2005年9月27日火曜日

パンク修理

自転車がパンクした。
タイヤに空気がないとホントに前に進まなくなるから、F1のパンクというのは深刻だと実感する。

今の自転車は2000年7月に買ったので丸5年もの間パンクとは無縁だったわけで、とはいえ決して乗ってないわけではなく、それこそ山手線一周したこともあれば、1年間以上は僕の脂肪を燃焼させるために夜中に出動させられていた愛車だ。

今までの僕なら、最寄りの自転車屋に持っていって1000円ぐらい払って直してもらおう、と考えるんだけど、さすがにMTBタイプ(PEUGEOTのColibriだから限りなくシティサイクルに近いけど)なのでパンクしたら自分で修理にトライしてみようと思っていたのだった。


さて。
もちろん、タイヤの構造もよく分かってないわけで、手元にある一冊の教科書「困った時のMTBメンテナンス—自転車のトラブル全部解決 エイ文庫」をひもとくと、穴を見つけてパッチをあてる、とある。とりあえずパッチやタイヤを外す道具がないから東急ハンズで購入。
webで調べてみると、まず虫ゴムの劣化かパンクかを調べるとあるので、さっそく帰宅してチェック。
どうやらパンクらしい。

1.タイヤを外すのに手間取る


まずパンク箇所を探す。夜で外が暗いので狭い玄関に自転車を入れる。
ところが慣れないもんだから、ホイールからタイヤとチューブを外すのがとても手間取る。っていうか、タイヤとチューブってもののそれぞれの役割をあまり意識したことがなくて、チューブってこういうものか、といまさら知る次第。

2.パンク箇所が見つけられない


洗面器にチューブをつけてブクブクやってみるものの、パンク箇所が全然見つからない。パンクといってもスローパンクチャーなので豪快に空気が抜けていくわけではないのだ。あとから分かったけど、この作業は暗いところでやるもんじゃない。
いい加減あきらめてやっぱ虫ゴムか?と思い直し、またチューブとタイヤをホイールにつけて虫ゴムを交換して試してみるが、すぐに空気が抜ける。
とりあえず休みまで作業を延期しよう、とあきらめる。

3.ようやくパンク箇所を見つける


2日目。
休みなのでゆっくりやろうと、ちゃんと明るい屋外でパンク箇所を調べる。
するとちゃんと泡が出てくる!!
その箇所を詳しく見ると、小さい裂け目が2本入っていた。
さっそくパッチを貼る。
初心者なのでPanaracerのイージーパッチという接着剤いらずのパッチで対処。

4.まだ他にもパンク箇所があるみたい


これで完了!とチューブの状態で空気を入れてみると、空気は抜けない。
しかし再びチューブとタイヤをホイールにはめて空気を入れて体重をかけると、やっぱり空気が抜ける。
またタイヤとチューブを外して調べると、もう1箇所小さい穴が空いていた!!
こちらにもパッチをあてる。

5.まだ直らない!そして見つからない


さてこれでさすがに大丈夫だろう、とまた戻して空気を入れて体重をかけると、やっぱり徐々に抜ける。
まだ小さい穴が残っているのだろうか?
しかし、調べても分からない。
もしかして虫ゴム?とかもう何がなんだかわからない状態に。
チューブを外してはつけ、外してはつけのエンドレスループ状態。
疲れ果てて今日はもう暗いのであきらめる。

6.ついにタイヤをフレームから外す


3日目に突入。
やっぱりパンク箇所が見つからないので、思い切ってタイヤホイールを自転車から外してみる。
けっこう簡単に外れたけど、元に戻せるのだろうか??
もうこの頃にはホイールからタイヤを外したりつけたりするのがかなり手慣れてさっとできるようになる。

7.最初のパッチがうまくいってない?


さすがにチューブだけになるとパンク箇所も探しやすく、ようやく原因が分かる。
チューブに力を入れると、最初に発見した箇所にあてたパッチの横っちょから泡が少し出てくる。
イージーパッチだとダメなのか、貼り方がヘタクソだったのか。

8.パッチセットを補給。


もう余分なパッチがないので最寄りの雑貨店で買ってくる。
意外にあるもので、こんどはゴムのりでつけるタイプのものを購入。

9.パッチあてる→空気を入れて体重をかけるとまた抜けはじめる。


今度こそ、ときちんと貼る。
チューブのままパンク箇所をチェックしてみると、空気漏れはない。
しかし。
タイヤにつけて力を加えると、やっぱり空気漏れが発生。
その上からパッチを貼る。やっぱり空気漏れ。
3つめのパッチを貼る。やっぱり空気漏れ。
これはどうもおかしい、と先述の教科書をひもとくと、どうやらこのパンクは「スネークバイト」という種類のもので、こういう線状にパンクした場合は「切れ目の両端にはさみなどで穴を開ける」「小穴を開けずにパッチを貼っても走行中にチューブが伸びて亀裂が広がってしまう」とある。!!
なるほど、穴だと広がってもその張力は分散されるからいいけど、線だと張力が両端にかかり裂け目が広がるわけだ。
しかしもう裂け目はパッチの下だし、僕の修理技術のつたなさが原因じゃないと分かった。せっかくタイヤも外したことだし、この際チューブを交換することにした。

10.ついに新品のチューブを購入。


急遽、東急ハンズに出向いてチューブを購入。なんだ、700円ぐらいで買えるのかよ……。なんか最初から交換してもよかったかも。予備用とあわせて2つ購入。
そういえば、フレームとチューブの間にゴムのようなものが挟まってたけど、それは劣化していてプツンと切れてしまった。それも交換した方がいいだろう、とリムテープ(リムフラップ)も購入。残念ながらぴったりのサイズがなかったので大きめのを買って、途中で切ってゴムボンドで短くすることにした。
帰宅してチューブとタイヤをホイールにはめる。
さすがに空気は抜けていかない。
いよいよタイヤを自転車にはめる。
チェーンの動きはなんとなく覚えていたので、それをタイヤのギアにひっかけながらガチッとはめる。
意外と簡単にいった。
��
試乗しても、空気は抜けない。やっと終わった……。
なんだかパソコンでトラブルにあって解決した時に技術レベルがあがることがあるように、自転車技術レベルが0から1になった気がした。

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