2007年9月9日日曜日

「監督不行届」が読みたくなった

実は前日に公開日を知ったというぐらいに軽やかにスルーしてた「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」だったけど、評判がいいので観に行きました。

上映館が少ないとはいえ、新宿歌舞伎町のミラノ座は朝早くというのにかなりの人手。興行的に成功してるんでしょうね。

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実は最後の劇場版以来、「エヴァンゲリオン」という作品に関するさまざまなものを目にすることがなかったので(嫌いになった、とかじゃなくてお腹いっぱいで満足したてな感じ)、ホントにこの作品に出会うのは10年ぶりとかだった。

今回改めて見て、もうシンジくんにあんまりシンクロできない自分に気づく(笑)。
大学4年生で本放送を見て、社会人1、2年目ぐらいで劇場版を見られたのは、今考えるとすごいいいタイミングだったのかもなぁ。

映像は、新作部分はよかった。

ストーリー(というか裏設定)は、実は今までまるで理解してなかったことに気づいた……。
10年前はインターネットもこれからというところで、今ほどその手の情報が簡単に手に入ったわけではなかった。今だとちょっと探せば情報の正否はともかく莫大な量の情報が手に入る。
この10年で大きく変化したことだよなぁ。

10年といえば登場人物が誰も携帯電話を持っていないのが、なんか新鮮だった。

作品自体、そもそもの世界観をはじめツッコミどころが多いんだけども、ディティールのしつこい積み重ねと演出の勢いで押し切ってるという、かなり危うい、それでいて奇跡的なバランスが見事な作品だったんだなぁと改めて思う。
庵野監督が好きなすべてのもの~それは目を背けたいけどもついつい見てしまうものも含めて~を入れようとしてるから、魅力的なんだろうなぁ。パンツの脱ぎ方に芸があるというか。

今はストーリーとかキャラよりも、電車に乗るところとかレイのアパート周辺の描写とかこの作品の妙な生活感の描き方が好きで、その辺をもっと見たかった。

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