2008年7月18日金曜日

乗るか着るか

10年ほど前に公開された「スターシップトゥルーパーズ」は諧謔的な反戦映画になっているという監督のココロザシは好きだったけど、SF映画としてはとにもかくにも原作のパワードスーツが出てこない、というのが不満だった。

宇宙の戦士 (ハヤカワ文庫 SF (230))
ロバート・A・ハインライン
4150102309


ところが!
今度公開される「スターシップトゥルーパーズ3」にてついにそのパワードスーツが出てくるらしい!
ちょっとちょっとどんななのよ、と公式サイトを見に行くと、う~んよく分からん。というか意図的に隠してないか?
前売り券にはミニフィギュアがついてくるというのでどんなのかと見てみるとこちら。



「コレジャナイ」感がアリアリなんだけどー!!
パワードスーツというより乗り物に近いのかな?

なんで早川書房と加藤直之に許可を取って(それでいいのかどうかしらないけど)、こちらを登場させなかったんだろう!?

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↑友だちにもらったフィギュア。色がオリジナルとは別バージョンだと思う。

それか、パワードスーツを作らせたらピカイチの横山宏に頼むとか。マシーネンクリーガーも盛りあがってるし。

日本アニメでパワードスーツに近いものといえば「装甲騎兵ボトムズ」だと思うけど、その中で放映当時キット化されなかったためか最近やたらと立体化されている「ファッティー」はとくにデザインがパワードスーツっぽくて好きで、この手のものでは珍しく部屋に飾っている。

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「異星人が乗ってる」という不気味な設定もよいが、このフィギュアに関していうとなんか素組みしたプラモデルみたいでややディティールが甘いのがやや残念。

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さてさて、パワードスーツで面白いのは、米国ではガンダム系の巨大ロボットよりもこういったパワードスーツの方が受け入れられやすい印象があること。
日本で人気がある巨大ロボットは、自分が操縦するけれでも通常とは違ったパワーを手に入れることができるという、いわば「ウルトラマン」みたいな変身モノの要素もある気がする。
その点、パワードスーツはあくまで自分の身体能力を拡張するもので、「バットマン」とかアメリカンヒーローのスーツに近いのでは。米で巨大変身ヒーローというのは聞いたことがない。
この2つの端的な違いは、スーツを着たまま素顔を出していいかどうか、にあると思う。変身して別人になっているのか、あくまでマスクをかぶっているのか。

米国ではそういうマスクドヒーローか、もしくはビーグルなどの兵器的乗り物の延長線上にある二足歩行機械的な演出が多いと思う。「スターシップトゥルーパーズ3」のマローダーはこちらな気がする。

どうして日米でこういう違いが出てきたのかは、根本的な身体に関する感覚の違いと、やっぱり戦争で勝った国と負けた国、というのはあるんじゃないかなぁ(全くの憶測)。

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