2008年2月14日木曜日

シンクロ率高すぎ

本、といっても主にノンフィクションのエッセイやコラムを読んでいて楽しいのは、たまに「うわ、この書き手、自分とおんなじこと考えてるじゃん!……ていうか趣味がかなり近いなぁ」と著者をやたらと身近に感じる時があることだ。

このプロダクトデザイナー堀切和久氏によるおもちゃやデザイングッズのコラム本なんかもまさにそれで、というかあまりの趣味の近さに最後まで驚きっぱなしだった。

堀切玩具堂
堀切玩具堂
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途中からwebコラムだったので一部はそちらで読めます

さて、具体的に書いていくと

No.1 酒蓋
子供の頃集めてたことがあった。ドラえもんの「おうかんコレクション」の世界ですな。

No.2 Peace記念タバコ
嫌煙家でありながら、タバコパッケージはいくつか部屋に飾ってある。

No.3 ソニー坊や
ソニー坊やはないけど、文明堂のクマ・ゼリヤちゃんなどノベルティキャラものが部屋に飾ってある。その手のキャラを集めた「広告キャラクター大博物館」(日本文芸社)は必携。今は新版が出てたはず)

No.4 ビートルズもの
ビートルズはCDをいくつかもってる程度だけど、アニメ映画「イエローサブマリン」の世界は好きだ。

No.5,6,22 盆栽、豆盆栽
マン盆栽、豆盆栽ともに興味ありあり。苔を育てたぐらいではあるけど(笑)。

No.7 昭和初期のグリコのおまけ
さすがに手に入れてはないけど、おもちゃ博物館などで写真を撮りまくった。素朴でかわいい!

No.8 崎陽軒のひょうちゃん
僕は原田治バージョンの、小さい容器のが好き。崎陽軒のシウマイはやや胃もたれするのであまり食べないのが残念。ひょうちゃんだけほしい。

No.9 同じものをたくさん並べる
僕はやらないけど、これをよくやる会社のおもちゃ好きな友人のキモチが少し分かった。少しだけど。

No.10 BE@BRICK
BE@BRICK自体は全然興味ないけど、メディコム・トイはスゲーなーと思う。この回はメディコム・トイ賛歌であります。

No.11 ミッドセンチュリーのプラスチック製品
見るだけなら好きで、本を数冊持ってる。

No.12 ブリキのロケット
北原さんが出した小さいオマケの製品が部屋に飾ってある。

No.13 ディンキー・トイズのミニカー
ミニカー趣味はいわずもがな。

No.14 下北沢で手に入りそうな昭和レトロもの
これも買うことはあまりないけど見るのは好きで本を持ってる。

No.16 店紹介で、代官山(現・中目黒)の古本屋「UTRECHT」、目黒通りのカフェ(今はない)「Belair38cafe」、中目黒の家具屋「hike」
全部行ったことある(笑)。

No.17 LEGO
もちろん好きだけど、大人になって改めて作ってみると、子供の頃にように作りたいものが浮かばない、というのは全く同じ体験をした。

No.18 映画「TRON」
もちろん大好き!ときどきバカにされるとややムキになって反論します。

No.21 復刻とオリジナルについて
僕は復刻でもいい派だなぁ。しかしここに写真が載ってるキラル社のメッサーシュミットとイセッタはかわいすぎる。

No.23 泉昌之
この本のラインナップから泉昌之が出てくるとは思わなかった!とはいえ、僕は初期作品より「ダンドリくん」や、久住昌之の別ユニットQ.B.B.の方が好きだけど、あのセンスにビンビン来るのはやはり根を同じくしてるからだなぁと確認。

他にも、web連載時に紹介されたルイジ・コラーニは、僕も彼のデザインしたチョロQを飾ってあります。

う~ん、このシンクロ率の高さにはまいった。もちろん、堀切氏の行動力、いや購買力の足下にすらおよばないけれども。あと、堀切氏はコレクションを他人に譲っていってしまうタイプだけど、僕はずっと持っていたいタイプなのは違う。

とここまでシンクロした本なんだけど、実は図書館で借りて読んでしまった。もちろん、いつものように大きな本は買わない主義もあるんだけど、このぐらいの内容だとその禁は破ってもいい。
それよりもこの本の値段。なんと2800円もするのだ!いくらなんでも書き下ろしでもないのにこれは高すぎるでしょ。紙質もイマイチだしなぁ。つまり、モノとしての魅力を考えると2800円は高いなぁということなのだ。
内容がいいだけに、残念。堀切氏にはぜひその辺を考えてもらって、それこそ木世文庫にでも入れてほしい。

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