2007年7月1日日曜日

映画版は上野樹里がかわいかった。

ヨーロッパ企画」という劇団をご存知だろうか?
僕は、映画「サマータイムマシーンブルース」でその存在を知ったホントに後追い組なので、人によっては今更なのかもしれないけども。

その映画自体はさほど好きだったわけではなかったものの、元々舞台だったと聞いてなんかピンと来るものがあって、そのDVDを買って見ようかどうか迷っているところに、NHK-BS2で放送されているのを見ることができた。

これが、面白い!

三谷幸喜みたいに、ある一室(SFにまるで興味ない部員が集まるSF研の部室)だけで事件が展開するんだけど、タイムマシンものなので時間がそこに加わって広がりが出る。
最初は会話の今風?な感じがやや気になったけど、見ているうちにむしろそれが面白く感じてきた。

そのNHKの放送では、各作品の脚本を手がけ「ヨーロッパ企画」を主催する上田誠氏のインタビューもあり、その中で彼が「ゲームを作るように演劇を作る」てな発言をしていたのも、より興味を抱かせた。

その後、「ヨーロッパ企画」のwebサイトで過去の公演にてんこもりの特典映像をつけたDVDを販売していることを知り、
「ロードランナーズ ハイ+ロー」
「Windows5000」
を購入。
前者は汚い男子寮を掃除しなくてはならない寮生たちがついついゲームに手を出して掃除がいっこうに進まない、というただそれだけの内容。なんだけど、たとえばスクリーンがあってそのゲームプレイ(絶妙にヘタだったりするのが笑える)を写したりと工夫も多い。
後者はもっと構成が面白くて、未来の世界で立ち退きを命じられたへんてこなアパートの住人を、係員2人が監視カメラ的にそれをのぞいてコメントをしていく、という内容。そのアイディアでもう勝ちでしょ。
こうなったら残りのDVDも揃えて、いつか生の公演を見たい、と思っていたら、偶然勤務先である新宿で公演していたのを知って、仕事を早めに切り上げて当日券狙いで行ってみた。
その作品が先日観た
「衛星都市のサウダージ」
で、未来の世界で地球から惑星アルカディアへ移住するための宇宙船の中で発生するドタバタ劇。
SF設定だけど、コメディです。
いやぁ、笑った笑った。
毎回中心的なキャラクターとなるノッポ、メガネチビ、デブ、オカッパボケのキャラのバランスがよくて、お互いの「間」も素晴らしい。
「ワープが生理的快感をもよおす」というネタもよく思いついたなぁ。
でもところどころに、ほんとにちょっぴりなんだけど詩情があるのも好きだ。その量自体はホントに少ないんだけど、配置のバランスが絶妙で毎回印象に残る。
上田誠氏は今後もっと有名になるはず、と思う。
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公演の内容自体も大満足だったけど、もくろみどおり物販で残りのDVDを買うことができてホクホク。
「ムーミン」
「12人の追い抜けないアキレス」
「平凡なウエ~イ」
「ブルーハーズ・ブリーダーズ」
観るのが楽しみ。
ところで、演劇全般でいつも不思議に思うのは、コメディを演じていても終幕後の挨拶ってみんなものすごい真面目な顔をするよね。あれ、なんでなんだろ?
役から解放されると緊張するのかな?

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