2006年11月11日土曜日

決戦前夜にひとりごと。

もしかすると、ものすごいベタなことを書いてしまうかもしれないんだけども、「PlayStation3」の発売前じゃないと意味がなくなりそうなのであえて書いちゃう。

【その1】前々から思ってたんだけど、映像の「高解像度化」ってそんなにみんな望んでるの?

この疑問は映像ソフトとゲームソフトに分けて考えたい。

映像ソフトは、高画質になっても制作側はとくに困らないんじゃないかと思う、よく知らないけど。
問題は見る人がどれぐらいのお金を払ってソフトをほしがるか、だと思う。個人的にはアナログビデオテープ→DVDのようなそれまでのメディアを駆逐するような変化はしない気がする。というのも、DVDってのはそれまでのビデオテープ、LDなどが為し得なかった「一般の人が映像ソフトを買う」ことを実現したメディアで、実はその壁を越えたところに意義があるのであって、「画質がいい」というのは一般の人にとってそれほどセールスポイントでもないんじゃないか、と思うからだ。安くて、場所を取らずに、借りることもできて、たくさんの種類がリリースされた。ここらがポイント。
もちろん、標準プレイヤーの値段が現在のDVD同等(=1万円切るぐらい)になってソフトも同等になれば「買ってもいいかな」と思う人も増えると思うけども、音楽の世界でいうとSACDやらDVD-AUDIOが今もって全く普及してないことを考えると、どうなのかなぁと思う。もちろん、音と映像では情報密度の違いの分かりやすさが違うのかもしれないけど、DVDプレイヤーはパソコンやHDDレコーダーが内蔵・搭載していたことも大きかったことは忘れてはならないと思う(もちろんPS2が対応してたのがとても大きいけど)。
案外アダルトビデオが盛りあがったりして(笑)。

映像の世界と違って、ゲーム業界は大変っす。いままで行間ならぬ「ドット間」でごまかしてた部分があらわになるわけで、作業量もどっと増える。リリース間隔も長くなる。値段も上がる。
単純に考えると、大は小を兼ねるから、今までと同じグラフィックで出せばいいじゃんとか思うけど、ラットレースだからそうもいかない。もちろん、PS2における「ワンダと巨像」のように、グラフィックのレベルが上がったからこそ表現できることもあるのは分かって入るんだけども、デメリットも多い気がするなぁ。

PS3が売れるかどうかで、XBOX360の売れなかった原因が確実に分かりそうなので、個人的にはとても興味がある。
��少なくとも日本の)あと数年間のゲーム業界の向かうベクトルが見えてきそう。
個人的には、ゲームはもうテレビモニタとかに寄生してちゃだめで自分たちに適したモニタを模索すべきなんでは、と思うんだけども。その一つの答えがNintendoDSだと、個人的には思っている。

【その2】今、人はゲームにどれぐらいのお金なら出すんだろ?

そのNintendoDSのヒットに関していろいろ言われてるけど、大きい要因として本体もソフトも適度な価格であることが大きいと思う。大勢の人はゲームソフトに5000円以上出さないというか、5000円以下だとつまらなくてもまぁいいかと思えるのでは。

ちなみに、教育とかダイエットなど自己啓発が絡んでくると、その「出してもいい金額」がけっこうあがってもついてきてくれるんだなぁとも思った。たとえば「脳トレ」って2800円だけど、ゲームソフトとして体感的には1500円ぐらいじゃないんだろうか。

その点もういろんなところで言われているけど、いわゆる次世代機(Wiiは次世代じゃないから除く)は値段が高すぎる。さすがにPS3は値下げしたけど、それでも高い。本でいうとハードカバーで5000円もするだけど面白いから買ってね、というのに似てる。本ってまず値段から決めると言うけど、最近特になるほどなぁと思う。マンガ本はあの値段(労力を考えると安すぎる)だからあれだけ売れているることを忘れてはならない。

【その3】地上波デジタルはどうなの?

ちょっと話が違うんだけど、ついでに。
前に読んだ本で、鵜呑みにはできないまでもなんで地上波デジタルを急ぐのか何となく分かったけど、個人的には相変わらずあまり興味が持てない(もっとも普通のテレビもあんまり見ないから当たり前かも)。だって、実はあんまり変わらなさそうな気がするもの。チャンネル数が増えるわけでもなし、双方向性って実はテレビには不要だし。番組が遅延した際に、録画がちゃんとできるようになればうれしいけど、コピー制限がかかるのはかなり面倒。あ、ゴーストがないのは単純にいいかも。
高画質はあればうれしい、という程度。そもそも大半の人は「映画館行かない→テレビでやるじゃん」というぐらいのレベルじゃないですか。ものによってはYouTubeなんかの画質でもOKなわけで。

反面、ワンセグはみんな飛びつくと思うし、実際すでにそうなってるんじゃない?それってオーディオでいうとiTunes&iPodにあたると思うのだ。どこでも利用できて、便利で、値段もそこそこで楽しめる。こっちの方が需要があると思う。
現状でも需要は無線LAN>光、ってことない?

たぶん、どの問題も
「ほとんどの人が満足するある程度のスペックに到達したときに、より高いスペックとより高いサービス(簡便性とか)のどちらの需要が高いんだろう?」
ということなのかも。


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