これまで何度も途中で挫折している連続テレビ小説なだけに、一所懸命見るとしんどくなるので、わざと適当に流して見ることにしている。
それに関連して、NHKは水木しげるの番組をこれでもか!と放送するわ、各出版社はいつも以上に自伝・評伝的な作品を出すわ、と「水木先生総決算」みたいになってて「やめて!それ以上出すと水木先生が死んじゃう!」という感じ。
とはいえ、水木しげるの自伝・評伝はもうどれを読んでも面白いから、内容が重複してようが何度でも読んでしまう。ここ最近出たのでは
私はゲゲゲ 神秘家水木しげる伝 (角川文庫)

ビビビの貧乏時代―いつもお腹をすかせてた! (HMB M 6-7)

どちらもマンガで、前者が最近描かれた子供の頃から最近の事までの回想記のような内容、後者は「貧乏」をテーマにした作品集。
活字だと「ねぼけ人生」(ちくま文庫)がオススメ。
マンガだと「完全版水木しげる伝(上・中・下) (講談社漫画文庫)」を読めば間違いない。
漫画家といえばF先生がNHKの番組で取り上げられている。
NHKこだわり人物伝 2010年4-5月 (知楽遊学シリーズ/水曜日)
日本放送協会

こんな薄っぺらいテキストで690円もするのか、NHK!?ということはさておき、A先生、藤子プロ社長、奥様、岡田斗司夫という面々がF先生を語る内容なんだけど、F先生、悪い話がなさ過ぎ!!全部神エピソード過ぎて、感心しまくり。こんな人がいたんだなぁ、と嘆息。
改めて尊敬の念を深めました。
そんなF先生とちょっとかぶるのが星新一。
前から文庫になったら読もうと思っていた、最相葉月の力作が念願の文庫化。
星新一〈上〉―一〇〇一話をつくった人 (新潮文庫)

しかし、上巻の前半部分はほとんど父親・星一の評伝で、正直、とばし読みした。
いよいよ星新一が作家としてデビューするあたりから俄然面白くなってきて、同時代の人(小松左京、野田昌宏、手塚治虫、大伴昌司、和田誠etc.)の自伝・評伝なんかとリンクする内容も出てきて、いわゆる「オタク第一世代」の人たちの様子がくっきりとよみがえってくる。
それにしてもこの文庫本、上下巻で装丁似過ぎじゃない?間違えて買う人、結構いる気がした。
最後に、前から「二郎さんとの関係は?」「なんで急に看板番組が減ったの?」とか謎が多い欽ちゃんだったけど、この自伝を読むとなんとなく分かった。
なんでそーなるの!萩本欽一自伝 (集英社文庫)

欽ちゃん、ちょっと変わった人なんだなぁ。若いときはかなり苦労した人で、ちょっとズレてるところがある。もともとお笑い芸人としての自分がたいしたことがない、ということにかなり自覚的なのが面白い。放送作家的なスタンスもある人なのか。
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