2008年12月14日日曜日

「テクノ歌謡」ディスクガイド

前に、最近はもうディスクガイドのような書籍は買わなくなってきた、と書いたけど、久々に書店で手に取ったら面白くて購入。

「テクノ歌謡」ディスクガイド
ユービック「テクノ歌謡」研究チーム
4594058256


この手の本は、テクノポップも含めて

テクノ歌謡マニアクス
コイデ ヒロカズ
4938339544


テクノ・ポップ (THE DIG PRESENTS DISC GUIDE SERIES)
美馬 亜貴子
4401618513


があって、前者が2000年、後者は2004年に発売されている。
前者、当時何枚か出ていたコンピレーションCDシリーズ「テクノ歌謡」と関連した本。モノクロなのと、いまひとつまとまりがなかったのが少し残念。

後者はどちらかというとニューウェーヴから「テクノポップ」を捉えた本なので、いわゆる「テクノ歌謡」はあまり扱われていない。90年代から現在の盤が数ページ、というのもこの本の位置づけを象徴している。
ニューウェーヴ~テクノポップを知るには適した入門本だと思う。

今回出たのはいわずもがな、武道館公演を終え年末には紅白出場も果たすPerfumeのブレイクを受けての本だと思うけども、90年代以降のテクノ歌謡・テクノポップとはなんなのかを割と直球に模索している姿勢がよい。

余談だけど、PerfumeはCapsuleがあまりピンと来なかったのとネットでの盛り上がり方を見てやや引いてたんだけど、アルバム「GAME」はやっぱり素晴らしいねぇ……。あれには負けた。
ただ、今まで「テクノ歌謡」的なものをコツコツと聴いてきた者としては、そうじゃない人たちが「これぞオレたちの音楽だ!」みたいに取り上げてるのがおもしろくなかった、というのは正直ある。いまだにある。

そんなことはともかく、本書はメジャーな楽曲でも時代的にシンセフレーズが印象的だったりする曲を取り上げていてそのあたりもありがちな「あえてB級が好き」的な開きなおりが感じられなくて好感が持てた。

そして、ここは特筆したいんだけど、きちんと「グーグーガンモ」とか「ガラット」とか取り上げてるアニメソングのチョイスが光る。

��

アニソンといえば、

アニメ特撮青春歌年鑑

というサイトが読ませる。
自分が分かるのは1980年代だけども、どのテキストも愛があふれていて、しかもうなづける解説内容が素晴らしい。

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