2005年8月17日水曜日

「ハービー」他ディズニー擬人カーもの

公開前からずっと楽しみにしていた、という最近の自分には珍しい映画「ハービー 機械じかけのキューピッド」と、そのオリジナル「ラブ・バッグ」、そして同じくディズニーの車擬人化もの=擬人カー(笑)の短編アニメ「青い自動車(小型クーペのスージー)」の感想を。


まず、主演作はとりあえずおさえることにしているリンジー・ローハンの「ハービー/機械じかけのキューピッド」。本作でのリンジーは、やはり大人になってきたのとソバカスがやたらと目立つのとで、それほどキュートではなかったのが残念。
内容はハービーというポンコツワーゲンがリンジーに拾われて復活する、というありがちなストーリーではあるけど、CGを使って車であるハービーの擬人化にはとても成功している。
何度も書いているけど、僕は子供の頃絵本の影響で車は人間みたいに生きていると思っていて、ヘッドランプが目に、バンパーが口だと思っていた。ゆえに消防自動車は鬼の顔に見えてその前を通るだけで号泣したという(母談)。
そんな自分にとって、車を擬人化した作品というのはかなり特別な意味を持つ。
「ハービー〜」はその辺りの期待はまったく外さないのだけど、脚本がやや難あり。人物関係の過去の説明が少なく、その割りに深みにかけ、とくに肝心の父親との確執はかなりグダグダだ。ま、そんなことも「ワーゲンをかわいいと思う」という人なら気にならないとは思う。
ワーゲンといえば、これまた自分にとって特別な車で、というのもチョロQがまだない子供の頃にプルバックのおもちゃを持っていたからだ。ボディが緑色のダイキャストでかなり遊んだ覚えがある。というか、この映画を観てずっと忘れていたそのことを思い出した。
「ハービー〜」は数多くあるディズニーの実写映画の1作なんだけど、「LOVE BUG」という作品がそのオリジナル。
「BUG」は虫という意味で、主にアメリカでのType-1(ビートル)の愛称として親しまれている呼び名のこと、だそうな。つまり「かわいいワーゲン」みたいな意味なのかな?
「ハービー〜」を観た後にどうしても元になったこの映画が観たくなったんだけど、DVDにはなってなく、よく利用するレンタル屋にもなく、うーんと思っていろいろ調べていたらCSのディズニーチャンネルで放送されるとのことでさっそく契約して観てみた。1969年制作。
こちらの主役は2流レーサーの男性。基本的なプロットは同じなのがやや驚きだった。さすがに最新技術での擬人化されたハービーを見た後では無表情な感じがするけど、それでもスネたりやる気を出したりといった最低限の感情表現はしっかり抑えられていて関心。
ライバルのオッサンがメリーポピンズの親父役の役者だった。
ちなみに続編も多く制作されていて
「続ラブ・バッグ」
「ラブバッグ/モンテカルロ大爆走」
「ビバ!ラブ・バッグ」
「新ラブバッグ/ハービー絶体絶命!」
があるらしい。
そして最後がディズニーアニメ「青い自動車」。
これはアニメ絵本を持っていてすごい読んだんだけど、映画の情報はずっと分からず、どうも短編らしいというのを知ったに過ぎなかった。
それが今回の件でいろいろ調べていたら、2005/2に出たこのDVDに収録されているではないか!
ミッキーとミニーはなかよし
ディズニー
B0006L2B8C

タイトルは「小型クーペのスージー」となっているけど、これぞまさしく!
というわけでさっそく購入して鑑賞。1952年制作。
あー、なんか幼なじみに久しぶりに会った気分。やっぱりすごくかわいく動きまくってる。ディズニーってこういう無機物のアニメイトがとてもうまいと思う。近年の作品でも「美女と野獣」の野獣の家来たちや「アラジン」のじゅうたんとか。基本的な動きは「犬」だったりするんだけど、この辺はウォルトの根元的な欲求がずっと残っている気がする。
ちなみに擬人カーはたいていヘッドランプの部分が目なんだけど、スージーは例外的にフロントウィンドが目になっている。運転手を描写しないならこの方法もありか。
にしてもこのDVDは「カップル」がテーマらしいんだけど、ここにこのスージーを入れるのはかなり強引。今回初めてスージーが女性と知ったけど、最初のオーナーと相思相愛、っていわれてもなぁ。しかもその人、中古屋に売っちゃうし。
ここは「小さな郵便飛行機ペドロ」とか「小さな家」あたりとあわせてソフト化した方がよかったんじゃないか?
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このような擬人カーには他にも、ドラえもんの「ロボットカー」、怪物くんの葉巻型F1カーのモンスター、ロジャーラビットの車なんかがあることをメモしておこう。
ナイトライダーのナイト2000とかサイバーフォーミュラのアスラーダとかはちょい違うかなぁ。「犬感」が大事な気がする。ていうか、しゃべっちゃダメなのか。

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