2007年5月28日月曜日

どうでもいいデータが生まれ続け、残り続ける世界

パソコンのハードディスクの中にある大量の子供写真を整理しなくちゃ、と以前から思ってはいたんだけど、連休などを利用しつつようやく手をつけられた。

整理といってもフォルダ分けなどデータの整理は普段からしているから大丈夫なんだけど、やはり何度も見たくなるような写真はプリントしてフォトアルバム(簡単に出し入れができるやつ)に入れておきたい。そのための写真を選ぶのが、すごく大変なのだ。

これを簡単にしてくれたのが、フォトビューワーとして大変優れていて、周りの人に薦めまくっているgoogle製の「picasa2」。

いろんな機能があるんだけど、まず「スター機能」がいい。
これは、お気に入りの写真に「スター」をつけておくことで、「スター付きの写真」の仮想フォルダがpicasa2上にできる(実際にそういうフォルダが存在するわけではなく、iTunesのプレイリストにあたるもの)。だから、気に入った写真があればとりあえず「スター」をつけておいて、その中からさらにプリントしたいものを選ぶ、という使い方ができる。
……と書いていて気づいたけど、実際にiTunesのプレイリストにあたるのは「アルバム」機能らしい。今度から有効活用しよう。

もう一つは、googleが提供する無料webスペースへ写真を簡単にアップすることができること。これの何が便利かというと、子供の写真はおじいちゃん・おばあちゃんが欲しがるという罠があって、しかも僕と奥サマ両方の親へ見せる必要がある。これがかなり面倒。
しかし!
両方の親がパソコンを持っているので、こうしてweb上にアップしといて見といてね、とやれてかなり便利。プリントしたいかどうかは相手が決めればいいことだしね。

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それにしても、デジカメが普及する以前って、一般家庭でこれだけ写真を撮ることはなかったわけで、つまり自分の子供の頃の写真はこんなには存在しない(それでも結構多いとは思うが)。
これはビデオカメラも同じで、僕が子供の頃の動画ってほとんど存在しない。けれども今の子供は、自分の動画を見る機会というのは飛躍的に多いのだろう。

しかし正直いうと、これらのデータの大半は本当に「どうでもいいデータ」なわけで、昔ならばそもそも写真を撮る段階で精査され、さらにプリントにする際にも多少は精査されているから、残っている写真はわりとベストテイクなのだが、デジカメの場合とりあえず撮ることが多いので、アウトテイクだらけになりがち。

まぁこうしてハードディスクの中だけに存在しているならば、いつかクラッシュしたりして淘汰されていくのかもしれないけど(ゆえに僕は最大のバックアップとしてプリントしているわけなんだが)、たとえばblogなんて書いてると、自分がサーバから削除してもたとえばgoogleのキャッシュなんかで残り続けるわけだ。
これはたとえば、もし自分の父親が若い頃になんらかの文芸的な活動をしていたとしても、それを読む機会なんてまずないわけだが、自分たちの子供は今こうして書いているblogを発見して読む機会は、かなりあるということを意味する。もっともあんまり読もうとは思わないんだろうけど。

またgoogleのキャッシュは時間軸に対しての記録だけど、今は「世界中が記録される社会」ともいえて、ライブカメラだけでなく、たとえば街の中には携帯電話という名のデジタルカメラ、ビデオカメラがそこら中にあるわけで、だから最近は事件が起こると誰かしらが携帯電話のカメラで撮っていたりする。
またちょっとしたニュース映像なんかも誰かが録画しているからすぐにネットにアップされて、大勢の人が注目することとなる。記録の数も増え、それを共有することも飛躍的に簡単になってきた。

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内輪の会話に近いものも記録され(というか自らしてるんだけど)、公開されちゃって(というか自らしてんだけど)トラブルが起きるのは、mixiなんかでよくあることだったりする。
これがいいことなのか悪いことなのか分からないけど、膨大な写真を目の前にして、いまさらながらに思った。


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