たとえば「Uボー」なんて幼年向けの作品でも、UボーがUFO形態になったときは必ず頭にキャノピーが出る、とか細かい。
「ドラえもん」など道具がどう動いて、どういう仕組で動いているかを想像させてくれるのだ。「キテレツ」なんてわざわざ材料と加工の様子を数ページ使って描いている。
「ドラえもん」の道具が魅力的なのって、そのスペックだけじゃなくて、実際にあるんじゃないか?って思わせるディティールの描写、解説部分も素晴らしいんだと思う(いつものF先生マンセー意見)。
そして、それってすごく読んでて楽しいんだよなぁ!
たとえば鳥山明は、ディティールは描写するけど、そんなに解説しないと思う。その辺は、画力の質の差(鳥山明のほうが説明せずとも絵で読者に想像させる画力が高い)、描きたいものの違いなのかもしれない。
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こういうディティールや解説的な面白さって、F先生自身が好きだったのもあるし、連載が学習誌だったから、というのもあるだろう。
たとえば、「コロコロコミック」で連載するようなホビーマンガって、どうしてもそういうスタイルになりがちだし、そういったマンガはよくよく考えたらけっこう好きだった。
「コロコロ」ではないけども最近ネットで話題になってたので読んだ
ホームセンターてんこ(1) (KCデラックス)
とだ 勝之

なんて、DIYをモチーフにしたマンガなんかも、そのモノづくりの描写が現実的なので読んでいて非常に楽しかった。
絵本でも「かこさとし」なんかはかなり「Fっぽい」けど、もっと近さを感じるのは、やっぱり岩井俊雄さんだなぁ。本人は手塚治虫ファンだそうだけども、ミーム的にもF先生の甥っ子ぐらいにあたりそうな気がする。
光のえんぴつ、時間のねんど 図工とメディアをつなぐ特別授業
岩井俊雄

100かいだてのいえ
岩井 俊雄

あ、そうだ!
吉祥寺にある武蔵野市立吉祥寺美術館(吉祥寺コピス内)で、2011年2月20日(日)まで
『100かいだてのいえ』のひみつ -岩井俊雄が子どもたちと作る絵本と遊びの世界展
ってやってるので、入場料も安いし、興味ある人は行くといいです。
子どもに作ったダンボールのおうちとかも展示していて、工作好きとしては非常に刺激された。
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