2008年5月22日木曜日

一期一会

「ダビング10」開始延期というわけで、なんか、……まぁいいけど、こないだもDVDに録画しようとして失敗してデータを失ったので早く対応してほしいところ。

でも、そもそもその昔なんてビデオすらなかったわけで、番組の放送時には万難を排してテレビの前にかじりつき、自分の目、いやハート(笑)に焼きつける、という行為が必要だったわけで、このマンガではその辺のことが当事者の熱い思いで描かれている。

アオイホノオ 1 (1) (ヤングサンデーコミックス)
島本 和彦
4091512682


最後の庵野秀明との対談では、庵野秀明が「宇宙戦艦ヤマト」を保存したくてカセットテープに録音(!)して何度も聴いたからあの手のセリフは空で言えるようになり、それが後に仕事にいかされたと語っていて、なるほど保存メディアが発達してないから自分の脳にコピーせざるをえなかったわけで、この世代はそれが非常に糧となっていたわけだ。

これは想像だけど、メディアに残さず自分のハートに残した場合は、どこか自分の中で窯変が起こったり熟成されたりしてまた別の表現が生まれたりしたのかもしれない。
それは正しい情報じゃなかったとしても、主観として自分がどう受け取ったかが大事なわけだ。

確かに「どうせ録画するし、面白かったらまた見ればいいんだ」とあまり集中せず見ずに、コピーワンスで録画失敗してちゃんと見とけば……と後悔したり、それでなくともそもそも録画しても見直すかは怪しいわけで、やっぱり気持ち的には一期一会で挑むことは大事だなぁと反省した。

なお、このマンガは島本和彦の大阪芸大時代の自伝的作品なんだけど、庵野秀明ほかのちのガイナックスメンバーと同時期に通っていたため、その連中とかが出てくるのも面白い。
他にもサンデーに細野不二彦や高橋留美子、あだち充といった作家陣が出現してきた時のインパクトが手に取るように分かって、マンガ史的にも面白い。


0 件のコメント:

コメントを投稿