なにせミステリはとくに「~殺人事件」の類がまるで興味なし。何冊か読んだけどまるでピンとこない。
SFは、自分はSFアニメなんかで育ったからイケるのかと思いきや、前に書いたように名作「夏への扉」すらいまひとつ、最近読んだ新訳「たったひとつの冴えたやりかた」も、やっぱり面白さが分からなかった。
そんな中、自分が意外に面白いと思ったのが児童文学。いわゆる岩波少年文庫とかである。
数年前にケストナーの「飛ぶ教室」「ふたりのロッテ」「エーミールと探偵たち」「点子ちゃんとアントン」を読んで、やや昔の海外の生活描写がグッときたり、なんといっても一冊読むのにあまり時間がかからないのも良かった。
最近、新訳が増えたのも読もうと思うきっかけになっている。
もともと子供時代に全く本を読まない子供だったので、このあたりの名作群が自分の中でスッポリ抜けているため新鮮なのもあると思う。子供の頃から読書家だった人にとっては「なにをいまさら」なんだろう。
最近読んだものでは、
ゆかいなホーマーくん (岩波少年文庫 (017))
ロバート・マックロスキー Robert McCloskey

著者自身による挿絵にひかれて読んでみた。アメリカの田舎町が舞台なのが好きだった。
ふくろ小路一番地 (岩波少年文庫)
イーヴ・ガーネット

岩波少年文庫60周年の冊子で江國香織がプッシュしていたので興味を持った。
イギリスの田舎町の、貧乏で子沢山の一家の話なんだけども、たくさんいる子供たちの個性がそれぞれ章立てされきちんと描かれていてよい。とくに次女ケートの帽子の話が好き。
最終章のロンドンに行く話は、おばさんやら親戚やらごちゃごちゃ出てきて途中ちょっとよく分からなかった。海外小説って登場人物がごちゃごちゃになったりして「よく分からなくなる」ことがある。
そこを差し引いても「ふくろ小路一番地」は面白かった。
床下の小人たち―小人の冒険シリーズ〈1〉 (岩波少年文庫)
メアリー ノートン ダイアナ・スタンレー

アリエッティの原作だけど、これは正直いまいちだった。訳が古いと思う。
あとこれから読もうと思っているのは、
青矢号―おもちゃの夜行列車 (岩波少年文庫)
ジャンニ・ロダーリ 平澤 朋子

おもちゃが動き出す系の話はツボ。
トムは真夜中の庭で (岩波少年文庫 (041))
フィリパ・ピアス スーザン・アインツィヒ

以前からいろんなところで「名作」「必読」として見かけるんだけどもジャケが恐いのと内容がちょっと暗そうなのとボリュームがあるのとで敬遠してた。先日古本屋で見かけたので購入。
そういえば、~2011/6/26まで世田谷文学館で「リンドグレーン展」をやってます。
リンドグレーンは読んだことがないけど、世田谷文学館が近所なので行ってみた。主に挿絵の展示なんだけども、映画を少し見たことがある「やかまし村」を読んでみたくなった。
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