2008年6月28日土曜日

雑誌はライブだよねぇ

坪内祐三/私の体を通り過ぎていった雑誌たち」が文庫になったんで読んでいるんだけど、めっぽう面白い。
雑誌が面白かった時代を、雑誌の目利きの視点で追体験できる喜び。その一方で、読者として追体験しかできない悔しさもあるにはあるんだけど。

僕がこんなふうにリアルタイムで「体感」した雑誌といえば、90年代後半のタワーレコードのフリーマガジン「bounce」が真っ先に思い浮かぶ。この時期の「bounce」については今まで何度も書いたけど、ホントに面白くてその頃のbounce記事は今でも多数、切り抜きをファイリングして残してある。
のちにその頃の編集長があの橋本徹だと知って、納得がいったと同時に雑誌における編集長、いやプロダクトにおけるディレクターの存在の重要さを身をもって知った。

その「bounce」が今月号で300号ということで、ちょっとした回顧特集をしている。
かつて僕が自分のwebサイトで「この頃bounceがつまらなくなった」と取り上げたのが200号だったんだけど、この回顧特集ではその号が取り上げられ、キャプションに
「<FREE SOUL>などでお馴染みの橋本徹さんが編集長を務めた時期を経て、200号を迎えたこの99年7月号では、デザインを全面リニューアル」
とあって、まさに!と思った。

記憶ではこの少し前の号から急速につまらなくなったので、おそらくこれより少し前に編集長を辞していたのではないかと予想しているんだけども(web情報によると彼が編集長をしていたのは96年から99年とのこと)。

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余談だけど、雑誌といえば友人にもらった「Model Graphix」の2008年4月号(巻頭特集「MSV」)、2008年5月号(巻頭特集「1/100ウォーカーギャリア」)はめっぽう面白かった。あさのまさひこ最高。「1/100ウォーカーギャリア」についてる冊子「ウォーカーギャリア メモリアルハンドブック」がめちゃくちゃ読みたい。


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