2007年7月15日日曜日

80年代歌謡曲2.0

携帯電話をリニューアルして格安のmicroSDカード1GBを差し込んでからというもの、そこにちょこちょこと曲を入れていっている。

面白いのが、大容量である今のiPodなんかと違って1GBしかないから、おのずと曲を「厳選」する必要があること。「とりあえず入れとけ」だともったいない容量なわけで、結果的に「究極のオレベスト」みたいなセレクトになっていく。もっともそこには「携帯で聴く時の」という条件は入るんだけども。

そこに前から入れようと思っていた「80年代歌謡曲」たちをようやく加えることができた。曲をセレクトしていて面白かったのが、今まで好きだった曲と今回セレクトした曲にびみょうにズレがあることだ。

では入れた曲を具体的に紹介してみよう。
なお、松田聖子、河合奈保子、CCB、うしろゆびさされ組あたりは選曲が難しすぎてまだ入れてない。



早見優
夏色のナンシー
誘惑光線・クラッ!
好きな曲は変わってないけど、誘惑光線>夏色のナンシーだなぁ。「誘惑光線」というタイトルが天才過ぎる。そこへきて「クラッ!」って……。ステージ上のアイドルとファンの関係が、歌詞の中の空想的な恋愛模様と重なっているという僕の好きなパターン。
菊池桃子
卒業-GRADUATION-
BOYのテーマ
菊池桃子はアレンジ含めた林哲司仕事が今の僕のAOR耳には異様に響いてくるんだけど、今一番いいなぁとおもうのは「卒業-GRADUATION-」。これ、当時はやや哀しげな曲で好きじゃなかったんだけど。「雪にかいたLOVE LETTER」「Say-Yes!」あたりを一度入れたけどいらないなぁと外したのが自分でも意外。
南野陽子
さよならのめまい
悲しみモニュメント
実は南野陽子の曲って暗いのが多くてあまり好きじゃなかったけど、今は「はいからさんが通る」「吐息でネット」よりもむしろこれらの影のある曲の方がいい。
中山美穂
クローズ・アップ
JINGI・愛してもらいます
今や妙に「高くなった」中山美穂だけど、八重歯&色黒でヤンキーと微妙なスタンスを保っていた時代の魅力も、もう少しちゃんと語られていい気がする。
昔だったら「派手!」「50/50」あたりを選んでたと思うんだけど、今は前にも書いたことがあるけど財津和夫の「クローズ・アップ」が最強。
本田美奈子
殺意のバカンス
Sosotte
Temptation(誘惑)
とにかく「殺意のバカンス」が入るのが意外。この曲、リアルタイムでは知らなかったし、歌もデビュー曲ゆえまだ少し拙いんだけど、その不安定さが逆に魅力。
「1986年のマリリン」はともかく、「One Way Generation」はなぜか入れないんだよなぁ……。
それにしても本田美奈子は歌がうまい。だけども、声が持つキャラクターやサウンド・歌詞世界まで含たアイドルとしての魅力を考えると、やはり「隙」がなさすぎる気がする。
小泉今日子
半分少女
渚のハイカラ人魚
The Stardust Memory
なんてったってアイドル
「半分少女」を入れるのが自ら?これ、曲が好きなんだと思う。ベストは「渚のハイカラ人魚」だなぁ。「The Stardust Memory」「なんてったってアイドル」あたりはもう聴き飽きてたので外してもよかったかも。
岡田有希子
Love Fair
- Dreaming Girl - 恋、はじめまして
二人だけのセレモニー
岡田有希子はここ数年でその歌の魅力に気づいたんだけど、選ぶとしたらこの3曲。「くちびるネットワーク」はもういいかという感じ。
中森明菜
スローモーション
サザン・ウインド
十戒(1984)
Fin
ジプシー・クイーン
SOLITUDE
明菜はとくに「十戒」が最近の好み。この曲、なんか展開が変な感じがして魅力的。
荻野目洋子
スロープに天気雨
涙はスピード揺らすから
NONSTOP DANCER
夏のステージ・ライト
荻野目洋子は自分にとっての定番曲。
斎藤由貴
卒業
白い炎
初恋
MAY
意外に今一番好きなのは「白い炎」だなぁ。清潔な暗さがよい。
近藤真彦
情熱☆熱風せれなーで
永遠に秘密さ
マッチは好きな曲が多いけど、「情熱☆熱風せれなーで」のメロウネスがやはり最高。「永遠に秘密さ」はサウンドもタツローが手がけていて、本人が歌ってもおかしくない。それぐらいこの頃のマッチが初期の「ちょっと不良のニイチャン」からキャラクターを広げていたことが分かる。
田原俊彦
恋=Do!
君に薔薇薔薇…という感じ
墜ちないでマドンナ
銀河の神話
ユーミン作の「銀河の神話」がよい。
シブがき隊
100%…SOかもね!
Zokkon命
KILL
「100%…SOかもね!」はシブがき隊の不良になりきれない感じがうまく出ていて、彼らにとって名刺的な曲だと思う。そして「Zokkon命」は彼らの無駄に力が入ってる姿を象徴する曲だと思う。「KILL」は少年隊に通ずるスーツを着てる感じがよい。ヤックンではなくモックンがフロントになった、ってのが曲調にも端的に現れていると思う。
少年隊
仮面舞踏会
STRIPE BLUE
ABC
大ヒット曲とはいえ「仮面舞踏会」は何度聞いてもスリリングでいい。「STRIPE BLUE」「ABC」の独特なさわやかさは、ジャニーズの中でも少年隊ぐらいでしか聴けない気がする。
チェッカーズ
哀しくてジェラシー
星屑のステージ
あの娘とスキャンダル
「星屑のステージ」は最近好きになったけど、いくつもあるヒット曲の中から「哀しくてジェラシー」を選んでるのが意外。「あの娘とスキャンダル」はいらなかったかもなぁ。
吉川晃司
モニカ
サヨナラは八月のララバイ
ユー・ガッタ・チャンス
ラ・ヴィアンローズ
終わらないSun Set
実は隠れ吉川晃司好き(アイドル自体限定)なんだけど、それはきっと80年代にかっこいいとされていたことがこの頃の彼の中に詰まってるからだと思う。そのかっこよさをかっこいいと思ってるわけではないんだけど、もはや刷り込みレベルといっていいなぁ。
ちなみに今回これを書くにあたって、ちょっと前に買ったこの本が参考書としてすばらしかった。
歌謡曲 名曲名盤ガイド1980’s―Hotwax presents
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写真やデータも多いし、客観的な評価と各曲・アルバムへの広い愛が感じられて名著。高護や榊ひろとといった執筆陣なので、なるほどなんだけど。
この話題、つづく。

1 件のコメント:

  1. Slam dunkin like Shaquille O'Neal, if he wrote informative atircles.

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