
これまで出ていたものは、劇中で少し流れただけの曲などを集めたタイプのものだったけど、こちらはヒューイ・ルイスの曲などすら入っていないアラン・シルベストリのスコア盤。ちょっと値段が高すぎるが。
それにしても、時々無性に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を見返したくなるときがある。
むろん、神がかった脚本のせいでもあるんだけど、それも含めてこの映画のドライブ感に身をゆだねたいからだと思う。
ドライブ感。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は、マイケル・J・フォックス扮する主人公マーティがいつもスケートボードに乗っていたり、ロックが通底音として流れていたりする。
スケートボードは意外に最後までガジェットとして活躍するもんなぁ。
50年代の「魅惑の深海パーティ」にて、マーティはギターを持ってギンギン弾きまくるわけだし、現代に戻ってくると当時人気だったトヨタのハイラックスに憧れる。
映画の構造としても、スピードがない時代~それは50年代のアメリカだったり開拓時代だったり停滞した未来の世界だったり、てな意味と、実際に高速移動ができない時代というダブルミーニング~において、デロリアンというこれまた過剰なスタイルをした車の速度をいかに一定速度まで上げるか、というのがキーになっている。
それゆえ、この映画にはマイケルのあの軽やかな身体がどうしても必要だったわけで、ゼメキス(スピルバーグ?)がエリック・ストルツを降板させて無理してでも彼を呼んだのは必然なのだなぁ。
0 件のコメント:
コメントを投稿