2011年8月6日土曜日

自分の読書傾向が見えた。

本を読むのはほとんど通勤時だけなんだけど、このところ読みたい本のストックが尽きた。

買ったもののいざ読もうと思ったらノレなくて、というパターンもあったせい。
「ヒップ アメリカにおけるかっこよさの系譜学」(P‐Vine BOOKs)なんかはまさにそれで、この本の訳文はちょっとどうかと思うほどだった。まるで日本語になってなくて、読める人いるのか、ホントに??という感じ。内容が面白そうなだけに個人的にとても残念だった。あと値段が高かったのでちょっとした怒りも。

それはそれとして、ストックが尽きたため、気に入っている本を再読したりしてたんだけど、ふと「そういや、Amazonのほしいものリストに何冊か入れてたな」と思いだして、集中的に購入。マーケットプレイスだと安いのもよい。

買った本を紹介。

開幕ベルは鳴った―シアター・マスダへようこそ
増田 通二
4808308363


以前読んだ「永江朗/セゾン文化は何を夢みた」で紹介されていた、パルコ創設者の自伝的な本。
予想より個人史的な側面が強くて、期待とちょっと違った。

しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)
佐藤 多佳子
410123731X


よく知らないんだけど、落語家もの、というのと1円+送料パターンだったので買ってみた。

先日、久々に神保町を歩いた。
自分のサブカルチャー中心の読書に対して、神保町の古本屋ってそんなに相性は良くないんだけど、「岡崎武志/女子の古本屋」で紹介されていたように近年裏通りなどに小粒だけど気の利いた店(←我ながら生意気な書き方)が増えている。
そんな店で本に出会いつつ、しかし結局Amazonのマーケットプレイスで買ってしまう、という嫌な客。

製本工房から―装丁ノート (集英社文庫)
栃折 久美子



前に古本屋でややプレミア価格で買った「モロッコ革の本」が感動的だったので、購入。

メイキング・オブ・サンダーバード―シルヴィア・アンダーソン自伝
シルヴィア アンダーソン Sylvia Anderson



古本屋では4000円ぐらいの値付けでとても買えねーと思ったけど(その古本屋は総じて値段が高かった)、マーケットプレイスだと送料込みで610円。そりゃ、ネットで買うよねー。
ちなみにシルヴィア・アンダーソンはジェリー・アンダーソンの元妻で、この人もITCの重要メンバーだったらしい。全然知らなかった。夫への恨み節と「アタシの功績ももっと認めて!」てな部分含めて面白本。
前に図書館で借りて分厚くて読むのを断念した「サンダーバードを作った男―ジェリー・アンダーソン自伝」もいつか読んでみよう。

できそこない博物館 (1981年) (徳間文庫)
星 新一



昨年世田谷文学館で「星新一展」をやっていたけど、その中で彼の創作について書かれた本ということで興味を持ったが、なぜか新潮文庫版でも絶版。古本屋にて、汚れがあるせいで100円で売っていたので購入。
なんだけど、タイトル通り「自分が作品にしなかったメモ群」をこうやったら作品になったかもなぁ、といじくり回すような内容で、半分ぐらいで読むのをやめた。そもそも今の自分に星新一の作品は刺さらないしなぁ・・。

オールバックの放送作家――その生活と意見
高橋 洋二
4336050856


このところ読書の流れの一つである「放送作家が書いた本」の一つだけど、むしろ彼の「10点さしあげる」のファンだったから買った面が強い。
こちらは東京駅の「R.S.BOOKS」にて購入。読み始めたら止まらない面白さで、編集は樽本周馬氏。相変わらずいい仕事してます。

ブラウン監獄の四季 (1979年) (講談社文庫)
井上 ひさし



これも井上ひさしの放送作家時代の回想録。藤井青銅が紹介してたので買ってみたけど、なんか内容が下品で、途中で読むのをやめた。絶版になってるのは本人が気に入ってないからなのかどうなのか。

今夜は最高な日々
高平 哲郎
410326411X


高平哲郎は文章が苦手なんだけど、送料込516円と安かったので購入。

なお、星新一からここまで、表紙が和田誠つながり。
現在、世田谷文学館で彼の作品展を開催中

放送作家ではなくプロデューサーものだけど、先日、神保町の古本屋ではじめて実物を見て、おお!と思って手にとったら4000円でとても手が出なかった、

「井原高忠/元祖テレビ屋大奮戦!」(文藝春秋)

なんのことはない、図書館で取り寄せました。楽しみ。

新刊では

モリナガ・ヨウのプラモ迷宮日記: 第1集〔フィールドグレイの巻〕
モリナガ ヨウ
4499230608


彼の「35分の1スケールの迷宮物語」は自分のベスト10に入るぐらいに好きな本だけど、同じようなフォーマットの本がまた読めるとは。掲載誌が「ARMOR MODELING」だったことでやや戦車ネタ比率が上がっているけど、それでも面白い。

ジ・アート・オブ カーズ2
ベン・クイーン カレン・ペック スタジオジブリ
4198632103


予告編を見て期待しなかった(できなかった)せいもあったのか、大変楽しめた「カーズ2」。
��に続いてアート本を買ってしまった。もっと車の絵を載せてほしかったけど、やはり楽しい本。

と、なぜダラダラと本を紹介したかということ、自分の読書に明らかに傾向があるなぁ、と気づいたからだ。

それは「主にエンタティンメントの、制作現場の裏側・内幕もの」をやたら読んでることである。

今日買ったマンガも「バクマン」だし。

我ながら偏りすぎ。

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