子供の頃は、そのいとこの部屋を見せてもらうのが大好きで、特に覚えているのが、そのいとこが、今考えるとやや丸文字で手書きしてある、ラジオのヒットチャートを表にしたものやカセットテープのインデックス。
自分もいつかそういうことができるようになるのかと思っていたけど、あいにく僕は字がきれいとはいえない。比較的きれいだと言われることもあったけど、メモの字とかは自分でも汚いと思う。
ただし、まれにペンと紙の組み合わせで自分でも「お、いい感じ」と思える字が書けることがあって、ずっと不思議に思っていた。
それがこの本を読むと、そういうことは普通に起こりえることが分かった。
文房具を楽しく使う (筆記具篇)
和田 哲哉

たとえば僕が愛用している中性ボールペンなどのローラーボールは
ローラーボールの驚くところ。書く紙によって書き味が大きく変化するのです。紙によって書き味の変化が少ない油性ボールペンとは大きな違いです。たとえば表面の平滑なノートの上で使いますと、このペンをずっと使っていたいという気持ちになります。それがたとえば一部のコピー用紙に書いてみると、いきなり悲惨な書き味に……。(P68)
なるほど!確かにこの手のペンはいい字が書ける時と書けない時が極端だったけど、そういう特徴があるのか。この本によると紙を選ばないのは油性のボールペンだという。油性ボールペンは嫌いで、捨ててたぐらいだけど、封筒の宛名書きなどではこっちを使った方がいいのかもしれない。
なおこの本は↓の続編なんだけど、
文房具を楽しく使う(ノート・手帳篇)
和田 哲哉

どうもこの人独特な、偏執狂的なこだわりが前面に出過ぎていて、文房具本でありがちな「それ本末転倒じゃない?」という思いがぬぐいきれなかった。
筆記具篇はそれに自分で気づいたかどうか分からないけど、あまり「気持ち悪さ」はなくて、とてもためになった。
ところで、文房具といえば、以前から紹介したいと思ってたのがこちら。
ヒーローの書き心地
この手のは好きじゃない僕だけど、このさりげなさ(?)はグッズとして好きなベクトルである。
とくに鉄人28号のがかわいい。
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