2009年3月3日火曜日

ステカセキングよ永遠なれ

先日、久しぶりにビデオテープを再生する機会があった。

自宅にはずっと友人から借りたままになっているビデオデッキがあるけど、ビデオテープは全部処分してしまったし、レンタルビデオもDVDが主流になってからビデオテープを借りることはほぼない。
だけど今回はどうしても見たい作品がビデオテープでしか借りられなかったので、仕方なくビデオテープをみることになった。

見終わったら巻き戻ししなくてはならないのが面倒くさくて懐かしかったもののテープメディアってもういらないんじゃないのぉ……と思ってふと自分の身近なところでテープメディアが使われているものが少なくとも3つはあるのを思い出した。

1つは、娘の幼稚園。

ビデオテープに限らず、テープメディアの一番の特徴は「停止したポイントが次の再生開始ポイント」であることだと思う。
運動会の進行などがあらかじめ録音されたオーディオテープを流して、途中で止めて、また次のプログラムに行くときに再生を開始する……。こういう使い方はCDやメモリ系オーディオではやや心許ない。すこしでもスキップなどをしてしまうとたちどころに「現在位置」を失ってしまうからだ。

もう1つは、会社でのデバッグ報告用。
自分が携わる開発環境ではビデオゲームのバグなどを報告するのに、いまだにビデオテープを使っている。
とはいえ、じゃあ動画投稿サイトみたいに「動画をデジタルデータにして……」となると、まずサーバ容量の問題がある。
メモリカードなどに入れてやりとりするにしてもコストはかかるし、もしそのカードが間違って社外に流出したら……などネガティブな点も多い。ビデオテープだって社外に流出する危険はあるけど、少なくともあの大きさなら「うっかり」や「落としてしまう」などはない。かさばるのも時にはいいことがあるのか。

ビデオテープは価格が安いのも利点。大量にビデオテープが必要になるけど、その辺は問題ない。ただ逆にみんなのところにビデオデッキを用意しなくてはならないけども。
さらに、「この位置でバグが発生しました」という再生位置を渡すことができるのも利点。

もっとも、デバッグ報告においてはいずれデジタルデータで行われるようになると思うんだけども。

最後にもう1つ。
僕は子供の姿を録画するのにまだminiDVテープのデジタルビデオカメラを使っているんだけども、最近主流のハードディスクタイプやメモリカードタイプはやっぱり心許ない。HDD、メモリカード、DVD-Rのデジタルデータってどうも信用できないんだよなぁ。テープだとよっほど物理的な外傷がないかぎり、まず消えることはないからなぁ。
でもデメリットとして「上書きして消してしまう」というのはあるんだけど(笑)。

いずれにしても「枯れた技術」はTPOによってはまだまだ生き続けるもあるなんだなぁと思った次第。

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