2005年8月31日水曜日

「リップスライム/グッジョブ!」

最近は新譜を買うっていっても、本当の新譜は少ないなぁ。
ってなわけで、リップスライムのベストアルバムをゲット。
RIP SLYME/グッジョブ! (初回生産限定盤DVD付)
B0006H2YOC

初期の赤塚キャラをモチーフにしたイラストが復活していて、かわいい。初回限定でついてくるDVDはプロモのダイジェストでなかなか楽しめる。
やっぱり秋の名曲「BLUE BE-BOP」がいいなぁ。



さて、iTunesMusicStoreが話題になってるようだけど、あれって結局圧縮されたファイルを買うんだよね?前に「CCCDは音質が悪い」と文句言ってた層はその辺どうなの?あまりに肯定的な意見ばっかりで、個人的にはその辺がすごく気になるんだけど。その前に僕のOS9のiTunesはMusicStoreなんて知らないなんて言いやがりますが。
ピーター・バラカンは音質のことを指摘していたけど、iTunesMusicStoreで一番いいのは「絶版がなくなること」とも言っていて、それも同感。
それとは逆に、Polarisというバンドが限定で売ったCDを再販したためファンが騒いで本人が謝罪文を出したという事件があって、はて、今の時代にコピー商品を限定にする意味ってどこにあるのだろう?こんな音源こそもったいぶらずにiTunesMusicStoreで売ればいいんじゃないのかな。
全然関係ないけど、ここにこっそり書いておきたい。
映画の「Nana」はどうなのか?
マンガの実写映画化で一番やってはいけないキャラのコスプレをしてないか?
マンガのファンはあんなんでいいの?

2005年8月25日木曜日

「二十四の瞳」ほか

両親が教職関係者であるせいか、「二十四の瞳」はやたらと子供に薦めてくるのであって、読み聞かせで幼年版を、映画館で白黒(今思うとかの有名な木下恵介監督・高峰秀子主演バージョン)のを見て、学校ではカラー版の田中裕子主演版映画を観せられた。

というわけで、正直「二十四の瞳」ってタイトルはかなりウンザリなんだけど、何を血迷ったかピンとくるものがあって初めて原作をちゃんと読んでみた。


これが、予想外に面白い。
もちろんエンタティンメントとしてでもなく、文学としてでもなく、ただただ小説として面白いのだ。
そして、泣ける。それは決して戦争・貧困といった、自分ももはや辟易するお涙ちょうだい部分ではなくて、主人公・大石や子供たちの細かな心情にグッとくるのだ。本当に通勤中に読んでたらウルウルきてあわてて本を閉じる、という場面がいくつもあった(逆に後半はそんなでもなかった)。
なんといっても壺井栄のリズミカルな文章がいい。
かなりウェットな内容だけどそれを乗り越えようとする軽やかな力を感じる。そして、その力のせつなさが涙を誘う。ユーモアを忘れないところも救われている原因だ。
さて、子供の頃とやや印象が違っていた点がいくつか。
・大石先生が子供たちと交流するのは意外と短かったこと。
・生徒の一人・松江が売られていって、修学旅行先で再会するシーンが短かったこと。
これらは映画の構成の印象が強かったからかもしれない。
もはや「二十四の瞳」なんてベタの極北なんだろうけど、ベタでもオリジナルってのはやっぱりパワーあるなぁと思い知らされた。
��
「チップス先生〜」とか学校ものがマイブームなのか、
「ケストナー/飛ぶ教室」(講談社文庫)
を読了。うーん、しかしいまいちだった。ってか、やっぱり海外文学は肌に合わない。
主人公がマルティンに、マチウスに(愛称マッツ)、ウリーって名前分かんなくなるだろ。ヨナタンのあだながジョニーってのも日本人には分かりません。2人いるのかと思って勝手に叙述トリックになってた。
あとは図書館で借りた
「高平哲郎/植草さんについて知っていることを話そう」(晶文社)
も読了。対談相手は面白い人が多かったけど、高平哲郎はやっぱり好きじゃないや。
一つ面白かったのが
1908年生まれ
中島敦・太宰治・大岡昇平・松本清張
1909年生まれ
植草甚一
だそうで、中島敦と松本清張が同じ歳とはねぇ。いかに中島が早熟&夭逝したかってことだなぁ(←卒論で取り上げただけで偉そう)。

2005年8月23日火曜日

納涼企画:トラウママンガ

今はどうか知らないけど、かつての「コロコロコミック」って夏になるとなぜかやたらと恐いマンガが掲載されていたのだった。
今でもいくつか覚えているんだけど、あのマンガはなんてタイトルだったんだろう、と調べたら2chにこんな良スレが。

忘れたい!!トラウマになったマンガ

なんだー、みんな恐かったんじゃん。
そのマンガのタイトルは「地獄の招待状」。陰湿なイジメシーンがかなりブルーだった。「ボスボロットだい」を書いてた人、という情報が笑えるが。



604 名前: 愛蔵版名無しさん 投稿日: 02/03/29 12:26 ID:fCECSDtg
コロコロ読み切り系でたぶんガイシュツだと思うけど、
黒猫にまつわる話で、猫の名前が「エルザ」だったと思う。
あれから20年、未だに「エルザ」と聞くと、脳裏によぎって鬱。

これもなんとなく覚えている。
ガケに落ちそうな友人をつかんだ手をわざと放して見殺したら、そいつが黒猫としてバケて出てきて、最後に逆の立場になって主人公の手を放すんじゃなかったかな。こちらもかなりトラウマ。
コロコロではなくボンボンののちのガンダムマンガで活躍する近藤和久の商業デビュー短編「血を吸うマンション」もホラー版「童夢」という感じで気持ち悪かった。
このスレでも書いてあるけど、
>「ジョージ秋山/海人ゴンズイ」(「週刊少年ジャンプ」)
>「つのだじろう/恐怖新聞」(「週刊少年チャンピオン」)
は確かに恐かった。
手塚治虫のブラックジャックも「無頭児・人面瘡・サボテン・シャム双生児」とかイヤん。
藤子F不二雄は「ドラえもん」の中でも「どくさいスイッチ・バイバイン・人間製造機・未知とのそうぐう機」……などなど恐い話はいっぱいあって、でもやはり極めつけはSF短編の「ヒョンヒョロ」か。この宇宙人をフィギュア化するメディコムトイはいい意味で狂ってます。
SF短編はイヤな作品が多いんだけど、僕は子供の頃にコロタン文庫の巻末作品年表でその作品を知って、その内容を想像してかなり恐かった。
「……「劇画オバQ」って何?」
っていう。中学生の頃、小学館の「異色短編集」を読んだ時の衝撃たるや……!!
もちろん、藤子不二雄Aはまた別の意味でイヤな作品が多くて、「魔太郎がくる!」は当然としても、「怪物くん」ですらいくつか。「黒ィせぇるすまん」はじめブラック短編のイヤな感じは真骨頂。恐いというよりイヤな感じ。
水木しげるは恐かったけど、イヤな感じじゃなくて「死」の匂いがして、ハッとするようなものだった。
鬼太郎の誕生シーン(貸本まんが復刻版 墓場鬼太郎1「幽霊一家」)
comic_mizuki2.jpg
いわゆる大海獣のエピソード(貸本まんが復刻版 墓場鬼太郎6「ないしょの話」)
comic_mizuki1.jpg
↑なにげない扉絵が知らない田舎へ行った時のような恐さがあってすばらしい。
貸本版悪魔くんで家庭教師がヤモリビトになるシーン(定本・悪魔くん 太田出版)などなど。
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親父の本棚にあった筒井康隆監修の「日本SFベスト集成」にはいくつかマンガが載っていて、先述の「藤子(F)不二雄/ヒョンヒョロ」、「永井豪/ススムちゃん大ショック」、「諸星大二郎/不安の立像、生物都市」、増村博(ってあのアタゴオルのますむらひろしのことか!)「霧にむせぶ夜」とか割と恐いマンガが多かった。
同じく親父の本棚でいうと白土三平も恐かった。必然性のある残酷性。
赤瀬川原平の「お座敷」ってマンガも気持ち悪かった。ずっとつげ義春だと思ってたけど、どうも影響受けて描いたらしい。後年、彼のエッセイの大ファンになるとは思わなかったが。
体が変形する話は総じてイヤだな。ウルトラマンの「ジャミラ」とか。
友達の家で読んだものだと、日野日出志とか「マクンバ」あたりはヤバい。恐すぎて記憶封印してます。
そしてもちろん学研マンガの「いる・いないのひみつ」とか、当時会った子供向けのUFOものも恐かった。UFOを捕獲したらグイッと引っ張られて消えた、とかエピソードがリアルすぎるよー。
あと、今回ネタを集めてて思い出したのがスポーツ誌「Number」に載ったじゃりんこチエの人のマンガで、巨人ファンのオッサンがタイガースファンの街に迷い込んで出られなくなる、っていうのもちょっとぞくっとする恐さがあった。

2005年8月21日日曜日

「バツ&テリー」感想

今年の夏の高校野球は面白かったなぁ……。
駒大苫小牧が成し遂げた2連覇達成ってのが57年ぶりというのは意外だった。

甲子園の大記録
歴代優勝校   春と夏の甲子園
ここには書いてないけど、優勝校も甲子園の土を持って帰るそうな。

さて、本題はそのことではなくて、最近オークションで落札して駒大苫小牧vs京都外大西の決勝戦最中に届いたこのビデオに関して。

そう、偶然高校野球が絡んだ作品。

なんでこんな作品を?と思うのも当然で、この映画は中学生の頃に劇場で見たものの、お目当ては同時上映の「劇場版ダーティペア」だった。この頃SFアニメが好きで、その割りにけっこうガンダムをはじめ不毛な時期ではあった。それはともかく、「ダーティペア」と「バツ&テリー」というかなり訳の分からないカップリングで、ムリヤリこじつけるとすると女性コンビと男性コンビという点があげられるか。ちなみにどちらも「日本サンライズ(現:サンライズ)」制作で、「バツ&テリー」の監督は「アイアンリーガー」などのアミノテツロー。
先に結論を書くと、このカップリングは圧倒的に「バツ&テリー」の方が面白くて、正直「ダーティペア」は松原みきが歌う主題歌(「サファリ・アイズ/パ・ド・ドゥ」)以外はほとんど覚えてない。
もちろん「バツ&テリー」の原作なんて読んだことないし、そもそも優等生〜オタクラインの中学生だった僕が“ツッパリ”主人公の作品に共感するはずもなく。ゆえに見終わった時はかなり混乱した。
ただ、その後いろいろ考えてみて、この作品はツッパリものというより王道の青春ものなんだ、と思い至った。後年、偶然つけたテレビで「アイアンリーガー」の1エピソードを目にする機会があってそれを確信すると同時に、この路線が自分にとってはツボなんだということも分かった(笑)。
さて、「バツ&テリー」はずっと見直したかったんだけど、最寄りのレンタルにもなくそのうち忘れてしまってたんだけど、このあいだ何かのきっかけで「オークションだと激安でVHSが手にはいるのでは?」と思い調べてみると案の定200円で即落札。
届いてすぐに見たけど、今でも楽しく見ることができた。2本立てだったから80分といわば中編なんだけど、その時間の短さが歯切れのいい演出と相性がよく、だからといって先を急いだ展開や尻切れとんぼの印象はない(これは原作を読んでるかどうかで違うかもしれないけど)。
またアニメーションとしても丁寧に作られていて、いかにもマンガ的な描写もあるけどそれも気にならない。
ストーリーはホントにありがちなものなんだけど、この手のジャンルでそこは問題ではない。
特筆すべきは、主人公のバツとテリーがツッパリキャラでありながら、ツッパリパラメータ0の自分が見ても憎めないやつらである点。そもそも彼らがいわゆる「不良」なのかというと疑問で、どちらかというとバンカラの系譜な気もする。シティーハンターの冴羽僚も同じ。そういや「バツ&テリー」の大島やすいちと北条司ってなんか共通点が多いもする。両者とも絵がメチャクチャうまいし。
正直、他人に自信をもってオススメするようなものではないのだけど、この作品はまともに語られる機会なんてないんだろうから、あえて取り上げてみた。
また、僕はこの作品でスターダスト・レビューを知ったんだけど、エンディング曲「Lonely Story」が隠れた名曲。何度聴いてもいいです。
「スターダスト・レビュー/SUPER DONUTS」
B000063LE9

2005年8月18日木曜日

「スチームボーイ」感想

スチームボーイ 通常版
大友克洋 鈴木杏 小西真奈美 中村嘉葎雄
B0001X9D3G

実はこの映画、大友克洋が脚本を書いた「メトロポリス」と並んで制作発表時から楽しみに待っていたのだが、ずるずると公開予定が延期され、一時はまったく情報が途絶えた時期もあった。
その制作難航ぶりと予告映像を見ても全然ピンと来なかったので、レンタル待ち。

そして、やっぱり。
「メトロポリス」の時にも思ったんだけど、大友克洋って別にストーリーテラーじゃないと思う。クレジット的には「スチームボーイ」はちゃんと脚本家が別にいるけど、この人は単にまとまらない脚本をなんとかまとめただけなんじゃないかな?
見た人なら誰でも指摘するだろうけどキモである親子の確執部分はよく分からないし、主人公にも感情移入しにくい。
大友克洋のような巨匠になると現場で誰もダメだしできないだろうから、強烈なプロデューサーがいないとつらそうというのもある。
そもそも、大友克洋はストーリーから作品を作るべき人じゃないはず。インパクトのある絵をストーリーボードとして起こし、それらを話でつなげていくという方法を取る方が彼の映像作家としての才能を十二分に発揮できるのではないだろうか。「AKIRA」ってまさにそんな作品だったと思うんだけど(もっというと「スチームボーイ」の元になった「MEMORIES 大砲の街」なんて話すらないような、それでいて大好きな作品なんだけど)。
たとえばお約束ではあるけど、「主人公の家系がすごい発明の才能がある」っていうならメカニカルな仕組みでできた自宅の描写をするべきだし、主人公がクライマックスで活躍するなら彼の身体能力が優れている部分を描いておくべき。そういう絵的な説明なしにセリフで話を進めていくのがとても苦痛。
そして、肝心の絵の部分も問題。なんというか全体的に「もっさり」しているのだ。たとえば宮崎駿アニメを観たらなんだかんだで必ず得ることができるアニメーションの快感が少ない。メカもCGで動かしているもんだから、細かい部分はよく動いているけど全体的な動きはあまり魅力的にはなってない。
声優に関しては、これも誰しもが思うだろうけど、おじいさん役の中村嘉葎雄はマズ過ぎる。鈴木杏は普通で、小西真奈美はすばらしい。
結論としては「ロケッティア」の方が面白い、ということで(笑)。

2005年8月17日水曜日

「ハービー」他ディズニー擬人カーもの

公開前からずっと楽しみにしていた、という最近の自分には珍しい映画「ハービー 機械じかけのキューピッド」と、そのオリジナル「ラブ・バッグ」、そして同じくディズニーの車擬人化もの=擬人カー(笑)の短編アニメ「青い自動車(小型クーペのスージー)」の感想を。


まず、主演作はとりあえずおさえることにしているリンジー・ローハンの「ハービー/機械じかけのキューピッド」。本作でのリンジーは、やはり大人になってきたのとソバカスがやたらと目立つのとで、それほどキュートではなかったのが残念。
内容はハービーというポンコツワーゲンがリンジーに拾われて復活する、というありがちなストーリーではあるけど、CGを使って車であるハービーの擬人化にはとても成功している。
何度も書いているけど、僕は子供の頃絵本の影響で車は人間みたいに生きていると思っていて、ヘッドランプが目に、バンパーが口だと思っていた。ゆえに消防自動車は鬼の顔に見えてその前を通るだけで号泣したという(母談)。
そんな自分にとって、車を擬人化した作品というのはかなり特別な意味を持つ。
「ハービー〜」はその辺りの期待はまったく外さないのだけど、脚本がやや難あり。人物関係の過去の説明が少なく、その割りに深みにかけ、とくに肝心の父親との確執はかなりグダグダだ。ま、そんなことも「ワーゲンをかわいいと思う」という人なら気にならないとは思う。
ワーゲンといえば、これまた自分にとって特別な車で、というのもチョロQがまだない子供の頃にプルバックのおもちゃを持っていたからだ。ボディが緑色のダイキャストでかなり遊んだ覚えがある。というか、この映画を観てずっと忘れていたそのことを思い出した。
「ハービー〜」は数多くあるディズニーの実写映画の1作なんだけど、「LOVE BUG」という作品がそのオリジナル。
「BUG」は虫という意味で、主にアメリカでのType-1(ビートル)の愛称として親しまれている呼び名のこと、だそうな。つまり「かわいいワーゲン」みたいな意味なのかな?
「ハービー〜」を観た後にどうしても元になったこの映画が観たくなったんだけど、DVDにはなってなく、よく利用するレンタル屋にもなく、うーんと思っていろいろ調べていたらCSのディズニーチャンネルで放送されるとのことでさっそく契約して観てみた。1969年制作。
こちらの主役は2流レーサーの男性。基本的なプロットは同じなのがやや驚きだった。さすがに最新技術での擬人化されたハービーを見た後では無表情な感じがするけど、それでもスネたりやる気を出したりといった最低限の感情表現はしっかり抑えられていて関心。
ライバルのオッサンがメリーポピンズの親父役の役者だった。
ちなみに続編も多く制作されていて
「続ラブ・バッグ」
「ラブバッグ/モンテカルロ大爆走」
「ビバ!ラブ・バッグ」
「新ラブバッグ/ハービー絶体絶命!」
があるらしい。
そして最後がディズニーアニメ「青い自動車」。
これはアニメ絵本を持っていてすごい読んだんだけど、映画の情報はずっと分からず、どうも短編らしいというのを知ったに過ぎなかった。
それが今回の件でいろいろ調べていたら、2005/2に出たこのDVDに収録されているではないか!
ミッキーとミニーはなかよし
ディズニー
B0006L2B8C

タイトルは「小型クーペのスージー」となっているけど、これぞまさしく!
というわけでさっそく購入して鑑賞。1952年制作。
あー、なんか幼なじみに久しぶりに会った気分。やっぱりすごくかわいく動きまくってる。ディズニーってこういう無機物のアニメイトがとてもうまいと思う。近年の作品でも「美女と野獣」の野獣の家来たちや「アラジン」のじゅうたんとか。基本的な動きは「犬」だったりするんだけど、この辺はウォルトの根元的な欲求がずっと残っている気がする。
ちなみに擬人カーはたいていヘッドランプの部分が目なんだけど、スージーは例外的にフロントウィンドが目になっている。運転手を描写しないならこの方法もありか。
にしてもこのDVDは「カップル」がテーマらしいんだけど、ここにこのスージーを入れるのはかなり強引。今回初めてスージーが女性と知ったけど、最初のオーナーと相思相愛、っていわれてもなぁ。しかもその人、中古屋に売っちゃうし。
ここは「小さな郵便飛行機ペドロ」とか「小さな家」あたりとあわせてソフト化した方がよかったんじゃないか?
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このような擬人カーには他にも、ドラえもんの「ロボットカー」、怪物くんの葉巻型F1カーのモンスター、ロジャーラビットの車なんかがあることをメモしておこう。
ナイトライダーのナイト2000とかサイバーフォーミュラのアスラーダとかはちょい違うかなぁ。「犬感」が大事な気がする。ていうか、しゃべっちゃダメなのか。

2005年8月16日火曜日

breeze AOR J-Selection Cruising

V.A./breeze AOR J-Selection Cruising

AORコンピレーションシリーズに歌謡曲編が登場。

>ふたりの夏物語 NEVER ENDING SUMMER / 杉山清貴&オメガトライブ

は好きとはいえ、ややコテコテ過ぎな感はあるが

>思いきりアメリカン / 杏里
>虹とスニーカーの頃 / チューリップ
>今夜だけきっと / スターダスト・レビュー

この辺は個人的に好きな曲で、おっ!と思った。選曲した人と趣味があう。買わないけど。
AORとかシティポップスとかいうより青春歌謡といったほうがいいかも?


「まんが日本昔ばなし」復活!

「まんが日本昔ばなし」ゴールデン復活
やったー!

>セル画1枚1枚を映像化していた当時の映像記録をデジタル処理。ハイビジョンにも対応している。
>今回は75年1〜3月の第1シリーズから集中的に放送

とのことだけど、第1シリーズというのはこちらのページにくわしい。ひこねのりお作品がたくさん放映されますように!あと「じごくのあばれもの」もぜひ!

帰省中に手に入れた品々

前回の記事で

今はサークルK&サンクスの、京商ミニカーコレクションBMWのイセッタ3色を狙っているのだが……。


と書いたけど、実家に帰省した際に暇つぶしにネットで最寄りのサークルKを探してみた。


巨大掲示板情報では、イセッタは極端に軽いので「抜ける」とのことだったので、重さを比べて3つ買ってみたところ、見事3色そろった!

もっともコンビニでごちゃごちゃと箱を物色している31歳の自分(子持ち)にいささかブルーになったが(泣)。オークションを利用せずに手に入れられたのでよしとしよう♪
さて、イセッタは昨年HONGWELLのを大人買いしたので(といっても単価がめちゃくちゃ安かった)、比べてみよう。

どちらもBMWのイセッタだけど、若干フォルムが違っている。ディティールはHONGWELLの方が細かいけど、丸め方は京商に軍配かな。HONGWELLのようなツートンカラーの方が好きだけど。
さて、用事で他のコンビニに寄ったら、東京ではずっと見つけられなかったこれをゲット。

かろうじて、電池をせおった消防士の人形が長いはしごを登るCMは覚えてるんだけど、それをタケヤマ・ノリヤがリニューアルしたフィギュア。しかし目が眠っているのが意味分からない。左がフランス、右がアメリカだそうです。
ついでに義兄一家が愛知万博に行ったそうで、いろいろおみやげをもらう。


2005年8月10日水曜日

最近手に入れた品々

僕は基本的に、ブラインドもの(つまり中身がわからない状態で売っている商品)は買わないで、オークションやショーケースで手に入れる。
確かに「くじ」の面白さはあるんだけど、それがあるせいでそのモノ自体をきちんと見ることがおろそかになってしまいがちなのと、手に入れてしまったいらないものを処分するのがなんとなくイヤなのだ。

さて、今回はこんなものを手に入れた。


コナミ:絶版名車コレクション Vol.5 トヨタ パブリカ

コナミ絶版名車コレクションは、ヨタハチ(銀)・スバル360(黄)も持っているけど、やや作りが生真面目すぎる気がしてた。でも第五弾のこれはなかなかいい感じにまとまっている。ただし、

トミカリミテッドビンテージ(左)との比較

先に発売されていたトミカリミテッドビンテージ(TLV)と比べると、値段の違いもあるけどTLVに軍配が上がる。TLVの方は微妙に車体が縦長になっていて、絶妙。

ダイドー徳大寺有恒のこだわりコレクション マツダR360 レース仕様

こちらは徳大寺有恒(勝新似)プロデュースの、ダイキャストミニカー。これはホントに豆粒サイズでめちゃくちゃかわいい。

フィギュア王No.90特別付録 ミッキーマウス

会社でかざってる人がいて、あれはなんなんだろ?と思って本屋に行ったら、偶然「フィギュア王」の付録であることを知る。しかし、付録のために欲しくない雑誌を買うのはプライド(何の?)がゆるさん、とガマンしたら、セカンドショップにありました。エヘヘ。
メディコムトイ製でモダンペッツのデザインらしい。すごいかわいい。

未来少年コナンフィギュアコレクション ダイス&ロボノイド

最後に普通にペットボトルを買ったらついてきて、開けたらこれだった。ずっとロボノイドはほしかったのでうれしい。
今はサークルK&サンクスの、京商ミニカーコレクションBMWのイセッタ3色を狙っているのだが……。

2005年8月9日火曜日

更新履歴:本の味の素

ずっとたまっていた本の感想を一気にアップ。

けいはんな社会的知能発生学研究会編「知能の謎 認知発達ロボティクスの挑戦」(講談社ブルーバックス)

「武居俊樹/赤塚不二夫のことを書いたのだ!!」(文藝春秋)

「川上弘美/古道具 中野商店」(新潮社)
「矢野誠一/落語長屋の商売往来」(文春文庫)


「川島レイ/キューブサット物語〜超小型手作り衛星、宇宙へ」(エクスナレッジ)


「スターウォーズ Episode3」感想

やっと見てきました、「スターウォーズ Episode3」。
正直、Episode2あたりでかなり興味なくなってたんだけど、やっぱり劇場で観るべき映画かと思い、前売り券はゲットしてた。

そして僕のこの作品への関心はただ一つ。

「アナキンはどれぐらい厨を脱して、ベイダーになるのか」

さて、どうだったのだろうか?以下、ネタバレ含みますんでこれから見ようという人はご用心。


その答えは
「最後まで厨じゃん!」
え〜、がっかり。
Episode3は全編アクションシーンがガンガン描かれるんだけど、特に冒頭は「これぞスペースオペラ!」って感じでノリノリな救出活劇が展開される。
こういった、古い言葉でいうと「ジェットコースタームービー」ってのは基本的にストーリーは添えものであって、観客に「?」と思わせないで(実際には「?」があっても勢いで突っ走って)ほしいんだけど、この作品、後半が特にツッコミどころが多くて引っかかる引っかかる。
具体的にいうとダースベイダーが暗黒面に墜ちていくところがかなり中学生なストーリー展開なのだ。
「愛するパドメが死ぬという予知夢を見た」→「実は自分が犯人(直接ではないけど)」ってドラえもんののび太がよくやるパターンじゃん!アナキン、のび太かよ!
ダークサイドに墜ちる瞬間もマスターウィンドゥが殺されて
アナキン「うぉー、なんてことを!」
皇帝「でも、ダークサイドにこないとパドメ死にますが?」
アナキン「キュウーン、僕はポチです」しっぽ振り振り〜
なんじゃそりゃ〜。
パドメが死ぬ間際に「あの人にはまだ善の心が……」って言うけど、Why?その前にめちゃくちゃアナキンのこと罵倒してたじゃん。パダワンのかわいい子供たちを殺しちゃったアナキンにそのセリフはあまりに説得力ないよ……。パドメ死ぬのもグダグダだったし。
んで、最後にアナキンはダースベイダーのお面をかぶらされて、皇帝に
ベイダー「で、パドメ無事なの?」
皇帝「いや、お前が怒ったから死んじゃったよ」
ベイダー「うぉーーーーー!」
お、なんかするのか?
次のシーン、皇帝と腕を組んでたたずむベイダー。
……おいおい、あの咆哮はどうしたんだ!?
そもそも共和国から帝国になるの、強引すぎ。
ってな具合に、懸念したとおりなんだかヘンテコな脚本&演出になってました。
この辺り、
・アナキンとパドメがオナカの子供のことを話すシーン。
 男ならルーク、女ならレイアと名付けよう、ウフフ。
 アナキンのプレ親バカっぷりを描写。
 (子供が生まれてパドメがすぐに名付けてるのは、細かすぎるけど違和感あった)

・ダークサイドに墜ちる瞬間はしつこくカットバックでパドメが死ぬシーンを。

・ルークたちが生まれるシーンとダースベイダーになるシーンをあわせてるのはよかったけど、ここでベイダーが予知夢でルークが自分を救いに来るシーンを入れる。

・ダースベイダーがパドメが死んだことを知らされ皇帝に襲いかかろうとするが、生命維持装置を握られていて反抗できず。ションボリ。

��ラストの夕日のシーン)
こうだったら確実に号泣だった、僕は。
と文句ばっかり書いたけど、やっぱりあの音楽はパブロフ犬状態でグッと来るなぁ。映像も文句なし。もちろん、ヒットが約束されているという珍しい映画だから予算は破格なんだろうけど、お金だけじゃあの迫力の映像は作れないと思う。
あと、これはこのシリーズの最初からそうだったけど、東洋的なモチーフを取りいれるセンスが圧倒的にうまい。衣装、ネーミング、そして殺陣。こういうところがルーカスって人のセンスのよさなんだろうなぁ。
ただ、やっぱり1作目って30年近く前の作品なわけで、あの頃許されたSFというかスペースオペラの大らかさって、自分も含めた今の観客にはかなりツライものがあるなぁ。SFってツッコまれるのが宿命なところがあるから、ジャンル的に衰退したのが、自分も興味を失っただけによく分かる。今の映像技術をもって、30年前の大らかさでこういったスペースオペラを見たかったなぁ。
逆に若い子なんかでEpisode1→6という順序で見る人ってのもいるんだろうけど、どう思うんだろうか??

2005年8月7日日曜日

佐藤雅彦研究室展

夏休み、です。
ほとんど実家へ帰って終わり、だけど。というか長期休暇の使い方はとても下手だと自分で思う。たいてい休みになってからなにしようかなぁ……とか考えてるし。趣味もたいしてないし。

さてさて、そんな休暇とは関係ないけど、銀座はギンザグラフィックギャラリー(ggg)で開催されている佐藤雅彦研究室展(8/4〜8/29)に行ってきた。

佐藤雅彦は好きなのか?と聞かれると、その面白い部分も分かるし・面白くない部分も分かるから非常に答えにくいんだけど、やっぱり尊敬してるし憧れる。
今回の展示会は、慶応義塾大学湘南藤沢キャンパスで彼が行っているワークショップ的研究室の発表会のようなものなんだけど、そこはさすがにNHKピタゴラスイッチなんかで鍛えられているのか、とても分かりやすいプレゼンテーションだった。というか、そこまでのパッケージングを含めて佐藤雅彦が教えているのだろう。
内容について書いてもあんまり意味がないので、興味がある人は無料だし行ってみるといいでしょう。遠くて無理、という人なら「広告批評 No.273」が佐藤雅彦研究室特集なのでどうぞ。
そういや2005年1月にNHKでこの研究室の特集番組が放送されていたようで(
“考え方”が動き出す「佐藤雅彦研究室のアニメーション・スタディ」)、見逃したのは残念だったけど、内容は今回の展示会とおそらく重複していると思う。
��*
さて、話題は変わって先日オープンして世間が騒がしい「iTunes Music Store」。興味あるけど、うちのMacOS9のiTunesだと買えないのかよ!あと1曲単位で買えるのはいいんだけど、今の自分の環境だとそのファイルをCD-Rに焼けないから使わないかも……。
そんなこともあってせっかく銀座へ行ったので初めてアップルストア銀座へ行ってみたのだった。
しかし、すっかりiPodの会社だなぁ>Apple。先に行った先述の「佐藤雅彦研究室展」の方がよっぽどコンピュータ的な刺激があったけど、もはやこの手の会社はコンピュータにこだわっててはダメなのかもね。あんまり自分には関係のない場所だった。
あとエレベーターが使いにくいよ!
��*
先日、NINTENDO DS「押忍!闘え!応援団」を購入した。なんか妙に評判がいいので気になって買ったんだけど、うーん、僕はイマイチ。
元々音ゲーはあまり好きじゃないこと、収録曲をよく知らないこと(ここ重要)、ストーリーがベタすぎてひいたこと、などなど。
人の好みはいろいろだなぁ、と改めて思った。

2005年8月5日金曜日

本家サイト12万ヒット

blog全盛の今、もはやほとんど意味は無いとは思うけど、自分の備忘として記録は続けよう(独り言)。


2005年8月3日水曜日

なわとび

以前は仕事から帰って自転車を15分ほど乗ることで運動不足を解消してたんだけど、子供が生まれて多少家事手伝いをする必要ができたのと冬は寒いのとで、ずっとサボっていた。そして久々に体重計にのるとなんと+5kg!!
こりゃまずい、ってことで久々に自転車運動を再開したんだけど、いろいろ用意が面倒なのやら飽きたのやらでイマイチのれず(自転車なのにのれないとはこれいかに)。

そこで「なわとび」をやることにしたんだけど、こっちは準備もいらず5分程度でけっこう体がほてってくるからなかなかいい。どれだけ運動になってんのかは分からないけど、やらないよりはいいかな。


2005年8月1日月曜日

最近買った雑誌とか本とか

通勤カバンが吉田カバンで、修理をしてもらったのをきっかけに一体どんな会社なのか気になっていたところで出たのがこれ。
吉田カバン完全読本
今、この手のムックを作らせるとダントツにうまいエイ(木へんに世)出版社の本。
創業者のカバン職人吉田吉蔵(名前がすごい……)に三人のタイプの違う息子たちと職人として跡をついだ娘。カタログとしても面白い。
だけど吉田カバン好きな有名人が、「いかにも」な感じで。フミヤ、藤原ヒロシ、キムタク、キョンキョン、中田ヒデ、村上淳、ファッション関連の方々……ってこれだけ集めると逆にゲンナリ。


同じ出版社の
「Lightning vol.137 特集VWバス、ビジュアルブック」
も特集で思わず買ってしまった。以前も書いたことあるけど、アメリカンカルチャーへの憧れを根本に持つこの雑誌のポリシーは自分とは決してあわないんだけど、適度な文章・写真や特集が重くなく全体のバランスがいいので嫌いではない。
この出版社は雑誌特集→ムック→文庫本というようなコンテンツをうまく再利用することにも長けていて、たとえば図書館の新刊棚にあったので借りた
東京インテリアショップガイド
もそういった一冊。
図書館では
「高平哲郎/植草さんについて知っていることを話そう」晶文社
も借りた。
最近読んだ本は、
ヒルトン「チップス先生、さようなら」新潮文庫
五木寛之「青年は荒野をめざす」文春文庫
で、前者は以前からイギリスのパブリックスクールものを読みたくて、この作品はそれだというから買ってみたものの、どっちかというと老先生の回想録みたいな構成で楽しめなかった。
後者は半分まで読んだけど、あまりのユーモアの少なさに読書的胃もたれして投げた。五木寛之って故郷の金沢とか、母校・早稲田を舞台にした小説とか書いてるから割と読む機会ありそうだったけど、読むのは初めてだった。でも相性悪いみたい。