2007年4月23日月曜日

カード化する社会

タイトルは意味ないです。新書にありそうなタイトルだなぁ。

僕はコンピュータゲームでやるカードゲーム、というのがどうも苦手で、たとえば「カードヒーロー(GB)」「カルドセプト(セガサターン)」「ドラえもん のび太の恐竜2006(DS)」、どれもやってはみたものの全然面白さが分からなかった。

一番分からないのが、なんでわざわざキャラクターがカード化されているのかという部分。現実世界ならば、野球選手やらポケモンやらいろんな意匠をカード化してポータブルにして遊ぶというのは分かるんだけど、それをコンピュータゲームにする意味が分からない。
つまり、前回書いた「イマジネーション」をかきたてられないのだ。のび太やドラえもんがカードになっていても彼らは脳内で会話してくれない。将棋のコマが兵士には見えないのと同じ。いくら優れたゲームシステムだとしても、それが剥き出しのままだとコンピュータゲームが持つ可能性の「ある部分」を捨ててしまっていて、もったいないなぁと思う。

そもそもトレーディングカード自体にも全然興味がないんだけど、こちらはモノとして紙自体に魅力を感じない、という部分も大きい。

あと、対戦ゲームなんかで負けたりするのがとても嫌いなのも、原因のひとつではあると思う。練習嫌いで負けず嫌い(笑)。だから将棋とかも苦手。

でも今の20歳以下の人って子供の頃にポケモンカードとかが流行ったこともあって、カードゲーム慣れしてるんだろうか?
またポケモンで遊んでいたから、対戦慣れしているんだろうか?

そんなことを考えていたら、以前某社の社長がこんなことを言ってたなぁと思いだした。

和田氏: 以前調査したことがあるんですが、『ポケモン』でゲームを始めた子供たちの多くが『ドラクエ』には来ない。理由は、そのシステムに慣れすぎてしまって、『ポケモン』がRPGのスタンダードになってしまうからのようです。

http://arena.nikkeibp.co.jp/tokushu/gen/20070207/120802/index3.shtml


面白い意見だと思う。

言ってみれば「ドラクエ」「FF」と「ポケモン」系ゲームでは、ゲームの進行/ドライブのさせ方が違う。ゲームを続けさせるモチベーションが違う(と思う)。
このことはずっと自分の中で考えていたことだけど(というか、自分にとって一番好きなドライブのさせ方は何なのかを探っていた)、僕は“大きな物語”によってゲームをドライブさせる/させられることにまるで興味がない、ということに最近かなり自覚的になれた。そもそもアドベンチャーゲームが苦手で、RPGでもシミュレーション寄りの方が好みだし。
そういう意味でも「世界樹の迷宮」のドライブのさせ方は自分にとってのひとつの解答だと思った。

てなわけで、前から興味があったこともあって、おもむろにポケモンを始めてみるのであった。カードゲームとポケモンのビデオゲームはルール的には似てると思うんだけど、違うんだろうか?

ポケットモンスター パール(特典なし)
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「ポケットモンスター」の「ポケット」って言葉の使い方ってけっこう懐かしい。「ポケコン」とか携帯できることをかつては「ポケット~」って言ったもんだよなぁ。今なら「モバイルモンスター」か。「モバモン」。

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