2005年8月9日火曜日

「スターウォーズ Episode3」感想

やっと見てきました、「スターウォーズ Episode3」。
正直、Episode2あたりでかなり興味なくなってたんだけど、やっぱり劇場で観るべき映画かと思い、前売り券はゲットしてた。

そして僕のこの作品への関心はただ一つ。

「アナキンはどれぐらい厨を脱して、ベイダーになるのか」

さて、どうだったのだろうか?以下、ネタバレ含みますんでこれから見ようという人はご用心。


その答えは
「最後まで厨じゃん!」
え〜、がっかり。
Episode3は全編アクションシーンがガンガン描かれるんだけど、特に冒頭は「これぞスペースオペラ!」って感じでノリノリな救出活劇が展開される。
こういった、古い言葉でいうと「ジェットコースタームービー」ってのは基本的にストーリーは添えものであって、観客に「?」と思わせないで(実際には「?」があっても勢いで突っ走って)ほしいんだけど、この作品、後半が特にツッコミどころが多くて引っかかる引っかかる。
具体的にいうとダースベイダーが暗黒面に墜ちていくところがかなり中学生なストーリー展開なのだ。
「愛するパドメが死ぬという予知夢を見た」→「実は自分が犯人(直接ではないけど)」ってドラえもんののび太がよくやるパターンじゃん!アナキン、のび太かよ!
ダークサイドに墜ちる瞬間もマスターウィンドゥが殺されて
アナキン「うぉー、なんてことを!」
皇帝「でも、ダークサイドにこないとパドメ死にますが?」
アナキン「キュウーン、僕はポチです」しっぽ振り振り〜
なんじゃそりゃ〜。
パドメが死ぬ間際に「あの人にはまだ善の心が……」って言うけど、Why?その前にめちゃくちゃアナキンのこと罵倒してたじゃん。パダワンのかわいい子供たちを殺しちゃったアナキンにそのセリフはあまりに説得力ないよ……。パドメ死ぬのもグダグダだったし。
んで、最後にアナキンはダースベイダーのお面をかぶらされて、皇帝に
ベイダー「で、パドメ無事なの?」
皇帝「いや、お前が怒ったから死んじゃったよ」
ベイダー「うぉーーーーー!」
お、なんかするのか?
次のシーン、皇帝と腕を組んでたたずむベイダー。
……おいおい、あの咆哮はどうしたんだ!?
そもそも共和国から帝国になるの、強引すぎ。
ってな具合に、懸念したとおりなんだかヘンテコな脚本&演出になってました。
この辺り、
・アナキンとパドメがオナカの子供のことを話すシーン。
 男ならルーク、女ならレイアと名付けよう、ウフフ。
 アナキンのプレ親バカっぷりを描写。
 (子供が生まれてパドメがすぐに名付けてるのは、細かすぎるけど違和感あった)

・ダークサイドに墜ちる瞬間はしつこくカットバックでパドメが死ぬシーンを。

・ルークたちが生まれるシーンとダースベイダーになるシーンをあわせてるのはよかったけど、ここでベイダーが予知夢でルークが自分を救いに来るシーンを入れる。

・ダースベイダーがパドメが死んだことを知らされ皇帝に襲いかかろうとするが、生命維持装置を握られていて反抗できず。ションボリ。

��ラストの夕日のシーン)
こうだったら確実に号泣だった、僕は。
と文句ばっかり書いたけど、やっぱりあの音楽はパブロフ犬状態でグッと来るなぁ。映像も文句なし。もちろん、ヒットが約束されているという珍しい映画だから予算は破格なんだろうけど、お金だけじゃあの迫力の映像は作れないと思う。
あと、これはこのシリーズの最初からそうだったけど、東洋的なモチーフを取りいれるセンスが圧倒的にうまい。衣装、ネーミング、そして殺陣。こういうところがルーカスって人のセンスのよさなんだろうなぁ。
ただ、やっぱり1作目って30年近く前の作品なわけで、あの頃許されたSFというかスペースオペラの大らかさって、自分も含めた今の観客にはかなりツライものがあるなぁ。SFってツッコまれるのが宿命なところがあるから、ジャンル的に衰退したのが、自分も興味を失っただけによく分かる。今の映像技術をもって、30年前の大らかさでこういったスペースオペラを見たかったなぁ。
逆に若い子なんかでEpisode1→6という順序で見る人ってのもいるんだろうけど、どう思うんだろうか??

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