2008年11月3日月曜日

「生」に込められている意味

HDDレコーダーといえば、本当にテレビをオンタイムで見ることは少ない。スポーツ中継ぐらいかなぁ。それ以外はたとえオンタイムで見られたとしても、一度録画してじっくりと見る。

時々、女性なんかから「昨日はドラマ○○が見たかったから急いで帰っちゃった」とかいう話を耳にするけど、僕のような人間からすると「?」と思う。

単純に、予約が苦手、とかそもそもレコーダーを持ってない、という可能性もあるけど、でもなんか違う理由もあるのかも。

たとえば、子供の頃はテレビの話題は友だちとの共通ネタとして見ている部分もあって、一緒な放送時間に見ることでより体験の共有度があがる。それと同じことなのか。

今はかなり減ってしまったけど「生放送」の魅力は
��.今見ているものは現在どこかで本当に起こっていることである
��.それを自分と同じく見ている人が(大勢)いる
という部分にあると思う。
現在、いろんな「事情」で生放送である必然性を持つ番組はニュース、スポーツぐらいだと思うけど、だからこそワールドカップやオリンピックはあそこまで盛り上がるのではないか。

その「事情」というのは、もちろん放送側が放送内容をできるだけコントロールしておきたい、ということもあるんだろうけど、そもそも見る側が放送時刻にきちんとテレビの前にいるかどうかがかなり疑わしい。
これだけチャンネルが多くて放送以外の映像媒体も多数あって、大容量HDDレコーダーなどが普及していて、テレビ番組がコンテンツ感覚になってしまうと、放送する側だってたとえば24時間テレビのように「これは生放送なんです!!!」と強調しないと視聴者を同時刻にテレビの前に集めることは難しいのかもしれない。

70年代以前のテレビ業界の話などを読んだりするといかに生放送というものが素晴らしいか、ととんとんと語られたりして、それはそれでとても分かるんだけど、先述のような視聴環境にある今の時代に照らして話をしてほしいなぁと思うことも多い。

今、NHK朝の連続テレビ小説の視聴率の話題が出るけど、そもそも地上波で昼に再放送があって、BS2やBS hiでも他の時間帯に放送している、となると、朝8:15からの放送の視聴率にどれだけの意味があるんだろう?と思う。

でも、だからこそニコニコ動画などで他の視聴者と見ている体験を(時間的に疑似であっても)共有している感覚、というのは、無意識に感じていたことにスポットをあてられた感じがした。
確かに子供の頃はこうやってテレビを見ていたよなぁ、と。

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