2005年8月21日日曜日

「バツ&テリー」感想

今年の夏の高校野球は面白かったなぁ……。
駒大苫小牧が成し遂げた2連覇達成ってのが57年ぶりというのは意外だった。

甲子園の大記録
歴代優勝校   春と夏の甲子園
ここには書いてないけど、優勝校も甲子園の土を持って帰るそうな。

さて、本題はそのことではなくて、最近オークションで落札して駒大苫小牧vs京都外大西の決勝戦最中に届いたこのビデオに関して。

そう、偶然高校野球が絡んだ作品。

なんでこんな作品を?と思うのも当然で、この映画は中学生の頃に劇場で見たものの、お目当ては同時上映の「劇場版ダーティペア」だった。この頃SFアニメが好きで、その割りにけっこうガンダムをはじめ不毛な時期ではあった。それはともかく、「ダーティペア」と「バツ&テリー」というかなり訳の分からないカップリングで、ムリヤリこじつけるとすると女性コンビと男性コンビという点があげられるか。ちなみにどちらも「日本サンライズ(現:サンライズ)」制作で、「バツ&テリー」の監督は「アイアンリーガー」などのアミノテツロー。
先に結論を書くと、このカップリングは圧倒的に「バツ&テリー」の方が面白くて、正直「ダーティペア」は松原みきが歌う主題歌(「サファリ・アイズ/パ・ド・ドゥ」)以外はほとんど覚えてない。
もちろん「バツ&テリー」の原作なんて読んだことないし、そもそも優等生〜オタクラインの中学生だった僕が“ツッパリ”主人公の作品に共感するはずもなく。ゆえに見終わった時はかなり混乱した。
ただ、その後いろいろ考えてみて、この作品はツッパリものというより王道の青春ものなんだ、と思い至った。後年、偶然つけたテレビで「アイアンリーガー」の1エピソードを目にする機会があってそれを確信すると同時に、この路線が自分にとってはツボなんだということも分かった(笑)。
さて、「バツ&テリー」はずっと見直したかったんだけど、最寄りのレンタルにもなくそのうち忘れてしまってたんだけど、このあいだ何かのきっかけで「オークションだと激安でVHSが手にはいるのでは?」と思い調べてみると案の定200円で即落札。
届いてすぐに見たけど、今でも楽しく見ることができた。2本立てだったから80分といわば中編なんだけど、その時間の短さが歯切れのいい演出と相性がよく、だからといって先を急いだ展開や尻切れとんぼの印象はない(これは原作を読んでるかどうかで違うかもしれないけど)。
またアニメーションとしても丁寧に作られていて、いかにもマンガ的な描写もあるけどそれも気にならない。
ストーリーはホントにありがちなものなんだけど、この手のジャンルでそこは問題ではない。
特筆すべきは、主人公のバツとテリーがツッパリキャラでありながら、ツッパリパラメータ0の自分が見ても憎めないやつらである点。そもそも彼らがいわゆる「不良」なのかというと疑問で、どちらかというとバンカラの系譜な気もする。シティーハンターの冴羽僚も同じ。そういや「バツ&テリー」の大島やすいちと北条司ってなんか共通点が多いもする。両者とも絵がメチャクチャうまいし。
正直、他人に自信をもってオススメするようなものではないのだけど、この作品はまともに語られる機会なんてないんだろうから、あえて取り上げてみた。
また、僕はこの作品でスターダスト・レビューを知ったんだけど、エンディング曲「Lonely Story」が隠れた名曲。何度聴いてもいいです。
「スターダスト・レビュー/SUPER DONUTS」
B000063LE9

0 件のコメント:

コメントを投稿