンプコミックス版には文庫版には入っていないイラストがあるのでは、ということ。また、コミックスには各巻におまけページもあって、これも楽しいものだった記憶があり、気になっていた。

だけどジャンプコミックスの「Dr.スランプ」はBOOKOFFにはなかなかなくて、実は最近書店で新刊としても売られているのも確認したんだけど、定価で購入するほどでもない。
どうしようか……と考えていて隣の区の図書館を調べてみたところ、全巻セットで借りることができた。
さっそくそれぞれの巻をみてみると、まずは各単行本の口絵が文庫版には未収録。
たとえばこんないいイラストがある!

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ガッちゃん@イセッタ!組み合わせに悶絶。

14巻のコラムでは、鳥山明の車に関するコラムがある。
arale_14_2.jpg

そうやって車ばかり描いていたら、担当の鳥嶋氏は苦い顔をするらしく、同じく14巻の作者の近況ではこんなことが書かれている。
arale_14_0.jpg

というように、少なくとも文庫版にはない情報がたくさんある。とくに感じるのは、作者がその時面白いと思っていたことや流行っていたことなどを取り入れたオンタイムなライブ感覚が単行本の中にあることだ。これが文庫版ではそぎ落とされて純粋な作品集となっている。
作品を簡潔に読みたい場合は文庫版の方がいいんだけど、アラレちゃんのようなバラエティ感覚あふれた作品だと単行本の方が楽しい、と僕は思った。

それで気になったのは最近集英社がご熱心な「完全版」。これって「完全」とうたっているけど、さきほどの口絵やコラムもちゃんと掲載されているんだろうか?カラー原稿を収録することだけが「完全」ではないと思うんだが。
たとえば、「スラムダンク」は単行本では話と話の間に1コマ入っていてクスリと笑わせてくれることが多かった。これは完全版ではどうなっているのだろう?

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ところで最近マンガを買うと、コミックのシュリンクパックで本が傷んでることが時々ある。以前ほどマンガ本を大切にしてないからあんまり気にならないけど、気持ちのいいものではないよなぁ……。

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