2005年8月23日火曜日

納涼企画:トラウママンガ

今はどうか知らないけど、かつての「コロコロコミック」って夏になるとなぜかやたらと恐いマンガが掲載されていたのだった。
今でもいくつか覚えているんだけど、あのマンガはなんてタイトルだったんだろう、と調べたら2chにこんな良スレが。

忘れたい!!トラウマになったマンガ

なんだー、みんな恐かったんじゃん。
そのマンガのタイトルは「地獄の招待状」。陰湿なイジメシーンがかなりブルーだった。「ボスボロットだい」を書いてた人、という情報が笑えるが。



604 名前: 愛蔵版名無しさん 投稿日: 02/03/29 12:26 ID:fCECSDtg
コロコロ読み切り系でたぶんガイシュツだと思うけど、
黒猫にまつわる話で、猫の名前が「エルザ」だったと思う。
あれから20年、未だに「エルザ」と聞くと、脳裏によぎって鬱。

これもなんとなく覚えている。
ガケに落ちそうな友人をつかんだ手をわざと放して見殺したら、そいつが黒猫としてバケて出てきて、最後に逆の立場になって主人公の手を放すんじゃなかったかな。こちらもかなりトラウマ。
コロコロではなくボンボンののちのガンダムマンガで活躍する近藤和久の商業デビュー短編「血を吸うマンション」もホラー版「童夢」という感じで気持ち悪かった。
このスレでも書いてあるけど、
>「ジョージ秋山/海人ゴンズイ」(「週刊少年ジャンプ」)
>「つのだじろう/恐怖新聞」(「週刊少年チャンピオン」)
は確かに恐かった。
手塚治虫のブラックジャックも「無頭児・人面瘡・サボテン・シャム双生児」とかイヤん。
藤子F不二雄は「ドラえもん」の中でも「どくさいスイッチ・バイバイン・人間製造機・未知とのそうぐう機」……などなど恐い話はいっぱいあって、でもやはり極めつけはSF短編の「ヒョンヒョロ」か。この宇宙人をフィギュア化するメディコムトイはいい意味で狂ってます。
SF短編はイヤな作品が多いんだけど、僕は子供の頃にコロタン文庫の巻末作品年表でその作品を知って、その内容を想像してかなり恐かった。
「……「劇画オバQ」って何?」
っていう。中学生の頃、小学館の「異色短編集」を読んだ時の衝撃たるや……!!
もちろん、藤子不二雄Aはまた別の意味でイヤな作品が多くて、「魔太郎がくる!」は当然としても、「怪物くん」ですらいくつか。「黒ィせぇるすまん」はじめブラック短編のイヤな感じは真骨頂。恐いというよりイヤな感じ。
水木しげるは恐かったけど、イヤな感じじゃなくて「死」の匂いがして、ハッとするようなものだった。
鬼太郎の誕生シーン(貸本まんが復刻版 墓場鬼太郎1「幽霊一家」)
comic_mizuki2.jpg
いわゆる大海獣のエピソード(貸本まんが復刻版 墓場鬼太郎6「ないしょの話」)
comic_mizuki1.jpg
↑なにげない扉絵が知らない田舎へ行った時のような恐さがあってすばらしい。
貸本版悪魔くんで家庭教師がヤモリビトになるシーン(定本・悪魔くん 太田出版)などなど。
comic_mizuki3.jpg
親父の本棚にあった筒井康隆監修の「日本SFベスト集成」にはいくつかマンガが載っていて、先述の「藤子(F)不二雄/ヒョンヒョロ」、「永井豪/ススムちゃん大ショック」、「諸星大二郎/不安の立像、生物都市」、増村博(ってあのアタゴオルのますむらひろしのことか!)「霧にむせぶ夜」とか割と恐いマンガが多かった。
同じく親父の本棚でいうと白土三平も恐かった。必然性のある残酷性。
赤瀬川原平の「お座敷」ってマンガも気持ち悪かった。ずっとつげ義春だと思ってたけど、どうも影響受けて描いたらしい。後年、彼のエッセイの大ファンになるとは思わなかったが。
体が変形する話は総じてイヤだな。ウルトラマンの「ジャミラ」とか。
友達の家で読んだものだと、日野日出志とか「マクンバ」あたりはヤバい。恐すぎて記憶封印してます。
そしてもちろん学研マンガの「いる・いないのひみつ」とか、当時会った子供向けのUFOものも恐かった。UFOを捕獲したらグイッと引っ張られて消えた、とかエピソードがリアルすぎるよー。
あと、今回ネタを集めてて思い出したのがスポーツ誌「Number」に載ったじゃりんこチエの人のマンガで、巨人ファンのオッサンがタイガースファンの街に迷い込んで出られなくなる、っていうのもちょっとぞくっとする恐さがあった。

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