2009年2月17日火曜日

「ハイスクール・ミュージカル」

遅ればせながら、ようやく話題の「ハイスクール・ミュージカル」(テレビ版)を観た。
ハイスクール・ミュージカル [DVD]
ドン・シェイン ピーター・バルソッキーニ
B000NIWHNC

学園ものは大好きなのでこれも興味はあったんだけど、なんとなく敬遠してた。
少し前に同じディズニーチャンネルの「キャンプ・ロック」を見たんだけど、こっちは面白くなかった。アメリカ特有の「キャンプ」を題材にしてたのはいいんだけど、いかんせん脚本がマジメすぎる。かなり古い感じがした。

その点、「ハイスクール・ミュージカル」はお約束の中に今風な部分も入れていて面白い。

「今風」とはどういうところかというと、「本当の自分」というよりも「自分のキャラクター」を題材にしているところ。その点、「キャンプ・ロック」は「本当の自分」の域を出ていない。

元々主人公2人は、バスケ部と化学部で、ミュージカルに出るのは「キャラが違う」。
周りもそう思っているし、演劇部もそう思っている。そのボーダーラインを乗り越えることで笑いも生まれるし、ドラマも生まれる、という構造になっているのだ。
つまりは、「本当の自分のキャラ」を確立していく話。


それに至るまでに対立軸がうまく作られていて

・バスケ部の顧問である父と主人公
・体育系と主人公
・化学部とヒロイン
・体育系と化学部
・演劇部と体育系
・演劇部と化学部
・演劇部の女王と新参作曲者
・演劇部の女王と双子の弟(対立はしてないけど)

などなど、事細かにある。しかもどれも2項対立でしかなくて複雑な絡みなどはない。ないけど、それぞれの2項が絶妙に重なっているからいろんなドラマを多層的に発生させることに成功している。

バスケ部の1人が実はお菓子作りが大好き、化学部の1人が実はヒップホップダンス好き、とかをカミングアウトしていくシーンはかなり面白い。アメリカってこれほど所属する集団によってキャラが分けられてしまうものなのか、映画ならではの誇張なのか。

そういうしっかりした脚本のうえに、主人公やヒロインがまたいい。個人的好みだけど。
主人公は70~80年代の日本のアイドル(新御三家を足して三で割った感じ。事故前のマーク・ハミルにも似てるような)を思わせるし、ヒロインは石川ひとみ似。あ、それならば主人公は太川陽介似といえるかも(笑)。
2人とも王道アイドル顔でまぶしい。

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