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2009年3月7日土曜日

とにかく心配なのは本棚なのだ。

F先生の全集キター!!!!!!

それにしても今まで買い集めた単行本やら文庫本やらハードカバーのSF短編全集とかは本棚の事情的にどうしたらいいんだろう。

2008年12月23日火曜日

「三浦みつる/ココナッツAVE.」

実家から持ってきたマンガにはこういうのもあった。

ココナッツAVE.(アベニュー)―Super house‐keeper,Gokuro’s powerfull life (1) (双葉文庫―名作シリーズ)
三浦 みつる
4575722340


1986年の作品。
マンガにくわしい人なら絵を見てピンと来ると思うんだけど、「THE かぼちゃワイン」を描いた三浦みつるの作品。
週刊少年マガジンにて一年足らずの連載だったけど、この頃は「ゲゲゲの鬼太郎」の新作がやっていたりしていたと思う。

内容は、マンガ的超人的身体能力を持ったハウスキーパーの主人公が、女性だけの6人姉妹の家で働くという、今だと絶対にハーレムものになりそうな設定だけど、ヒロインにあたる四女以外は主人公に全く恋愛感情を抱いていない。
内容も恋愛ものではなくて、コメディ。笑えないギャグが多いけど。

で、この作品のどこが好きだったかというと、日本なんだけど、西海岸風の町並みだったりファッションだったり、となんかやたらと洒落ている部分。それらが手塚治虫のアシスタントもしていた三浦みつるのこなれた絵で描かれているので、それを見ているのが単純に楽しい。

��

西海岸風、といえば最近偶然目にしたタツノコプロの「とんでも戦士ムテキング(1980)」のオープニング映像がやたらと洒落てて、あれこんなんだっけ?と思った。
wikipediaでは

アメリカンコミックの要素が多々見受けられ、特に舞台がアメリカ西海岸・サンフランシスコのもじりと思しき都市「ヨンフランシスコ」である前半はそれが顕著だった。第33話以降は、東京の下町が舞台となりいくらかトーンダウンしたものの、そのカラーは健在だった。


と書かれていて、意識的だったことが分かる。
アラレちゃんの頃の鳥山明のテイストと時代的にシンクロしてる感じ。

2008年12月21日日曜日

GREY・軽井沢シンドローム

そういえば、夏休みに実家からいくつか昔読んでいたマンガ本を持ってきて再読したんだけど、その中のひとつに「たがみよしひさ/GREY」があった。

GREY (上) (〔ぶんか社コミック文庫〕)
たがみ よしひさ
4821184699


1986年作品。
この人の描くメカのシャープな線とか好きだったんだけど、ラストが子供の自分にとってはややインパクトがあった。今読むとむしろありがちだなぁ、と思うんだけど。

で、この作品、改めて読むとその背後に大いなる意志があるというラストの展開といい、ニヒルな主人公といい、全体の雰囲気など結構ボトムズの影響を受けているような気が。
たがみよしひさが「ボトムズ」を見て、「お~し、オレもこういうのを」と思って描いたのでは??

ちなみにたがみよしひさはボトムズの翌年に作られた「超攻速ガルビオン」のキャラクターデザインを手がけているけど、ボトムズ・ガルビオンともに制作スタジオ・アニメアールが活躍したという共通点がある。

ついでに図書館で借りられたので、たがみよしひさの伝説的な作品「軽井沢シンドローム」を借りたけど、これはキツかった。一巻の途中で投げ出した。

「GREY」もそうだったけど凝ったセリフまわしが現代的視点で読むとキツいというかめんどくさいだけだし、そもそも主人公が理由もなく周りの女性と肉体関係を持ちまくる、というのも感情移入しにくかった。

初期スピリッツを「めぞん一刻」とともに人気があったというけど、これが受けたのは、時代なのかなぁ。


2008年12月18日木曜日

僕は明らかに欲求型人間

同居人のダイエットの副読本として、前にパラパラと立ち読みしたらなかなか面白かったこちらの本を購入。

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)
岡田斗司夫
4106102277


冒頭で、なぜやせると得なのか、ということを社会学的に捉えてえんえん洗脳しかかるのはいつもの岡田斗司夫節で、正直う~んと思うところもあるんだけど、逆に「太っている人の世界観」が分かって興味深い。

中盤は自分の体験含めての実践方法が書いてあって、僕自身は太っているわけではないけど、時々体重が増えたりするので、その原因が分かって面白く読めた。

また、ダイエットには大きく次の二種類あって、
��.普通の人がほっそりを目指す(スリムになる)
��.肥満の人が普通の人を目指す(デブをやめる)
これらは目的もやり方も全く違うと指摘してあって、なるほど。
世の中のダイエット方法が効かない、という不満の声の中には、たとえば肥満の人がほっそりを目指すダイエットをしていることにも原因があるかも、と思った。

しかし、一番面白かったのが、第八章:P197での

「でも、レコーディング・ダイエットを続けて、「欲求型人間」と「欲望型人間」という差に気がついた。」

から始まる数ページ。
どちらがいい悪いではなくて、
「欲求型は「体の欲求」にいつも支配されて生きているし、欲望型は「心の欲望」に支配されて生きている。どっちも奴隷であることに変わりはない」

なるほど!
たとえば、僕は体調が悪いとき以外、どんな楽しいときでも食事を抜くことができない。それは、「体の欲求」に逆らえないからだ。実際に、さまざまな思考能力・集中力・やる気といったものが後退していく。
徹夜できないのもきっと同じで、肉体が欲求していることには精神力では勝てないのだ。

その代わり、心の欲望はわりとコントロールできて、それこそおいしそうなものでもお腹がいっぱいだったら食べない。というか食べたくない。無茶な買い物もしない。

この分はさらりと書いてあるけど、大変面白い指摘で、岡田斗司夫はこれで一冊本を書けると思う。ダイエット本が落ち着いたらぜひ。

��

そういや、彼が出演しているNHK-BSの「マンガ夜話」は面白いけど、「アニメ夜話」は絶賛だけのファン大会みたいで面白くないなぁと思ってたら、その原因を本人が分析していてやや納得。

アニメ夜話とマンガ夜話(岡田斗司夫のゼネラル・プロダクツ)

ひとつは番組が録画であり編集が入ること、もうひとつはアニメが題材ゆえにあらかじめ流す素材が用意されていたり、複雑な権利問題・発言の制限も多いとのこと。

でも一番の理由は、いしかわじゅんがいるかどうかだと思う(笑)。ああいう空気を読まない人の存在は評論では絶対に必要だし、面白くする条件だと思う。個人的にもいしかわじゅんの話が一番面白い。

2008年12月1日月曜日

「津野海太郎/おかしな時代」

バラエティブック好きにとっては読むしかない!という本が出て、早く紹介したかった。

おかしな時代
津野 海太郎
4860110862


「本の雑誌」での連載(「サブカルチャー創世記」2004/7-2008/7)を知った時から単行本になったらすぐに読もう、とチェックはしてたんだけど、実際に書店で平野甲賀氏による、いかにも平野氏らしいギンガムチェックの装丁に出くわしたときは、本当に生唾を飲み込んでしまった。

知ってる人には書くまでもないけど、著者の津野海太郎は、小野二郎・高平哲郎とともに晶文社を語る上で欠かせない名編集者。その彼の半生伝だから面白くないわけがない。

しかし、前半を中心に半分以上は彼がコミットしていた演劇(「黒テント」とか)の話だったりして、正直言うと最初はそのあたりは飛ばして晶文社関係の部分だけ読もうと思っていたんだけど、頭から読み始めたら文章の軽妙さもあって、興味のなかった部分もぐいぐい読まされた。
それが津野海太郎という人物の面白さなのだろう。

ところがキモである6章「雑誌みたいな本がいい バラエティ・ブック」の直前まで読んだところで、この本が携帯するには大きすぎることもあって、しばらく読むのをとめてしまい、先日ようやく一気に読了して紹介にこぎつけたのだった。
好物は最後に食べるタイプなもんで。

それにしても、その6章と7章にして最終章「夢と現実 ワンダーランド」は本当に面白い。

ヴァラエティブックに関しては、

「それなら雑誌みたいな編集の本にしてしまおう。―とすぐにかんがえたわけではない。最初におもいうかべたのは植草さんの例の(自分が書いた原稿の切り抜きがぎっしりと詰まった:引用者補足)古い革のトランクだった」
「いっそ、あの革トランクをそのまま本にしてしまったらどうだろうか。ただの比喩ではない。平野と相談して、コラージュや手がき原稿のコピーをふくむ色とりどりの紙片やパンフレットを、トランクがわりの紙函に賑やかにつめこんでさ、などとけっこう本気でかんがえたのである。玉手箱。もしくはヴァラエティ・ボックス―。」
「(前略)と書いて、あらためて気がついた。植草さんだけでなく双葉(十三郎:引用者補足)さんも小林(信彦:引用者補足)さんも、小野耕世さんや筒井康隆さんも、当時はそれぞれに、たとえていえば、本にまとまるかどうかもわからない切り抜きを大量につめこんだ革トランクをもっていて、そのなかみを私のような編集者が自由につかわせてもらうことができた。そういうぜいたくな条件がなければ、充実したバラエティ・ブックなどつくりようがない」
「そして七〇年代後半になると、晶文社の刊行リストからこの種の本がしだいに減ってゆく。私があきたという理由もあったのだろうが、それ以上に、世間にサブカルチャー本やエンターテインメント本が急増し、それにつれて著者のトランクのなかの蓄積がとぼしくなってしまったのだ。」

と書かれており、これはまたなるほどなぁと思うのだった。

たとえば小西さんの最初の著作「これは恋ではない。」なども小西さんがいわば革のトランクを秘蔵していた状態だったからあそこまで面白かったんだろう。今年出た二冊目の「ぼくは散歩と雑学が好きだった。」は気合いの入ったバラエティブックだったけど、正直「これは恋ではない。」には勝てなかったもんなぁ。

ちなみにその「ぼくは散歩と雑学が好きだった。」について、かつての小西さんの盟友・橋本徹氏が小西氏への愛憎半ばする感情とともに書いた文章がとても面白かった。

それにしてもその晶文社が最近出したバラエティブックであるこちら、

雑談王―岡崎武志バラエティ・ブック
岡崎 武志
4794967268


内容はいつもの岡崎武志以上でも以下でもなかったけど、編集センスはやっぱりひどかったなぁ。

��

雑誌「ワンダーランド」に関しては、

「じゃあ私たちは「ローリングストーン」誌の「日本語版」をそんなに本気でつくろうとしていたのかとなると、正直いって、そこのところはいささかあやしい」
「たしかに私と平野は「ローリングストーン」の新聞形式の雑誌というつくりにひかれていた。でもそれは、極端にいえば、その点さえ実現できればあとはどうでもいいや、という感じに近かった。」

という部分は要チェック。

その他、小林信彦や片岡義男について書かれた文章も面白い。オススメ本。

なお、「ワンダーランド」や「ローリングストーン」日本語版に関しては、これらの本とともに読むとより分かると思う。

ぼくたちの七〇年代
高平 哲郎
4794966024


よりぬきスネークマンショー 「これ、なんですか?」
スネークマンショー
410465101X


後者は、確か「ワンダーランド」が生まれるきっかけとなった日本語版「ローリングストーンズ」について書かれていたと思う。違う本だったらごめんなさい、読んだんだけど手元にないもので確認できません。

でもそう考えると日本語版「ローリングストーン」が「ワンダーランド」という私生児を産んで、そこから「宝島」、「VOW」などが育ち、一方で「スネークマンショー」を産んだ、ということになり、サブカルチャー史的に面白い。

2008年11月18日火曜日

メカ系物語の系譜。

以前からずっと読みたかったけど、絶版でBOOKOFFなどでも見つからず、ネット古本でもプレミア価格でなかなか手が出なかった「小沢さとる/サブマリン707」「青の6号」が、なんと隣町の図書館にあったため、ついに読むことができた。



内容的には正直ストーリーはあんまり面白くないし(最後なんて唐突に終わるし)、人物の書き分けも絵的にも内面的にもほとんどできてないんだけど、メカが魅力的でそれだけで最後まで読むことができた。

そもそもなぜこれらの作品に興味を持ったかというと、作者の小沢さとるがあの「ロボダッチ」のデザイナーだった、という事実を「BSマンガ夜話(2002年2月26日[火]放送「青の6号」)」で知ったからだった。

ちょうど今読んでいる「戦後SFマンガ史」の中で、「サブマリン707」も含む戦記メカマンガの系譜も扱っていて、いろいろと考えることもあった。

戦後SFマンガ史 (ちくま文庫 よ 19-2)
米沢 嘉博
4480424199


まだ途中までしか読んでないし、1980年に刊行された本の文庫化だから今更なんだけど、名著。

ちなみに小沢さとるに関してはこう書かれている。

小沢さとるはこの時点で最も正統的少年SFマンガの描き手だったといえよう。マンガ的線とデフォルメを持つそのメカニックは、図解や特集の現代兵器の野暮ったさはなく、硬質でシャープで実にマンガ的にカッコ良かった。しかも、それは記号的ではなく、実物を元にマンガ的デフォルメをほどこされたリアルさを持っていた。

��中略)

��松本零士は:引用者注)そのメカの魅力において小沢さとるとは違ったムードを持っていた。それは一言でいうなら重量感であり、メカニカルな輝きであった。小沢さとるのメカがプラモ的できっちりと描かれていても、均質な線(トレースの如き)と白っぽさは立体感と質感に欠けていた。松本メカのデフォルメは、小沢よりマンガ的であり実物をゆがめていたが、線の強弱やベタの使用によって独特の質感と重量感をかもしだしていた。(「第四章 SF捲種計画」)


確かに自分の世代でメカを魅力的に描けた漫画家といえば松本零士だけど、小沢さとるのメカは米沢氏が指摘しているように、リアルな質感こそないかもしれないけどプラモデル的な立体造形を感じ取ることができて読んでいて楽しい。

小沢さとると松本零士は年齢はさほど違いがないようだし、この2人を比較するのはとても面白い。

世間的な評価はかなり違う気がする。もちろん、松本零士は独特の叙情やキャラクターの魅力といった点において技量的に大きく差をつけてはいる。

ただ面白いのは2人がそれぞれSFアニメとプラモデルの世界でそれぞれブレイクしている点だ。

��

ここで少し話を変えるけど、この「戦後SFマンガ史」を読んでいると、メカ描写をその魅力の中心に据えた戦記SFの系譜というのは、それこそ明治期の児童文学「押川春浪/海島冒険奇譚 海底軍艦」までさかのぼれて、その後「まんが道」にも出てきた昭和期の海野十三から、小松崎茂の絵物語や手塚治虫・横山光輝らのSFマンガにつながるのだった。

少し前にNHK「わたしが子どもだったころ 富野由悠季」(2008年6月11日[水]放送)という番組を観た時に一番面白かったのが、富野監督が意外とメカ好きだったということだ。番組では子供の頃描いていたSFメカのペン画(小松崎茂みたいなの)を見せてくれたりしていた。

僕は今まで、富野監督というのはガンダムなどのロボット自体は好きじゃないのかと思っていたけど、実はそんなことは決してないようだった。

そしてもう一つ面白いのが、富野監督が手塚治虫のアニメーションスタジアム「虫プロ」出身ということである。

ちょっと強引ではあるけど、先に書いた戦記メカものの系譜がこの時、手塚治虫らの世代から富野監督らの世代へと、そして小説→絵物語→マンガと来て、アニメーションへと移行した、と捉えられるんではないか。

そして「ガンダム」がその戦記メカものの決定打となったわけだけども、そういうもの自体はそれこそ明治期ぐらいからずっと存在していたことにも驚く。

��

さて、ではなぜ「ガンダム」が戦記メカものの決定打となれたのか。

これはおそらく、1人の作家の手を離れて「バンダイ」という会社の商品に、結果的になったからだと思う。
だから先ほどの小説→絵物語→マンガ→アニメーションの先に、プラモデルを中心とした模型文化に、その作品展開先が変わってきた、ということなのだ。
作品の主導権は制作会社サンライズの親会社でもある「バンダイ」にあるわけだから、「ガンダム」が常に商品として供給されることができる。これが一作家の作品だと難しいだろう。

「ガンダム」以外にもまさに戦記SFである横山宏らの「マシーネン・クリーガー」なんかはそれこそ模型の世界で展開しているわけだからより分かりやすい。

��

そして話を元に戻すと、戦記メカもので名をはせた小沢さとるがその後プラモデルオリジナルの「ロボダッチ」で復活(?)して、しかもそこでガンダムなどのパロディものすら出していた、というのは本当に面白い流れだなぁ、と思う。

2008年11月17日月曜日

意外に本人はアネゴ系?

今月の絵本雑誌?「MOE」の特集が杉浦さやか姉さん!!

MOE (モエ) 2008年 12月号 [雑誌]
B001ICI902


この手の作家の中では突出して好きで、本人にもさやかさんが商品を出していたフリマで会ったことがある。本人も時々自分で書いているけど、意外に乙女乙女してない感じが、逆に信頼できそうな印象を与えてくれました。

今回の特集では今まで小出しだったプロフィールも一挙に知ることができたりで、楽しい。C-C-B好きだったなんて!
最近、絵本を出したらしいのでぜひチェックしたい。

2008年10月19日日曜日

中川史観でひもとく80年代歌謡史

このところ、ナベプロ~スター誕生with阿久悠、という60年代、70年代の芸能歌謡史に触れることが多くて、その先の、僕にとってはリアルタイムであった80年代の芸能歌謡史にもおさわりしたい!と思っていたところ、新刊の時にはなんとなくスルーしていたこちらを手に入れて読んだら、ムチャクチャはまる。

松田聖子と中森明菜 (幻冬舎新書 な 1-2)
中川 右介
4344980638


この手の本で、社会学者が書いたような本が一番つまらないんだけど、こちらはそうではない。
なにしろ、この著者である中川右介氏の「ブームはどう始まりどう終わるのか」は2004年の個人ベスト本だったので、内容は大丈夫だろうとは思っていた。

それがうれしいことに自分の予想以上の面白さで、タイトルこそ「松田聖子と中森明菜」だけど、内容的には松田聖子を軸とした80年代芸能歌謡史を扱っていて、筆を山口百恵から始めているのも自分にとってタイムリーすぎ。
でもここから始めないとなぜあそこまで松田聖子が時代に受け入れられたかは語れないことが読んでいくと分かる。

「オリコンヒットチャート」よりもTV番組「ベストテン」のデータを重視しているのもよい。この時代はそれでいいはずなのだ。

また松田聖子の重要スタッフであった松本隆にもスポットをあてていて、彼の仕事の批評集にもなっている点もポイント高い。
それに対比して様々な作家が詞を書いた中森明菜という人物にも迫っていたり、歌い手だけではなく彼女らを刺激したり彼女らに刺激されたりした作家陣にもけっこうなページを割いたり、それぞれの陣営のプロデュースの違いなども見せてくれる。

一番面白かったのはそもそも松田聖子はルックスで売れたわけではなく、歌で売れたのだ、という指摘。
確かに当時聖子ちゃんをかわいいと思ったことは一度もなかったけど、歌は大好きだったので、これはとてもよく分かる。

松田聖子が今でもほぼ当時の雰囲気で残り続けられているのは、彼女の歌の中にどうしても入ってしまうスウィートネスにあり、それを松本隆というパティセリーがうまく料理して、その甘さが時代とマッチしたからあれだけ人気があったのかなぁ。

なんにせよ、この本は今後80年代芸能歌謡史を語る際には避けて通れない道しるべ的な本になることは間違いない。

��おまけ)
余談だけど、歌謡番組なんかだと尺のせいかレコードよりもテンポが早いことが多くて、懐かしの番組、とかで聴くことととてもイカすことがある。DJが回転数あげるみたいな。
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明菜って、1st=「少女A」、2nd=「セカンド・ラブ」だと思ってたけど、1st=「スローモーション」、2nd=「少女A」なのね。タイトルに流されてた。
あと、B面だけど「椿姫ジュリアーナ」は名曲だと思う。というか、「飾りじゃないのよ 涙は」から「I MISSED "THE SHOCK"」あたりの明菜は本当にすごかった。
��
こちら、Perfumeを表紙にしたかっただけじゃね?とか思わなくもないけど(だって、ニホン語歌特集で彼女たちが表紙はないだろう)
BRUTUS (ブルータス) 2008年 9/1号 [雑誌]
B001DJP3BS

「小西康陽の「私的“阿久悠”考。」はかなり名文。あまりのツンデレ、というかコニタン版「拝啓、ジョン・レノン(真心ブラザーズ)」といえよう。これだけでも歌謡曲ファンなら買いだけど、DJ OZMAとFPM対談で、DJ OZMAが売野雅勇を評価してるのがポイント高い。この人、ホントに面白いなー。逆にFPMは歌謡曲に関しては選曲のセンスが上品すぎて、逆にセンス悪し。
あとは茂山宗彦が「夢芝居」を、ほしよりこが「ビューティフル・ネーム」をフェイバリットにあげててうれしい。
なお、1996 2/1号「歌謡曲'96」を引っ張り出して読んでみたけど、やっぱりBRUTUSは昔の方がパワーあるなぁ。……って自分の感覚が古いだけかもしれんが。

2008年9月14日日曜日

「蟹工船」よりこれを読め。

ちょうど僕が小学校高学年~中学生の頃にバンドブームだったんだけど、そもそも狭義のロックが風俗的にもサウンド的にも肌に合わないので、ここに出てくるバンドマンでファンだった人は皆無ではある。

バンドライフ―バンドマン20人の音楽人生劇場独白インタビュー集
吉田 豪
4862016146


森若香織/氏神一番/関口誠人(CCB)/ダイヤモンド・ユカイ/水戸華之介/中山加奈子/阿部義晴/いまみちともたか/BAKI(ガスタンク)/石川浩司/サンプラザ中野くん/サエキけんぞう/NAOKI(コブラ)/KERA/仲野茂(アナーキー)/MAGUMI(レピッシュ)/KENZI/イノウエアツシ/DYNAMITE TOMMY(COLOR)/大槻ケンヂ

あ、ウソだ。CCBは好きだった。
……ではあるけど知ってる人が多いし、なにしろ吉田豪印なので面白くないわけがない。

まず、とにかく驚くのが、全盛期もたいして儲かってないこと。
給料制だったり、それもかなり低額だったり、印税という概念をしらされてなかったり。ロックはビジネスじゃない→ビジネス面に目を向けさせない→搾取、という図式が多い。
現在、バイトしてたりする人すらいるのが読んでて凹む。

一発屋だと一発があるからそれをなんとかすれば食っていくことができる。でもバンドマンは「一発」もほとんどないし、あっても小さい。芸人のように「存在感の一発」があっても、もともとテレビの人ではないからうまくやっていけなかったりする。氏神一番とかがその例。逆に成功例はデーモン小暮か。

バービーボーイズのコンタが暗黒舞踏とか寺山修司好きのアングラ気質だった、とか思わずメモりたくなる細かいエピソードも満載。
サエキけんぞうの「サブカルは食えないしなぁ」「上下関係ある人たちは売れますよね」は名言。
一番印象的だったのはNAOKI(ex.コブラ、ラフィンノーズ)。話の内容はかなり引くんだけどこの人の持ち前の明るさで救われてる。ラフィンノーズの事故の話は泣けた。

また、「バンド」という言葉が「絆」を意味するのかが、分裂・解散のエピソードを聞くと逆によく分かる。ユニコーン阿部義晴の話とか。
何人かが言っているけど、長く続くバンドは「ビジネス」と思っている場合も多い。そう思わないと絆はなかなか続かないのかも。子どもの頃、大半のお笑いコンビは私生活はとくに仲良しではないというのを聞いたときにびっくりしたけど、会社員になった今、それはよく分かる。
仕事で一緒にうまくやっていくこと(=ビジネス)と「絆」というのはやや違うなぁ、と。「信頼」に近いかなぁ。

��

さてさて、同じ吉田豪によるB級アイドルインタビュー集がまさかの新潮文庫入り。

元アイドル! (新潮文庫 よ 31-1)
吉田 豪
4101348715


しかし、ボーナストラックどころか、いくつか本人の要請でインタビューが削られていて、購入見送り。こういうこともあるのか。

2008年8月6日水曜日

竜王といってもDQじゃないよ

以前から興味があった棋士・羽生善治の本を読んでるんだけど、やっぱりおもしれー!!

決断力 (角川oneテーマ21)
羽生 善治
4047100080


といっても将棋の駒の動きすらうろ覚えでほとんど興味ないんだけど、そんな僕が知ってる棋士といえば、


  • 米長邦雄
    新聞などでなんとなく字面を認知。
  • 中原誠
    例の林葉直子との泥沼で認知。前にも書いたけどあれだけの騒動をしでかして将棋界ではお咎めなし、というのが彼の実力の高さを物語っていてすごい
  • 谷川浩司
    羽生のライバルということで
  • 渡辺明
    ボナンザとの対戦で


ぐらいなんだけど、どうやら

・96年に7冠を達成した羽生が現在4冠で再び7冠を目指している。
・今年の竜王戦で渡辺明が5連覇を達成すると初の永世竜王に、もし羽生が挑戦者として勝てば通算7期でこれまた永世竜王に

というわけで、今年の秋頃に行われる第21期竜王戦はにわかファンとしてチェックしたい。
なお谷川浩司が1962年生まれ、羽生善治が1970年生まれ、渡辺明が1984年とちょうど10年ごとの世代違いなのもドラマティック。

ちなみに将棋に関しては今後これらの本を読む予定。

羽生―「最善手」を見つけ出す思考法 (知恵の森文庫 t ほ 1-1)
保坂 和志
433478481X


集中力 (角川oneテーマ21 (C-3))
谷川 浩司
4047040118


ボナンザVS勝負脳―最強将棋ソフトは人間を超えるか (角川oneテーマ21 C 136)
保木 邦仁
4047101079


あれ、「角川oneテーマ21」の編集者に将棋好きの人がいるのか??

2008年8月3日日曜日

最近買った絵本。

たとえば子供におもちゃをせがまれても特別な時以外はほとんど買ってあげることはない僕だけど、絵本だけは自分で選んで面白そうだったら買ってあげている。

100かいだてのいえ
岩井 俊雄
4033315403


本業のメディアアーティストとしてもパパ業としてもファンな岩井俊雄氏の絵本。
岩井さんのblogを読んでいるのでこの絵本のことも知っていたんだけど、品薄でなかなか手に入らず、先日ようやく購入。
なんと1ヶ月間で早くも三刷!
これもいってみればおうち系絵本なので、予想通り長女には大受け。
岩井さんの絵本を買うのは初めてだけど、縦に本を開くというアイディアとかわいいキャラクター、細部まで手を抜かず描かれた家々が大変よい。
ただこの本、100階分あるので少々長い。途中でちょっと疲れてしまう。

さて、娘たちはアリンコを見るのが大好きで、彼らが自分より大きな獲物を運んでいるのを見つけたりすると大喜び。
そういえば子供の頃、そんな絵本を読んでもらっていたよなぁ、と調べたらあったあった、この本。

あかいありとくろいあり (かこさとしおはなしのほん 5)
加古 里子
4032060509


アリ視点なのでむちゃくちゃデカイキャラメルとビスケットが衝撃だった。

ちなみに僕が子供の頃は同シリーズの「からたちばやしのてんとうむし」とセットで買ってもらったんだけど、このシリーズには「カラスのパンやさん」(うちにある)、「おたまじゃくしの101ちゃん」とか有名なものが多い。
どの本も独特なオノマトペや歌のフレーズが楽しい。

最後に、次女を連れてアンパンマンこどもミュージアムに行った際に、隣接するグッズショップの書店でようやくこちらを購入。

それいけ!アンパンマン (フレーベルのえほん (9))
やなせ たかし
4577003090


オリジナルのアンパンマン絵本て意外と書店にないんだよなぁ。子供にとっちゃ「コレジャナイ」なのか。
でも僕にとってのアンパンマンはこれなのだ(正確にはこの前に一作ある)。今のアンパンマンよりも表情豊か。
でも子供の頃「アンパンマン」は、「自分の顔を食べさせるヒーローの絵本(笑)」という扱いだったから、時代というものは分からない。

やなせたかしで一番好きなのは最近復刻されたこちらなんだけど、

でかたん みみたん ぽんたん (あかね幼年どうわ 1)
やなせ たかし
4251006615


それがなんとアニメになった! ビックリ!

やなせたかしメルヘン劇場 第1幕 そっくりのくりのき
やなせたかし
B0014BURMK


TSUTAYAで借りてみたけど、でかたんの声はちょい違和感が。僕が子供に読んであげるときにはもっと天然ボケでぼぉっとした感じにやっているので。

2008年6月29日日曜日

クレーム襲撃

仕事をする際に気をつけていることに
「できるだけ怒らない」
がある。

これは言いたいことを言わないという意味ではなくて、不必要に怒りの感情を表に出さない、ということである。実際どこまでできているかはおいといて。

会社という場所では理不尽なことが起こったり、また自分も人に対して無自覚に理不尽なことをさせていたりする場合が、少なからずある。
そういう時に怒ると気持ちがスッキリする場面もあるんだけど、それでも怒ってはダメなのだ。

これは明確な理由があって、まず怒ることで相手に萎縮されてしまい、もし今後自分が間違った方向に行っていても誰も正してくれなくなる。
また相手に自分と仕事をしたくないと思わせてしまうのもデメリット。

てなことを感じていた昨今なんだけど、ちょうどクレーマー関係の本を読んでいてリンクする部分があることに気づいた。。

鉄槌! (角川文庫)
いしかわ じゅん
4041795044


理不尽な目にあったいしかわじゅんが裁判などを通じてそれを正す、という内容なんだけど、面白いのはメディア(具体的には双葉社の雑誌)上でクレームを表明したら、企業側がメディアを持つ者の強みをよく理解せずに脅しをかけてきて結果的に企業側が損をした、という今では珍しくないネットでのクレーム事件のようなことをまだネットもろくに発達してなかった時期にやったことだ。
この頃(1989年頃だというからバブル期か)、企業側が圧倒的に強くて客が理不尽な目にあっても泣き寝入りするケースが多かったんだろうなぁ。

それにしても結局いしかわじゅんが求めていたのは「誠意」に過ぎないのであって、それが分かっていない企業側の温度・空気が問題になったんだろう。
また、彼が関わった弁護士もまたかなり「誠意」を欠いた人々であった、というのも本人は不本意だろうけどこの本の内容を立体的にしている。

さて、この事件は企業側から見たらいしかわじゅんは「クレーマー」だったわけだけども、非があろうがなかろうかクレームに対する正しい対処というものは存在するはずで、その辺をまとめたのがこちら。

お客さま!そういう理屈は通りません (ベスト新書 188)
吉野 秀
4584121885


会社でも会議などをやっている際に、本質的な議論からはずれ冷や水を浴びせるようなことを言ったり自分の意見が通らないときに相手の揚げ足を取ることで議論をフリーズさせようとする人がいることがある。
そんな時、この本に書いてあるクレーマー対処術や心得がかなり通用する気がするのだ。

クレームというのは企業対個人だけでなく個人対個人でも起こりえて、それらをうまく解決するのは相手の主張の本質を逃さず、こちらはそれに対する対応の範囲を把握して、その落としどころを会話中で探っていくことなんだと思う。
著者はそういう能力を「フレーズ力」と呼んで、とくにお笑い芸人はそういう能力に長けていると書いているけど、なるほどと思う。

最後に企業に対するクレームを実例で紹介したのはこちら。

となりのクレーマー―「苦情を言う人」との交渉術 (中公新書ラクレ 244)
関根 眞一
4121502442


いやぁ、ホントに企業のクレーム対応の部署は大変だなぁ。
でもクレーム対応に求められるのも、本質的には会話能力なんだと思う。

2008年6月28日土曜日

雑誌はライブだよねぇ

坪内祐三/私の体を通り過ぎていった雑誌たち」が文庫になったんで読んでいるんだけど、めっぽう面白い。
雑誌が面白かった時代を、雑誌の目利きの視点で追体験できる喜び。その一方で、読者として追体験しかできない悔しさもあるにはあるんだけど。

僕がこんなふうにリアルタイムで「体感」した雑誌といえば、90年代後半のタワーレコードのフリーマガジン「bounce」が真っ先に思い浮かぶ。この時期の「bounce」については今まで何度も書いたけど、ホントに面白くてその頃のbounce記事は今でも多数、切り抜きをファイリングして残してある。
のちにその頃の編集長があの橋本徹だと知って、納得がいったと同時に雑誌における編集長、いやプロダクトにおけるディレクターの存在の重要さを身をもって知った。

その「bounce」が今月号で300号ということで、ちょっとした回顧特集をしている。
かつて僕が自分のwebサイトで「この頃bounceがつまらなくなった」と取り上げたのが200号だったんだけど、この回顧特集ではその号が取り上げられ、キャプションに
「<FREE SOUL>などでお馴染みの橋本徹さんが編集長を務めた時期を経て、200号を迎えたこの99年7月号では、デザインを全面リニューアル」
とあって、まさに!と思った。

記憶ではこの少し前の号から急速につまらなくなったので、おそらくこれより少し前に編集長を辞していたのではないかと予想しているんだけども(web情報によると彼が編集長をしていたのは96年から99年とのこと)。

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余談だけど、雑誌といえば友人にもらった「Model Graphix」の2008年4月号(巻頭特集「MSV」)、2008年5月号(巻頭特集「1/100ウォーカーギャリア」)はめっぽう面白かった。あさのまさひこ最高。「1/100ウォーカーギャリア」についてる冊子「ウォーカーギャリア メモリアルハンドブック」がめちゃくちゃ読みたい。


2008年6月16日月曜日

アーサー・C・クラークも今年だったなぁ

先月、SF作家の今日泊亜蘭氏が亡くなって、中学生の頃に読んでいたSFマガジンで連載していた「我が月は緑」を読んだなぁ……と思い出していたんだけども、先日同じくSF作家の野田昌宏氏まで亡くなってビックリ。加藤直之のイラストにひかれて読んだ「銀河乞食軍団」は楽しかったなぁ。「ン」とべらんめぇ調が懐かしい。
「銀河乞食軍団」は高校生ぐらいから読んでたんだけど、外伝含めてなかなかコンプリートできなくて、数年前にできた近所のBOOKOFFにてようやく揃えることができた。今だったらネットでわりと簡単に集められるだろうに。
それにしても、野田氏は日本テレワークの不祥事をどう思っていたんだろうか。

そして、氷室冴子さんも。僕自身は1冊読んだかどうかぐらいだけど、ちょうどジュヴナイルを読むような時期にリアルタイムで活躍してた作家なので、ちょっと驚き。
ラノベがどうのこうのというこのご時世に、彼女の訃報はもうちょっと話題になってもいいんじゃないかと思う。


2008年6月1日日曜日

元祖「まんが道」

子供の頃マンガばかりで字だけの本などほとんど読まなかった僕が、珍しく図書館で借りて読んだのが、ディズニーの伝記本だった。

ディズニー―まんがえいがの王さま (児童伝記シリーズ (17))
塩谷 太郎
4035031704


とくにディズニー作品が好き、と言うわけではなかったけども、当時僕は藤子不二雄にあこがれてマンガ家になりたかったので、「まんがえいがの王さま」というサブタイトルにひかれたんじゃないかと思う。

内容はあまり覚えてなくて最近になってディズニーという人はどんな人だったのかを知りたくて再読したくなったんだけども、絶版な上に区の図書館でも見つからず(「ディズニー」で検索するとえらい数がひっかかって大変でもある)半ばあきらめていたら、先日偶然BOOKOFFで子供の本を探している際に105円で発見。
買って一気に読んだ。

この本ではディズニーの子供時代から「白雪姫」を作るあたりまでを中心に書いていて、残念ながらディズニーランドを作る部分は簡単にしか触れられていない。

ディズニーという人を考える上で、あの遊園地を発明した、というのはやはりおさえておきたい部分で、それにはこの新書を読むのが最適だった。

ディズニーランドという聖地 (岩波新書)
能登路 雅子
4004301327


著者は東京ディズニーランド立ち上げ時に携わった学者畑の人で、特に第二章「異才ウォルト・ディズニー」では、なぜ「まんがえいがの王さま」が遊園地を作ってしまったかが書かれていて、面白い。
ちなみに個人的には「東京ディズニーシー」はかなり好きだけど「東京ディズニーランド」はあんまり……。

しかしこうなるともっとくわしい伝記が読みたくなるわけで、そうなると出会いが演出されるのか、先日偶然出くわしたパルコの古本市にてこちらの本を見つけたので購入。

ウォルト・ディズニー
Bob Thomas 玉置 悦子 能登路 雅子



よく考えたら先述の新書の著者が訳していて、参考文献にも載っていた……(この頃はAmazonのマーケットプレイスでほとんどの本が手に入っちゃうので調べりゃよかった)。
分厚い本なので自宅で時間を見つけてコツコツ読んでいるけど、やっぱり面白い。ちなみに、↓の本の改訂版らしい(図書館で借りてみたら内容が一緒だった)。

ウォルト・ディズニー―創造と冒険の生涯
ボブ・トマス 玉置 悦子 能登路 雅子
4062002574


これまでディズニーの伝記はボブ・トマスによるものがメジャーだったようだけど、昨年こちらの本が出て、評伝としてたとえば本人にとってあまり好ましくないようなことも書かれているらしくて(暴露本ではないようですが)、興味あったら読んでみたい。

創造の狂気 ウォルト・ディズニー
中谷和男
4478001812


とディズニー関係で盛り上がっているところに、本屋で子供と本を探していたら、こんなムックを発見。

ディズニーアニメーション大全集 決定版 (ディズニーファン・ムック 23)
ディズニーファン編集部
4063240231


子供向けと思って手に取ったら年代別に作品が丁寧な解説付きで紹介され、またスタッフや裏話なども網羅されていたり、とデータ本としてこんなのがほしかった!という内容で即買い。
いろんな面白い話が載っているけど、いくつかメモ。
1961年「101匹わんちゃん」以降ゼロックス・プロセスという原画をセルに焼き付ける技術を導入したとあって、確かにこれ以降の「王さまの剣」「ジャングル・ブック」「おしゃれキャット」……と線が荒くなってて今も好きじゃないんだよなぁ。
あとは、僕が生まれた1973年あたりから1989年「リトル・マーメイド」あたりまでって正直ろくな作品がないことを再確認。つまり僕が子供の頃ってディズニーはアニメスタジオとしては過去のものだったのだ。実際に「ディズニー映画は子供が観るものだし、古くさい」というイメージが子供の頃は持っていた。しかも1980年代はまだレンタルビデオも普及してなかったので、昔の名作にお目にかかるのはリヴァイバル上映だったりした。「ファンタジア」を観てその出来のすごさにぶっとんだけど。
1983年に東京ディズニーランドができたのも、日本においてますます「ディズニー=子供向け」というイメージを強くしていたと思う。

2008年5月22日木曜日

一期一会

「ダビング10」開始延期というわけで、なんか、……まぁいいけど、こないだもDVDに録画しようとして失敗してデータを失ったので早く対応してほしいところ。

でも、そもそもその昔なんてビデオすらなかったわけで、番組の放送時には万難を排してテレビの前にかじりつき、自分の目、いやハート(笑)に焼きつける、という行為が必要だったわけで、このマンガではその辺のことが当事者の熱い思いで描かれている。

アオイホノオ 1 (1) (ヤングサンデーコミックス)
島本 和彦
4091512682


最後の庵野秀明との対談では、庵野秀明が「宇宙戦艦ヤマト」を保存したくてカセットテープに録音(!)して何度も聴いたからあの手のセリフは空で言えるようになり、それが後に仕事にいかされたと語っていて、なるほど保存メディアが発達してないから自分の脳にコピーせざるをえなかったわけで、この世代はそれが非常に糧となっていたわけだ。

これは想像だけど、メディアに残さず自分のハートに残した場合は、どこか自分の中で窯変が起こったり熟成されたりしてまた別の表現が生まれたりしたのかもしれない。
それは正しい情報じゃなかったとしても、主観として自分がどう受け取ったかが大事なわけだ。

確かに「どうせ録画するし、面白かったらまた見ればいいんだ」とあまり集中せず見ずに、コピーワンスで録画失敗してちゃんと見とけば……と後悔したり、それでなくともそもそも録画しても見直すかは怪しいわけで、やっぱり気持ち的には一期一会で挑むことは大事だなぁと反省した。

なお、このマンガは島本和彦の大阪芸大時代の自伝的作品なんだけど、庵野秀明ほかのちのガイナックスメンバーと同時期に通っていたため、その連中とかが出てくるのも面白い。
他にもサンデーに細野不二彦や高橋留美子、あだち充といった作家陣が出現してきた時のインパクトが手に取るように分かって、マンガ史的にも面白い。


2008年5月13日火曜日

通勤中にコツコツと

最近、いろいろマンガを読んだので、感想メモ。

少女ファイト 4 (4) (イブニングKCDX)
日本橋 ヨヲコ
4063754766

1~3巻をまとめ買いしたはいいものの1巻だけ読んであんまりピンとこなくて、というか登場人物の関係とか書き分けとか主人公の小学校→中学校→高校の環境の変化の説明が分かりにくかったり、つまりおそらく作者が情報を詰め込みすぎていて僕が整理しきれなかったためにノレなかったんだけども、えいやと2、3巻を続けて読んだら面白くなってきた。偶然3巻を読んだ次の日に4巻が発売されてようやく波に乗れた感じ。

クロスゲーム (1)
あだち 充
4091273513

久々にあだち充を味わいたくなって第一部にあたる1巻だけ購入。例のフラグが立っているなぁ……とは思いながら読むんだけど、第一部のラストはやはり衝撃。続きは機会があったら完結後にでも読むつもり。どうするつもりなんだ、このあと(←って読んでる人は知ってるんだろうけども)

水木しげる怪奇貸本名作選
「不死鳥を飼う男,猫又」
「墓をほる男,手袋の怪」
子供の頃の刷り込みで「ゲゲゲの鬼太郎」よりも「墓場鬼太郎」が好きなタチなので、同じテイストの貸本時代の作品がこうして文庫で読めるのはとてもうれしい。この感じが好きじゃない人にはそれほどでもないのかもしれないけど、絵が安定してきた頃の短編(「コケカキイキイ」とかあの辺)よりもプリミティブな面白さがあると思う。
ヒゲのないねずみ男も出てきたり。

夕凪の街桜の国
こうの 史代
4575297445

前から読んでみたかったんだけど文庫になったので購入。
一回読んだだけだと人物関係が分からなかった(笑)。意外に凝った構成をとってました。やや古くさい絵が内容とマッチ。

新宿まんが村 1 (1) (マンサンコミックス)
北見 けんいち
4408165697

赤塚不二夫のアシスタント時代の話で、スタジオゼロのエピソードなどが描かれている。このあたりをテーマにした作品はほぼチェックしてるので、これも。ほのぼのしていて楽しめた。

宮尾岳/アオバ自転車店 3巻 (ヤングキングコミックス)

う~ん、元々この作者はアニメ系の人らしいんだけど、リニューアル前の「並木通りアオバ自転車店」はオタ臭が少なくてよかったなぁ。正直、こちらのシリーズはもう読む気がないので未読の「並木通り~」7巻以降を読んでいきたい。

DEATH NOTE (12)
大場 つぐみ 小畑 健
4088741315

そしてこれ。前から読んでみたかったんだけど全然知らなくて、どれぐらい知らなかったかというとLとキラを逆だと思ってたぐらい(笑)。
試しに最初の1冊を買って読んでみたら「次を読ませろ!!」状態で大人買い。次の巻を手に取らせるパワーに関してはものすごい。実際最後まで読んでも面白かったけども、ではこのマンガを好きか?と自問自答すると、正直それほどでも……と思う。ちなみに「スラムダンク」も同じだった。
この辺がエンタティンメントの難しさであり、面白さなのかも。

きょうの猫村さん 3
ほし よりこ
4838718500


正直に告白すると猫に対して過剰な思い入れのある作品というのはけっこう苦手で、これも読む前は「ハイハイ、猫モノね」と思ってたら全然違ってて、とにかく得体のしれない作品だった。今こう書いていても何が面白いのか説明するのがとても難しい。それでもなかなか出ないせいもあって新刊が出るとすぐに手に入れて読みたいマンガだし、それを一気に読みおわると読まないと損だよなぁと思ってしまう不思議な作品。劇中劇に異常に凝るあたりとか面白けどわけが分からない。
「僕とポーク」も素晴らしかったし、ほしよりこは天才だと思う。

そしてトリはこれ。

ジョジョの奇妙な冒険 (42) (ジャンプ・コミックス)
荒木 飛呂彦
4088518926

今年に入ってからチョコチョコと読んでいる第四部の後半をようやく読了。
ものすごい面白いんだけど、なぜか半分ぐらい読んだところでプツッと読む気が出なくて1ヶ月近く放置。最近になってまた再開したけど、やっぱり面白いなぁ。唸りながら読むマンガなんてなかなかない。
前半はあまり本編と関係のないエピソードが続いたりするのが好きだった。後半もスタンドが鉄塔だったり、エニグマのオチとか最高。あと第三部の承太郎が準主役でずっと出ている外伝的構成も好み。
「最後には正義が勝つ」というベタなテーマなのに、むしろラストはじわりと感動させられてしまう語り口も見事。
でも、続きの第5部とか「スティールボールラン」とかをあんまり読む気がしないのは、この第四部は超えられないんじゃないか、と何となく思ってしまうからなのかも。


2008年4月5日土曜日

バブル二世

最近、なんかバブル時期を振り返る内容のものをいくつか立て続けに見たり読んだりした。

バブル期、というのは僕が中学生から高校生ぐらいの頃だったんだけど、大学に入学した直後に先輩たちが「バブル崩壊だ~」とか言っていて、むしろそれで「バブル」という言葉を意識したぐらいだった。

今思うと僕はこのバブル期のチャラチャラした文化というのがイヤでイヤでたまらなかった。僕は確かに文化系タイプで根性なんかとは無縁ではあったけれども、田舎のオタクってほら、言ってみれば硬派じゃないすか(笑)。だから軽薄な感じがとても受け入れられなくて、イヤな時代だなぁと思っていた。

それが上京したらあっさりと状況(お、シャレか!?)が変わっていて、わりと過ごしやすくはなっていた。もちろん、入った大学が私立とはいえややダサめな学校だったというのは、あるけども。

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さて、具体的にバブル時期を振り返った作品というのはやはりホイチョイの

バブルへGO!! タイムマシンはドラム式
馬場康夫
B000QUU8C4

オススメでも何でもないから商品リンクはあえてしないけど(笑)、この映画を観ていても、うわ、バブルはだせぇなぁと思う、やっぱり。あの時代に大学生じゃなくてホントによかったと思う。

テレビでは、NHK-BSのシリーズ「日めくりタイムトラベル」の2月2日放送分が「昭和58年(1983)」で、バブルではないけどそこにつながる雰囲気はこの頃からあったのだなぁと思った。カフェバーとかね。
もっともバブルは1986年末から始まったらしいけども。

あ、そういえば昨年末にやってたイカ天の特番もバブルの空気を感じさせた。皮肉にもBEGINなど今も生き残ってるのはそういう空気をまとってないバンドが多い気がしたが。

さて、そんな中でも意外にもかなり面白かったのがこちら。

アッコちゃんの時代 (新潮文庫 は 18-12)
林 真理子
4101191220


林真理子の本は初めて読んだけど、ぐいぐい読まされた。
というのもこの本、小説ではあるけど半分はノンフィクションだからだ。
そのあたりはこことかここを読めばいいんだけど、僕もこの「アッコ」という女性のモデルになった人には興味があった。

林真理子は、プロフィールだけを見るとかなりビッチな主人公の女性を、でも不思議と感情移入させて読ませる。読んでいるとそれなら仕方ないなぁ……とか思ってしまうのだ。前半なんかはちょっと岡崎京子が描く女の子の心理を思い出させたりした(って岡崎ファンに怒られそう)。

しかし、後半になってもっと面白くなるのは五十嵐英雄という名で川添象郎が描かれることだ。僕は前にこの彼の父である川添浩史(その父は歴史の教科書にも出てくる後藤象二郎)のことが書かれた本を読んで、

キャンティ物語 (幻冬舎文庫)
野地 秩嘉
487728494X


川添象郎にも興味を持っていたんだけど、そもそも彼の名はYMOのプロデューサーということで知ってはいた。育ちがいい人が持つ特有の「悪びれない悪さ」ってのが、読み物や評伝としてはとても面白いのだ。
妻に風吹ジュンがいながら、アッコとつきあい、果てには結婚。そして長らく別居状態だったけど、最近離婚。何度もドラッグ関係で逮捕されていたり、彼がプロデュースしたミュージカル「ヘアー」はいろんなスキャンダルがつきまとっている。

「ヘアー」めぐる麻薬騒動

昭和45年2/26午前7時、ミュージカル「ヘアー」制作のアスカプロなどに捜索が入り、プロデューサー象太郎こと川添象郎(28)、主演俳優の寺田稔(28)、幹部俳優の元ザ・タイガースの加橋こと高橋克己(22)、フィリピン人のバンドマン、エディことオーツーノ・エドモンド(20)がハッシシ(大麻樹脂)を使ったとして逮捕された。「ヘアー」は昨12/5に渋谷の東横劇場で開演、招待客310人には三笠宮、舟橋聖一、三島由紀夫、石井好子、大仏次郎、千宗室、田宮二郎、丸山明宏、柴田錬三郎、渥美清らがいた。海外では舞台で全裸になるという話題ばかりが先行した舞台だったが、特にハプニングもなくかなり肩透かしな内容だったという。実際は本場での公演は、ラストで客が舞台に連れ込まれ、踊りながら全裸になるというのが売りだった。2/25に東京公演が終わっており、それを待っての一斉逮捕で、3/1からの関西公演は中止となった。川添はジャンパーにハッシシ140グラムを持っており、20万円で買ったという。1/20には港区南麻布5の川添の自宅の応接間でハッシシパーティが行われており、昨10月から4、5回、こうした事が行われていたという。3/20までには安井かずみ(29)が昨8月下旬、文京区春日の自宅でハッシシ1グラムを川添らと回しのみしたとして逮捕された。「ヘアー」がらみの大麻逮捕者は安井で9人目だった。

http://www.geocities.jp/showahistory/history05/topics45a.html


そんな川添象郎を小説化してるんだから面白くないわけがない。後半は、主役であるアッコを喰ってる印象すらある。
前半に出てくる、アッコを囲った地上げの帝王、早川興産の社長早川佐吉(最上興産の早坂太吉がモデルとか)もバブルを象徴するような人物だけども、バブルという泡の真ん中には、やっぱり川添象郎みたいな人がいて、泡がはじけようが関係なく浮世離れした生活をしてるんだなぁ!

2008年3月19日水曜日

星が輝いていた頃。

昨年逝去した阿久悠だけど、その作品群を見ると改めてすごい人だったんだなと思う。
そんな阿久悠が自分の全盛期を振り返ったのがこちら。

夢を食った男たち―「スター誕生」と歌謡曲黄金の70年代 (文春文庫 あ 8-5)
阿久 悠
416732105X


阿久悠って作詞家としてのピークを過ぎてからは、なんだか説教臭かったり変に詩人ぽくなっててちょっとなぁ……と思ってたんだけど、この本はその辺のバランスはよくて逆に文章にちょっとした味わいがあってよかった。

テレビ番組「スター誕生」を軸に書かれているんだけど、僕はこの番組はあまり見たことがなくて、でもここから巣立った歌手はかなり知っているぐらいの世代になる。

だから欽ちゃんや一時期はタモリが司会をしていたことや、西山浩司や黒部幸英はここの素人コーナーから芸能人になったことなどは全然知らなかった。

やはり読みどころは阿久悠の代表作といっていいピンクレディーに関する部分で、その時の本命は清水由貴子で、ピンクレディーは「ドラフト5位」ぐらいというから驚き。
また、この時ピンクレディーはフォークデュオっぽいいでたちで出演していたという話は聞いていたけど、それは作戦であって、とくにフォーク指向ではなかったらしい。だからピンクレディーも彼女たちにとって決して無理矢理ではなく、それなりに積極的に活動していたとは言えそう。
ピンクレディーのもう一人の生みの親といえばやはり都倉俊一だけど、当時からすればやや日本人離れした彼のファーストインプレッションも読みどころのひとつ。
都倉俊一と阿久悠がピンクレディーを生み出すまでには「山本リンダの復活プロジェクト」→「フィンガー5」という流れがちゃんとあって、それは「歌のアニメ化」である、という言い方をされていて面白い。細野晴臣がYMOの「ライディーン」はアニメのように作った(アニソンという意味ではない)といっていたけど、YMOが初期のライブで「ウォンテッド」をカバーしてたのは必然なのだ。

さて、他にもこの本にはちょっとしたことがいろいろ書かれていて芸能本としても面白かった。たとえば

由美かおるって金井克子(ex.「他人の関係」)と奈美悦子(ex.乳首喪失裁判)らと「レ・ガールズ」というアイドルグループだったとか。

いくつかアニソンを歌っている町田義人は元ズーニーブー。
ズーニーブーの「ひとりの悲しみ」はのちに阿久悠が歌詞を変えて「また逢う日まで」になった話は有名。

などなど。

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ところでこの本を読んでいたら、ピンクレディーも司会をしていた「ザ・チャンス」という1979年4月10日~1986年10月2日にTBS系で放送されていた視聴者参加クイズ&ゲーム形式のアトラクション番組を思い出した。
この番組、ゲームの企画を考えてるときによく思い出す。「あ、これザ・チャンスであったネタだよなぁ」とか。今、再評価したい番組である。

2008年3月13日木曜日

「必聴disc徹底ガイド」って……

本屋でなにげなく手に取ったら、90年代初頭の紹介盤がドンピシャ過ぎて自嘲しつつ、思わず図書館で借りてしまった。

Jポップを創ったアルバム―1966~1995 必聴disc徹底ガイド
北中 正和
4582127258


googleで検索しても紹介アルバムすべてのリストがなかったようなので、OCRを利用して作ったので貼り付けとく。
◎は所有してるもの、○はCDはないけど聴いたことがあるもの、△は他のアルバムや代表曲を聴いたことがあるもの。

1960~
「アルバムNo.1」ザ・スパイダース△
「ハレンチ」ザ・フォーク・クルセーダーズ△
「ジャックスの世界」ジャックス
「わたしを断罪せよ」岡林信康

1970~
「はっぴいえんど」はっぴいえんど△
「SATORI」フラワー・トラヴェリン・バンド
「ごあいさつ」高田渡
「満足できるかな」遠藤賢司
「元気です。」吉田拓郎△
「乙女の儚夢」あがた森魚
「少女」五輪真弓
「にんじん」友部正人
「ルイジアンナ」キャロル
「ライブ村八分」村八分
「摩天楼のヒロイン」南佳孝
「ひこうき雲」荒井由美○
「氷の世界」井上陽水○
「一触即発」四人囃子
「ラビ ひらひら」中山ラビ
「黒船」サディスティック・ミカ・バンド△
「力ルメン・マキ&OZ」力ルメン・マキ&OZ
「ナイアガラ・ムーン」大滝詠一○
「センチメンタル・シティ・ロマンス」センチメンタル・シティ・ロマンス
「飛・び・ま・す」山崎ハコ
「ハワイ・チャンプルー」久保田麻琴とタ焼け楽団
「火の玉ボーイ」鈴木慶一とムーンライダーズ
「私の声が聞こえますか」中島みゆき
「泰安洋行」細野晴臣◎
「ジャパニーズ・ガール」矢野顕子◎
「グレイ・スカイズ」大貫妙子△
「サーカス・タウン」山下達郎○
「喜納昌吉&チャンプルーズ」喜納昌吉&チャンプルーズ◎
「赤花」知名定男
「熱い胸さわぎ」サザンオールスターズ△
「イエロー・マジック・オーケストラ」イエロー・マジック・オーケストラ◎
「マラッカ」パンタ&HAL
「東京ロッカーズ」V.A.
「パパ・ヘミングウェイ」加藤和彦

1980~
「ウェル力ム・プラスチックス」プラスチックス○
「ラプソディー」RCサクセション
「Home Bound」浜田省吾
「十七歳の地図」尾崎豊○
「ヴァラエティ」竹内まりや
「ヴィジターズ」佐野元春◎
「BOφWY」BOφWY◎
「THE BLUE HEARTS」ザ・ブルーハーツ△
「ありがとう」りんけんバンド△
「フラワー」ミュート・ビート△
「Such A Funky Thang」久保田利伸◎
「猫のテブクロ」筋肉少女帯

1990~
「CUE」高野寛◎
「スカパラ登場」東京スカパラダイスオーケストラ○
「月面軟着陸」ピチカート・ファイヴ◎
「カメラ・トーク」フリッパーズ・ギター◎
「さんだる」たま◎
「上々颱風」上々颱風○
「マーシー」サンディー○
「踊ってばかりの国」ハバナ エキゾチカ◎
「思春期」ザ・ブーム◎
「Let's Knife」少年ナイフ
「SOUL KISS」Chara
「ポップタタリ」ボアダムス
「The Swinging Star」DREAMS COME TRUE○
「アトミック・ハート」Mr.Children◎
「Strictly Turntablized」DJ Krush○
「29」奥田民生
「ハチミツ」スピッツ△
「ジェリー・トーンズ」ケン・イシイ◎

アウトトラックとなる1996~2000年のものは期間限定でここにて読めます
『空中キャンプ』フィッシュマンズ
『Sweet 19 Blues』安室奈美恵
『11』UA
『ドミノ』山崎まさよし
『First Love』 宇多田ヒカル
『図鑑』 くるり


90年代の高野寛、ピチカート・ファイヴ、フリッパーズ・ギター、たま、あたりは超リアルタイム。この前後は自分が当時注目してたシーンにフォーカスがあてられてて、思わずうなづきながら読んだ。りんけんバンドとか当時ちょっと流行ったワールドミュージック方面も多く取り上げられている気がする。今の20代の子なんかにとっては、なぜ上々颱風とかが取り上げられているかはピンと来ないかも。

正直、ディスクガイドとしてすごく面白いわけじゃないんだけど、なるほど確かにどれも一度は聴いてみたいと思わせる文章にはなっている。

未聴のもので聴いてみたいと思ったのは
「ハレンチ」ザ・フォーク・クルセーダーズ、「ルイジアンナ」キャロル、「摩天楼のヒロイン」南佳孝、「ハワイ・チャンプルー」久保田麻琴とタ焼け楽団、「ラプソディー」RCサクセション、「29」奥田民生
あたり。