2007年7月9日月曜日

茶色の小瓶

僕が大学生の頃(調べたら1992年らしい)サントリーの「デカビタC」が発売された時に、驚いたことが2つあって

「オロナミンCにそっくりじゃん!」

てのと

「オロナミンCって一度にたくさん飲んでもいいんだ?」

ということであった。

それまでオロナミンCって言ってみれば栄養ドリンクのようなものだと思っていたのに、デカビタCの場合、製造会社の違い(オロナミンCは「大塚製薬」、デカビタCは「サントリー」)もあってあまり薬品的な雰囲気がなかった。
だからこそ、デカビタCはネーミングからして「容量が多い」ことをアピールしていたんだと思う。ライバル登場後も「オロナミンC」が増量しないのは、その「薬品的なイメージ」を保ちたかったからでは、と思うがどうだろう。

さて、その後さらに驚いたのは、そういう「オロナミンCみたいなやつ」がいろんな会社から大量に出たことだ。しかもその「オロナミンCみたいなやつ」は、ほとんどが

「茶色の瓶で、黄色いシールが貼ってある」

という、本家のスタイルを踏襲していたのにもびっくりした。

言ってみりゃパクリなわけでこれが裁判になったのかどうかは知らないけど、消費者にとっては飲んだことがない商品でも「あ、中身はオロナミンCね」と判断ができるという、かなり便利な状況にはなっているのである。

てなことを、ジュースの販売機を見ながら考えていたんだけど、こういうことがコーラのゼロカロリー戦争においてもあるような気がした。



というのは、僕の印象では、大衆支持的に
ペプシネックス」>「コカ・コーラ ゼロ
というイメージがあるのだが(しかもこの勝手なイメージを前提として書くので、これが違っていたらこれから書くことはまったくのデタラメになってしまう)、味や流通はおいといて、こういう理由があるからなのでは?
まず、コカ・コーラと聞くと何を思い出すだろうか?
僕はもう「赤い缶」なのである。
ではペプシは?
う~ん、確定的ではないけど、「青い缶」?
この、イメージの絶対性の差が今回の新製品に影響を与えてる気がする。言ってみれば、ペプシは別に青くなくてもいいのだ。けれど、コカ・コーラの缶が黒いのはなんかコーラじゃない気がする。
だから僕は黒い缶のコーラってのは、元々コーラを飲まないにしてもどうも違和感がある。
しかもペプシネックスは黒をベースにしているけど、元々のマークを入れてあるのでペプシ感は残してある。コカ・コーラ ゼロは特に缶だと赤がなくてほぼ黒になっちゃってるのだ。
これを考えたときに、缶ジュースを買うときって中身の液体の色よりも入れ物のスタイルの方に影響されてるなぁ、となんだか変な気分になった。缶のまま飲むから当たり前なんだけども。
��
あ、そういえば同じサントリーの「ビックル」が出たときにも「ヤクルトって一度にたくさん飲んでもいいんだ?」って思った記憶がある。
サントリー、あなどれん。

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