だもんで、「夜更かししてオールナイトニッポンを聞いた」というような経験もなく、今回いろいろ調べるまで民放AMのキー局には「TBSラジオ」「文化放送」「ニッポン放送」があって、後者2局ともフジサンケイグループ、ということすら知らなかった。
という具合なんだけども、ラジオやテレビなどで時々目にする「放送作家」というのが何をする仕事なのか?というのは前々から疑問ではあった。
��
「藤井青銅」というと中学生の時にアニオタの人たちが「最近読んで面白かった本」に、彼が書いた今でいうライトノベル「死人にシナチク」を挙げていたので、その名前を覚えていた。
それゆえずっとアニメ畑のライターだと思いこんでいた。
その後、いっこく堂のブレーンにその名前を見かけたりして、あれ?と思ってたんだけど彼の自伝的エッセイ、回顧録を読んで、元々はラジオドラマ系の放送作家であることがわかった。
ラジオな日々
藤井 青銅

「第一回星新一ショートショートコンテスト」に入選者なんだけど、決して濃いSFの人だったり、作家志望の人ではなかったよう。とくにラジオ好きでもなかった、というからけっこう不思議な人ではある。
彼が新人作家として活躍したりしなかったりする80年代のAM民放ラジオの裏話がいろいろ書いてあって、こういったエンタテインメント業界の裏話が好きな自分にとっては美味な本だった。
とくに印象に残ったのは
・先日のNHK-FM「今日は一日大滝詠一三昧」で亀渕昭信氏が話していた小林信彦の原案、大滝詠一演出の「マイケル・ジャクソン出世太閤記」は藤井青銅が脚本。
・ブレイク前の松田聖子のエピソード
・星新一のエピソード
あたり。
新人作家、という不安な目線から書かれているのも読みどころ。
もう一冊、というか実はこちらから先に読んだんだけど、
ラジオにもほどがある (小学館文庫)
藤井 青銅

こっちは「ラジオな日々」以後の伊集院光とのやりとり(芳賀ゆいのエピソード)、いっこく堂のブレーンとしてのエピソード、オードリーの話など、90年代以降のお笑い寄りの内容。ラジオが中心だけれども「ラジオな日々」よりも薄味。
どちらかというといっこく堂の舞台が好きだったので、そちらのエピソードのほうが面白かった。
Was totally stuck until I read this, now back up and riunnng.
返信削除ROZKrM nqojtyorlcus
返信削除