前回書いたように、それほど中国系映画には熱心ではないので、監督も作品も役者も混同しがち。
このたびそれを洗い出すために、横軸に監督、縦軸に役者、それらの交差するところを作品として表を作ってみた。
EXPOP中国系映画メモ(PDFファイル)
これを肴に、wikipediaで拾ったネタなどを。表もネタも、信頼性・資料性は低いので、あてにしないでください。
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まずそれぞれの出身地だけど根本的なことで母語の違いがあって、たとえば同じ中国でも北京と香港とでは母語が違う、というのがある。そういう意味では大きく分けて
・香港系
・それ以外の中国系
・アメリカ系
に大別することができる。
たとえば、ジョン・ローンやルーシー・リューなどは基本はアメリカの人なんだと思う。
監督でいうと、ホウ・シャオシェン(侯孝賢)は台湾の人だから分かりやすいけど、チャン・イーモウ、チェン・カイコーは香港の映画人ではないはず。作風も違う。
でもウォン・カーウァイは香港以外の俳優の起用が多くて面白い。
その辺を意識して表を見てみるといろいろ興味深いです。
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さてさて、小ネタに走りますが
●ジャッキー・チェンとサモ・ハン・キンポーは中国戯劇学院(京劇の学校)でライバル的存在。ユン・ピョウも同じ学校にいた。
これは聞いたことあったと思う。
あと
●ジャッキー・チェンは若い頃、テレサ・テンと恋愛をしていた
というネタも。え~!
前回、Mr.BOO!とデブゴンシリーズを混同する、と書いたけど、
●サモ・ハンは、Mr.BOO!シリーズに出たことがある
レスリー・チャンは80年代はアイドル歌手だったそうで、
●1983年に風継続吹(山口百恵さよならの向う側のカバー)が、1985年にMonica(吉川晃司モニカのカバー)が大ヒット
そういうプロフィールはあまり日本では語られてなかったような。
ジャッキー・チェンとジェット・リーは初の競演作を撮影中だそうですが、
●ジャッキー・チェンの「酔拳」、ジェット・リーの「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」は同じウォン・フェイフォン(黄飛鴻)を主人公としている。ウォン・フェイフォンは当時実在した中国武術の大家で、彼を主人公にした映画は数多く撮影されている。
これは知りませんでした~。でも「酔拳」は基本的には名前だけ拝借したらしい。
以後、分からない人にはなんで?な、混同ネタ。
●「グリーン・ディスティニー」は「HERO」「LOVERS」とかのチャン・イーモウ監督が撮った、と思いがちだけど、アン・リー監督作
チャン・ツィイーが出てて、ややオシャレな映像で剣を振り回すからだと思う。あと、チョウ・ユンファが出てるから、ジョン・ウーだっけ?とも思いがち。
そういえば、ジョン・ウーは
●本人によればガンアクションの演出は、カンフーアクションや欧米のガンアクションではなく、趣味であるダンスからヒントを得ているという。
と書かれてたけど、そういや香港だけどカンフー系じゃないイメージが。
チャン・イーモウといえば、
●「HERO」の撮影はクリストファー・ドイルだけど、「LOVERS」は違う
よく考えたら「LOVERS」は観てないけど、ずっとクリストファー・ドイルだと思ってた。
●トニー・レオンとアンディ・ラウがずっとごっちゃだった
でも先日「インファナル・アフェア」(ちなみにずっと「インターナル・アフェア」だと思ってた)を観てやっとどっちがどっちだか分かった。つか、トニー・レオンをようやく特定できたというか(男優はどうでもいいので、名前を忘れがち←ひどい)。なお「インファナル・アフェア」のトニー・レオンは安齋肇に、アンディ・ラウは「ますだおかだ」のますだに見えてしょうがなかった。
●以下の作品はどれも観てないけど、どれがどれか分からない。
花の影(1996) チェン・カイコー
ブエノスアイレス(1997) ウォン・カーウァイ
花様年華(2000)ウォン・カーウァイ
なおウォン・カーウァイの
欲望の翼(1990)
花様年華(2000)
2046(2004)
は60年代三部作なんだそうな。
「天使の涙」は「恋する惑星」のスピンオフ(ちょっと違うか?)。だからなのか流行っていた当時は区別がつかなかった。
とか書いてたら、もうすぐウォン・カーウァイの新作「マイ・ブルーベリー・ナイツ」が日本でも公開されるそうで、主演がノラ・ジョーンズ。へぇ! 撮影はクリストファー・ドイルじゃないけど、「デリカテッセン」「ロスト・チルドレン」「エイリアン4」といったジャン・ジュネ作品や「セブン」「パニック・ルーム」といったデビット・フィンチャー作品の撮影をしたダリウス・コンジだそうで、けっこう興味をそそる。
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混同ネタに戻ると、女優はよっぽど好きにならないとすぐに間違えるのでいろいろある。
●ジョアン・チェンとマギー・チャンを混同
単に名前の感じ。マギー・チャンってジャッキー映画のヒロイン、てなイメージだったけどウォン・カーウァイ作品の常連だったりとかなり活躍してんのね。
●ジョアン・チェンとコン・リーを混同
これは理由があって、ジョアン・チェンが出ていた「ラスト・エンペラー」の音楽担当の一人がコン・スーだったから。
●ミシェール・ヨーとルーシー・リューを混同
ハリウッドで活躍する中国系女優ということでやや混同。語感も似てる。
●ミシェール・ヨーとミシェル・ウィー
ミシェル・ウィーって中国でも女優でもなくて、韓国系アメリカ人の女子ゴルファーなんだけど! なおミシェール・ヨーは中国映画に出てたけど、マレーシア出身。
それにしても今回調べていてアニタ・ムイとグロリア・イップの名前に出会ったのは懐かしかった。二人とも香港系アイドルとして紹介されてたなぁ。アニタ・ムイは数年前に逝去されてたんですね。
●チャン・イーモウ監督は、コン・リーとかつて恋人関係で、チャン・ツィイーとは愛人との噂あり
その真意はともかくとして、女優に惚れて映画を撮るタイプなんだろうか。
……以上、しょうもないネタの羅列でした。
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