2005年11月14日月曜日

「祖父江慎+cozfish展」

ギンザグラフィックギャラリー(ggg)で開催されている「祖父江慎+cozfish展」に行ってきました。11/26までやってます。

祖父江慎、ときいてピンと来なくても本好きなら彼が手がけた装丁の本は必ず見たことがあると思う。
自分が持っているものだと

よりみちパン!セシリーズ(「いのちの食べかた」「こどものためのドラッグ大全」)「ムーミン・コミックス」「ケロロ軍曹」「完全版おそ松くん」「岡野玲子/陰陽師」「とりみき/SF大将」

……ってマンガ多いな。活字は文庫本主体で買うからだと思う。

読んだことや書店で手にしたことがあるものだと、

有名な「伝染るんです」他吉田戦車のいくつか、「さくらももの/神のちから」ほか、「松本大洋/GOGOモンスター」「言いまつがい(単行本の方)」「杉浦茂マンガ館」「どすこい(仮)」「ルー・ガルー」「悪趣味百科」「講談社ミステリーランドシリーズ」

……って書いていくときりがない。
どうでしょ、どれか一冊ぐらいなかったでしょうか?


会場では「出点作品一覧」というコピー紙がもらえるんだけど、仕掛けがたくさんなので先にこちらを読んだ方がいいみたい。
トイレの前に「ウゴウゴ文学大賞選集 うんこ」がおいてあったり、階段に「耳袋」とか怪談本がおいてあったりといったこの人が好きそうなベタなネタも解説されてるし、僕は単なる飾りだと思ってた映像が実はパラパラマンガを見せてくれていた、とかかなり気が抜けない展示がされている。
その辺、事前にお腹空かせておかないと、かなり胃もたれする感じ。
��
僕は子供の頃、自分でも信じられないぐらいに本を読まなかった。
そんな僕がマンガ以外の本に興味を持ったのは、親父の本棚にあった本の造本だったり装丁だったりがきっかけだった。たとえば中身は興味ないくせにそういった装丁のカッチョイイ本を抜き出して自分の部屋に飾ったりしていたぐらい。
今思うと祖父江慎が手がけた「荒俣宏/本朝幻想文学縁起」もそういった一冊だった。表紙にはぶっとい活字がモリモリと印刷されていて手触りも当時としてはかなり変わったものだった。
祖父江慎の装丁はとても肉感的だと思う。それは手触りということだけじゃなくて、とても「本」というオブジェに対するフェチぶりを感じる、ということだ。
来場していた人がみんなして彼の装丁した本をねぶるように触ったりじろじろ眺めていた図はなかなか面白かった。

0 件のコメント:

コメントを投稿