2008年1月11日金曜日

島田ゆかの絵本

以前取り上げて、その後もうちの中では読まされ率ナンバー1の絵本がこちら。

バムとケロのおかいもの
島田 ゆか
4894232103


本当に楽しくて何度読まされても飽きない、僕も大好きな絵本だ。

この絵本はシリーズ4作の中でも最近作(といっても1999/02発売だからもう9年前の作品)で、ここまで好きと言っておきながら実は他の3作品は持っていない。
とくに1作目「バムとケロのにちようび」と2作目「バムとケロのそらのたび」は図書館で借りたものの、絵がこなれてないため、元々ファーストインプレッションは気持ち悪く見がちなキャラたちなのがよりいっそうで、買ってはいない。3作目「バムとケロのさむいあさ」あたりから絵がこなれてきて、この「~おかいもの」では違和感は全くない。
でもきっとそういうことよりも、他のシリーズ作品を買うことを考えさせないぐらい、この「~おかいもの」が突出して好きなのだ。

島田ゆかさんの絵本はいろんな「遊び」があるのが特徴らしくて、たとえば「~おかいもの」でも画面の奥で小さき者たちの別のストーリーが語られていたりする。

また、彼女の他の作品に「ガラゴ」シリーズというのがある。
トランクの中に入っている不思議なかばんたちを売るというより交換していく主人公ガラゴの営業譚である「かばんうりのガラゴ」と、寒くなったので店じまいして帰宅した時のエピソードを描く「うちにかえったガラゴ」の2作あるんだけど、今までとくに興味はなかった。

ところが、先日本屋で「うちにかえったガラゴ」をなにげなく手にとって驚いた。

うちにかえったガラゴ
島田 ゆか
4894233312


これ、「バムとケロのおかいもの」と密接にリンクした作品なんじゃん!!

何がリンクしているかというと、このガラゴの家にたずねてくるメンツが、みんな「バムとケロのおかいもの」の市場にいる面々なのだ。また、プルドちゃんがおみやげに持ってくる「ねこかるた」までちゃんと「~おかいもの」の中で売られている!
へぇ!と思って両者をすみずみまで読み返すと、「バムとケロのおかいもの」の画面の隅には「ガラゴのかばん」という旗がついたかばんが描かれているし、1作目「かばんうりのガラゴ」でガラゴにティーセットをゆずってもらった象がお茶屋をやっていたりする。
他にもそういう箇所はたくさんあるけど自分で発見した方が楽しいので、興味を持ったらぜひ2冊揃えて読んでみてほしい。

あと、この本のジャケットの表裏は実は物語のラストシーンなんだけど、これが超サプライズ。立ち読みしてるときは気づかなくて、買ってから家でじっくり読んで初めて気づいてたまげた。

また見返しの部分では、後日譚みたいなものも描かれていて、ホントにスキななさすぎ>島田ゆかさん。

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