2008年3月22日土曜日

1984年のアニソン

タイトルの「アニソン」は「マリリン」のイントネーションで読んでください(泣)。

こないだ友人と話してたら「地球防衛軍テラホークス」の話題になった。ITC、ゼロ軍曹、10-10、ゼルダ……。

鳴り物入りでNHKが輸入して放送したらコケたのが子供心にも印象的だったけど、そういえばあの主題歌ってどんなんだっけと思ってYouTubeで調べてみたら、うわやられた!エンディングも含めてこりゃ懐かしい。


残念ながら前にはアップされていたオープニング「ギャラクティカ・スリリング」は見つからなかった。↑はエンディングの「大切な言葉(ワン・ワード)」。

ちなみに歌っている燕 奈緒美・真由美の正体(?)はあの「ザ・リリーズ」。

それにしてもこの曲、サウンド的にはこの時代(1984年頃)ならでは。妙な歌詞はアニソンということを差し引いてもこれまた時代。もちろん好きなんだけど。

振り返ってみると、なぜか1984年頃のアニメソングは好きなものが多い。目当ての曲があったからとはいえ、こんなコンピレーションすら持ってたり。

みんなのテレビ・ジェネレーション アニメ歌年鑑1984
テレビ主題歌 芦部真梨子 岡本舞子
B000GFM930

収録は『牧場の少女カトリ』『夢戦士ウイングマン』『ルパン三世 PARTIII』『GU-GUガンモ』『ガラスの仮面』『魔法の妖精ペルシャ』『ふたり鷹』『レンズマン』『北斗の拳』。
なにせあの大野雄二に「セクシー・アドベンチャー」なる怪作を作らせてしまう時代なのだ。後にも先にもこんな曲は彼の中からは出てきてないと思う。
戸田誠司仕事で、松原みき(スージー松原名義)の『GU-GUガンモ』「ガンモ・ドキッ! 」はフェイク・ジャズなアレンジが面白い。「夢戦士ウイングマン」は林哲司仕事でAOR調、「ガラスの仮面」「魔法の妖精ペルシャ」あたりは「フラッシュダンス」とかのちょっとグルーヴ感の少なめなダンスミュージックを連想させる。

この他1984年のアニメでは、「OKAWARI-BOY スターザンS」「機甲界ガリアン」「巨神ゴーグ」「超時空騎団サザンクロス」「超力ロボ ガラット」「とんがり帽子のメモル」「ビデオ戦士レザリオン」「名探偵ホームズ」「よろしくメカドック」と、知ってる人なら分かってくれると思うけど、どれもこの時代独特の曲になっていると思う。「キャッツ・アイ」の「デリンジャー」もこの年ではないか?

サウンド的にはシンセが多用されはじめるけど、今ではあまり使われない硬い音色が多い。あと、この辺からドラムにゲートリバーブをかけた「ドンパン!ドンパン!」という、今聴くとかなり退屈なリズムが多くなってくる。

前年の1983年のアニメでは「ストップ!! ひばりくん!」が前に書いたように異色だけど、「亜空大作戦スラングル」「機甲創世記モスピーダ」「銀河疾風サスライガー」「銀河漂流バイファム」「光速電神アルベガス」「装甲騎兵ボトムズ」「超時空世紀オーガス」「特装機兵ドルバック」「プラレス3四郎」「未来警察ウラシマン」「キャプテン翼」「キン肉マン」「聖戦士ダンバイン」「魔法の天使クリィミーマミ」「愛してナイト」「スプーンおばさん」「ななこSOS」「ベムベムハンターこてんぐテン丸」「みゆき」(「想い出がいっぱい」ですね)あたりは、まだまだ生のブラスホーンも多様されて、ロック調の曲も多い。シンセはキーボード的、つまり鍵盤楽器として使われていることが多いような気がする。
ちなみに大ヒットした「キャッツ・アイ」はこの年。

やはりシンセの本格的導入はヤマハが1983年5月にDX7を発売して以降、つまり1984年あたりからということなんだろうか。これ以降しばらくの間、アレンジがシンプルになって代わりにサウンドがキラキラしはじめるような。

1985年のアニメには、先のテラホークスと曲調が似ている「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」の主題歌(筒美京平作曲)や「ダーティペア」(「ロ・ロ・ロ・ロシアンルーレット」)「魔法のスターマジカルエミ」とかがシンセが印象的だけど「機動戦士Ζガンダム」「タッチ」「ハイスクール!奇面組」といったメジャー作品の主題歌を思い出しても、1984年よりもややキラキラ感は後退している気がする。

これは想像に過ぎないけど、1984年のアニメソングは「1983年に発売されたYAMAHA DX7」「1980年代前半に流行したゲートリバーブドラムサウンド」のちょうど交差点で、あの独特なサウンドになってるんじゃないか。

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